JP2517675Y2 - 遠心分離機用ロータ及びバケット - Google Patents

遠心分離機用ロータ及びバケット

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JP2517675Y2
JP2517675Y2 JP3931592U JP3931592U JP2517675Y2 JP 2517675 Y2 JP2517675 Y2 JP 2517675Y2 JP 3931592 U JP3931592 U JP 3931592U JP 3931592 U JP3931592 U JP 3931592U JP 2517675 Y2 JP2517675 Y2 JP 2517675Y2
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時人 久保田
忠弘 内田
實 原
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Kubota Manufacturing Corp
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Kubota Manufacturing Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は遠心分離機のロータと
バケットに関し、特に形状抵抗(風損)の低減化に関す
る。
【0002】
【従来の技術】遠心分離機1は図4に示すように、モー
タ1により回転駆動されるロータ2に試料管または試料
管を入れたチューブラックを収容したバケット3が装着
される。図ではバケット3が、回転による遠心力を受け
て90度振り上げられた状態を示している。ロータ2は
ナット4によりモータ1の回転軸に取付けられている。
モータ1は、モータケースの外周面に一体に突設された
フランジ6が、外箱7の底面上に取付けられたコイルス
プリング8により支持される。外箱7の上面7aに円形
開口が設けられ、その開口の内周縁になべ状の内槽9の
上周縁が取付けられる。内槽9の底面の中心に円孔が設
けられ、その円孔よりモータ1が内槽9内に突出してい
る。そのモータ1の突出部にゴム製のモータカバー10
がかけられ、そのカバーの孔よりモータの回転軸が突出
している。
【0003】外箱の上面7aに蓋12が被せられ、その
蓋12にモータ回転軸の延長線上に空気吸込孔12aが
あけられている。ロータ2が回転するとロータの中心部
上の空気が外側に飛ばされてその部分は負圧とされるの
で、吸込孔12aより空気が自動的に吸い込まれ、ロー
タ2及びバケット3に沿って内槽9側に流れ、排気孔9
aより内槽9の外側に流れ込み、消音通路13を通って
外箱7外に排出される。
【0004】ロータ2及びバケット3は例えば4000
rpm と高速回転されるので、空気との摩擦によって熱を
発生し、またモータ1の熱が回転軸を通じてロータ2に
伝達されるためロータ2はかなりの高温になる。そのた
め試料が熱変化を起こす恐れがあるので、ロータ回転中
は自動的に外部の空気を吸い込んでロータ2,バケット
3及びモータ1等を冷却するようにしている。
【0005】従来のロータ2は図5に示すように、円盤
状の中心部21の外周面から4本のアーム22が十字状
に一体に突設され、各アーム22は途中でY字状に分岐
され、その分岐部23には、バケット3の係合ピン3a
を係合させる係合溝24が、アーム22の上面から斜め
に外側に向けて形成される。隣接するアーム22の互い
に対向する分岐部23はほゞ平行とされ、それら分岐部
23の間にバケット3が配される。
【0006】バケット3には、図6Aに示すように、円
筒状ボトルに似た試料管26を収容する円筒状のもの
や、図6Bに示すように、試験管状の複数の試料管(図
示せず)を挿入した角形のチューブラック27を収容す
る直方体状のものがある。これらの周面にはロータの回
転方向及びそれと反対方向にそれぞれ突出した一つの係
合ピン3aが設けられる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】最近、ユーザより血液
等の遠心分離時間を短縮させたいと言う新しい要望が出
され、それに対処するためロータの回転数を上げて、よ
り大きな遠心力を発生させて遠心分離時間を短縮させよ
うとする試みがなされた。しかしながら、モータの入力
