JP2519621B2 - ジニトラミド塩およびその製法 - Google Patents
ジニトラミド塩およびその製法Info
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- JP2519621B2 JP2519621B2 JP3511276A JP51127691A JP2519621B2 JP 2519621 B2 JP2519621 B2 JP 2519621B2 JP 3511276 A JP3511276 A JP 3511276A JP 51127691 A JP51127691 A JP 51127691A JP 2519621 B2 JP2519621 B2 JP 2519621B2
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- C01B21/082—Compounds containing nitrogen and non-metals and optionally metals
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C06—EXPLOSIVES; MATCHES
- C06B—EXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
- C06B25/00—Compositions containing a nitrated organic compound
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C06—EXPLOSIVES; MATCHES
- C06B—EXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
- C06B31/00—Compositions containing an inorganic nitrogen-oxygen salt
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C06—EXPLOSIVES; MATCHES
- C06B—EXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
- C06B41/00—Compositions containing a nitrated metallo-organic compound
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の背景 産業上の利用分野 本発明はジニトラミド塩に関するものである。さらに
また本発明は、該化合物をアルキル−N,N−ジニトラミ
ンから製造する方法にも関する。
また本発明は、該化合物をアルキル−N,N−ジニトラミ
ンから製造する方法にも関する。
関連技術の記述 従来はロケットの推進薬組成物中に過塩素酸アンモニ
ウム、過塩素酸カリウムごとき固体酸化剤が使用されて
いた。なぜならばこれらは液体酸化剤よりも一層大なる
安定性を有するからである。しかしながら上記の公知固
体酸化剤中にはハロゲンが存在するために、スモークト
レイル(smoke trail)が生じ、これはレーダで検知さ
れ易く、そして或場合には肉眼で検知されることもあ
る。さらにまた塩素は、大気中でオゾン減損という重大
な環境悪化の原因となる物質である。
ウム、過塩素酸カリウムごとき固体酸化剤が使用されて
いた。なぜならばこれらは液体酸化剤よりも一層大なる
安定性を有するからである。しかしながら上記の公知固
体酸化剤中にはハロゲンが存在するために、スモークト
レイル(smoke trail)が生じ、これはレーダで検知さ
れ易く、そして或場合には肉眼で検知されることもあ
る。さらにまた塩素は、大気中でオゾン減損という重大
な環境悪化の原因となる物質である。
前記の過塩素酸系の固体燃料酸化剤は上記のごとき欠
点を有するから、他の材料たとえば硝酸塩(NO3 -)化合
物について研究が行われ、すなわち、過塩素酸系酸化剤
にみられるような欠点がなくしかも所望のエネルギー密
度および安定性を有する酸化剤の開発に関する研究が行
われるようになった。
点を有するから、他の材料たとえば硝酸塩(NO3 -)化合
物について研究が行われ、すなわち、過塩素酸系酸化剤
にみられるような欠点がなくしかも所望のエネルギー密
度および安定性を有する酸化剤の開発に関する研究が行
われるようになった。
ハーメル等の米国特許第3,428,667号明細書には、イ
オン性ニトロニウム塩と第一有機ニトラミンとの反応に
よって、一般式 R-N((NO2)2)n (ここにnは1−2の数であり、Rは一価または二価有
機基である) を有するN,N−ジニトラミンを製造する方法が開示され
ている。該化合物は高エネルギー質のものであって、推
進薬、爆薬および火工作業用組成物(pyrotechnic comp
ositions)の成分として有用であるといわれている。
オン性ニトロニウム塩と第一有機ニトラミンとの反応に
よって、一般式 R-N((NO2)2)n (ここにnは1−2の数であり、Rは一価または二価有
機基である) を有するN,N−ジニトラミンを製造する方法が開示され
ている。該化合物は高エネルギー質のものであって、推
進薬、爆薬および火工作業用組成物(pyrotechnic comp
ositions)の成分として有用であるといわれている。
ウイラー等の米国特許第4,878,968号明細書には、ク
バン(cubane)−1,4−ビス(アンモニウムニトレー
ト)すなわち1,4−ビス(アウモニウム)ペンタシクロ
〔4.2.0.02.5.03.8.04.7〕オクタンジニトレート、およ
びクバンアンモニウムニトレートすなわちペンタシクロ
ー〔〔4.2.0.02.5.03.8.04.7〕−オクチルアンモニウム
ニトレート等の置換クバンを含有する銃砲およびロケッ
ト用推進薬の製造方法が開示されている。
バン(cubane)−1,4−ビス(アンモニウムニトレー
ト)すなわち1,4−ビス(アウモニウム)ペンタシクロ
〔4.2.0.02.5.03.8.04.7〕オクタンジニトレート、およ
びクバンアンモニウムニトレートすなわちペンタシクロ
ー〔〔4.2.0.02.5.03.8.04.7〕−オクチルアンモニウム
