JP2519667Y2 - ミルヒュームデミスターの洗浄装置 - Google Patents

ミルヒュームデミスターの洗浄装置

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JP2519667Y2
JP2519667Y2 JP12943890U JP12943890U JP2519667Y2 JP 2519667 Y2 JP2519667 Y2 JP 2519667Y2 JP 12943890 U JP12943890 U JP 12943890U JP 12943890 U JP12943890 U JP 12943890U JP 2519667 Y2 JP2519667 Y2 JP 2519667Y2
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由広 小原
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日立プラント建設株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案はミルヒュームデミスターの洗浄装置に係り、
特に冷間圧延装置において冷延材に掛ける圧延油の飛散
により発生するミルヒュームを排気するための設備の排
気経路の途中に設けられるデミスターの洗浄を行う装置
の改良に関する。
【従来の技術】
一般に、鉄鋼の冷間圧延において、圧延時に圧延材に
かける圧延油がミルヒュームとなる。ミルヒュームが圧
延作業場所に飛散すると、作業環境が悪くなるため、ミ
ルヒューム排気設備が設けられている。これは第2図に
示すように、圧延機1の上部にフード2を設置し、この
フード2に連結されたダクト3を経由させ、途中に設け
たファン4によってスタック5より回収したミルヒュー
ムを屋外へ排出するようにしている。ところが、そのま
ま屋外へ排出するとヒューム中の油分が大気中に拡散し
公害の原因になるため、ダクト3の途中にデミスター6
を設けて、油分を排気中より分離するようにしている。 このような排気経路に設けられたデミスター6では、
内部に設けたフィルターエレメントに油分が吸着するた
め、適時洗浄しないと目詰りを起こしてデミスター6の
効率が落ちる。このため、エレメントにスチームを噴射
して洗浄を行なう洗浄装置が設けられている。このよう
な洗浄装置を有するデミスター6の構造を第3図〜第4
図に示す。図示のように、デミスター6の内部は仕切壁
によって複数の通路に分離されるとともに、これらの通
路を横断するように上流側と下流側に第1エレメント7
と第2エレメント8を配置し、流入するミルヒュームか
ら油分を分離吸着させるようにしている。そして、各通
路内にはエレメント7、8の洗浄のためにその直上流部
にノズルパイプ9を設け、これに適宜間隔でノズル10を
設けることによって洗浄用スチームをエレメント7、8
に向けて噴射するようにしている。各ノズルパイプ9
は、第4図に示すように、バルブ11を介して集合管12に
連結され、スチーム供給源に連絡されている。また、洗
浄時に通路の閉鎖を行なうようにダンパ13が設けられ、
エアシリンダ14によって適宜開閉操作されるようになっ
ている。
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来のミルヒュームデミスターの洗浄装置
におけるノズル10が設けられたノズルパイプ9はデミス
ター6のケーシングに固定して取付けられ、特にそのノ
ズル10は各エレメント7、8の方向のみを向いており、
エレメント7、8の洗浄のみに有効であった。しかしな
がら、流入するミルヒュームの油分はエレメント7、8
以外の流路壁面やダンパ13にも付着し、これらを汚損し
てしまう欠点があった。 この考案の目的は、上記従来の問題点に着目し、デミ
スターエレメント以外にも、圧延油が付着するダンパー
やデミスターケーシングをも洗浄することができるよう
にした洗浄装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係るミルヒュー
ムデミスターの洗浄装置は、圧延設備から発生するミル
ヒュームの排気経路に設置されたデミスターのエレメン
トに対向してスチームを噴射するノズルパイプを設けた
ミルヒュームデミスターの洗浄装置において、前記ノズ
ルパイプを前記デミスターに回転可能に取り付け、ノズ
ルからのスチーム噴出方向を任意に変更可能としたもの
である。
【作用】
上記構成によれば、洗浄ノズルが形成されたノズルパ
イプをデミスターに対して回転可能に取付けているの
で、洗浄時にノズルの向きを自由に変えることができ、
洗浄用スチームをエレメントのみならず、その周辺の壁
面やダンパ等に向けてスチームを噴射し、これらに付着
した圧延油を取除くことができるのである。
【実施例】
以下に本考案に係るミルヒュームデミスターの洗浄装
置の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。 第1図は実施例に係る洗浄装置を構成するノズルパイ
