JP2520853Y2 - ソフト束子 - Google Patents

ソフト束子

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JP2520853Y2
JP2520853Y2 JP1995004481U JP448195U JP2520853Y2 JP 2520853 Y2 JP2520853 Y2 JP 2520853Y2 JP 1995004481 U JP1995004481 U JP 1995004481U JP 448195 U JP448195 U JP 448195U JP 2520853 Y2 JP2520853 Y2 JP 2520853Y2
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thermoplastic resin
resin
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JP1995004481U
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JPH0744645U (ja
Inventor
雅昭 西田
Original Assignee
金井 宏之
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、食器、調理器具、台所
設備等のうち、特にシルバーストーン(登録商標)加工や
テフロン(登録商標)加工等の表面特殊加工された調理器
具等(以下、単に特殊加工調理具という)に最適なソフ
ト束子の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、摺擦能力を高めたものとして、棕
櫚の毛を束ねた亀の子束子、金属束子、研磨材(白色酸
化アルミニウム、ガーネット、エメリーシリカ等)入り
の不織布束子があり、また、ソフト性を重視したものと
して、軟質ウレタン発泡スポンジ、セルローススポンジ
などがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】最近多く使用されてい
る特殊加工調理具に対しては、従来技術のものは、次の
問題を有している。
【0004】すなわち、前者の摺擦能力を高めたもの
は、汚れは非常によく落ちるが、加工層に傷が付いた
り、表面磨耗等によって加工層が早期に消失してしまう
という問題がある。
【0005】また、後者のソフト性を重視したものは、
傷は付かないが、こびりついた頑固な汚れが落ちにくい
という問題がある。
【0006】本考案の目的は、上記特殊加工調理具に対
しても、こびり付いた頑固な汚れでも器具表面に傷つけ
ることなく、容易に落とすことができるソフト束子を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係るソフト束子は、合成繊維性不織布マッ
トの片面に発泡熱可塑性樹脂層を設けた束子本体の表面
及び構成繊維表面に、熱可塑性樹脂から成る被覆層を形
成したソフト束子であって、上記発泡熱可塑性樹脂層が
熱可塑性樹脂を熱膨張性マイクロカプセルの熱膨張によ
り発泡した層であり、熱膨張性マイクロカプセルの含有
量を熱可塑性樹脂100(重量部)に対し20乃至50
(重量部)にして成る。上記発泡熱可塑性樹脂層におけ
る熱膨張性マイクロカプセルの含有量は、50部を越え
ると、束子自体の強度が低下して耐久性に問題が生じ、
20部未満であれば、熱可塑性樹脂が十分に発泡せず、
凹凸感がなくなり、洗浄力が低下するばかりか、意匠性
に欠けたものとなる。
【0008】また、上記被覆層は、熱可塑性樹脂と熱硬
化性樹脂との混合樹脂にして、束子のソフト性を向上す
ることができる。
【0009】
【作用】上記構成のソフト束子を使用すると、発泡熱可
塑性樹脂層中の熱膨張したマイクロカプセルのクッショ
ン性とこれを覆う被覆層の硬さと耐久性によってこびり
付いた汚れに適合して十分な洗浄力を発揮する。また、
研磨材を使用していないので、洗浄、摺擦作用時におい
ても特殊加工調理具の表面を傷付けることがない。さら
に、熱膨張性マイクロカプセルの熱膨張によって発泡し
た発泡熱可塑性樹脂層が独立気泡を多数有して外観に凹
凸感を有し、風合いも非常に柔軟であるため、被洗浄物
の曲面や隅部に対してもよく適応して洗浄できる。
【0010】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】ナイロン繊維14d×38m/m、100
%からなる目付130g/m2 のランダムあるいはクロ
スウェブに、ポリビニルアルコール樹脂40部、メラミ
ン樹脂60部からなる水系樹脂でDPU=65%〔(含
浸後重量−含浸前重量)÷含浸前重量×100〕(以
下、DPUという)含浸加工し、SBR樹脂100%の
エマルジョンにて両面に140g/m2 づつスプレー加
工して、目付240g/m2 の不織布マットを得た。上
記不織布マットの片面に、SBR樹脂100部(重量
部)に対し熱膨張性マイクロカプセル30部(重量部)
