JP2518903B2

JP2518903B2 - 電話の延長方式

Info

Publication number: JP2518903B2
Application number: JP63236009A
Authority: JP
Inventors: 聡丸山
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1988-09-20
Filing date: 1988-09-20
Publication date: 1996-07-31
Anticipated expiration: 2011-07-31
Also published as: JPH0284853A

Description

【発明の詳細な説明】［概要］４線式伝送路の両端にインバンドリンガが接続され、
一方のインバンドリンガに交換機が接続されるととも
に、他方のインバンドリンガに自動電話機が接続されて
いる電話の延長方式に関し、自動電話機から交換機側への伝送路が断となった場合
にも、交換機に対してトーン信号を発信できるようにし
て、自動電話機がオンフックであるにもかかわらず、交
換機に対してはオフフック状態を示しつづけることがな
いようにすることを目的とし、トーン信号を発生するトーン信号発生手段と、伝送路
のうち自動電話機から交換機への方向の伝送路が断状態
になったことを検出する回線断検出手段と、回線断検出
手段によって自動電話機から交換機への方向の伝送路が
断状態になったことが検出されると、交換機側のインバ
ンドリンガへ該トーン信号発生手段からのトーン信号を
入力するスイッチ手段とを設けるように構成する。

［産業上の利用分野］本発明は、４線式伝送路の両端にインバンドリンガが
接続され、一方のインバンドリンガに交換機が接続され
るとともに、他方のインバンドリンガに自動電話機が接
続されている電話の延長方式に関する。

近年、加入者交換機や構内交換機から更にインバンド
リンガを用いて電話線を延長する技術が開発されてい
る。この場合は、例えば無線回路を介して移動体より交
換機に接続するような場合に適用される。

［従来の技術］第３図は従来例を示すブロック図（インバンドリンガ
を用いて電話線を延長する場合のブロック図）である
が、この第３図において、４線式伝送路１の両端には、
インバンドリンガ２・1,2・２が接続され、一方のイン
バンドリンガ２・１には、加入者交換機または構内交換
機３が接続されるとともに、他方のインバンドリンガ２
・２には、自動電話機４が接続されている。

なお、伝送路１は、交換機から自動電話機への方向の
もの１・１と、自動電話機から交換機側への方向のもの
１・２とで構成されている。

ところで、自動電話機４がオンフック状態である場合
は、自動電話機側のインバンドリンガ２・２から交換機
側のインバンドリンガ２・１に対して伝送路１・２を用
いて数KHz（インバンド）のトーン信号を送出して伝送
される。即ち、自動電話機４がオンフック状態にあると
きはトーン信号を送信し、オンフック状態であるときに
トーン信号を停止する。そして、交換機側のインバンド
リンガ２・１が、このトーン信号の有無によりオンフッ
ク／オフフック状態を検知するようになっている。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、このような従来の手段では、自動電話
機から交換機側への伝送路が断となった場合は、トーン
信号が交換機側のインバンドリンガで検出されなくな
り、したがって自動電話機がオンフックであるにもかか
わらず、交換機に対してはオンフック状態を示しつづけ
ることになるという問題点がある。

本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもの
で、自動電話機から交換機側への伝送路が断となった場
合にも、交換機に対してトーン信号を発信できるように
して、自動電話機がオンフックであるにもかかわらず、
交換機に対してはオフフック状態を示しつづけることが
ないようにした、電話の延長方式を提供することを目的
とする。

［課題を解決するための手段］第１図は本発明の原理ブロック図である。

この第１図においても、４線式送路１（この伝送路１
は、交換機から自動電話機への方向のもの１・１と、自
動電話機から交換機側への方向のもの１・２とで構成さ
れている）の両端に、インバンドリンガ２・1,2・２が
接続され、一方のインバンドリンガ２・１には、交換機
３が接続されるとともに、他方のインバンドリンガ２・
２には、自動電話機４が接続されている。

また、５はトーン信号を発生するトーン信号発生手段
であり、６は伝送路１のうち自動電話機４から交換機３
への方向の伝送路１・２が断状態になったことを検出す
る回線断検出手段である。

さらに、７スイッチ手段で、このスイッチ手段７は、
回線断検出手段６によって自動電話機４から交換機３へ
を方向の伝送路１・２断状態になったことが検出される
と、交換機側のインバンドリンガ２・１へトーン信号発
生手段５からのトーン信号を入力するものである。

［作用］このような構成により、回線断検出手段６によって、
自動電話機４から交換機３への方向の伝送路１・２が断
状態になったことが検出されると、スイッチ手段７が交
換機側のインバンドリンガ２・１へトーン信号発生手段
５からのトーン信号を入力するように切り替わる。

［実施例］以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

第２図は本発明の一実施例を示すブロック図で、この
第２図に示す実施例は、音声をPCMで符号化して、ディ
ジタル衛星回線により電話を延長する場合を示したもの
で、この第２図において、１は伝送路としての無線回路
で、この無線回路１は交換機から自動電話機への方向の
伝送路としてのダウンリンク１・１と、自動電話機から
交換機への方向の伝送路としてのアップリンク１・２と
からなる。

