JP2519245B2

JP2519245B2 - 情報検索装置

Info

Publication number: JP2519245B2
Application number: JP62118540A
Authority: JP
Inventors: 正己榎原; 理木下
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1987-05-15
Filing date: 1987-05-15
Publication date: 1996-07-31
Anticipated expiration: 2011-07-31
Also published as: JPS63282835A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、情報検索技術に関し、特に、レコードを構
成する複数のカラムの各々に対するカラム検索条件を組
み合わせて、目的のレコードをレコード群から選別する
処理に適用して有効な技術に関する。

〔従来の技術〕

たとえば、リレーショナルデータベースなどにおい
て、レコードを構成する任意のカラムに対して指定され
たカラム検索条件を満足するレコードをレコード群から
選択する検索処理方式としては、プロセッサなどを含む
制御回路の下で指定された検索パターンとレコード内の
カラムとを算術論理演算回路により比較してカラム検索
条件の成立・不成立を判定するもの、あるいは、特開昭
57−30034号公報に開示されるように、カラム検索条件
の多重度の数だけ制御メモリに検索動作に関する制御情
報を格納して検索処理を遂行する方式などが知られてい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記のような従来技術では、レコード
を構成する複数のカラムに対する検索条件の多重度が増
すと、制御回路が複雑になったり、制御メモリの規模が
大きくなり、格納すべき制御情報の作成が煩雑になるな
どの問題がある。

本発明の目的は、制御回路や制御メモリなどのハード
ウェアを簡略化することが可能な情報検索技術を提供す
ることにある。

本発明の他の目的は、迅速に検索処理を遂行すること
が可能な情報検索技術を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、所定長の１ないし複数のカラムからなるレ
コードを、個々のカラムに対する所定のカラム検索条件
に基づいてレコード群から選択する情報検索装置におい
て、レコードを構成するカラムに対するカラム検索条件
と該カラム検索条件が適用される当該カラムのレコード
内における配列位置を示すカラム番号とを該カラム番号
の昇順または降順に格納するカラム検索条件バッファ
と、複数のレコードが格納され、各レコードのカラムが
カラム番号の昇順または降順に読み出されるレコードバ
ッファと、レコードバッファからのカラムの読み出しを
計数するカラムカウンタと、カラム検索条件バッファか
ら読み出されるカラム番号とカラムカウンタの値とを比
較するカラム番号比較回路とを設け、カラム検索条件バ
ッファから読み出されるカラム番号とカラムカウンタの
値とが一致する場合にはカラム検索条件による検索を行
い、一致しない場合にはレコードバッファから読み出さ
れたカラムを読み飛ばすようにしたものである。

〔作用〕

上記した手段によれば、たとえばカラム検索条件が複
雑な場合でも、カラム検索条件とこのカラム検索条件を
適用すべきカラムのレコード内における位置を示すカラ
ム番号とを対応付けて格納するだけでよく、複雑な検索
制御データの作成や制御回路などの設置が不要となり、
ハードウェアが簡略化される。

また、レコードバッファから読み出されるカラムの順
位を示すカラムの値とカラム検索条件バッファのカラム
番号と比較することで、所定のカラム検索条件を適用す
べきカラムに対して迅速に到達でき、無駄な操作を行う
ことなく検索処理を迅速に遂行することができる。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例である情報検索装置を示す
ブロック図であり、第２図は検索対象となるレコード群
の一例を示す表である。

まず、第２図に示されるように、本実施例において検
索対象となるレコード群の個々のレコードは、その先頭
から順に配設される複数の所定長のカラムで構成され、
各々のカラムは順に、「会員番号」，「氏名」，「性
別」，「住所」，「年齢」に関するデータが記入されて
いる。

この場合、各々のカラムにはレコードの先頭から順に
1,2,3,..とカラム番号ｎが付されており、一つのレコー
ド内における各々のカラムはこのカラム番号によって識
別される。

一方、本実施例の情報検索装置を構成するハードウェ
アは、レコードバッファ１とカラム検索条件バッファ２
とを備えている。

レコードバッファ１には、複数のレコードが格納され
ており、個々のレコードを構成するカラムは、このレコ
ードバッファ１からカラム番号ｎの昇順で遂次読み出さ
れ、カラム内容レジスタ３に保持されるように構成され
ている。

また、カラム検索条件バッファ２には、個々のレコー
ドを構成する複数のカラムの中で、カラム検索条件が設
定されるカラムのカラム番号ｎと当該カラムに対するカ
ラム検索条件とが対になって、カラム番号ｎの昇順に格
納されており、カラム検索条件およびカラム番号ｎは、
カラム検索条件レジスタ４およびカラム番号レジスタ５
にそれぞれ遂次読み出されるように構成されている。

カラム内容レジスタ３およびカラム検索条件レジスタ
４は、カラム検索条件判定回路６に接続されており、こ
のカラム検索条件判定回路６においては、カラム内容レ
ジスタ３に格納されているデータがカラム条件レジスタ
４に格納されているカラム検索条件に適合するか否かが
判定されるものである。

