JP2520976Y2 - 金網パネルユニット - Google Patents
金網パネルユニットInfo
- Publication number
- JP2520976Y2 JP2520976Y2 JP1992007562U JP756292U JP2520976Y2 JP 2520976 Y2 JP2520976 Y2 JP 2520976Y2 JP 1992007562 U JP1992007562 U JP 1992007562U JP 756292 U JP756292 U JP 756292U JP 2520976 Y2 JP2520976 Y2 JP 2520976Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire mesh
- unit
- bent
- wire
- bent portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
- Fencing (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Housing For Livestock And Birds (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は金網パネルユニットに関
する。さらに詳しくは、複数個組み合わせることによ
り、箱状、板状または枠状など、種々の形状および大き
さの金網構造物を構成しうるパネルユニットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の大形の金網構造物は、一般に強度
メンバーであるフレームをアングル材などで組み立てる
と共に、フレーム間に金網を張設することにより構成さ
れている。 【0003】またペット用ケージなどの小形の金網構造
物は一般に6枚程度の矩形状の金網の側縁同士を針金な
どで綴り合わせたり溶接したりして箱状に構成したり、
あるいは全体を針金で編み上げることにより構成され
る。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】前記従来の金網構造物
はいずれも組み立てや編み上げに熟練を要し、しかも一
旦組み立てた後は分解移転することが困難であり、大き
さや形を変化させることもできない。また金網の一カ所
が破れてもその部分だけ針金などで補修するか、あるい
はかなり広い範囲の金網全体を交換しなければならない
ため、外観が損なわれたり、工事が容易でないなどの問
題がある。 【0005】本考案は一般消費者が使用目的や自分の好
みに合わせて簡単に金網構造物を組み立てることがで
き、かつ一旦組み立てた後でも簡単に分解移転したり、
大きさや形状を簡単に組み変えることができ、さらに一
カ所が破れても簡単に修理しうる手段を提供することを
目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本考案は前記金網構造物
を取り扱いの簡単な互換性のあるパネルユニットにあら
かじめ分割し、準備しておくことにより前記目的を達成
するものである。すなわち本考案の金網パネルユニット
は、金網を主要構成要素とするパネル面と、該パネル面
の少なくとも一つの側縁に設けられた着脱自在の支柱を
有する連結部とを有するユニットとして構成されてお
り、該連結部が、前記金網を構成する複数の線材の端部
をパネル面と直角に折り曲げられた折曲部と、該折曲部
が差し込まれて収納される支柱とから構成されており、
前記折曲部のうち、少なくとも1つの折曲部が他の折曲
部に対してたがいに逆向きになるように折り曲げられ、
さらに該支柱同士が、固着手段によって互いに着脱自在
に固着することができ、連結部を介して他の複数のパネ
ルユニットと組み合わせることにより多目的で多様な金
網構造物を構成しうるものである。なお、本考案でいう
支柱とは、パネル面の少なくとも一側縁を支持するため
の部材を意味するものであり、支柱自体は必ずしも自立
する必要がない。 【0007】 【作用】本考案の金網パネルユニット(以下、ユニット
という)は1つの側縁、あるいは対向する2側縁、また
はすべての側縁にそれぞれ連結部を有しているので、何
枚ものユニットを連結して広い面積のパネル面をうるこ
とができ、あるいは数枚のユニットで小形の箱状のもの
とすることもできる。 【0008】すなわち本考案のユニットは、平面(1
つだけで、あるいは複数枚並べた)状態で水平または垂
直に配列して使用する、連結してその両自由端をジョ
イントして、柵として使用でき、さらに五面体または
六面体など、立体的に組み立てて箱形の状態で使用する
など、きわめて多様な目的に応ずることができる。 【0009】さらに組み立てられた金網構造物の一カ所
が破損したときは、その破損部にかかわるユニットを交
