JP2521359Y2

JP2521359Y2 - 圧縮用金型装置

Info

Publication number: JP2521359Y2
Application number: JP1990015460U
Authority: JP
Inventors: 修小林; 清文高橋
Original assignee: 昭和電線電纜株式会社
Priority date: 1990-02-19
Filing date: 1990-02-19
Publication date: 1996-12-25
Anticipated expiration: 2005-02-19
Also published as: JPH03106688U

Description

【考案の詳細な説明】［考案の目的］（産業上の利用分野）本考案は平型ケーブルの分岐の圧縮接続において、圧
縮スリーブを圧縮するのに使用する圧縮用金型装置に係
る。

（従来の技術）第３図は平型ケーブルの圧縮接続用スリーブの圧縮に
使用されてきた従来の圧縮用金型装置の縦断面図であ
る。装置筐体１は円筒状をなし、その上半には一直径の
両端に位置して接続すべき平型ケーブルの導体巾よりも
大きな巾の軸方向切欠２が設けられている。前記筐体１
の下半は油圧シリンダ３とされており、この油圧シリン
ダ３内にはピストン４が流体密且つ可摺動に係合されて
いる。

前記切欠２の間に残された筐体側壁５には雌ねじ６が
刻設されている。また、円板状の蓋７の周面には前記雌
ねじ６に螺合する雄ねじ８が刻設されている。

上記従来の圧縮用金型装置は次のようにして使用す
る。先ず、ダイス９の下型9aをピストン４上に載置し、
その上に圧縮すべきスリーブ（図示しない）を載置す
る。次いで、前記下型9aにダイス９の上型9bを被せ、次
いで蓋７をそのハンドル7aを持って筐体上半にねじこ
み、ダイス９およびこれに挟持されたスリーブを固定す
る。

ここで、油圧シリンダ３に油通路10a、10bを介して油
圧を印加しスリーブに所定の圧縮を加え、圧縮接続を完
了する。

（考案が解決しようとする課題）上記構成の従来の圧縮用金型装置は、分岐接続用圧縮
スリーブ等の圧縮接続を行うことができない。

本考案は上記の事情に基づきなされたもので、平型ケ
ーブルの分岐接続部の圧縮接続をなし得る圧縮用金型装
置を提供することを目的としている。

［考案の構成］（課題を解決するための手段）本考案は、平型ケーブルの露出導体上に装着され、前
記平型ケーブルの幅方向に沿った一側で突出する接続端
子を有する圧縮スリーブを、前記露出導体に圧縮接続す
る圧縮用金型装置であって、対向する一対の側壁を有し
て該側壁間に前記平型ケーブルが通され、かつ一方の側
壁に前記接続端子を逃すための凹所を有するホルダと、
前記ホルダ内に位置決めされて前記圧縮スリーブが載置
される下型と、前記ホルダ内にその他方の側壁に沿って
位置決めされ、前記圧縮スリーブの他側が係入される凹
部を有する第１の脇型と、前記ホルダ内の一方の側壁に
沿って位置決めされ、かつ上下に二分割されて前記接続
端子を上下より挟持すると共に、前記圧縮スリーブの一
側が係入される凹部を有する第２の脇型と、前記圧縮ス
リーブの上面に押圧される上型とを備えることを特徴と
する。

〔作用〕

第１の脇型と第２の脇型は圧縮スリーブの両側を係入
させてホルダ内で固定的に保持する。また、第２の脇型
は二分割構成により圧縮スリーブの突出する接続端子を
上下から挟持し、かつホルダはその側壁の凹所に接続端
子を入り込ませてスリーブ圧縮の邪魔にならないように
逃す。

（実施例）第１図は本考案の一実施例の分解斜視図である。本考
案の圧縮用金型装置は、詳細を後記説明する断面コ字状
のホルダ11と、このホルダ11内の空間下部に収容される
薄い凸型断面の下型12と、この下型12の中央の凸部の一
側に当接され下型中心に向けて凹な凹溝13aを具えた第
１の脇型13と、前記下型12の凸部の他側に当接され上下
二分割で凹溝13aと同様の凹溝14aを具え、各分割片14
A、14Bの接合面にコ字状の凹部14bをそれぞれ具えた第
２の脇型14と、前記下型12と同様の凸型の上型15とを有
する。

