JP2519640Y2 - カムチェーンテンショナ保持装置 - Google Patents

カムチェーンテンショナ保持装置

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JP2519640Y2
JP2519640Y2 JP1990006081U JP608190U JP2519640Y2 JP 2519640 Y2 JP2519640 Y2 JP 2519640Y2 JP 1990006081 U JP1990006081 U JP 1990006081U JP 608190 U JP608190 U JP 608190U JP 2519640 Y2 JP2519640 Y2 JP 2519640Y2
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JP
Japan
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cam chain
chain tensioner
cushion rubber
crankcase
upper side
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耕二 白井
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案はクランク軸の回転を頭上カム軸に伝えるカム
チェーンに適度な張力を与えるカムチェーンテンショナ
を保持するカムチェーンテンショナ保持装置に関する。
(従来の技術) 自動2輪車のエンジンには、クランク軸の回転を頭上
カム軸に伝えるカムチェーンが設けられたものがある。
この種のエンジンでは、クランクケースが合せ面によ
りアッパ側とロア側に分割され、これらアッパ側とロア
側に挟まれてクランク軸が回転自在に支持される。カム
チェーンはカムチェーンテンショナにより適度な張力が
与えられる。カムチェーンテンショナは一般に芯金にゴ
ムを焼き付けたものであり、下端部の軸を中心として揺
動することができ、適度な張力をカムチェーンに与える
ようにカムチェーンテンショナアジャスタによって常に
押圧されている。
第4図(A),(B)および(C)に示すように、カ
ムチェーンテンショナ1の軸2はクランクケース3のア
ッパ側3aに形成された溝4にロア側3bから入れられ、保
持具としてのクッションゴム5を介してクランクケース
3のロア側3bによって押されることにより、クランクケ
ース3を組み立てたときにカムチェーンテンショナ1が
軸2を中心として揺動可能に支持されるようになってい
る。なお、クッションゴム5はクランクケース3の溝4
に単に挿入されているだけであり、圧入されてはいな
い。また、符号6は芯金を示し、符号Aはクランクケー
ス3のアッパ側3aとロア側3bとの合せ面を示す。
(考案が解決しようとする課題) 近年の自動2輪車のエンジンにおいては、吸気系のス
トレート化を図るため、シリンダを前傾させる必要が生
じ、カムチェーンラインも前傾し、カムチェーンテンシ
ョナ1の軸2の位置が高くなっている。
この場合、クランクケース3の合せ面Aは一般に水平
の状態のままであるため、クランクケース3のアッパ側
3aに形成される溝4の深さが深くなり、その結果、クッ
ションゴム5も、第5図(A)および(B)に示すよう
に、長いものが必要となる。
従来は、溝4の周囲のクランクケース3のアッパ側3a
の壁面と、カムチェーンテンショナ1の基部1aとによっ
て囲まれる空間にクッションゴム5が収容されていた
が、カムチェーンテンショナ1の基部1aが奥に入ったた
め、内側方向の支えが短くなり、クッションゴム5が第
5図(B)に示すように、脱落したり、倒れたりするお
それがある。
本考案は上記の事情を考慮してなされたもので、カム
チェーンテンショナの軸を揺動可能に支持するクッショ
ンゴムが脱落したり、倒れたりすることを防止すること
ができるカムチェーンテンショナ保持装置を提供するこ
とを目的とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案はクランクケース
が合せ面によりアッパ側とロア側に分割され、これらア
ッパ側とロア側に挟まれてクランク軸が支持され、この
クランク軸の回転を頭上カム軸に伝えるカムチェーン
と、このカムチェーンに適度な張力を与えるカムチェー
ンテンショナが備えられ、このカムチェーンテンショナ
の軸がクランクケースのロア側からアッパ側へ挿入され
た軸保持用の棒状のクッションゴムにより揺動可能に支
持されたカムチェーンテンショナ保持装置において、上
記クッションゴムは挿入側が細くなるテーパ形状に形成
されるとともに、少なくとも揺動側である側面部に軽圧
入用のリブが形成されたものとし、かつ上記カムチェー
ンテンショナの軸は上記クランク軸の軸心からクランク
ケースのアッパ側とロア側との合せ面部側に大きく離間
