JP2523904Y2 - 昇降機能を備えた回転棚 - Google Patents

昇降機能を備えた回転棚

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JP2523904Y2
JP2523904Y2 JP1990049880U JP4988090U JP2523904Y2 JP 2523904 Y2 JP2523904 Y2 JP 2523904Y2 JP 1990049880 U JP1990049880 U JP 1990049880U JP 4988090 U JP4988090 U JP 4988090U JP 2523904 Y2 JP2523904 Y2 JP 2523904Y2
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rail
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rotating
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幸弘 井上
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は壁面に固定したり、キャビネット内に取り
付ける昇降機能を備えた回転棚で、棚が手の届き難い高
さの場合、昇降機能を付加することにより上段の棚を下
し、棚に乗せた物を取り出し易くすることを目的に考案
されたもので、上下二つの回転棚の昇降に加え、格納位
置の上下交換を可能にしたものである。
そして、特にシステムキッチンにおけるアイレベルか
ら上までの高さの食器収納庫などに好適なものである。
[従来の技術]及び[考案が解決しようとする課題] 家庭や職場における壁面やキャビネットの収納用の棚
で最も使い勝手の良好な高さは立ったままで手の届く範
囲であり、これは腰の高さからアイレベルより若干上の
高さであるといえる。しかし、広い収納スペースを確保
するため床面から天井の近くに至るまでの空間が収納ス
ペースとして利用されているのが実際である。床面の近
くはかがめば足りるので問題は少ないが、天井の近くは
踏台などが必要となり使い勝手が悪くなっていた。
このような課題を解決するために昇降式の収納装置が
提案され現実に製品化されているが、ウォールキャビネ
ットやベースキャビネット内の棚から手の届く範囲に昇
降させることになり収納スペースを広げることにはなら
ず、棚の載置部の奥行が狭く収納量が少なくなるという
問題があった。また昇降装置が露出する構造のものや、
昇降装置を露出させない構造としたものにおいてもキャ
ビネットを大きくしたり複雑な構造とする等の工夫が必
要であり結果的に意匠性が悪かったりコスト面で実用的
でないという問題があった。(特開昭59-88111号、特開
昭61-45705号、特開昭61-135606号、実開昭55-107037
号、実開昭60-182844号、実開昭60-182845号等)。
実開昭57-133327号では、上下に第一の収納部と第二
の収納部とに分割し、第一の収納部に少なくとも一部が
収納しうる旋回収納箱と第一の収納部及び第二の収納部
との間を昇降し得る昇降収納箱とを設けるようにしたも
のが開示されている。これは、上部の収納箱を昇降可能
とし、下降させるときに下部の収納箱を旋回させるよう
にするもので上部の収納箱を下降させ収納物の出し入れ
をしている間中下部の収納箱は旋回させ引き出されたま
まとなり、蝶番に大きな負荷が掛かり続くことになるば
かりか、安定性に欠けるおそれが認められる。
また、昇降機構と旋回機構が別途キャビネットに取り
付けられるのでキャビネットの汎用性は望めず、独立し
た装置として壁面などに取り付けることはできないもの
であった。
[課題を解決するための手段] そこで、この考案はこのような課題を解決し、キャビ
ネット自体は従来のものとして複雑な構造にすることも
要せず、しかも装置のコンパクト性から独立した装置と
して収納庫、押入等で使用できることを意図して考案し
たものである。
この考案の要旨とするのは、中に二つの仕切壁を設
け、両側をレール部、中央を壁面への取付部とし、レー
ル部には縦方向に溝部を欠設してなるガイドレールの上
部にスプロケットホイール、滑車などの巻回部材を取り
付け、この巻回部材にチェーン、ワイヤロープなどの伝
動部材を巻き掛けてレール部内に通し、伝動部材にて互
いに上下方向に移動自在とする一対のヒンジなどの回転
支持具をレール部の溝部から外出するようにし、回転支