さらに、前記カラム番号レジスタ５は、カラムカウン
タ７とともにカラム番号比較回路８に接続されている。

前記カラムカウンタ７は、レコードバッファ１からカ
ラム内容レジスタ３に一つのレコードにおける一つのカ
ラム内容が入力される毎にカウントアップされ、個々の
レコードの最初のカラム内容が入力される毎に“1"にリ
セットされるように構成されている。

すなわち、カラムカウンタ７には、レコードバッファ
１に格納された一つのレコードからカラム内容レジスタ
３に読み出されたカラムの当該レコードにおけるカラム
番号ｎがセットされる。

そして、カラム番号比較回路８においては、カラム番
号レジスタ５のカラム番号ｎと、カラムカウンタ７にセ
ットされたカラム内容レジスタ３に格納されるカラムの
カラム番号ｎとが比較され、両者が一致する時には、カ
ラム検索条件判定回路６が起動されるとともに、一致し
ない場合には、現在のカラム内容レジスタ３のデータを
読み飛ばし、次のカラムをレコードバッファ１からカラ
ム内容レジスタ３に入力させる操作が行われるように構
成されている。

さらに、カラム条件判定回路６には、レコード検索条
件判定回路９が接続されており、このレコード検索条件
判定回路９は、一つのレコード内における複数のカラム
に対するカラム検索条件が満足された時に、有効レコー
ド検出信号10を図示しない上位の制御部などに送出する
ように構成されている。

以下、本実施例の作用について説明する。

ここでは、検索の一例として、第２図の表で示される
レコード群から、「性別が男性で（カラム検索条件
Ｉ）、年齢が40歳以上（カラム検索条件II）の者」とい
う条件を満足するレコードを選別する場合を考える。

まず、カラム検索条件バッファ２には、第１図に示さ
れるように、カラム検索条件Ｉ（＝男性）と各レコード
において性別が記入されたカラムのカラム番号ｎ（＝
３）との対、および、カラム検索条件II（≧40）と各レ
コードにおいて年齢が記入されたカラムのカラム番号ｎ
（＝５）との対が、カラム番号ｎの昇順に格納される。

さらに、レコード検索条件判定回路９には、レコード
検索条件として、「カラム検索条件Ｉおよびカラム検索
条件IIが同時に成立すること」という論理値が設定され
る。

次に、カラム検索条件バッファ２からカラム検索条件
レジスタ４およびカラム番号レジスタ５に、カラム検索
条件Ｉと、このカラム検索条件Ｉが適用されるカラム番
号ｎ（＝３）とが読み出されてそれぞれセットされる。

その後、レコードバッファ１からカラム内容レジスタ
３には、最初のレコードのカラムがカラム番号ｎの順に
遂次読み出され、カラムカウンタ７の値は“1",“2",
“3",・・・とカウントアップされるとともに、カラム
番号比較回路８はカラム番号レジスタ５の内容（＝３）
と、カウントアップされるカラムカウンタ７の値とを比
較し、両者が異なる場合には、カラム内容レジスタ３に
読み出されたカラムは検索対象外とみなされて読み飛ば
される。

そして、カラム番号レジスタ５の値とカラムカウンタ
７の値とが一致する場合には、カラム内容レジスタ３に
読み出されたデータとカラム検索条件レジスタ４の内容
とがカラム検索条件判定回路６に入力され、カラム検索
条件Ｉに関する判定動作が行われる。

すなわち、上記の例では、カラム番号ｎが１および２
の「会員番号」および「氏名」のデータは読み飛ばさ
れ、カラム番号３の「性別」が最初に検索対象となり、
判定動作が行われる。

次に、カラム番号３の「性別」に対する判定が終了す
ると、カラム検索バッファ２からカラム検索条件レジス
タ４およびカラム番号レジスタ５には、次のカラム検索
条件IIおよびこのカラム検索条件IIが適用されるカラム
番号ｎ（＝５）がそれぞれ読み出されてセットされると
ともに、カラム内容レジスタ３には、次のカラムが遂次
読み出され、カラムカウンタ７の値は“4",“5"と増加
する。

そして、カラムカウンタ７の値が“5"になり、カラム
番号レジスタ５の値“5"に一致した時、すなわちカラム
内容レジスタ３に「年齢」のデータが読み出された時、
「年齢」のカラムも検索対象であるため、カラム検索条
件判定回路６にてカラム検索条件IIに対する合致の有無
が判定される。

カラム検索条件判定回路６におけるカラム検索条件Ｉ
およびカラム検索条件IIの結果は、レコード検索条件判
定回路９において累積評価される。

この例では、最初のレコードはカラム検索条件Ｉは成
立,IIは不成立であるため、レコード検索条件としては
不成立となる。

こうして、次の２番目のレコードの最初のカラムがカ
ラム内容レジスタ３に入力された時カラムカウンタ７は
“1"にリセットされ、同様の検索処理が継続される。

この場合、２番目のレコードは、カラム番号３の「性
別」が“男性”で、カラム番号５の「年齢」が“≧40"
なので、カラム検索条件ＩおよびIIが成立し、レコード
検索条件が満足され、レコード検索条件判定回路９から
は、“1"レベルの有効レコード検出信号10が図示しない
上位の制御部などに伝達される。