ニトレート等の置換クバンを含有する銃砲およびロケッ
ト用推進薬の製造方法が開示されている。
レロイ等の論文「ア、セオリチカル、インベスチゲー
ション、オブ、ザ、ストラクチャ、アンド、リアクティ
ビティ、オブ、ナイトロゲン−センタード、ラジカル
ズ」〔「ザ、ジャーナル、オブ、モレキュラー、ストラ
クチャ(Theochem)」153(1987)第249頁−第267頁
(エルセビエル、サイエンス出版社、オランダ国、アム
ステルダム)〕には、窒素中心基(nitrogen−centered
radicals)の構造、安定性および反応性が論述されて
いる。該論文中の第6表には、窒素中心基と他の種々の
物質との反応が記載されており、たとえば、N(NO2)2とN
H2との反応によって2NHNO2が生成すること、およびN(NO
2)2とCH3NHNO2との反応によってCH3NNO2およびNH(NO2)
が生成することが開示されている。
ション、オブ、ザ、ストラクチャ、アンド、リアクティ
ビティ、オブ、ナイトロゲン−センタード、ラジカル
ズ」〔「ザ、ジャーナル、オブ、モレキュラー、ストラ
クチャ(Theochem)」153(1987)第249頁−第267頁
(エルセビエル、サイエンス出版社、オランダ国、アム
ステルダム)〕には、窒素中心基(nitrogen−centered
radicals)の構造、安定性および反応性が論述されて
いる。該論文中の第6表には、窒素中心基と他の種々の
物質との反応が記載されており、たとえば、N(NO2)2とN
H2との反応によって2NHNO2が生成すること、およびN(NO
2)2とCH3NHNO2との反応によってCH3NNO2およびNH(NO2)
が生成することが開示されている。
刊行物「ザ、サード、クォータリ、リポート、オン、
ベーシック、リサーチ、イン、ソリッド、オキシジエ
ン、オキシダイザーズ、オブ、ガバメント、コントラク
ト、AF04(611)−8549」(1963年12月)第6頁−第7
頁には、ニトロニウムテトラフルオロボレートとメチレ
ンジニトラミンのジアニオン(dianion)との反応によ
ってアニオン型中間生成物の生成が予想される旨が記載
されており、さらにまた、該アニオン型中間生成物は、
当量(「二回目の当量」(second equivalent)と称す
る)のニトロニウムテトラフルオロボレートと反応して
N,N,N′,N′−テトラニトロメチレンジアミンを生成す
るかまたは分解(fragmentation)して、式-N(NO2)2を
有するアニオンが生じることが予想される旨が記載され
ている。
ベーシック、リサーチ、イン、ソリッド、オキシジエ
ン、オキシダイザーズ、オブ、ガバメント、コントラク
ト、AF04(611)−8549」(1963年12月)第6頁−第7
頁には、ニトロニウムテトラフルオロボレートとメチレ
ンジニトラミンのジアニオン(dianion)との反応によ
ってアニオン型中間生成物の生成が予想される旨が記載
されており、さらにまた、該アニオン型中間生成物は、
当量(「二回目の当量」(second equivalent)と称す
る)のニトロニウムテトラフルオロボレートと反応して
N,N,N′,N′−テトラニトロメチレンジアミンを生成す
るかまたは分解(fragmentation)して、式-N(NO2)2を
有するアニオンが生じることが予想される旨が記載され
ている。
塩素を含まないという点で公知過塩素酸塩よりもすぐ
れており、しかも過塩素酸塩と同様に安定であり、さら
にまた、従来のジニトラミン化合物よりもずっと安定で
しかも一層安価であるという大なる長所を有するために
ロケット推進用燃料として非常に有利に使用できる安定
な固体イオン性ニトロ化合物を見出すことが非常に望ま
しいと考えられる。
れており、しかも過塩素酸塩と同様に安定であり、さら
にまた、従来のジニトラミン化合物よりもずっと安定で
しかも一層安価であるという大なる長所を有するために
ロケット推進用燃料として非常に有利に使用できる安定
な固体イオン性ニトロ化合物を見出すことが非常に望ま
しいと考えられる。
発明の目的および構成 したがって本発明の目的は、次式 M+r〔N(NO2)2 -〕r (ここにMは、金属カチオンおよび窒素含有カチオンか
らなる群から選択され、rはMのカチオン価を示す) を有する新規N,N−ジニトラミド塩を提供することにあ
る。
らなる群から選択され、rはMのカチオン価を示す) を有する新規N,N−ジニトラミド塩を提供することにあ
る。
本発明の別の目的は、次式 M+r〔N(NO2)2 -〕r (ここにMは、金属カチオン、および窒素原子を1−8
個含む窒素含有カチオンからなる群から選択され、rは
Mのカチオン価を示す) を有する新規ジニトラミド塩を提供することである。
個含む窒素含有カチオンからなる群から選択され、rは
Mのカチオン価を示す) を有する新規ジニトラミド塩を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、次式 M+r〔N(NO2)2 -〕r (ここにM+は、窒素含有化合物との反応によってN,N−
ジニトラミド塩を形成し得るような金属塩の金属カチオ
ンであり、rはMのカチオン価を示す) を有する新規N,N−ジニトラミド塩を提供することであ
る。
ジニトラミド塩を形成し得るような金属塩の金属カチオ
ンであり、rはMのカチオン価を示す) を有する新規N,N−ジニトラミド塩を提供することであ
る。
本発明のさらに別の目的は、次式 M+-N(NO2)2 (ここにM+は1−8個の窒素を含むイオンである) を有する新規N,N−ジニトラミド塩を提供することであ
る。
る。
本発明のさらに別の目的は、次式 M+-N(NO2)2 〔ここにM+は式(RkHmNn)+2で表される1−8個の窒素を
含む窒素含有イオンであり、nは1−8の数であり、z
は1からnまでの数であり、kは0から(n+2+z)
までの数であり、m=n+2+z−kであり、各Rは同
一または相異なる炭素数1−6個のアルキル基である〕 を有する新規N,N−ジニトラミド塩を提供することにあ
る。
含む窒素含有イオンであり、nは1−8の数であり、z
は1からnまでの数であり、kは0から(n+2+z)
までの数であり、m=n+2+z−kであり、各Rは同