２・１は交換機側のインバンドリンガ、２・２は自動
電話機側のインバンドリンガ、３は加入者交換機または
構内交換機、４は自動電話機であるが、これらの部材は
従来のものと同様であるので、その説明は省略する。

ところで、５はトーン発生手段としてのトーン発振
機、６は回線断検出手段としてのフレーム同期検出回
路、７はスイッチ手段としての切替器（リレースイッ
チ）である。

ここで、トーン発振器５は、数KHzのトーン信号を発
生するもので、フレーム同期検出回路６は、アップリン
ク１・２が断状態になったことをフレーム同期状態から
検出するものである。

切替器７は、フレーム同期検出回路６によってアップ
リンク１・２が断状態になったことが検出されると、交
換機側のインバンドリンガ２・１へトーン発振器５から
のトーン信号を入力するように切り替わるものである
が、常時はトーン発振器５を切り離して、アップリンク
１・２側となっている。

また、交換機側のインバンドリンガ２・１と自動電話
機側のインバンドリンガ２・２との間の伝送路には、PC
M符号器8,変調器9,送受信装置10,衛星トランスポンダ1
1,復調器12,PCM復調器13が設けられている。

ここで、PCM符号器８は送信信号をPCM符号化するもの
で、変調器９はPCM符号化信号について例えば4PSK変調
を施すもので、送受信装置10は、信号を送受信するもの
で、アンテナを含む。そして、これらの部材８〜10は交
換機側および自動電話機側にそれぞれ設けられる。

衛星トランスポンダ11は無線回路の途中において通信
衛星上に設けられる中継器としての機能を有するもので
ある。

復調器12は受信信号を復調するもので、PCM復調器13P
CM符号を復号化するもので、これらの部材12,13も交換
機側および自動電話機側にそれぞれ設けられる。

上記の構成により、自動電話機４がオンフック状態
で、インバンドリンガ２・２から数KHzのトーン信号が
検出されており、もし自動電話機４がオフフック状態に
なると、トーン信号が停止する。これを交換機側のイン
バンドリンガ２・１が検知し、交換機３に自動電話機４
がオフフック状態になったことを知らせる。そして、通
常は所要時間内にダイアルパルスが到来し、これを交換
機３が認識して、所要の加入者端末に接続する。

そして、発信電話機４と所要の加入者端末とがつなが
ると、両リンク１・1,1・２を通じて音声信号がPCM符号
化および復号化されて授受される。

ところで、自動電話機４がオンフック状態で、降雨や
アンテナの設置ミス等により無線回線が断状態になる
と、この断状態をフレーム同期検出回路６がフレーム同
期状態から検出する。そして、このフレーム同期検出回
路６からのアップリンク１・２が断状態になったことを
検出した旨の信号を受けると、切替器７は交換機側のイ
ンバンドリンガ２・１へトーン発振器５からのトーン信
号を入力するように切り替わる。これにより自動電話機
４がオンフック状態で、降雨やアンテナの設置ミス等に
より無線回線が断状態になっても、トーン信号が確実に
交換機側のインバンドリンガ２・１へ入力されるので、
電話機４がオフフックになったと、交換機３が誤認する
ことを十分に防止することができる。これにより加入者
延長システムの信頼性が大幅に向上する。

［発明の効果］以上詳述したように、本発明の電話の延長方式によれ
ば、自動電話機から交換機側への伝送路が断となった場
合にも、これを自動的に検出して、交換器に対しトーン
信号を発信できるので、自動電話機がオンフックである
にもかかわらず、交換機に対してはオフフック状態を示
しつづけることがなくなり、これにより加入者延長シス
テムの信頼性が大幅に向上するという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理ブロック図、第２図は本発明の一実施例を示すブロック図、第３図は従来例を示すブロック図である。図において、１は無線回路（伝送路）、１・１はダウンリンク（交換機から自動電話機への方向
の伝送路）、１・２はアップリンク（自動電話機から交換機への方向
の伝送路）、２・１は交換機側のインバンドリンガ、２・２は自動電話機側のインバンドリンガ、３は加入者交換機または構内交換機、４は自動電話機、５はトーン発振器（トーン発生手段）、６はフレーム同期検出回路（回線断検出手段）、７は切替器（スイッチ手段）、８はPCM符号器、９は変調器、 10は送受信装置、 11は衛星トランスポンダ、 12は復調器、 13はPCM復調器である。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】４線式伝送路（１）の両端にインバンドリ
ンガ（２・1,2・１）が接続され、一方のインバンドリ
ンガ（２・１）に交換機（３）が接続されるとともに、
他方のインバンドリンガ（２・２）に自動電話機（４）
が接続されている電話の延長方式において、トーン信号を発生するトーン信号発生手段（５）と、該伝送路（１）のうち自動電話機から交換機への方向の
伝送路（１・２）が断状態になったことを検出する回線
断検出手段（６）と、該回線断検出手段（６）によって自動電話機（４）から
交換機（３）への方向の伝送路（１・２）が断状態にな
ったことが検出されると、交換機側のインバンドリンガ
（２・１）へ該トーン信号発生手段（５）からのトーン
信号を入力するスイッチ手段（７）とが設けられたこと
を特徴とする、電話の延長方式。