持具に棚を設けたことを特徴とするものである。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に即してこの考案の内容を説
明する。
この実施例では、縦方向に長いガイドレール1とこの
上部に配置するスプロケットホイール2、このスプロケ
ットホイール2に掛け巡らせるとともにガイドレール1
内に入り込ませるチェーン3の両端部にガイドレールの
溝部14から外出するスライドヒンジ4とからなり、スラ
イドヒンジ4に棚5を取り付けるようにしたものであ
る。
ガイドレール1は壁面ないしキャビネット内の縦方向
に取付固定するもので、アルミ成型品からなり横断面略
長方形状をなし、中に二つの仕切壁11を一体に設け、両
側をレール部12、中央を取付部13とし、レール部12には
縦方向に溝部14を欠設してなるものである。
このガイドレール1の上部にはスプロケットホイール
2を取り付けるのであるが、図示の例ではガイドレール
1の上端部に固定するもので、スプロケット受座21をガ
イドレール1の取付部13に差し込み、軸受22を両端から
スプロケットホイール2にはめてスプロケット受座21に
はめこみ軸23にて取り付け、軸23を押圧する止めねじ24
をねじ込み外れないようにするのである。カバー25は二
つに分割されており、後面カバー25aはその下端部をレ
ール部12に差し込むようにし、前面カバー25bは後面カ
バー25aに周縁を重ねるようにしビス251にてスプロケッ
ト受座21に取り付けるのである。
211はスプロケット受座21を固定するための止めねじ
である。
スプロケットホイール2にはチェーン3を掛け、チェ
ーン3をレール部12内に垂らすようにする。
略L型をなすスライドヒンジ4は、その一側両端部に
レール部12内に内挿され上下に摺動するスライドガイド
41、41を固定し、上部のスライドガイド41をチェーン3
に連結するようにしてある。
スライドヒンジ4の他端には筒状のナックル42を設
け、ここに棚5と一体な軸ピン(詳細な図示は省略す
る)を挿通させ棚5を軸支してある。
図示の例では棚5は金属線材を屈曲して得る籠とした
ものであるが、これに限定されないが、昇降させるので
軽量なものとすることが望ましい。
ガイドレール1の上部の溝部14、14をまたいでふさぐ
ようしたのは棚5がカバー25に衝突しないように設けた
上限ストッパー15で、ガイドレール1のレール部12の下
端部には可撓性を有するゴムやプラスチックからなる下
限ストッパー16を内挿させてある。
スライドヒンジ4にはゴム磁石43を張り付けておき、
このゴム磁石43に対応する棚5には短冊状の鉄板51を設
けておくようにし、棚5をガイドレール1に沿わせたと
きにゴム磁石43により棚5を引き付け簡単に回動しない
ようにしてある。
また、常態において上部にある棚5の背面下部に凸起
52を設け、この凸起52に対応するストッパー穴131をガ
イドレール1の取付部13に穿設し、棚5の凸起52がスト
ッパー穴131に嵌め合わされ無闇に下降しないようにし
ておき、かつ、下部の棚5をそのまま上昇させようとし
ても動かないようにし、棚5、5同士が安定して保持さ
れ衝突しないようにしてある。
このような構造からなる昇降機能を備えた回転棚の使
用に関して第4図を基に説明する。
ここではキャビネットK内に取り付けるようにしたも
のが提示されている。
キャビネットKの開口の一側にガイドレール1をその
取付部13から取付ネジなどで側面板に取り付け、開口に
扉(詳細な図示は省略する)を設けここから棚5、5を
引き出すようにする。これはシステムキッチンなどのシ
ンクを備えた天板(カウンター)の傍らのベースキャビ
ネット上に配置し、食器収納庫、食器乾燥収納庫とする
のに好適といえる。
棚5、5はチェーン3により連結されかつスプロケッ
トホイール2を介して昇降自在となる。また、各々の棚
5、5はスライドヒンジ4にて回動自在となっており、
下方にある棚5はキャビネットKから引き出して食器な
どを収納するようにする。
上部にある棚5を降ろすには、回動させてキャビネッ
トKから引き出すようにしてから下部の棚5を上昇させ
ると共に上部の棚5を下降させ途中で交差させるように
する。
第5図は、別の実施例を示すものでガイドレール1の
上部に滑車6を設けここにワイヤロープ7を掛け回わす
ようにしてなるものである。その他の構造は同様なので
図示および説明を省略する。
実施例ではガイドレール1のレール部12は横断面方形
としたものを示したが、円形などとしてスライドガイド
41の形状も変えて滑りを良くしてスムーズにしたりして