一または相異なる炭素数1−6個のアルキル基である〕 を有する新規N,N−ジニトラミド塩を提供することにあ
る。
本発明のさらに別の目的は、次式 M+-N(NO2)2 〔ここにMは、1−2個の窒素原子を含む窒素含有カチ
オン(たとえば置換アンモニウムイオン、アンモニウム
イオン、置換ヒドラジニウムイオンおよびヒドラジニウ
ムイオン)からなる群から選択される〕 を有する新規N,N−ジニトラミド塩を提供することであ
る。
オン(たとえば置換アンモニウムイオン、アンモニウム
イオン、置換ヒドラジニウムイオンおよびヒドラジニウ
ムイオン)からなる群から選択される〕 を有する新規N,N−ジニトラミド塩を提供することであ
る。
本発明のさらに別の目的は、次式 M+r〔N(NO2)2 -〕r 〔ここにM+は、金属カチオンおよび窒素含有カチオン
(たとえば置換アンモニウムイオン、アンモニウムイオ
ン、置換ヒドラジニウムイオンおよびヒドラジニウムイ
オン)からなる群から選択され、rはMのカチオン価を
示す〕 を有するN,N−ジニトラミド塩の製造方法を提供するこ
とにある。
(たとえば置換アンモニウムイオン、アンモニウムイオ
ン、置換ヒドラジニウムイオンおよびヒドラジニウムイ
オン)からなる群から選択され、rはMのカチオン価を
示す〕 を有するN,N−ジニトラミド塩の製造方法を提供するこ
とにある。
本発明のさらに別の目的は、式RbHcN(NO2)2を有する
ニトロアミンと、金属含有化合物または窒素含有化合物
とを反応させることによって、次式 M+r〔N(NO2)2 -〕r を有するN,N−ジニトラミド塩を製造する方法を提供す
ることである。
ニトロアミンと、金属含有化合物または窒素含有化合物
とを反応させることによって、次式 M+r〔N(NO2)2 -〕r を有するN,N−ジニトラミド塩を製造する方法を提供す
ることである。
本発明のさらに別の目的は、次式 LnZR′N(NO2)2 のニトロアミンを、次式 MX の塩と反応させることによって、次式 M+r〔N(NO2)2 -〕r のN,N−ジニトラミド塩を製造する方法を提供すること
である(上式においてnは1−3の数であって、しかし
てこれはzの原子価に依存して変化する数である。Lは
同一または相異なる炭素数1−6個のアルキル基、アリ
ール基、水素、ハロゲン、アミン基またはエーテル基で
ある。ZはSi、Sn、Ge、As、B、Sb、Bi、PbおよびHgか
らなる群から選択される元素である。R′は炭素数1−
6個のアルキレン基である。M+イオンは、金属カチオ
ン、置換アンモニウムカチオン、アンモニウムカチオ
ン、置換ヒドラジニウムカチオンおよびヒドラジニウム
カチオンからなる群から選択される。-Xはフッ素イオ
ン、塩素イオン、炭酸イオン、水酸イオン、アルコキシ
ドイオンおよびカルボン酸イオンからなる群から選択さ
れるアニオンであり、rはMのカチオン価を示す)。
である(上式においてnは1−3の数であって、しかし
てこれはzの原子価に依存して変化する数である。Lは
同一または相異なる炭素数1−6個のアルキル基、アリ
ール基、水素、ハロゲン、アミン基またはエーテル基で
ある。ZはSi、Sn、Ge、As、B、Sb、Bi、PbおよびHgか
らなる群から選択される元素である。R′は炭素数1−
6個のアルキレン基である。M+イオンは、金属カチオ
ン、置換アンモニウムカチオン、アンモニウムカチオ
ン、置換ヒドラジニウムカチオンおよびヒドラジニウム
カチオンからなる群から選択される。-Xはフッ素イオ
ン、塩素イオン、炭酸イオン、水酸イオン、アルコキシ
ドイオンおよびカルボン酸イオンからなる群から選択さ
れるアニオンであり、rはMのカチオン価を示す)。
本発明の前記の目的および他の目的は、以下の記載お
よび添付図面から一層明らかになるであろう。
よび添付図面から一層明らかになるであろう。
図面の簡単な説明 図面は、本発明方法の一具体例の工程を図示した工程
図である。
図である。
発明の詳細な記述 本発明は、停止/始動型ロケットエンジンのごとき種
々のロケットエンジンの推進薬として有用な、安定かつ
高密度の、融解し得る、かつポンプ輸送し得る酸化剤を
構成する次式 M+r〔N(NO2)2 -〕r の新規ジニトラミド塩に関するものである。この塩は14
0℃の高温まで安定であり、しかも従来使用されていた
過塩素酸系の酸化剤の場合と異なって、肉眼またはレー
ダーで検知され得るスモークテイルを生じない。
々のロケットエンジンの推進薬として有用な、安定かつ
高密度の、融解し得る、かつポンプ輸送し得る酸化剤を
構成する次式 M+r〔N(NO2)2 -〕r の新規ジニトラミド塩に関するものである。この塩は14
0℃の高温まで安定であり、しかも従来使用されていた
過塩素酸系の酸化剤の場合と異なって、肉眼またはレー
ダーで検知され得るスモークテイルを生じない。
前記の新規ジニトラミドの式 M+r〔N(NO2)2 -〕r において、M+は一価、二価または三価金属カチオンまた
は窒素含有カチオン、たとえば次式で示される1−8個
の窒素を含む窒素含有カチオンであり得る。
は窒素含有カチオン、たとえば次式で示される1−8個
の窒素を含む窒素含有カチオンであり得る。
M+-N(NO2)2 〔ここにM+は次式 (RkHmNn)+2 で表される窒素を1−8個含むイオンであり、nは1−
8の数であり、zは1からnまでの数であり、kは0か
ら(n+2+z)までの数であり、m=n+2+z−k
であり、各Rは同一または相異なる炭素数1−6個のア
ルキル基である。〕 本発明のジニトラミド塩の製造方法の説明の文節で一
層詳細に述べるが、M+を構成し得る金属イオンの例に
は、フッ化物または塩化物のいずれかと可溶性塩を形成
し得る金属イオンがあげられる。Mを構成し得る主な金
属の例にはアルカリ金属Li、Na、K、RbおよびCs、アル
カリ土類金属Ca、Ba、SrおよびMg、第Ib族金属Cu、Agお
よびAu、第IIb族金属Zn、CdおよびHg、第III族金属Al、
Sc、Y、Ca、Inおよびランタニド元素(57−71)、第IV
族金属Ti、Zr、Hf、GeおよびSn、第V族金属V、Nbおよ
びTa、第VI族金属Cr、MoおよびW、第VIIa族金属Mn、Tc
およびRe、第VIII族金属Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、
