JP2522352Y2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JP2522352Y2 JP1990017182U JP1718290U JP2522352Y2 JP 2522352 Y2 JP2522352 Y2 JP 2522352Y2 JP 1990017182 U JP1990017182 U JP 1990017182U JP 1718290 U JP1718290 U JP 1718290U JP 2522352 Y2 JP2522352 Y2 JP 2522352Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は燃料噴射弁に関し、特に、電子制御式の燃料
噴射装置を備えた内燃機関に使用されるものに関する。
〈従来の技術〉 かかる燃料噴射弁としては、従来、実開昭64−44362
号公報等に開示されるように、弁体によるシール面の下
流側に平板状の噴孔板を備えたものがある。
かかる燃料噴射弁の一例を、第1図及び第2図に示し
てある。第1図は、弁体としてニードル弁を用いた燃料
噴射弁の先端部分のみを示す部分断面図であり、ここ
で、ノズルホルダ1の先端部に、筒状のノズルボディ2
が保持されており、ノズルボディ2の中空部内に、ニー
ドル弁3が進退自在に嵌挿されている。前記ニードル弁
3は、図示しない電磁コイルに電通されると、該電磁コ
イルの磁気吸引力によってノズルボディ2の先端部に形
成されたシール面2aからリフトし、前記電磁コイルへの
電通を遮断すると、燃圧によってシール面2aに着座して
シールを行うものである。
前記シール面2aの下流側には、ノズルボディ2の先端
面にレーザー溶接によって噴孔板4が保持されている。
前記噴孔板4は、平板状のものであり、例えば第2図に
示すようにニードル弁3の軸線を中心とした同一周上に
一定間隔で4つの噴孔5a〜5bが貫通形成されており、該
4つの噴孔5a〜5bは、ニードル弁3の軸線に対して所定
の交角をもって略円周方向に傾けて形成されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、かかる燃料噴射弁においては、前記噴孔板
をレーザー溶接によって固定する前に、噴射板を仮組み
して流量調整を行い、所期の流量が得られるように流量
調整を行ってから前記噴射板をレーザー溶接して固定す
るようにしている。
しかしながら、上記のように噴孔板を仮組みした状態
で燃料を噴射させて流量調整した後に、噴射板とニード
ル弁3との相対角度が変わると,ニードル弁3の周囲の
燃料経路と噴射板の噴孔との位置関係がずれることによ
り、調整済の流量が変化してしまうことがあり、流量調
整の歩留まりを悪化させる原因となっていた。
本考案は上記問題点に鑑みなされたものであり、噴孔
板を仮組みして行われる流量調整時に、噴孔板の弁体に
対する相対角度位置が変化しても流量変化の少ない構造
を提供し、流量調整時の流量変動を防止できるようにす
ることを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 そのため本考案では、ノズルボディ内に進退駆動され
る弁体を嵌挿保持してなる燃料噴射弁であって、前記弁
体が着座する弁座面の下流側に溶接によって固定される
平板状の噴孔板に、弁体の軸線に対して略円周方向に傾
けられた複数の噴孔を相互に独立して開口させてなる燃
料噴射弁において、 前記噴孔の弁体軸線に対する傾き角θを20°以下と
し、かつ、前記噴孔板の厚さt、前記噴孔の直径dの間
の関係を、 1=≦d/t≦2.27 に設定した。
〈作用〉 複数の噴孔は、弁体の軸線に対して略円周方向に傾け
られているが、噴孔板の厚さt、即ち、噴孔板の燃料通
過距離に対して噴孔の直径dが大きいと、燃料が通過す
る際の抵抗が少なく噴孔の傾きは殆ど無視できるものと
なって、弁体と噴射板との相対的な角度変化が溶接固定
される前の仮組み状態で変化しても、流量の変化が殆ど
発生しない。
従って、噴孔の直径dを噴孔板の厚さtに対してある
程度以上に大きくする必要があり、その関係が1≦d/t
である。しかしながら、あまり噴孔の直径dを大きくす
ると、噴孔を傾けて設けたことによる噴射燃料の方向性
が確保できなくなるから、かかる方向性確保のために上
限が規定され、これがd/t≦2.27の条件であり、1≦d/t
≦2.27を満足すれば、弁体と噴射板との相対角度が変化
することによる流量の変化を殆ど生じないようにできる
と共に、噴孔を傾けたことによる噴射燃料の方向性も維
持できる。但し、噴孔の弁体軸線に対する傾き角θ
20°以下とすることが条件とされる。