換するだけできわめて簡単に、もと通りの外観に修理す
ることができる。また鉄筋コンクリート構造物の鉄筋と
して利用しうる。 【0010】 【実施例】図1は本考案のユニットの一実施例を示す斜
視図、図2は図1のユニットの要部斜視図、図3〜4は
それぞれ本考案にかかわる連結部の他の実施例を示す要
部斜視図、図5〜8はそれぞれ本考案のユニットを用い
た金網構造物の例を示す斜視図である。 【0011】図1に示されるユニットAはそれぞれ複数
本の縦棒2と横棒3とを交差部で溶接して一体化した正
方形や長方形状のパネル面4とリップ付溝型鋼などから
なる支柱5とから構成されている。縦棒2と横棒3には
用途に応じて直径 0.5〜10mmのステンレス鋼線や亜鉛メ
ッキまたはクロムメッキなどの表面処理をした鋼線が通
常用いられる。なお家庭用に用いるばあいは線材の直径
は1〜3mm程度が用いられる。そして横棒3は、その端
部6、7(図2参照)がパネル面と直角に、かつ交互に
逆向きに折り曲げられている(以下、折曲部という)。
そしてこれらの折曲部6、7と前記支柱5とでユニット
の連結部を構成している。 【0012】図1に示されているユニットAでは連結部
はパネル面4の対向する側縁に設けられているが、パネ
ル面の四周全部に設けたもの、三方の側縁に設けたも
の、あるいは一側縁のみに設けたものなど、種々のユニ
ットを準備しておくのが好ましい。 【0013】図1に示すユニットAを金網構造物に組み
立てるために一列に連結するばあいは、図2に示すよう
に支柱5の背面同士をねじなどの接続手段により固着
し、一方の支柱5の溝部8にユニットAの金網の前記折
曲部6、7を差し込み、他方の支柱5の溝部8にユニッ
トBの金網の折曲部6、7を差し込むだけでよい。この
ようにしてユニットCなど、順に多数のユニットを一列
に連結することによりたとえば柵状の金網構造物を簡単
に構成することができる。また、支柱5の側方に他の支
柱5を固着することにより、ユニットD、EのようにT
字状、十字状に連結することができる。さらに、連結部
をユニットの上端縁に設けることによって、たとえば図
1のユニットFのごとく多数のユニットを何段も上方に
積み上げることができる。このように組み立てられた金
網構造物はそのまま使用してもよく、また着色塗装して
もよい。 【0014】図1に示すパネル面4は、縦棒2と横棒3
とが交差部で溶接されているので、パネル面4自体の剛
性が高く、強度メンバーになるという利点がある。した
がってその剛性を利用してコンクリート構造物の補強材
としても使用しうる。 【0015】そのような溶接は複数本の縦棒2を繰り出
して等間隔に配列し、その上に直角方向に複数本の横棒
を載せ、それらを電極板で挟圧することなどによって簡
単に行ないうる。なおもちろん溶接せずに編み上げた金
網であってもよい。 【0016】本考案においてはユニットの大きさや材
質、金網の目の大きさなどは、その使用目的に応じて種
々採用することができる。 【0017】しかしユニットをシリーズ化して準備する
ばあいは、小さいユニット(たとえば20cm四方など)を
2〜6個連結した大きさを1段階大きいユニットとして
定め、さらにそれを2〜6個連結したものをもう一段階
大きいユニットとするなどによりユニットの大きさの規
格化をはかったり、連結部の共通化をはかるなど、何種
類もの大きさの異なるユニット同士を組み合わして利用
できるようにするのが好ましい。なお大きさの異なる連
結部同士を直接連結しうるように構成するほか、たとえ
ば両者の間に介在されるアダプタ、すなわち二種類の連
結部を反対側の側縁にそれぞれ備えた支柱状のアダプタ
を準備しておくのが好ましい。 【0018】図3に示す連結部は、図1〜2示す支柱5
に確実に固定しうるように、金属板を断面二重のT字状
に折り曲げてなるインサータ9をあらかじめ図1〜2の
線材の折曲部6、7に固着したものである。そのような
インサータ9は前述した大きさの異なるユニット同士を
連結するためのアダプタとしても用いうる。 【0019】図3のインサータ9はそのままの形状で合
成樹脂により形成することができるが、図4に示すよう
に断面中実のT字状の合成樹脂のフレーム10をインサー
ト成形することにより、一層しっかりとしたユニットお
よび連結部を構成しうる。なおフレーム10の断面形状は
T字状に限られるものではなく、支柱の形状に合わせて
任意に選択しうる。 【0020】つぎに叙上のごとく構成されるユニットを
用いて組み立てた金網構造物の例を説明する。 【0021】図5は図1に示すユニットを用いて組み立
てた、犬などのペットの運動用サークル兼ケージ11であ
る。扉12のヒンジには公知の蝶番13などをそのまま利用
している。このサークルは犬の成長にあわせてユニット
を追加して大きくすることができる。また駐車スペース
などの他の用途のスペースと兼用させるときは、必要に