を大きくしてロータの回転速度の上昇を図ったが、風の
抵抗が大きくなって思うように回転速度が上昇せず、分
離時間を僅かしか短縮できない結果となった。風の抵抗
が大きくなる原因を調べると図6Cに示すようにバケッ
ト3のロータ回転方向と逆側の側面の近傍にうず31が
発生すると共に、図4に示すようにバケット3の底面と
内槽9との管にうず32が発生するのが主な原因である
ことが分かった。この考案はこのような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、回転中に
発生するうずを極力抑えて風損(形状抵抗)を小さく
し、高速回転に適合し、遠心分離時間の短縮に寄与する
ロータとバケットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1のロータ
は、水平円盤状のロータボディの軸線を通る縦断面の外
形が、軸線から方射方向に流れる流線形またはそれに近
い形状とされる。また、前記ボディの外周縁から半径に
沿って複数の矩形状(ボディの上方から見て)のバケッ
ト収納凹部が等角間隔に形成され、隣接する前記バケッ
ト収納凹部の間に、バケットを保持する扇形状(ボディ
の上方から見て)のロータヨークが形成される。
【0009】前記ロータボディの縦断面における前記バ
ケット収納凹部の奥面の形状が、外に凹の円弧状とされ
る。 (2)請求項2の考案は、前記ロータの前記バケット収
納凹部に装着される遠心分離機用バケットであって、バ
ケットの上部開口側より見たバケットの外形は、前記ロ
ータの側方より見た前記バケット収納凹部の奥面の外形
の縦寸法にほゞ等しい厚さと、その横寸法よりやゝ小さ
い幅の矩形状とされ、バケットの前記ロータヨークと近
接対向する両側面に、ロータヨークに取付けるための係
合部が設けられる。
【0010】前記ロータに装着され、ロータの回転によ
り振り上げられた状態において、バケットの前記両側面
の外形が、近接対向する相手側ロータヨークの側面の外
形にほゞ等しい流線形またはそれに近い形状とされると
共にロータの上方より見たバケットの底縁が前記ロータ
ヨークの外周とほゞ同じ曲率半径の円弧とされる。バケ
ットが振り上げられた状態において、前記係合部が設け
られた側面と異なる他の対向する側面の開口端は、前記
バケット収納凹部の奥面と近接対向される。
【0011】
【実施例】この考案の実施例を図1〜図3に、図4〜図
6と対応する部分に同じ符号を付し、重複説明を省略す
る。図1の実施例はロータ2にバケット3を保持するた
めの係合溝2cを設け、バケット3にそれと係合する係
合ピン3aを設けた場合であり、図2の実施例は逆にロ
ータ2に係合ピン2aを、バケット3に係合溝3bを設
けた場合である。
【0012】この考案のロータ2は、水平円盤状ボディ
2′の軸線を通る縦断面の外形が、軸線から方射方向に
流れる流線形またはそれに近い形状とされる。ボディ
2′の外周縁から半径に沿って複数(図では4個)の矩
形状(ボディの上方から見て)のバケット収納凹部2b
が等角間隔に形成される。これにより隣接するバケット
収納凹部2bの間に、バケット3を保持する扇形状(ボ
ディの上方から見て)のロータヨーク2eが形成され
る。
【0013】ロータヨーク2eのバケット収納凹部2b
側の端部にバケット3を保持するための係合部(係合溝
2cまたは係合ピン2a)が設けられる。係合溝2cを
設ける場合には風損を少なくするために溝の入口はでき
るだけモータシャフトの近くに設けるのが望ましい。ロ
ータボディの縦断面におけるバケット収納凹部2bの奥
面の形状は、バケット3が振り上げられる際その開口周
縁が当たらないように外に凹の円弧状(例えば半径rの
円弧)とされる。
【0014】バケット収納凹部2bに装着されるバケッ
ト3は、その上部開口3e側より見た外形が、ロータ2
の側方より見たバケット収納凹部2bの奥面2dの外形
の縦寸法にほゞ等しい厚さtと、その横寸法よりやゝ小
さい幅wの矩形状とされる。バケット3のロータヨーク
2eと近接対向する両側面3f,3gに、ロータヨーク
2eに取付けるための係合部(係合ピン3aまたは係合
溝3b)が設けられる。
【0015】バケット3は、ロータ2に装着され、ロー
タ2の回転により振り上げられた状態において、バケッ
ト3の両側面3f,3gの外形が、近接対向する相手側