からなる水系樹脂を170g/m2 スプレー加工し10
0℃×10分間乾燥させた後、140℃×5分間加熱し
て、熱膨張性マイクルカプセルの熱膨張に伴いSBR樹
脂の発泡と硬化を生じさせて発泡熱可塑性樹脂層を形成
した目付413g/m2 の束子本体を得た。次に、上記
束子本体を、SBR樹脂100部、メラミン樹脂20部
からなる水系樹脂でDPU=50%含浸加工して、目付
620g/m2 のソフト束子を得た。
【0012】上記実施例により得られた本考案のソフト
束子は、第1図及び第2図に示すように、合成繊維
(1)例えばナイロン、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、塩化ビニリデン、アクリル等を夫々単独又は複数種
混合してなるウェブに熱可塑性樹脂例えばアクリル、S
BR、NBR、PVA等から選ばれる樹脂で含浸加工並
びにスプレー加工を施した不織布マットの片面に、塩化
ビニリデン、アクリル等の樹脂を殻壁として低沸点炭化
水素を内包する熱膨張性マイクロカプセル(3)の熱膨
張により発泡した熱可塑性樹脂(4)例えばSBR樹脂
の発泡熱可塑性樹脂層(5)を設けた束子本体(2)を
形成した。さらに、上記束子本体(2)に、熱可塑性樹
脂(例えばSBR、NBR、アクリル酸エステル、EV
A等)を主体としメラミン、エポキシ、フェノール等の
熱硬化性樹脂を混合した樹脂結合剤を含浸被覆して、束
子本体の表面及びその構成繊維表面に被覆層(6)を形
成して、所望のソフト束子を構成した。
【0013】ところで、上記被覆層(6)を構成する熱
硬化性樹脂の配合比率は用途によって適宜決定する。ま
た、上記被覆層(6)は、汚れの落ちにくい被洗浄物に
対しては、熱硬化性樹脂リッチ又は熱硬化性樹脂単独で
形成することもある。
【0014】(比較例1) 上記不織布マットの片面に、フェノール樹脂80部、エ
ポキシ樹脂20部、ガーネットサンド100部、水酸化
アルミ100部からなる溶剤系樹脂で170g/m2
プレー加工し、目付413g/m2 の不織布束子を得
た。
【0015】(比較例2) 上記不織布マットの片面に、フェノール樹脂80部、エ
ポキシ樹脂20部からなる溶剤系樹脂で170g/m2
スプレー加工し、目付413g/m2 の不織布束子を得
た。
【0016】(比較例3) 上記不織布マットの片面に、SBR樹脂100部からな
るエマルジョンで170g/m2 スプレー加工し、目付
413g/m2 の不織布束子を得た。
【0017】(比較例4) 上記不織布マットの片面に、SBR樹脂100部、発泡
樹脂30部からなる水系樹脂で170g/m2 スプレー
加工し、目付413g/m2 の不織布束子を得た。
【0018】以下、実施例及び各比較例で得られた束子
を使ってシルバーストーン(登録商標)加工されたアルミ
板とこげ付いたアルミ板とを荷重500g/m2 で10
00回往復摺擦した後、シルバーストーン(登録商標)加
工面の傷付き度と汚れ落ち度とを目視にて比較したとこ
ろ、下表のような結果を得た。
【0019】
【表1】
【0020】
【考案の効果】本考案は、傷の許容度の低い特殊加工調
理具に対して傷を付けずに頑固な汚れを、調理器具表面
を傷付けることなく簡単に落とすことができ、調理器具
の曲面や隅部の洗浄面にもよく適合し、さらに表面凹凸
感に富んでいるので、意匠性をも有するなどの効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すソフト束子の断面図で
ある。
【図2】樹脂層発泡後の要部拡大構成図である。
【符号の説明】
1...合成繊維 2...束子本体 3...熱膨張性マイクロカプセル 4...熱可塑性樹脂 5...発泡熱可塑性樹脂層 6...被覆層

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維製不織布マットの片面に発泡熱
    可塑性樹脂層を設けた束子本体の表面及び構成繊維表面
    に、熱可塑性樹脂から成る被覆層を形成したソフト束子
    であって、上記発泡熱可塑性樹脂層が熱可塑性樹脂を熱
    膨張性マイクロカプセルの熱膨張により発泡した層であ
    り、熱膨張性マイクロカプセルの含有量を熱可塑性樹脂
    100(重量部)に対し20乃至50(重量部)にした
    ことを特徴とするソフト束子。
  2. 【請求項2】 被覆層が熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂と
    の混合樹脂である請求項1記載のソフト束子。
JP1995004481U 1995-03-15 1995-03-15 ソフト束子 Expired - Lifetime JP2520853Y2 (ja)

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JPH0744645U JPH0744645U (ja) 1995-11-28
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