IrおよびPtがあげられる。前記の金属イオンのうちで、
本発明のジニトラミド塩のために好ましい金属イオンは
Li、Na、K、BeおよびMgである。
8の数であり、zは1からnまでの数であり、kは0か
ら(n+2+z)までの数であり、m=n+2+z−k
であり、各Rは同一または相異なる炭素数1−6個のア
ルキル基である。〕 本発明のジニトラミド塩の製造方法の説明の文節で一
層詳細に述べるが、M+を構成し得る金属イオンの例に
は、フッ化物または塩化物のいずれかと可溶性塩を形成
し得る金属イオンがあげられる。Mを構成し得る主な金
属の例にはアルカリ金属Li、Na、K、RbおよびCs、アル
カリ土類金属Ca、Ba、SrおよびMg、第Ib族金属Cu、Agお
よびAu、第IIb族金属Zn、CdおよびHg、第III族金属Al、
Sc、Y、Ca、Inおよびランタニド元素(57−71)、第IV
族金属Ti、Zr、Hf、GeおよびSn、第V族金属V、Nbおよ
びTa、第VI族金属Cr、MoおよびW、第VIIa族金属Mn、Tc
およびRe、第VIII族金属Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、
IrおよびPtがあげられる。前記の金属イオンのうちで、
本発明のジニトラミド塩のために好ましい金属イオンは
Li、Na、K、BeおよびMgである。
M+イオンが1−2個の窒素を含むカチオンである場合
には、これはたとえば次式 RkHmNn +2 (ここにnは1−2の数であり、kは0から3+nまで
の数であり、m=3+n−kであり、各Rは同一または
相異なる炭素数1−6個の直鎖状または分枝状アルキル
基である) のカチオンであり得る。このようなイオンの例にはN
H4 +,CH3NH3 +,(CH3)2NH2 +,(CH3)3NH+,(CH3)4N+,C2H
5NH3 +,(C2H5)2NH2 +,(C2H5)3NH+,(C2H5)4N+,(C2H5)
(CH3)NH2 +,(C2H5)(CH3)2NH+,(C2H5)2(CH3)2N+,(C
3H7)4N+,(C4H9)4N+,N2H5 +,CH3N2H4 +,(CH3)2N2H3 +,
(CH3)3N2H2 +,(CH3)4N2H+,(CH3)5N2 +等があげられる。
には、これはたとえば次式 RkHmNn +2 (ここにnは1−2の数であり、kは0から3+nまで
の数であり、m=3+n−kであり、各Rは同一または
相異なる炭素数1−6個の直鎖状または分枝状アルキル
基である) のカチオンであり得る。このようなイオンの例にはN
H4 +,CH3NH3 +,(CH3)2NH2 +,(CH3)3NH+,(CH3)4N+,C2H
5NH3 +,(C2H5)2NH2 +,(C2H5)3NH+,(C2H5)4N+,(C2H5)
(CH3)NH2 +,(C2H5)(CH3)2NH+,(C2H5)2(CH3)2N+,(C
3H7)4N+,(C4H9)4N+,N2H5 +,CH3N2H4 +,(CH3)2N2H3 +,
(CH3)3N2H2 +,(CH3)4N2H+,(CH3)5N2 +等があげられる。
M+イオンのさらに別の例には、既述のウイラー等の米
国特許第4,878,968号明細書等に記載のクバン−1,4−ア
ンモニウムイオン、クバン−1,2,4,7−テトラアンモニ
ウムイオン、クバン−1,3,5,7−テトラアンモニウムイ
オン、クバン1,2,3,4−テトラアンモニウムイオン、ク
バン−1,2,3,4,7−ペンタアンモニウムイオン、クバン
−1,2,4,6,8−ペンタアンモニウムイオンがあけられ
る。
国特許第4,878,968号明細書等に記載のクバン−1,4−ア
ンモニウムイオン、クバン−1,2,4,7−テトラアンモニ
ウムイオン、クバン−1,3,5,7−テトラアンモニウムイ
オン、クバン1,2,3,4−テトラアンモニウムイオン、ク
バン−1,2,3,4,7−ペンタアンモニウムイオン、クバン
−1,2,4,6,8−ペンタアンモニウムイオンがあけられ
る。
M+を構成し得る窒素含有カチオンの別の例にはグアニ
ジニウムイオン〔C(NH2)3 +〕、トリアミノグアニジニウ
ムイオン〔C(N2H3)3 +〕、ニトロニウムイオン(O=N=
O+)、ニトロソニウムイオン(N≡O+)、および1−1
0,000個の窒素を含むエチレンイミン重合体イオンがあ
げられる。
ジニウムイオン〔C(NH2)3 +〕、トリアミノグアニジニウ
ムイオン〔C(N2H3)3 +〕、ニトロニウムイオン(O=N=
O+)、ニトロソニウムイオン(N≡O+)、および1−1
0,000個の窒素を含むエチレンイミン重合体イオンがあ
げられる。
a.ジニトラミド塩の製法(製法1) 本発明のジニトラミド塩は、たとえば、次式 LnZR′N(NO2)2 のジニトラミンと、金属含有化合物または窒素含有化
合物たとえばアンモニア、ヒドラジンまたは式MXの塩と
の反応によって製造できる。上式において、nは1−3
の数であり、Lは同一または相異なる炭素数1−6個の
アルキル基、アリール基、水素、ハロゲン、アミン基ま
たはエーテル基であり、ZはSi、Sn、Ge、As、B、Sb、
Bi、PbおよびHgからなる群から選択される元素であり、
R′は炭素数1−6個のアルキレン基であり、M+イオン
は金属カチオン、置換アンモニウムカチオン、アンモニ
ウムカチオン、置換ヒドラジニウムカチオンおよびヒド
ラジニウムカチオンからなる群から選択され、-Xアニオ
ンは、フッ素イオン、塩素イオン、アルコキシドイオ
ン、エルボン酸イオン、水酸イオンおよび炭酸イオンか
らなる群から選択されるイオンである。塩とジニトラミ
ンとの反応の場合には、該反応は次式で表すことができ
る。
合物たとえばアンモニア、ヒドラジンまたは式MXの塩と
の反応によって製造できる。上式において、nは1−3
の数であり、Lは同一または相異なる炭素数1−6個の
アルキル基、アリール基、水素、ハロゲン、アミン基ま
たはエーテル基であり、ZはSi、Sn、Ge、As、B、Sb、
Bi、PbおよびHgからなる群から選択される元素であり、
R′は炭素数1−6個のアルキレン基であり、M+イオン
は金属カチオン、置換アンモニウムカチオン、アンモニ
ウムカチオン、置換ヒドラジニウムカチオンおよびヒド
ラジニウムカチオンからなる群から選択され、-Xアニオ