応じてパネルユニットを追加または減少して、あるいは
展張したりして自由に拡大縮小することができる。 【0022】また図5に示すサークル11をたとえば3m
×2m程度の大きいユニットで構成すると、テニスなど
の練習場の柵、あるいは工事現場の移動および拡張、縮
小自在の囲いや建築物の養生網として用いたり、または
固定ポストと併用して種々のフェンスとして用いること
ができる。養生網として用いるばあい、キャンバス地な
どの遮蔽幕を着脱自在にかぶせておくと、落下物を防
ぎ、しかも風が強いときは遮蔽幕を簡単にはずせる利点
がある。 【0023】図6に示す籠は10cm×15cm程度のユニット
14と、蓋15および底16を構成する板材とを組み合わせた
ものであり、このものも公知の蝶番13をヒンジとして利
用して1つのユニット17を扉としている。 【0024】図6の籠はその大きさと目的に応じて、必
要であれば部分的に補足して組み立てることにより虫籠
から小鳥、犬、猫などのペット用飼育箱または移動箱と
して使用することができ、ペットの成長あるいはペット
の数にあわせて籠の大きさを変化させうる利点がある。 【0025】なお上方が開口した籠の大きいユニットで
構成したものとパイプ、ブイなどとを組み合わせること
により、魚や蝦などの魚介類の養殖用ネットあるいは沈
めて魚礁として用いることもできる。そのばあいも魚な
どの大きさ、数に合わせて自由に大きさや形を選択しう
る。 【0026】図7は比較的大きいユニット18と小さいユ
ニット19とを組み合わせてインテリアパネルとして構成
したものである。またこのものは倉庫内の仕切り壁など
としても使用できる。かかるユニットは一般的な建築用
の規格にあわせてその大きさおよび連結部の構成を選択
するのが好ましい。 【0027】なお図8に示すように1個または数個のユ
ニット20および脚部21を組み合わせて自立式のインテリ
アパネル22を構成してもよい。 【0028】さらに本考案のユニットを箱状に組み立て
ることにより、たとえばゴミ箱を鳥、野良犬、野良猫な
どから保護したり、種々の商品をその寸法別、種類別に
分けて整理、保存するための籠または自動移動装置(コ
ンベアシステム)の籠や台として使用したり、あるいは
モータなどの危険なものの防護ネットとして用いたり、
家庭で石油ストーブを覆って幼児を保護するなど、一般
の金網籠と同じような用途に使用ができ、しかも不要時
には小さく折り畳んで、あるいはバラバラにして少ない
スペースで収納できる利点があるので、あらゆる産業の
機能的な器機材として使用できる。 【0029】 【考案の効果】本考案の金網パネルユニットは金網構造
物に組み立てるのに何ら熟練を要しないので、一般消費
者が使用目的や自分の好みに応じた形状、大きさにつく
ることができる。また分解、移動、拡大、縮小を自由
に、かつきわめて簡単に行ないうるという効果を奏す
る。さらに本考案のパネルユニットは鉄筋コンクリート
構造物の鉄筋構造として利用しうる。
する。さらに詳しくは、複数個組み合わせることによ
り、箱状、板状または枠状など、種々の形状および大き
さの金網構造物を構成しうるパネルユニットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の大形の金網構造物は、一般に強度
メンバーであるフレームをアングル材などで組み立てる
と共に、フレーム間に金網を張設することにより構成さ
れている。 【0003】またペット用ケージなどの小形の金網構造
物は一般に6枚程度の矩形状の金網の側縁同士を針金な
どで綴り合わせたり溶接したりして箱状に構成したり、
あるいは全体を針金で編み上げることにより構成され
る。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】前記従来の金網構造物
はいずれも組み立てや編み上げに熟練を要し、しかも一
旦組み立てた後は分解移転することが困難であり、大き
さや形を変化させることもできない。また金網の一カ所
が破れてもその部分だけ針金などで補修するか、あるい
はかなり広い範囲の金網全体を交換しなければならない
ため、外観が損なわれたり、工事が容易でないなどの問
題がある。 【0005】本考案は一般消費者が使用目的や自分の好
みに合わせて簡単に金網構造物を組み立てることがで
き、かつ一旦組み立てた後でも簡単に分解移転したり、
大きさや形状を簡単に組み変えることができ、さらに一
カ所が破れても簡単に修理しうる手段を提供することを
目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本考案は前記金網構造物
を取り扱いの簡単な互換性のあるパネルユニットにあら
かじめ分割し、準備しておくことにより前記目的を達成
するものである。すなわち本考案の金網パネルユニット
は、金網を主要構成要素とするパネル面と、該パネル面