而して、前記ホルダ11はその一方の側壁内面中央に前
記内面から突出した１箇の位置決めガイド16を具える。
また、他方の側壁はその中央にコ字状の凹所11aを有
し、前記側壁内面には前記凹所11aの両側に位置して位
置決めガイド17がそれぞれ設けられている。

なお、前記説明した下型12、第１の脇型13第２の脇型
14にはそれぞれ前記位置決めガイド16、17に対応する位
置に、それ等と係合する切欠18、19;20、21がそれぞれ
設けられ、下型11、脇型13、14はそれ等の切欠と前記各
位置決めガイド16、17とを係合させて前記ホルダ内に所
定の位置関係で収容される。

第２図は上記構成の本考案の金型装置によって圧縮接
続される平型ケーブルの分岐接続部を示している。この
図において、平型ケーブルの導体30の圧縮接続される分
岐接続用の圧縮スリーブ31は、分岐導体を接続すべき羽
子板端子31aを具えている。第３図につき説明した従来
の金型装置においてはこの羽子板端子31が障害となって
圧縮接続を行うことはできないが、本考案の金型装置に
おいては次のようにして圧縮接続がなされる。すなわ
ち、先ずホルダ11を適宜構成のプレス装置の下部固定台
に装着し、このホルダに下型12をホルダ11の位置決めガ
イド16、17、下型12の切欠18、19を係合させて所定に取
り付ける。

次に第１の脇型13を、その切欠20を前記ホルダ11の位
置決めガイド16に係合させて、前記下型12上に載置して
ホルダ11に取り付ける。また、第２の脇型の分割片14B
をその切欠21を前記ホルダ11の位置決めガイド17に係合
させて、前記下型12に載置してホルダ11に取り付ける。

次いで、第２図に示すように平型ケーブルの導体30に
側方から係合された分岐接続用のスリーブ31を、その羽
子板端子31aの根本を分割片14Bの凹部14bに係合させ、
側縁を第１の脇型13の凹溝13aに係合させて下型12、第
１の脇型13、第２の脇型14の分割片14Bに係合させる。

更に、第２の脇型14の分割片14Aを上方から下方の分
割片14B上に整合させて配置する。これによって、両分
割片14A,14Bにより凹部14b,14bを介して羽子板端子31a
の根本を上下から挟みつけることができる。また、この
挟持状態で水平方向に突出してしまう羽子板端子31aは
ホルダ11の凹所11aに入り込むので、圧縮作業の邪魔に
なることがなくなる。

従って、その後に上型15を圧縮スリーブ31上に当接さ
せ、図示しないプレス機を作動させることにより圧縮ス
リーブ31を平型ケーブルの導体30に圧縮接続することが
できる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、接続端子を有する圧縮スリーブであ
っても圧縮スリーブを保持し、かつ接続端子を逃すこと
が可能な分割構造にしたので、圧縮スリーブを平型ケー
ブルの露出導体に圧縮接続することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の分解斜視図、第２図は上記
構成の本考案の金型装置によって圧縮接続される平型ケ
ーブルの分岐接続部の斜視図、第３図は平型ケーブルの
圧縮接続用スリーブの圧縮に使用されてきた従来の圧縮
用金型装置の縦断面図である。 11……ホルダ、12……下型、13……第１の脇型、14……
第２の脇型、15……上型、16、17……位置決めガイド、
18〜21……切欠、30……平型ケーブルの導体、31……圧
縮スリーブ、31a……羽子板端子

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】平型ケーブルの露出導体上に装着され、前
記平型ケーブルの幅方向に沿った一側で突出する接続端
子を有する圧縮スリーブを、前記露出導体に圧縮接続す
る圧縮用金型装置であって、対向する一対の側壁を有して該側壁間に前記平型ケーブ
ルが通され、かつ一方の側壁に前記接続端子を逃すため
の凹所を有するホルダと、前記ホルダ内に位置決めされて前記圧縮スリーブが載置
される下型と、前記ホルダ内にその他方の側壁に沿って位置決めされ、
前記圧縮スリーブの他側が係入される凹部を有する第１
の脇型と、前記ホルダ内の一方の側壁に沿って位置決めされ、かつ
上下に二分割されて前記接続端子を上下より挟持すると
共に、前記圧縮スリーブの一側が係入される凹部を有す
る第２の脇型と、前記圧縮スリーブの上面に押圧される上型とを備えるこ
とを特徴とする圧縮用金型装置。