ンは、フッ素イオン、塩素イオン、アルコキシドイオ
ン、エルボン酸イオン、水酸イオンおよび炭酸イオンか
らなる群から選択されるイオンである。塩とジニトラミ
ンとの反応の場合には、該反応は次式で表すことができ
る。
LnZR′N(NO2)2+MX MN(NO2)2+LnZX+R このようなジニトラミン系プレカーサの例には、次式 (CH3)3Si(CH2)2-N(NO2)2 の2−トリメチルシリルエチル−N,N−ジニトラミンが
あげられる。
あげられる。
ジニトラミン系プレカーサは公知の製法によって製造
でき、たとえばハーメル等の米国特許第3,428,667号明
細書に記載の製法、あるいは既述の文献「サード,クォ
ータリ、リポート、オブ、AF、コントラクト、04(61
1)−8549」に記載の製法によって製造できる。
でき、たとえばハーメル等の米国特許第3,428,667号明
細書に記載の製法、あるいは既述の文献「サード,クォ
ータリ、リポート、オブ、AF、コントラクト、04(61
1)−8549」に記載の製法によって製造できる。
あるいはジニトラミン系プレカーサは、本発明の一態
様によれば、アセトニトリル中で化学量論量のニトロニ
ウムテトラフルオロボレートおよび硝酸を使用すること
によって脂肪族イソシアネートから直接に製造でき、し
かしてこのニトロ化反応は次式で表すことができる。
様によれば、アセトニトリル中で化学量論量のニトロニ
ウムテトラフルオロボレートおよび硝酸を使用すること
によって脂肪族イソシアネートから直接に製造でき、し
かしてこのニトロ化反応は次式で表すことができる。
式MXの塩を用いる式RN(NO2)2のジニトラミンの減成反
応は無機または有機溶媒中で実施できる。好ましい溶媒
は水、アルコール、アセトンのごとき極性溶媒である。
該反応は出発物質と融和し得る任意のpHにおいて実施で
きるが、該pHは一般に約3−10である。
応は無機または有機溶媒中で実施できる。好ましい溶媒
は水、アルコール、アセトンのごとき極性溶媒である。
該反応は出発物質と融和し得る任意のpHにおいて実施で
きるが、該pHは一般に約3−10である。
前記減成反応の温度は−40ないし+150℃であり得、
好ましくは約0−20℃である。この減成反応は常圧下
に、1分ないし長時間(たとえば1週間)実施できる
が、反応時間は出発物質の反応性、選ばれた反応温度、
所望収率に左右されて種々変わるであろう。該反応は一
般に約1−2時間実施されるであろう。
好ましくは約0−20℃である。この減成反応は常圧下
に、1分ないし長時間(たとえば1週間)実施できる
が、反応時間は出発物質の反応性、選ばれた反応温度、
所望収率に左右されて種々変わるであろう。該反応は一
般に約1−2時間実施されるであろう。
b.ジニトラミド塩の製法(製法2) 本発明のジニトラミド塩はまた次の製法によっても製
造できる。最初に、ニトラミド(NH2NO2)とニトロニウム
テトラフルオロボレート(NO2BF4)のごときニトロ化剤
との反応によって、次HN(NO2)2の遊離酸を生成させる。
この反応は次の反応式で表される。
造できる。最初に、ニトラミド(NH2NO2)とニトロニウム
テトラフルオロボレート(NO2BF4)のごときニトロ化剤
との反応によって、次HN(NO2)2の遊離酸を生成させる。
この反応は次の反応式で表される。
ニトラミンと反応させることができるニトロニウムテ
トラフルオロボレート以外のニトロ化剤の例には、(NO2
+)2(S2O7 -2,NO2 +AlCl4 -、N2O5,NO2F,NO2 +PF6 -、NO2 +
AsF6 -,NO2 +SbF6 -,アセチルニトレート,トリフルオロ
アセチルニトトレート,トリフルオロアセチルニトレー
トと触媒活性を有するBF3との組み合わせ、アセトンシ
アノヒドリンニトレートと触媒活性を有するBF3との組
み合わせ、および前記物質のいずれかと硝酸との組み合
わせがあげられる。
トラフルオロボレート以外のニトロ化剤の例には、(NO2
+)2(S2O7 -2,NO2 +AlCl4 -、N2O5,NO2F,NO2 +PF6 -、NO2 +
AsF6 -,NO2 +SbF6 -,アセチルニトレート,トリフルオロ
アセチルニトトレート,トリフルオロアセチルニトレー
トと触媒活性を有するBF3との組み合わせ、アセトンシ
アノヒドリンニトレートと触媒活性を有するBF3との組
み合わせ、および前記物質のいずれかと硝酸との組み合
わせがあげられる。
得られた中間生成物をその後に既述の金属含有化合物
または窒素含有化合物たとえばアンモニア、ヒドラジ
ン、または既述の塩MXと反応させて、本発明のジニトラ
ミド塩を生成させるのである。塩MXを使用した場合に
は、該反応は次式で表される。
または窒素含有化合物たとえばアンモニア、ヒドラジ
ン、または既述の塩MXと反応させて、本発明のジニトラ
ミド塩を生成させるのである。塩MXを使用した場合に
は、該反応は次式で表される。
中和剤としてヒドラジンを使用した場合には、得られ
た生成物を非常に注意深く取り扱わなければならない。
なぜならば該生成物はショックに敏感であるからであ
る。
た生成物を非常に注意深く取り扱わなければならない。
なぜならば該生成物はショックに敏感であるからであ
る。
NO+、NOおよびNO2が実質的に存在しない場合、すなわ
ちこれらの窒素酸化物のいずれかまたは全部が合計で約
5重量%より少ない量で存在する場合に、前記の反応は
具合よく進行する。したがって、本発明の好ましい具体
例に従って、この反応に使用される薬剤を、NO+、NOお
よび/またはNO2の含有量が約5重量%未満になるまで
精製すべきである。
ちこれらの窒素酸化物のいずれかまたは全部が合計で約
5重量%より少ない量で存在する場合に、前記の反応は
具合よく進行する。したがって、本発明の好ましい具体
例に従って、この反応に使用される薬剤を、NO+、NOお
よび/またはNO2の含有量が約5重量%未満になるまで
精製すべきである。
本発明をさらに詳細に例示するために、次に実施例を
示す。
示す。
例1 2−(トリメチルシリルエチル)−N,N−ジニトラミ
ンプレカーサを次の方法によって製造した。ニトロニウ
ムテトラフルオロボレート1.45g(11ミリモル)、アセ
トニトリル10mlおよび99+%硝酸700mg(11ミリモル)