の少なくとも一つの側縁に設けられた着脱自在の支柱を
有する連結部とを有するユニットとして構成されてお
り、該連結部が、前記金網を構成する複数の線材の端部
をパネル面と直角に折り曲げられた折曲部と、該折曲部
が差し込まれて収納される支柱とから構成されており、
前記折曲部のうち、少なくとも1つの折曲部が他の折曲
部に対してたがいに逆向きになるように折り曲げられ、
さらに該支柱同士が、固着手段によって互いに着脱自在
に固着することができ、連結部を介して他の複数のパネ
ルユニットと組み合わせることにより多目的で多様な金
網構造物を構成しうるものである。なお、本考案でいう
支柱とは、パネル面の少なくとも一側縁を支持するため
の部材を意味するものであり、支柱自体は必ずしも自立
する必要がない。 【0007】 【作用】本考案の金網パネルユニット(以下、ユニット
という)は1つの側縁、あるいは対向する2側縁、また
はすべての側縁にそれぞれ連結部を有しているので、何
枚ものユニットを連結して広い面積のパネル面をうるこ
とができ、あるいは数枚のユニットで小形の箱状のもの
とすることもできる。 【0008】すなわち本考案のユニットは、平面(1
つだけで、あるいは複数枚並べた)状態で水平または垂
直に配列して使用する、連結してその両自由端をジョ
イントして、柵として使用でき、さらに五面体または
六面体など、立体的に組み立てて箱形の状態で使用する
など、きわめて多様な目的に応ずることができる。 【0009】さらに組み立てられた金網構造物の一カ所
が破損したときは、その破損部にかかわるユニットを交
換するだけできわめて簡単に、もと通りの外観に修理す
ることができる。また鉄筋コンクリート構造物の鉄筋と
して利用しうる。 【0010】 【実施例】図1は本考案のユニットの一実施例を示す斜
視図、図2は図1のユニットの要部斜視図、図3〜4は
それぞれ本考案にかかわる連結部の他の実施例を示す要
部斜視図、図5〜8はそれぞれ本考案のユニットを用い
た金網構造物の例を示す斜視図である。 【0011】図1に示されるユニットAはそれぞれ複数
本の縦棒2と横棒3とを交差部で溶接して一体化した正
方形や長方形状のパネル面4とリップ付溝型鋼などから
なる支柱5とから構成されている。縦棒2と横棒3には
用途に応じて直径 0.5〜10mmのステンレス鋼線や亜鉛メ
ッキまたはクロムメッキなどの表面処理をした鋼線が通
常用いられる。なお家庭用に用いるばあいは線材の直径
は1〜3mm程度が用いられる。そして横棒3は、その端
部6、7(図2参照)がパネル面と直角に、かつ交互に
逆向きに折り曲げられている(以下、折曲部という)。
そしてこれらの折曲部6、7と前記支柱5とでユニット
の連結部を構成している。 【0012】図1に示されているユニットAでは連結部
はパネル面4の対向する側縁に設けられているが、パネ
ル面の四周全部に設けたもの、三方の側縁に設けたも
の、あるいは一側縁のみに設けたものなど、種々のユニ
ットを準備しておくのが好ましい。 【0013】図1に示すユニットAを金網構造物に組み
立てるために一列に連結するばあいは、図2に示すよう
に支柱5の背面同士をねじなどの接続手段により固着
し、一方の支柱5の溝部8にユニットAの金網の前記折
曲部6、7を差し込み、他方の支柱5の溝部8にユニッ
トBの金網の折曲部6、7を差し込むだけでよい。この
ようにしてユニットCなど、順に多数のユニットを一列
に連結することによりたとえば柵状の金網構造物を簡単
に構成することができる。また、支柱5の側方に他の支
柱5を固着することにより、ユニットD、EのようにT
字状、十字状に連結することができる。さらに、連結部
をユニットの上端縁に設けることによって、たとえば図
1のユニットFのごとく多数のユニットを何段も上方に
積み上げることができる。このように組み立てられた金
網構造物はそのまま使用してもよく、また着色塗装して
もよい。 【0014】図1に示すパネル面4は、縦棒2と横棒3
とが交差部で溶接されているので、パネル面4自体の剛
性が高く、強度メンバーになるという利点がある。した
がってその剛性を利用してコンクリート構造物の補強材
としても使用しうる。 【0015】そのような溶接は複数本の縦棒2を繰り出
して等間隔に配列し、その上に直角方向に複数本の横棒
を載せ、それらを電極板で挟圧することなどによって簡
単に行ないうる。なおもちろん溶接せずに編み上げた金
網であってもよい。 【0016】本考案においてはユニットの大きさや材
質、金網の目の大きさなどは、その使用目的に応じて種
々採用することができる。 【0017】しかしユニットをシリーズ化して準備する
ばあいは、小さいユニット(たとえば20cm四方など)を
2〜6個連結した大きさを1段階大きいユニットとして
定め、さらにそれを2〜6個連結したものをもう一段階
大きいユニットとするなどによりユニットの大きさの規