ロータヨーク2eの側面の外形にほゞ等しい流線形また
はそれに近い形状とされると共にロータ2の上方より見
たバケット3の底縁3hが、ロータヨーク2eの外周の
半径Rにほゞ等しい曲率半径をもつ円弧とされる。
【0016】この考案のロータ及びバケットの流線形状
断面としては図3Bに示す(イ)の形状の他、(ロ)及
び(ハ)のような上下非対称の形状でもよい。バケット
3が振り上げられた状態において、係合部が設けられた
側面3g,3fと異なる他の対向する側面3i,3jの
開口端は、バケット収納凹部の奥面2dと近接対向さ
れ、うずの発生が極力抑えられる。この例では側面3
g,3fの高さは側面3i,3jの高さより小さくさ
れ、試料管やチューブラックを取り出し易くしている。
しかし場合によっては同じ高さにしてもよい。
【0017】
【考案の効果】以上述べたように、ロータ2の周壁とバ
ケット3の底部とはほゞ同じ流線形とされ、バケット3
が振り上げられた状態において、ロータ2とバケット3
の縦断面の形状がほゞ一致するようにされ、ロータのバ
ケット収納凹部2b内にバケット3を丁度はめ込んで、
一つの回転円盤を構成した如き状態とされる(図3
A)。これにより従来のバケット3の底面と内槽9との
間に発生したうず32(図4)やバケット3のロータ回
転方向と反対側の周面に発生したうず31(図6C)は
消滅される。従って、従来より風損が小さくなり、回転
速度が増加し、よって遠心分離時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す図で、AはロータのA
0B断面図、BはAの平面図、C,D及びEはそれぞれ
バケットの平面図、正面図及び側面図。
【図2】この考案の他の実施例を示す図で、Aはロータ
のA0B断面図、BはAの平面図、C,D及びEはそれ
ぞれバケットの平面図、正面図及び側面図。
【図3】Aはこの考案のロータ及びバケットを使用した
遠心分離機の概要を示す縦断面図,Bはこの考案のロー
タ及びバケットの流線形状断面の変形例を示す図。
【図4】従来のロータ及びバケットを使用した遠心分離
機の概要を示す縦断面図。
【図5】従来のバケットを装着したロータの斜視図。
【図6】A及びBは従来のバケットの斜視図、Cはロー
タ回転中におけるAのバケットの周りの空気の流れを示
す図。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平円盤状のロータボディの軸線を通る
    縦断面の外形が、 軸線から方射方向に流れる流線形またはそれに近い形状
    とされ、ボディの上方から見て前記ボディの外周縁から半径に沿
    って複数の矩形状 のバケット収納凹部が等角間隔に形成
    され、ボディの上方から見て隣接する前記バケット収納凹部の
    間に、バケットを保持する扇形状 のロータヨークが形成
    され、 前記ロータボディの縦断面における前記バケット収納凹
    部の奥面の形状が、外に凹の円弧状とされていることを
    特徴とする、 遠心分離機用ロータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前記ロータの前記バケッ
    ト収納凹部に装着される遠心分離機用バケットであっ
    て、 バケットの上部開口側より見たバケットの外形は、前記
    ロータの側方より見た前記バケット収納凹部の奥面の外
    形の縦寸法にほゞ等しい厚さと、その横寸法よりやゝ小
    さい幅の矩形状とされ、 バケットの前記ロータヨークと近接対向する両側面に、
    ロータヨークに取付けるための係合部が設けられ、 前記ロータに装着され、ロータの回転により振り上げら
    れた状態において、バケットの前記両側面の外形が、近
    接対向する相手側ロータヨークの側面の外形にほゞ等し
    い流線形またはそれに近い形状とされると共にロータの
    上方より見たバケットの底縁が前記ロータヨークの外周
    とほゞ同じ曲率半径の円弧とされ、 バケットが振り上げられた状態において、前記係合部が
    設けられた側面と異なる他の対向する側面の開口端は、
    前記バケット収納凹部の奥面と近接対向されていること
    を特徴とする、 遠心分離機用バケット。
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