からなる氷冷混合物をアルゴン雰囲気中で調製した。次
いで2−(トリメチルシリルエチル)イソシアネート10
ミリモルを添加した。この添加は、添加速度の適切な制
御によってヒュームオフ(fume−off)を防止しながら
行った。反応混合物を0℃において15分間攪拌し、CHCl
3で希釈して全量25mlにし、1"x3"プラグ(SiO2製)を通
じて速やかに濾過し、CHCl31000mlを用いて溶離操作を
行った。得られた粗生成物のクロマトグラフィ操作を、
SiO2上で溶離剤としてCHCl3を用いて行い、最速移動性
のUV活性物質(Rf=0.5)を集めた。所望生成物である
2−(トリメチルシリルエチル)−N,N−ジニトラミン
プレカーサが500mg得られた。収率約25%。
ンプレカーサを次の方法によって製造した。ニトロニウ
ムテトラフルオロボレート1.45g(11ミリモル)、アセ
トニトリル10mlおよび99+%硝酸700mg(11ミリモル)
からなる氷冷混合物をアルゴン雰囲気中で調製した。次
いで2−(トリメチルシリルエチル)イソシアネート10
ミリモルを添加した。この添加は、添加速度の適切な制
御によってヒュームオフ(fume−off)を防止しながら
行った。反応混合物を0℃において15分間攪拌し、CHCl
3で希釈して全量25mlにし、1"x3"プラグ(SiO2製)を通
じて速やかに濾過し、CHCl31000mlを用いて溶離操作を
行った。得られた粗生成物のクロマトグラフィ操作を、
SiO2上で溶離剤としてCHCl3を用いて行い、最速移動性
のUV活性物質(Rf=0.5)を集めた。所望生成物である
2−(トリメチルシリルエチル)−N,N−ジニトラミン
プレカーサが500mg得られた。収率約25%。
前記の操作と同様な操作によって1−アダマンチルイ
ソシアネートから1−アダマンチル−N,N−ジニトラミ
ン化合物が得られ、1,6−ヘキサンイソシアネートから
1,6−ビス(N,N−ジニトラミノ)ヘキサン化合物が得ら
れた。
ソシアネートから1−アダマンチル−N,N−ジニトラミ
ン化合物が得られ、1,6−ヘキサンイソシアネートから
1,6−ビス(N,N−ジニトラミノ)ヘキサン化合物が得ら
れた。
例2 例1の方法によって得られた2−(トリメチルシリル
エチル)−N,N−ジニトラミン約2.5mlをアセトニトリル
20mlに溶解し、20℃に保ち、これにテトラメチルアンモ
ニウムフルオライド1gを添加した。この溶液を約120分
間攪拌した。酢酸エチルから結晶化させることによって
テトラメチルアンモニウム−N,N−ジニトラミド塩が生
成物として回収できた。該生成物の収量は900mg、収率
は約50%であった。
エチル)−N,N−ジニトラミン約2.5mlをアセトニトリル
20mlに溶解し、20℃に保ち、これにテトラメチルアンモ
ニウムフルオライド1gを添加した。この溶液を約120分
間攪拌した。酢酸エチルから結晶化させることによって
テトラメチルアンモニウム−N,N−ジニトラミド塩が生
成物として回収できた。該生成物の収量は900mg、収率
は約50%であった。
前記の場合と同様な方法によって2−(テトラメチル
シリルエチル)−N,N−ジニトラミンをテトラブチルア
ンモニウムフルオライドおよびフッ化セシウムとそれぞ
れ反応させることによって、これらに対応するテトラブ
チルアンモニウムジニトラミド塩およびセシウムジニト
ラミド塩がそれぞれ得られた。
シリルエチル)−N,N−ジニトラミンをテトラブチルア
ンモニウムフルオライドおよびフッ化セシウムとそれぞ
れ反応させることによって、これらに対応するテトラブ
チルアンモニウムジニトラミド塩およびセシウムジニト
ラミド塩がそれぞれ得られた。
例3 アルゴン雰囲気中で−10℃の温度に冷却された無水ア
セトニトリル4ml中にニトラミド2ミリモルを溶解し、
次いでニトロニウムテトラフルオロボレート300mg(2.3
ml)で処理した。反応混合物を10分間攪拌し、その後に
これを、エチルエーテル100ml中に1M−NH3/2−プロパノ
ール8mlを含有する混合物に攪拌下に添加した。反応混
合物を5分間攪拌した。次いで反応混合物を乾燥状態に
なるまで蒸発させ、1:1アセトン/酢酸エチル混合物10m
l中で摩砕操作を行い(triturated)、濾過し、再び乾
燥状態になるまで蒸発させ、ブタノール2mlから結晶化
させることによって、アンモニウムジニトラミドが結晶
として0.15g得られた。
セトニトリル4ml中にニトラミド2ミリモルを溶解し、
次いでニトロニウムテトラフルオロボレート300mg(2.3
ml)で処理した。反応混合物を10分間攪拌し、その後に
これを、エチルエーテル100ml中に1M−NH3/2−プロパノ
ール8mlを含有する混合物に攪拌下に添加した。反応混
合物を5分間攪拌した。次いで反応混合物を乾燥状態に
なるまで蒸発させ、1:1アセトン/酢酸エチル混合物10m
l中で摩砕操作を行い(triturated)、濾過し、再び乾
燥状態になるまで蒸発させ、ブタノール2mlから結晶化
させることによって、アンモニウムジニトラミドが結晶
として0.15g得られた。
例4 アルゴン雰囲気中で−10℃の温度に冷却れた無水アセ
トニトリル4ml中にニトラミド2ミリモルを溶解し、次
いでニトロニウムテトラフルオロボレート300mg(2.3m
l)で処理した。反応混合物を10分間攪拌し、その後に
これを、1M−炭酸カリウム水溶液8mlに攪拌下に添加し
た。反応混合物を5分間攪拌した。次いで反応混合物を
乾燥状態になるまで蒸発させ、1:1アセトン/酢酸エチ
ル混合物10ml中で摩砕操作を行い、濾過し、再び乾燥状
態になるまで蒸発させ、ブタノール2mlから結晶化させ
ることによって、カリウムジニトラミドが結晶として0.
15g得られた。
トニトリル4ml中にニトラミド2ミリモルを溶解し、次
いでニトロニウムテトラフルオロボレート300mg(2.3m
l)で処理した。反応混合物を10分間攪拌し、その後に
これを、1M−炭酸カリウム水溶液8mlに攪拌下に添加し
た。反応混合物を5分間攪拌した。次いで反応混合物を
乾燥状態になるまで蒸発させ、1:1アセトン/酢酸エチ
ル混合物10ml中で摩砕操作を行い、濾過し、再び乾燥状
態になるまで蒸発させ、ブタノール2mlから結晶化させ
ることによって、カリウムジニトラミドが結晶として0.