格化をはかったり、連結部の共通化をはかるなど、何種
類もの大きさの異なるユニット同士を組み合わして利用
できるようにするのが好ましい。なお大きさの異なる連
結部同士を直接連結しうるように構成するほか、たとえ
ば両者の間に介在されるアダプタ、すなわち二種類の連
結部を反対側の側縁にそれぞれ備えた支柱状のアダプタ
を準備しておくのが好ましい。 【0018】図3に示す連結部は、図1〜2示す支柱5
に確実に固定しうるように、金属板を断面二重のT字状
に折り曲げてなるインサータ9をあらかじめ図1〜2の
線材の折曲部6、7に固着したものである。そのような
インサータ9は前述した大きさの異なるユニット同士を
連結するためのアダプタとしても用いうる。 【0019】図3のインサータ9はそのままの形状で合
成樹脂により形成することができるが、図4に示すよう
に断面中実のT字状の合成樹脂のフレーム10をインサー
ト成形することにより、一層しっかりとしたユニットお
よび連結部を構成しうる。なおフレーム10の断面形状は
T字状に限られるものではなく、支柱の形状に合わせて
任意に選択しうる。 【0020】つぎに叙上のごとく構成されるユニットを
用いて組み立てた金網構造物の例を説明する。 【0021】図5は図1に示すユニットを用いて組み立
てた、犬などのペットの運動用サークル兼ケージ11であ
る。扉12のヒンジには公知の蝶番13などをそのまま利用
している。このサークルは犬の成長にあわせてユニット
を追加して大きくすることができる。また駐車スペース
などの他の用途のスペースと兼用させるときは、必要に
応じてパネルユニットを追加または減少して、あるいは
展張したりして自由に拡大縮小することができる。 【0022】また図5に示すサークル11をたとえば3m
×2m程度の大きいユニットで構成すると、テニスなど
の練習場の柵、あるいは工事現場の移動および拡張、縮
小自在の囲いや建築物の養生網として用いたり、または
固定ポストと併用して種々のフェンスとして用いること
ができる。養生網として用いるばあい、キャンバス地な
どの遮蔽幕を着脱自在にかぶせておくと、落下物を防
ぎ、しかも風が強いときは遮蔽幕を簡単にはずせる利点
がある。 【0023】図6に示す籠は10cm×15cm程度のユニット
14と、蓋15および底16を構成する板材とを組み合わせた
ものであり、このものも公知の蝶番13をヒンジとして利
用して1つのユニット17を扉としている。 【0024】図6の籠はその大きさと目的に応じて、必
要であれば部分的に補足して組み立てることにより虫籠
から小鳥、犬、猫などのペット用飼育箱または移動箱と
して使用することができ、ペットの成長あるいはペット
の数にあわせて籠の大きさを変化させうる利点がある。 【0025】なお上方が開口した籠の大きいユニットで
構成したものとパイプ、ブイなどとを組み合わせること
により、魚や蝦などの魚介類の養殖用ネットあるいは沈
めて魚礁として用いることもできる。そのばあいも魚な
どの大きさ、数に合わせて自由に大きさや形を選択しう
る。 【0026】図7は比較的大きいユニット18と小さいユ
ニット19とを組み合わせてインテリアパネルとして構成
したものである。またこのものは倉庫内の仕切り壁など
としても使用できる。かかるユニットは一般的な建築用
の規格にあわせてその大きさおよび連結部の構成を選択
するのが好ましい。 【0027】なお図8に示すように1個または数個のユ
ニット20および脚部21を組み合わせて自立式のインテリ
アパネル22を構成してもよい。 【0028】さらに本考案のユニットを箱状に組み立て
ることにより、たとえばゴミ箱を鳥、野良犬、野良猫な
どから保護したり、種々の商品をその寸法別、種類別に
分けて整理、保存するための籠または自動移動装置(コ
ンベアシステム)の籠や台として使用したり、あるいは
モータなどの危険なものの防護ネットとして用いたり、
家庭で石油ストーブを覆って幼児を保護するなど、一般
の金網籠と同じような用途に使用ができ、しかも不要時
には小さく折り畳んで、あるいはバラバラにして少ない
スペースで収納できる利点があるので、あらゆる産業の
機能的な器機材として使用できる。 【0029】 【考案の効果】本考案の金網パネルユニットは金網構造
物に組み立てるのに何ら熟練を要しないので、一般消費
者が使用目的や自分の好みに応じた形状、大きさにつく
ることができる。また分解、移動、拡大、縮小を自由
に、かつきわめて簡単に行ないうるという効果を奏す
る。さらに本考案のパネルユニットは鉄筋コンクリート
構造物の鉄筋構造として利用しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のユニットの一実施例を示す斜視図であ
る。 【図2】図1のユニットの要部斜視図である。 【図3】本考案の連結部の他の実施例を示す要部斜視図
である。 【図4】本考案の連結部のさらに他の実施例を示す要部