〈実施例〉 以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
尚、本実施例における燃料噴射弁の構造は、従来例とし
て示した第1図及び第2図と同様であるので、本実施例
の燃料噴射弁構造については、前記第1図及び第2図を
参照し、説明を省略する。
第1図及び第2図に示す構造において、第3図に示す
ように、噴孔板4に設けられた噴孔5のニードル弁3の
軸線に対する傾き角をθ、噴孔5の直径をd、噴孔板
4の厚さをt、噴孔5から噴射された燃料のニードル弁
3の軸線に対する傾き角をθとする。尚、本実施例に
おいて、前記噴孔5の傾き角θは、最大20°とする。
ここで、本実施例における燃料噴射弁では、 1≦d/t≦2.27 の関係を満足するように、噴孔板4の厚さt及び噴孔5
の直径dを設定した。
このように、1≦d/t≦2.27となるように設定した場
合の効果を、第4図に従って説明する。
第4図において、横軸をd/tとして、縦軸には噴孔板
4の回転可能に仮組みして噴射させたときの基準燃料量
Q(cc/min)に対する変動量ΔQ(cc/min)の割合、及
び、噴射燃料の方向性を示すθ/θをプロットさせ
てあり、d/tを変化させたときの噴射量バラツキ変化
と、方向性変化とを示している。
この第4図に示すように、噴孔板4の厚さtに対して
噴孔5の直径dを小さくすると、大きな流量バラツキが
発生するが、d/tを1以上とすると、即ち、噴孔板4の
厚さtよりも噴孔dの直径dを大きくすると、流量バラ
ツキは殆ど無くなる(ΔQ/Q≒0)。これは、d/t〈1で
は、噴孔5の抵抗が大きくなって、噴孔板4とニードル
弁3との相対角度が変化することによる流量変化が大き
いことを示す。従って、1≦d/tとすれば、流量調整の
ために噴孔板4を仮組みして、噴孔板4とニードル弁3
との相対角度が途中で変化しても、流量が変化してしま
うことがなく、噴孔板4を溶接によって固定する前に仮
組みした状態で行う流量調整の歩留まりが改善される。
但し、1≦d/tであっても、第4図に示すようにd/t〉
2.27になると、今度は噴孔5の向きに対して実際の噴射
燃料の向きがずれてしまい、噴孔を所定角度θ傾けて
設け、燃料が所望方向に噴射されることを期待しても、
実際の噴射燃料は期待とは異なる方向に噴射されること
になってしまう(θ/θ≠1)。しかしながら、d/
t≦2.27であれば、θ/θ=1であって、噴孔5の
傾きに沿って実際に燃料が噴射されるから、前述の1≦
d/tの条件と合わせて、1≦d/t≦2.27を満足させる設定
であれば、仮組みして行う流量調整時における噴孔板4
の回転、及び、噴射燃料の方向性悪化を共に回避するこ
とができることになる。
尚、本実施例にかかる燃料噴射弁では、弁体としてニ
ードル弁3を備えたものについて延べたが、弁体は球状
などであっても良く、弁体形状を限定するものではな
い。また、噴孔5の数も4つに限定するものではない。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によると、噴孔板を溶接に
よって固定する前に仮組みして流量調整を行うときに、
噴孔板と弁体との相対角度が変化しても流量が変動する
ことを防止でき、流量調整の歩留まりを改善できると共
に、噴孔の傾き方向に沿って燃料の方向性を悪化させる
ことがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例及び従来例に共通の燃料噴射弁
の先端部断面図、第2図は第1図示の燃料噴射弁におけ
る噴孔を示す下面図、第3図は本考案の一実施例におけ
る各種寸法関係を説明するための図、第4図は本考案の
効果を説明するための線図である。 1……ノズルホルダ、2……ノズルボディ、3……ニー
ドル弁、4……噴孔板、5a〜5d……噴孔、t……噴孔板
厚さ、d……噴孔直径、θ……噴孔傾き、θ……噴
射燃料ズレ角

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズルボディ内に進退駆動される弁体を嵌
    挿保持してなる燃料噴射弁であって、前記弁体が着座す
    る弁座面の下流側に溶接によって固定される平板状の噴
    孔板に、弁体の軸線に対して略円周方向に傾けられた複
    数の噴孔を相互に独立して開口させてなる燃料噴射弁に
    おいて、 前記噴孔の弁体軸線に対する傾き角θを20°以下と
    し、かつ、前記噴孔板の厚さt、前記噴孔の直径dの間
    の関係を、 1≦d/t≦2.27 に設定したことを特徴とする燃料噴射弁。
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