15g得られた。
例5 本発明のジニトラミド塩の安定性および有用性を調べ
た。差動走査熱量測定(DSC)および熱重量分析(TGA)
によって該化合物の熱安定性を調べ、かつ、各々の化合
物から出るエネルギーを測定した。酸および塩基に対す
る安定性も調べ、該化合物が安定に存在し得るpH範囲を
決定した。これらの試験の結果を表1に示す。
た。差動走査熱量測定(DSC)および熱重量分析(TGA)
によって該化合物の熱安定性を調べ、かつ、各々の化合
物から出るエネルギーを測定した。酸および塩基に対す
る安定性も調べ、該化合物が安定に存在し得るpH範囲を
決定した。これらの試験の結果を表1に示す。
前記の説明から明らかなように、本発明は、高度の熱
安定性を有し、高エネルギー密度を有し、しかも煙の発
生源となるハロゲンを含まず、ロケット用燃料中の酸化
剤として有用な新規ジニトラミド塩を提供するものであ
る。本発明のジニトラミド塩は、融解し得、かつポンプ
輸送し得る酸化剤であって、安定性の比較的低い従来の
酸化剤の代わりに、始動/停止型ロケットエンジンに有
利に使用できる。
安定性を有し、高エネルギー密度を有し、しかも煙の発
生源となるハロゲンを含まず、ロケット用燃料中の酸化
剤として有用な新規ジニトラミド塩を提供するものであ
る。本発明のジニトラミド塩は、融解し得、かつポンプ
輸送し得る酸化剤であって、安定性の比較的低い従来の
酸化剤の代わりに、始動/停止型ロケットエンジンに有
利に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペンウエル,ポウル・イー アメリカ合衆国カリフオルニア州94026、 メンロ・パーク、ポスト・オフイス・ボ ツクス 334 (72)発明者 ロス,デヴイツド・エス アメリカ合衆国カリフオルニア州94303、 パロ・アルト、ウオルター・ヘイズ・ド ライヴ 149
Claims (20)
- 【請求項1】次式 MN(NO2)2 (ここにMは、金属イオンおよび窒素含有イオンからな
る群から選択されるカチオンである) を有するN,N−ジニトラミド塩。 - 【請求項2】MがLi,Na,K,Rb,Cs,Ca,Ba,Sr,Mg,Cu,Ag,A
u,Zn,Cd,Hg,Al,Sc,Y,Ga,In,ランタニド元素(57−71),
Ti,Zr,Hf,Ge,Sn,V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,Mn,Tc,Re,Fe,Co,Ni,R
u,Rh,Pd,Os,IrおよびPtからなる群から選択される一
価、二価または三価金属カチオンである請求の範囲第1
項記載のN,N−ジニトラミド塩。 - 【請求項3】Mが、Li,Na,K,BeおよびMgからなる群から
選択される金属カチオンである請求の範囲第2項に記載
のN,N−ジニトラミド塩。 - 【請求項4】Mが1−8個の窒素を含む窒素含有カチオ
ンである請求の範囲第1項に記載のジニトラミド塩。 - 【請求項5】Mが次式 RkHmNn +z (ここにnは1−8の数であり、kは0から2+nまで
の数であり、zは1からnまでの数であり、m=n+2
+z−kであり、各Rは同一または相異なる炭素数1−
6個の直鎖状または分枝状アルキル基である) の、窒素を1−8個含む窒素含有カチオンである請求の
範囲第1項に記載のN,N−ジニトラミド塩。 - 【請求項6】Mが、グアニジニウムイオン、トリアミノ
グアニジニウムイオン、ニトロニウムイオン、ニトロソ
ニウムイオン、窒素を1−10,000個含むエチレンイミン
重合体イオン、クバン−1,4−ビスアンモニウムイオ
ン、クバン−1,2,4,7−テトラアンモニウムイオン、ク
バン−1,2,3,4−テトラアンモニウムイオン、クバン−
1,3,5,7−テトラアンモニウムイオン、クバン−1,2,3,
4,7−ペンタアンモニウムイオンおよびクバン−1,2,4,
6,8−ペンタアンモニウムイオンからなる群から選択さ
れる窒素含有カチオンである請求の範囲第1項に記載の
N,N−ジニトラミド塩。 - 【請求項7】アンモニア、ヒドラジン、および次式 MX (ここにXは、フッ素イオン、塩素イオン、水酸イオ
ン、炭酸イオン、アルコキシドイオンおよびカルボン酸
イオンからなる群から選択されるイオンである)の塩か
らなる群から選択される化合物と、ニトラミン化合物と
の反応生成物である請求の範囲第1項に記載のN,N−ジ
ニトラミド塩。 - 【請求項8】次式 LnZR′N(NO2)2 のジニトラミンと、次式 MX の化合物との反応生成物である請求の範囲第7項に記載
のN,N−ジニトラミド塩(上式においてnは1−3の数
であり、Lは同一または相異なる炭素数1−6個のアル
キル基、アリール基、水素、ハロゲン、アミン基または
エーテル基であり、ZはSi,Sn,Ge,As,B,Sb,Bi,Pbおよび
Hgからなる群から選択される元素であり、R′は炭素数
1−6個のアルキレン基であり、M+は金属カチオン、置
換アンモニウムカチオン、アンモニウムカチオン、置換
ヒドラジニウムカチオンおよびヒドラジニウムカチオン
からなる群から選択され、Xアニオンはフッ素イオンお
よび塩素イオンからなる群から選択されるハロゲンイオ
ンである)。 - 【請求項9】次式 NH2NO2 のニトラミン化合物に、ニトロニウムテトラフルオロボ
レート,(NO2 +)2(S2O7 -2),NO2 +AlCl4 -,N2O5,NO2F,N
O2 +PF6 -,NO2 +AsF6 -,NO2 +SbF6 -,アセチルニトレー
ト,トリフルオロアセチルニトレート,トリフルオロア
セチルニトレートと触媒作用を有するBF3との組み合わ
せ、アセトンシアノヒドリンニトレートと触媒作用を有
するBF3との組み合わせ、これらのいずれかと硝酸との
組み合わせからなる群から選択されるニトロ化剤を反応
させて次式 HN(NO2)2 酸を生成させ、該酸をその後に、金属含有化合物および
窒素含有化合物からなる群から選択される化合物と反応
させて次式 MN(NO2)2 ジニトラミド塩を生成させることからなる一連の反応に
よって得られる反応生成物である請求の範囲第7項に記
載のN,N−ジニトラミド塩。 - 【請求項10】次式 NH2NO2 のニトラミン化合物とニトロニウムテトラフルオロボレ
ートとの反応によって次式 HN(NO2)2 の酸を生成させ、該酸をその後に、金属含有化合物およ
び窒素含有化合物からなる群から選択される化合物と反
応させて次式 MN(NO2)2 のジニトラミド塩を生成させることからなる一連の反応
によって得られる反応生成物である請求の範囲第1項記
載のN,N−ジニトラミド塩。 - 【請求項11】次式 MN(NO2)2 〔ここにMは、 (a)Li,Na,K,Rb,Cs,Ca,Ba,Sr,Mg,Cu,Ag,Au,Zn,Cd,Hg,
Al,Sc,Y,Ga,In,ランタニド元素(57−71),Ti,Zr,Hf,G
e,Sn,V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,Mn,Tc,Re,Fe,Co,Ni,Ru,Rh,Pd,O
s,IrおよびPtからなる群から選択される一価、二価また
は三価金属イオン、 (b)次式 RkHmNn +z (ここにnは1−8の数であり、kは0から2+nまで