斜視図である。 【図5】本考案のユニットを用いた金網構造物の例を示
す斜視図である。 【図6】本考案のユニットを用いた金網構造物の例を示
す斜視図である。 【図7】本考案のユニットを用いた金網構造物の例を示
す斜視図である。 【図8】本考案のユニットを用いた金網構造物の例を示
す斜視図である。 【符号の説明】 A、B、C、D、E、F、14、17、18、19、20 ユニッ
ト 2 縦棒 3 横棒 4 パネル面 5 支柱 6、7 折曲部
る。 【図2】図1のユニットの要部斜視図である。 【図3】本考案の連結部の他の実施例を示す要部斜視図
である。 【図4】本考案の連結部のさらに他の実施例を示す要部
斜視図である。 【図5】本考案のユニットを用いた金網構造物の例を示
す斜視図である。 【図6】本考案のユニットを用いた金網構造物の例を示
す斜視図である。 【図7】本考案のユニットを用いた金網構造物の例を示
す斜視図である。 【図8】本考案のユニットを用いた金網構造物の例を示
す斜視図である。 【符号の説明】 A、B、C、D、E、F、14、17、18、19、20 ユニッ
ト 2 縦棒 3 横棒 4 パネル面 5 支柱 6、7 折曲部
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 1 金網を主要構成要素とするパネル面と、該パネル面
の少なくとも一つの側縁に設けられた着脱自在の支柱を
有する連結部とを有するユニットとして構成されてお
り、該連結部が、前記金網を構成する複数の線材の端部
をパネル面と直角に折り曲げられた折曲部と、該折曲部
が差し込まれて収納される支柱とから構成されており、
前記折曲部のうち、少なくとも1つの折曲部が他の折曲
部に対してたがいに逆向きになるように折り曲げられ、
さらに該支柱同士が、固着手段によって互いに着脱自在
に固着されうる金網パネルユニット。 2 前記折曲部を構成する複数の線材の端部が交互に逆
向きに折り曲げられてなる実用新案登録請求の範囲第1
項記載の金網パネルユニット。 3 前記折曲部全体がT字状断面のフレームとして合成
樹脂によりインサート成形されてなる実用新案登録請求
の範囲第1項記載の金網パネルユニット。 4 前記パネル面の金網を構成する線材同士が、それぞ
れの交差部分でたがいに溶接されている実用新案登録請
求の範囲第1項記載の金網パネルユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992007562U JP2520976Y2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 金網パネルユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992007562U JP2520976Y2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 金網パネルユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0566173U JPH0566173U (ja) | 1993-08-31 |
JP2520976Y2 true JP2520976Y2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=11669247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992007562U Expired - Lifetime JP2520976Y2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 金網パネルユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520976Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003313847A (ja) * | 2002-04-22 | 2003-11-06 | Katsumoto Tanaka | 盛土工事用構造体および盛土工事の方法 |
JP2010068742A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 動物飼育施設 |
JP2017124401A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 株式会社カイスイマレン | 金属製網目パネル構造物 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4667772B2 (ja) * | 2004-06-25 | 2011-04-13 | 日本電気硝子株式会社 | ガラスブロック壁及びその施工方法 |