した配置とし、これにより上記クッションゴムの長さを
大きく設定したことを特徴とする。
(作用) 以上の本考案の構成によれば、クッションゴムが挿入
側へ向って細くなるテーパ形状であるため、クッション
ゴムの組付性が向上できる一方で、そのクッションゴム
の挿入状態は、複数のリブを溝の壁面に軽圧入すること
により溝からの脱落や倒れの防止を図って安定なものと
することができる。したがって組付け時の容易性と組付
け後の安定性という通常では得ることが困難な相反する
両面からの特性を向上できる。特に、リブは少なくとも
カムチェーンテンショナの揺動方向の側面に形成するこ
とで、その安定性は揺動方向に対する姿勢維持という面
で優れた効果を発揮する。
しかも、カムチェーンテンショナの軸がクランク軸の
軸心からクランクケースのアッパ側とロア側との合せ面
部側に大きく離間させ、クッションゴムの長さをそれだ
け大きく設定したことで、例えばカムチェーンテンショ
ナの軸は、クランクケースの合せ面を基準とした時に、
クランク軸周囲のカムチェーンドライブスプロケットの
半径と略等しいか、それ以上の高さに設定することがで
き、カムチェーンテンショナの軸の周囲部の動作余裕を
大きく取ることができ、カムチェーンテンショナを回動
し易くすることができる。
(実施例) 以下、本考案に係るカムチェーンテンショナ保持装置
の一実施例について添付図面を参照して説明する。
第2図は上記実施例を備えたエンジンを示すもので、
クランクケース3は合せ面Aによりアッパ側3aとロア側
3bとに分割されている。これらのアッパ側3aとロア側3b
とによりクランク軸8が回転自在に支持されている。ク
ランクケース3の上部にはシリンダブロック9、シリン
ダヘッド10およびシリンダヘッドカバー11が順次積み重
ねられて組み立てられている。
エンジンの上部には、シリンダヘッド10とシリンダヘ
ッドカバー11とにより挟まれてカム軸12,13が回転自在
に支持される。クランク軸8の回転はカムチェーン14に
より頭上カム軸12,13に伝えられる。
このカムチェーン14に適度な張力を与えるため、カム
チェーンテンショナ1が備えられる。なお、15はカムチ
ェーンスライダでエンジンの前方側に設けられ、クラン
クケース3のロア側3bとシリンダヘッド10により支持さ
れる。
カムチェーンテンショナ1は、下端部が軸2を中心と
して揺動可能に支持される。このカムチェーンテンショ
ナ1は、カムチェーンテンショナアジャスタ16により、
カムチェーン14の張力が適度となるように、カムチェー
ン14側へ押圧される。
カムチェーンテンショナ1の軸2はクランクケース3
のアッパ側3aに形成された溝4内に入れられ、この溝4
にクッションゴム17が挿入され、このクッションゴム17
を介してクランクケース3のロア側3bによって押えられ
ることにより、揺動可能に支持される。
このエンジンは吸気系のストレート化を図るために前
傾されており、合せ面Aが従来の合せ面Bとは異なる位
置となるため、溝4が深くなり、クッションゴム17も長
いものが必要となっている。なお、合せ面Aは水平にな
るように形成されている。そして、カムチェーンテンシ
ョナ1の軸2はクランク軸8の軸心からクランクケース
3のアッパ側3aとロア側3bとの合せ面A部側に大きく離
間した配置とし、これによりクッションゴム17の長さが
大きく設定されている。
クッションゴム17の挿入時においては、第1図に示す
ように、エンジンが逆さまにされ、クランクケース3の
アッパ側3aに形成された溝4にクッションゴム17が上方
から挿入される。その後、クランクケース3のロア側3b
が被せられ、ロア側3bとアッパ側3aとを組み立てること
により、クッションゴム17を介してカムチェーンテンシ
ョナ1の軸2を揺動可能に支持するようになっている。
第3図(A),(B),(C)および(D)は保持具
としてのクッションゴム17を示すもので、挿入先端側へ
向って細くなるようなテーパ形状に形成される。そし
て、クッションゴム17の側面、特にカムチェーンテンシ
ョナ1の揺動方向に沿う側面に軽圧入用のリブ18が形成
されている。リブ18の挿入先端側は、第3図(C)に示
すように曲面形状としてもよいし、第3図(D)に示す
ようにテーパ形状としてもよい。このリブ18はクッショ
ンゴム17が溝4内に挿入されたときに、溝4の周囲のク
ランクケース3のアッパ側3aの壁面に接触して、クッシ
ョンゴム17が溝4から脱落したり倒れたりすることを防
止するようになっている。
なお、上記実施例においては、リブ18がクッションゴ
ム17の一側面に2つ形成された場合について説明した
が、リブ18をクッションゴム17の他の側面にも形成する
ようにしてもよい。この場合、リブ18を複数個形成する
ことにより、クッションゴム17を安定化させることがで
きる。また、クッションゴム17は天然および合成ゴム材
に限定されず、プラスチックその他の同様の特性を有す