の数であり、zは1からnまでの数であり、m=n+2
+z−kであり、各Rは同一または相異なる炭素数1−
6個の直鎖状または分枝状アルキル基である) の、窒素を1−8個含む窒素含有カチオン、および (c)グアニジニウムイオン、トリアミノグアニジニウ
ムイオン、ニトロニウムイオン、ニトロソニウムイオ
ン、1−10,000個の窒素を含むエチレンイミン重合体イ
オン、クバン−1,4−ビスアンモニウムイオン、クバン
−1,2,4,7−テトラアンモニウムイオン、クバン−1,2,
3,4−テトラアンモニウムイオン、クバン−1,3,5,7−テ
トラアンモニウムイオン、クバン−1,2,3,4,7−ペンタ
アンモニウムイオンおよびクバン−1,2,4,6,8−ペンタ
アンモニウムイオンからなる群から選択される窒素含有
カチオン、 からなる群から選択されるカチオンである〕 を有するN,N−ジニトラミド塩。 - 【請求項12】次式 MN(NO2)2 (ここにMは金属カチオンおよび窒素含有カチオンから
なる群から選択されるカチオンである) のN,N−ジニトラミド塩の製造方法において、ジニトラ
ミン化合物に、金属含有化合物および窒素含有化合物か
らなる群から選択される化合物を反応させることを特徴
とする製造方法。 - 【請求項13】次式 MN(NO2)2 (ここにMは、金属カチオンおよび窒素含有カチオンか
らなる群から選択されるカチオンである) のN,N−ジニトラミド塩の製造方法において、アンモニ
ア、ヒドラジン、および次式 MX (ここにXは、フッ素イオンおよび塩素イオンからなる
群から選択されるハロゲンアニオンである)の塩からな
る群から選択される化合物と、ジニトラミン化合物とを
反応させることを特徴とする製造方法。 - 【請求項14】次式 LnZR′Nc(NO2)2 のジニトラミンと、アンモニア、ヒドラジンまたは次式 MX の塩とを反応させることを包含する請求の範囲第13項に
記載の製造方法(上式においてnは1−3の数であり、
Lは同一または相異なる炭素数1−6個のアルキル基、
アリール基、水素、ハロゲン、アミン基またはエーテル
基であり、ZはSi,Sn,Ge,As,B,Sb,Bi,PbおよびHgからな
る群から選択される元素であり、R′は炭素数1−6個
のアルキレン基であり、M+は金属カチオン、置換アンモ
ニウムカチオン、アンモニウムカチオン、置換ヒドラジ
ニウムカチオンおよびヒドラジニウムカチオンからなる
群から選択され、-Xアニオンはフッ素イオン、水酸イオ
ン、炭酸イオン、アルコキシドイオン、カルボキシルイ
オンおよび塩素イオンからなる群から選択されるイオン
である)。 - 【請求項15】次式 RN(NO2)2 を有する前記のジニトラミンが、次式 R−N=C=O の脂肪族イソシアネートから、アセトニトリル中で化学
量論量のニトロニウムテトラフルオロボレートおよび硝
酸を使用して製造されたものである請求の範囲第14項に
記載の製造方法。 - 【請求項16】次式 MN(NO2)2 (ここにMは、金属カチオンおよび窒素含有カチオンか
ら選択されるカチオンである) のN,N−ジニトラミド塩の製造方法において、 (a)次式 NH2NO2 のニトラミドと、ニトロ化剤とを反応させることによっ
て次式 HN(NO2)2 の酸を生成させ、そして (b)前記の酸を、アンモニア、ヒドラジンおよび次式 MX (ここにXは、フッ素イオン、水酸イオン、炭酸イオ
ン、アルコキシドイオン、カルボキシルイオンおよび塩
素イオンからなる群から選択されるハロゲン含有または
非含有アニオンである)の塩からなる群から選択される
化合物と反応させることを特徴とする製造方法。 - 【請求項17】ニトラミドと前記ニトロ化剤とを反応さ
せる前記工程が、ニトロニウムテトラフルオロボレー
ト,(NO2 +)2(S2O7 -2),NO2 +AlCl4 -,N2O5,NO2F,NO2 +P
F6 -,NO2 +AsF6 -,NO2 +SbF6 -,アセチルニトレート,ト
リフルオロアセチルニトレート,トリフルオロアセチル
ニトレートと触媒活性を有するBF3との組み合わせ、ア
セトンシアノヒドリンニトレートと触媒活性を有するBF
3との組み合わせ、およびこれらのいずれかと硝酸との
組み合わせからなる群から選択されるニトロ化剤を、前
記ニトラミドに反応させることを包含するものである請
求の範囲第16項に記載の製造方法。 - 【請求項18】(a)次式 NH2NO2 のニトラミドと、ニトロニウムテトラフルオロボレート
とを反応させることによって次式 HN(NO2)2 の酸を生成させ、そして (b)前記の酸と、次式 MX の前記の塩とを反応させることを包含する請求の範囲第
16項に記載のN,N−ジニトラミド塩の製造方法。 - 【請求項19】前記の酸と、アンモニア、ヒドラジンお
よび次式 MX の塩からなる群から選択される化合物とを反応させる前
記工程を、約−40℃ないし約+150℃の温度において常
圧下に約1分間ないし約168時間の範囲の時間にわたっ
て実施する請求の範囲第16項に記載の製造方法。 - 【請求項20】前記の酸と、アンモニア、ヒドラジンお
よび次式 MX の塩からなる群から選択される化合物とを反応させる前
記工程を、約0℃ないし約20℃の温度において常圧下に
約1−2時間の範囲の時間にわたって実施する請求の範
囲第16項に記載の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US540,020 | 1990-06-18 | ||
US07/540,020 US5254324A (en) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | Dinitramide salts and method of making same |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05500795A JPH05500795A (ja) | 1993-02-18 |
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Family
ID=24153649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3511276A Expired - Lifetime JP2519621B2 (ja) | 1990-06-18 | 1991-06-14 | ジニトラミド塩およびその製法 |
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---|---|
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EP (1) | EP0487693B1 (ja) |
JP (1) | JP2519621B2 (ja) |
CA (1) | CA2059654C (ja) |
DE (1) | DE69106848T2 (ja) |
WO (1) | WO1991019669A1 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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