KR101662070B1 (ko) * | 2015-04-30 | 2016-10-04 | (주)남영산업 | 브라켓을 이용한 월판넬 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52112239U (ja) * | 1976-02-21 | 1977-08-25 | ||
JPS59186355U (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-11 | 松下電工株式会社 | フエンスの構造 |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP1992007562U patent/JP2520976Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003313847A (ja) * | 2002-04-22 | 2003-11-06 | Katsumoto Tanaka | 盛土工事用構造体および盛土工事の方法 |
JP2010068742A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 動物飼育施設 |
JP2017124401A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 株式会社カイスイマレン | 金属製網目パネル構造物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0566173U (ja) | 1993-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7523719B2 (en) | Pet safety enclosure method and apparatus | |
US4063585A (en) | Display assembly and component parts therefore | |
US4140080A (en) | Portable combined animal carrying cage and exercising pen | |
US8438995B1 (en) | Collapsible animal run | |
US6532701B2 (en) | Shelter system of clustered modular enclosures | |
JP2520976Y2 (ja) | 金網パネルユニット | |
US20170138045A1 (en) | Establishing barriers with modular wall structures | |
US20210112773A1 (en) | Collapsible pet's crate | |
US4316431A (en) | Artificial fish-gathering underwater reef | |
JP2012115149A (ja) | 猫用遊具 | |
US3721213A (en) | Animal rearing cages | |
DE202012005527U1 (de) | Katzenbaum in Modulbauweise | |
US3916836A (en) | Method and apparatus for erecting or building and housing or containing small animals or birds | |
US4966097A (en) | Animal containment system | |
US5803019A (en) | Display environment for reptiles and other pets | |
EP0691444A1 (en) | Prefabricated modular bulk Silo | |
EP0662780B1 (en) | Convertible aviary with side netting | |
JP2001107366A (ja) | 組立式角形石詰篭及びその施工方法 | |
KR100580546B1 (ko) | 고기능성 강제어초 | |
RU48493U1 (ru) | Декоративное объемное изделие | |
JPH0618393Y2 (ja) | シート状ディスプレー装置 | |
DE202012005986U1 (de) | Katzenbaum in Modulbauweise | |
JP3163493B2 (ja) | のり面用のフトンかご | |
KR200273633Y1 (ko) | 인공어초 | |
JPH0319732Y2 (ja) |