る弾性体であれば、各種材料を広く含むものである。
このように従来実施例によれば、クッションゴム17が
挿入側へ向って細くなるテーパ形状に形成されると共
に、リブ18も挿入側へ向って細くなるように形成された
から、クッションゴム17の組付性を向上させることがで
きる。また、リブ18を複数個設けたから、クッションゴ
ム17は方向を安定させることができる。
さらに、クッションゴム17の側面部に設けられた軽圧
入用のリブ18が溝4の周囲の壁面に接触することによ
り、クッションゴム17の長さが長くなっても、クッショ
ンゴム17が溝4から脱落したり、倒れたりすることを防
止することができる。また、リブ18を設けたことによ
り、クッションゴム17の組付時において軽く容易に組付
を行なうことができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の構成によれば、クッシ
ョンゴムが挿入側へ向って細くなるテーパ形状であるた
め、クッションゴムの組付性が向上できる一方で、その
クッションゴムの挿入状態は、複数のリブを溝の壁面に
軽圧入することにより溝からの脱落や倒れの防止を図っ
て安定なものとすることができる。したがって組付け時
の容易性と組付け後の安定性という通常では得ることが
困難な相反する両面からの特性を向上できるという格別
の作用効果が奏される。特に、リブは少なくともカムチ
ェーンテンショナの揺動方向の側面に形成することで、
その安定性は揺動方向に対する姿勢維持という面で優れ
た効果を発揮する。
しかも、カムチェーンテンショナの軸がクランク軸の
軸心からクランクケースのアッパ側とロア側との合せ面
部側に大きく離間させ、クッションゴムの長さをそれだ
け大きく設定したことで、例えばカムチェーンテンショ
ナの軸は、クランクケースの合せ面を基準とした時に、
クランク軸周囲のカムチェーンドライブスプロケットの
半径と略等しいか、それ以上の高さに設定することがで
き、カムチェーンテンショナの軸の周囲部の動作余裕を
大きく取ることができ、カムチェーンエンショナを回動
し易くすることができるという効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るカムチェーンテンショナ保持装置
の一実施例を示す斜視図、第2図は上記実施例を備えた
エンジンを示す側面図、第3図(A),(B),(C)
および(D)は上記実施例におけるクッションゴムを示
す平面図、正面図および側面図、第4図(A)は従来の
カムチェーンテンショナ保持装置を示す断面図、第4図
(B)は第4図(A)におけるIV B−IV B線矢視断面
図、第4図(C)は第4図(A)におけるIV C−IV C線
矢視図、第5図(A)は長いクッションゴムを備えたカ
ムチェーンテンショナ保持装置を示す断面図、第5図
(B)は第5図(A)におけるVB−VB線矢視断面図であ
る。 1…カムチェーンテンショナ、2…軸、3…クランクケ
ース、3a…アッパ側、3b…ロア側、4…溝、5…クッシ
ョンゴム、8…クランク軸、12,13…カム軸、14…カム
チェーン、16…カムチェーンテンショナアジャスタ、17
…クッションゴム、18…リブ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクケースが合せ面によりアッパ側と
    ロア側に分割され、これらアッパ側とロア側に挟まれて
    クランク軸が支持され、このクランク軸の回転を頭上カ
    ム軸に伝えるカムチェーンと、このカムチェーンに適度
    な張力を与えるカムチェーンテンショナが備えられ、こ
    のカムチェーンテンショナの軸がクランクケースのロア
    側からアッパ側へ挿入された軸保持用の棒状のクッショ
    ンゴムにより揺動可能に支持されたカムチェーンテンシ
    ョナ保持装置において、上記クッションゴムは挿入側が
    細くなるテーパ形状に形成されるとともに、少なくとも
    揺動側である側面部に軽圧入用のリブが形成されたもの
    とし、かつ上記カムチェーンテンショナの軸は上記クラ
    ンク軸の軸心からクランクケースのアッパ側とロア側と
    の合せ面部側に大きく離間した配置とし、これにより上
    記クッションゴムの長さを大きく設定したことを特徴と
    するカムチェーンテンショナ保持装置。
JP1990006081U 1990-01-29 1990-01-29 カムチェーンテンショナ保持装置 Expired - Lifetime JP2519640Y2 (ja)

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JPH0397504U JPH0397504U (ja) 1991-10-08
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