もよい。更にガイドレール1の形状は同様としてスライ
ドガイド41にレール部12に内接する車を設けるなどして
もよい。
壁面や側面板に縦方向に配置したときに無闇に回動し
ないようにするのに実施例ではゴム磁石と鉄板を用いて
いるが、スライドヒンジ4にスプリングを介在させて付
勢するようにしたり、別途キャッチを棚とキャビネット
や壁面に取り付けることにより少し棚を回動させないと
昇降しないようにしてもよい。
[考案の効果] この考案は以上のような構成からなるもので、キャビ
ネットとは別途独立し一体となったものであるので、キ
ャビネット内や壁面に取り付けるのみで済むので簡単に
昇降機能をそなえた回転棚が得られるのである。具体的
には、ガイドレール1の取付部13から取付用のネジをね
じ込むなどしてキャビネットに組み込んだり、壁面に取
り付けることになる。
全体としての構造が簡易で、電動や油圧などを利用し
ないのでメンテナンスが殆ど不要となる。
さらに、棚5、5内に乗せた物品の重量を伝動部材を
介してガイドレールに分散させることができるのであ
る。
また、チェーン、ワイヤーロープなどの伝動部材をガ
イドレール内に通すことにより安全性や美観の上から実
際上必須とみとめられるカバーが不要となる。
上段と下段の棚の交差は一方の棚を手前に回転させて
おいて、他方の棚を上昇させるので棚同士がぶつかるこ
とがなく、交差するときに振分け状となるので荷重が分
散されて安定性を損なうことがないのである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示すもので、第1図乃至第三
図は斜視図、第4図a、bは使用状態図第5図は別の実
施例を示す斜視図である。 1……ガイドレール、2……スプロケットホイール、3
……チェーン 4……スライドヒンジ 5……棚、6……滑車 7……ワイヤロープ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中に二つの仕切壁を設け、両側をレール
    部、中央を壁面への取付部とし、レール部には縦方向に
    溝部を欠設してなるガイドレールの上部にスプロケット
    ホイール、滑車などの巻回部材を取り付け、この巻回部
    材にチェーン、ワイヤロープなどの伝動部材を巻き掛け
    てレール部内に通し、伝動部材にて互いに上下方向に移
    動自在とする一対のヒンジなどの回転支持具をレール部
    の溝部から外出するようにし、回転支持具に棚を設けた
    ことを特徴とする昇降機能を備えた回転棚。
  2. 【請求項2】回転支持具をガイドレールのレール部に内
    挿されるスライドガイドを介して巻回部材に連結するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の昇降機能を備
    えた回転棚。
JP1990049880U 1990-05-15 1990-05-15 昇降機能を備えた回転棚 Expired - Lifetime JP2523904Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11234512B2 (en) 2017-03-02 2022-02-01 Hettich Holding Gmbh & Co. Ohg Cupboard or household appliance and method for opening and closing a cupboard or household appliance

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0427384Y2 (ja) * 1989-03-01 1992-07-01

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11234512B2 (en) 2017-03-02 2022-02-01 Hettich Holding Gmbh & Co. Ohg Cupboard or household appliance and method for opening and closing a cupboard or household appliance

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JPH049146U (ja) 1992-01-27

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