プ20の具体的取付け構造を示す断面図である。デミスタ
ーケーシング22の内部に形成された排気通路24には、上
下方向に横断するようにノズルパイプ20が配置されてい
る。このノズルパイプ20の側壁面には一定間隔で縦列配
置されて複数のノズル26が設けられ、パイプ20を通じて
供給されるスチームを通路24の流れ方向に沿って噴射可
能となっている。このようなノズルパイプ20は下端をケ
ーシング22の内壁に固定したパイプキャップ28に挿入さ
れて支持され、上端はケーシング22から外部に突出され
ている。 ノズルパイプ20は貫通部分におけるケーシング22に
は、パイプ20の突出端外周面に装着される回転支持部材
30が取付けられている。この支持部材30はケーシング22
に溶接されて貫通口32に接続されたフランジ付き筒体34
と、この筒体34にフランジ結合されるパッキン保持部材
36とを有し、保持されたグランドパッキン38をノズルパ
イプ20の外周面に密着接合させるようにしている。な
お、パッキン保持部材36は二重筒状に嵌合されるメスフ
ランジ40およびオスフランジ42から形成され、嵌合部分
でグランドパッキン38を挟着するようにしている。この
回転支持部材30に設けられたグランドパッキン38によ
り、デミスター通路24の内外が封止され、かつノズルパ
イプ20の回転ができるように保持される。 このように回転支持されたノズルパイプ20は回転支持
部材30の上端より更に突出され、この突出部分にはカッ
プリング44を介して延長パイプ46が一体的に接続されて
いる。そして、上記カップリング44の外周面には回転ハ
ンドル48が取付けられている。したがって。ノズルパイ
プ20はこのハンドル48を回転操作することによって回転
し、ノズル26の噴射方向を変更するようになっている。 また、前記延長パイプ46にはスチーム供給パイプ50に
接続されるものであるが、これにはエルボ管52を介し、
かつエルボ管52と延長パイプ50とを回転継手54によって
接続連結している。これによりデミスターケーシング22
に沿って配設されるスチーム供給パイプ50と交差配置さ
れるノズルパイプ20との流通を図りつつ、ノズルバイプ
20の回転を可能としている。 このように構成されたミルヒュームデミスターの洗浄
装置によれば、スチーム供給パイプ50を介して供給され
たスチームはノズルパイプ20に導入され、これに設けら
れたノズル26から噴射される。この噴射方向は通常は下
流側に配置したエレメントに向けられ、これに付着した
圧延油を除去する。牛脂系の圧延油はスチームによって
流化し、下方に流れてケーシング22の下部から排出され
る。 ノズルパイプ20はケーシング22に回転可能に取付けら
れ、ハンドル48によって回転操作ができるので、当該ハ
ンドル48を回してノズル26の噴射方向の向きを変えるこ
とができる。これによってスチーム噴射を通路24の隔壁
や上流側に配置されているダンパ等に向けることがで
き、これらに付着した油分を除去することができるので
ある。したがって、今までのエレメントのみの洗浄のみ
でなく、デミスター内部全てが洗浄できる。特に圧延油
が、牛脂系の場合に有効である。
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るミルヒュームデミ
スターの洗浄装置は、ノズルパイプを前記デミスターに
回転可能に取り付け、ノズルからのスチーム噴出方向を
任意に変更可能としたので、デミスター内のエレメント
以外の部分の洗浄も可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例に係る洗浄装置の要部断面図、第2図は
従来のミルヒューム排気設備の全体構成図、第3図は従
来のデミスターの平面断面構成図、第4図は第3図のIV
−IV線断面図である。 20……ノズルパイプ、22……デミスターケーシング、24
……通路、26……ノズル、30……回転支持部材、38……
グランドパッキン、48……回転ハンドル、50……スチー
ム供給パイプ、54……回転継手。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延設備から発生するミルヒュームの排気
    経路に設置されたデミスターののエレメントに対向して
    スチームを噴射するノズルパイプを設けたミルヒューム
    デミスターの洗浄装置において、前記ノズルパイプを前
    記デミスターに回転可能に取り付け、ノズルからのスチ
    ーム噴出方向を任意に変更可能としたことを特徴とする
    ミルヒュームデミスターの洗浄装置。
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JP5759782B2 (ja) * 2011-05-11 2015-08-05 川崎重工業株式会社 湿式排ガス浄化装置
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