このように、本実施例では、カラム検索条件と当該カ
ラム検索条件が適用されるカラム番号ｎとを対応づけて
格納するカラム検索条件バッファ２およびカラム番号ｎ
の比較を行うカラム番号比較回路８などを設けることに
より、たとえば、カラム検索条件の数が比較的多い場合
などでも大規模なメモリや制御回路などが不要であり、
ハードウェアが簡略化される。

また、所定のカラム検索条件による判定に先立って、
当該カラム検索条件が適用されるカラム番号ｎと読み出
されるカラムのカラム番号とを比較することによって、
各レコード内における検索処理を適用すべきカラムが探
索されるため、操作に無駄がなく、迅速なレコード検索
を行うことができる。

なお、上記の実施例の説明では、カラム検索条件バッ
ファ２に検索条件と当該検索条件が適用されるカラム番
号ｎとの対を該カラム番号ｎと昇順に格納し、レコード
バッファ１からの各レコードのカラムの読み出しをカラ
ム番号ｎの昇順に行っているが双方を降順にしても同様
の作用および効果が得られることは言うまでもない。

また、カラム検索条件バッファ２を複数個設け、一つ
のカラムに対して複数の検索条件による比較が同時に行
われるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、所定長の１ないし複数のカラムから
なるレコードを、個々の前記カラムに対する所定のカラ
ム検索条件に基づいてレコード群から選択する情報検索
装置において、前記レコードを構成する前記カラムに対
するカラム検索条件と該カラム検索条件が適用される当
該カラムの前記レコード内における配列位置を示すカラ
ム番号とを該カラム番号の昇順または降順に格納するカ
ラム検索条件バッファと、複数の前記レコードが格納さ
れ、各レコードの前記カラムが前記カラム番号の昇順ま
たは降順に読み出されるレコードバッファと、該レコー
ドバッファからの前記カラムの読み出しを計数するカラ
ムカウンタと、前記カラム検索条件バッファから読み出
されるカラム番号と前記カラムカウンタの値とを比較す
るカラム番号比較回路とを備え、前記カラム検索条件バ
ッファから読み出されるカラム番号と前記カラムカウン
タの値とが一致する場合には前記カラム検索条件による
検索を行い、一致しない場合には前記レコードバッファ
から読み出された前記カラムを読み飛ばすので、たとえ
ばカラム検索条件が複雑な場合でも、カラム検索条件と
このカラム検索条件を適用すべきカラムのレコード内に
おける位置を示すカラム番号とを対応付けて格納するだ
けでよく、複雑な検索制御データの作成や制御回路など
の設置が不要となり、ハードウェアが簡略化される。

また、レコードバッファから読み出されるカラムの順
位を示すカラムの値とカラム検索条件バッファのカラム
番号とを比較することで、所定のカラム検索条件を適用
すべきカラムに対して迅速に到達でき、無駄な判定処理
を行うことなく検索処理を迅速に遂行することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である情報検索装置を示すブ
ロック図、第２図は検索対象となるレコード群の一例を示す表であ
る。１……レコードバッファ、２……カラム検索条件バッフ
ァ、３……カラム内容レジスタ、４……カラム検索条件
レジスタ、５……カラム番号レジスタ、６……カラム検
索条件判定回路、７……カラムカウンタ、８……カラム
番号比較回路、９……レコード検索条件判定回路、10…
…有効レコード検出信号、ｎ……カラム番号、I,II……
カラム検索条件。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】所定長の１ないし複数のカラムからなるレ
コードを、個々の前記カラムに対する所定のカラム検索
条件に基づいてレコード群から選択する情報検索装置で
あって、前記レコードを構成する前記カラムに対するカ
ラム検索条件と該カラム検索条件が適用される当該カラ
ムの前記レコード内における配列位置を示すカラム番号
とを該カラム番号の昇順または降順に格納するカラム検
索条件バッファと、複数の前記レコードが格納され、各
レコードの前記カラムが前記カラム番号の昇順または降
順に読み出されるレコードバッファと、該レコードバッ
ファからの前記カラムの読み出しを計数するカラムカウ
ンタと、前記カラム検索条件バッファから読み出される
カラム番号と前記カラムカウンタの値とを比較するカラ
ム番号比較回路とを備え、前記カラム検索条件バッファ
から読み出されるカラム番号と前記カラムカウンタの値
とが一致する場合には前記カラム検索条件による検索を
行い、一致しない場合には前記レコードバッファから読
み出された前記カラムを読み飛ばすようにしたことを特
徴とする情報検索装置。
【請求項２】前記カラム検索条件バッファには前記検索
条件と該検索条件が適用されるカラム番号との対が該カ
ラム番号の昇順に格納され、前記レコードを構成する前
記カラムの前記レコードバッファからの読み出しが前記
カラム番号の昇順に行われることを特徴とする特許請求
の範囲第１項記載の情報検索装置。
【請求項３】前記レコード群が、個々のレコードを構成
するカラムを当該レコード内における配設位置および長
さがレコード間で統一されたリレーショナルデータベー
スであることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
情報検索装置。