JP2517155Y2 - 絶縁板取付け構造 - Google Patents

絶縁板取付け構造

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JP2517155Y2
JP2517155Y2 JP1991007492U JP749291U JP2517155Y2 JP 2517155 Y2 JP2517155 Y2 JP 2517155Y2 JP 1991007492 U JP1991007492 U JP 1991007492U JP 749291 U JP749291 U JP 749291U JP 2517155 Y2 JP2517155 Y2 JP 2517155Y2
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insulating plate
synthetic resin
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protrusion
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田 学 山
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Aiphone Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は絶縁板取付け構造に係わ
り、特に、プラスチック製の絶縁板を筐体等に固定する
際に適応される、絶縁板の穴と筐体のボス等突起部によ
る絶縁板取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、インターホン、電話
機をはじめとして電子部品が搭載された各種機器におい
ては、電子部品(図示せず)を外周から保護、絶縁する
絶縁板10が、筐体20あるいはプリント基板(図示せ
ず)に固定されている。この絶縁板20は、塩化ビニー
ルのような材質で構成され、電子部品が搭載された各種
機器の製造工程中、あるいは、機器の修理の際に、プリ
ント基板上の電子部品に他の物が触れるのを防ぎ、プリ
ント基板上に搭載された電子部品の一部の固定が不完全
になった際にも、隣接された電子部品間でショートが発
生しないよう、電子部品を外周から保護、絶縁するもの
である。
【0003】この種の従来の絶縁板の取付け構造は、図
3および図4に示すように、絶縁板10にねじ用穴30
が穿けられ、このねじ用穴30に、下筐体のような固定
部20の絶縁板固定ボス40のねじ穴42を当接し、ね
じ50をねじ穴42に螺合させて固定される。絶縁板1
0を貫通させて上下筐体を固定する筐体固定ボス41も
あるので、絶縁板10には別に筐体固定ボス穴31が存
在する。筐体固定ボス穴31を貫通した筐体固定ボス4
1の固定穴43と、対応するねじあるいは上筐体突部
(図示せず)とにより電子部品が搭載された各種機器の
上下筐体が固定される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来
の、突起部としてのボス等を用いた絶縁板取付け構造で
は、絶縁板10の固定にねじ50が不可欠であり、ボス
40のねじ穴42に、絶縁板10のねじ用穴30を一致
させ、更に、ねじ用穴30からねじ50を通してねじ穴
42に螺合させねばならず、位置合わせ、ねじ締めの繁
雑さがあった。
【0005】また、上下筐体を固定する筐体固定ボス4
1もあるので、絶縁板10には別に筐体固定ボス穴31
が必要であり、筐体固定ボス穴31に対する筐体固定ボ
ス41の位置合わせも考慮しなければならず、特に丈夫
とは言い難い塩化ビニール製絶縁板10に穿たれる穴の
数が多くなり、絶縁板10の強度を弱めるという難点も
あった。
【0006】
【目的】本考案は上記従来の難点を解決するためになさ
れたもので、絶縁板固定用のねじが不用で、合成樹脂製
絶縁板は最小限の穴数で、絶縁板を絶縁板固定部に固定
し、かつ、上下筐体の固定にも兼用可能な絶縁板取付け
構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案による絶縁板取付け構造は、プリント基板
に搭載された電子部品を保護、絶縁する合成樹脂製絶縁
を固定部に取付ける絶縁板取付け構造であって、固定
部は、プリント基板、合成樹脂製絶縁板を順次貫通する
突起部を有し、合成樹脂製絶縁板は、突起部の外周未満
の内周で穿設された穴を有し、穴は、突起部の貫通を容
易にし、かつ、突起部に対して合成樹脂製絶縁板を固定
する複数の放射状切込みを有するものである。
【0008】
【作用】本考案による絶縁板取付け構造においては、
定部は、プリント基板、合成樹脂製絶縁板を順次貫通す
る突起部(ボス)を有し、プリント基板に搭載された電
子部品を保護、絶縁する合成樹脂製絶縁板は、突起部の
外周未満の内周で穿設された穴を有し、この穴は、突起
部の貫通を容易にし、かつ、突起部に対して合成樹脂製
絶縁板を固定する複数の放射状切込みを有するので、ボ
スの径より一回り小さい径の穴の、複数の放射状切込み
を利用してボスが貫通され、複数の放射状切込みによっ
て合成樹脂製絶縁板はボスに固定されると共に、貫通し
たボスは、上下筐体を固定する用にも供せられる。
【0009】
【実施例】以下、本考案による絶縁板取付け構造の実施
例を図面を参照して詳述する。図1に示すように本考案
の絶縁板取付け構造は、プリント基板6に搭載された電
子部品Pを保護、絶縁する合成樹脂製絶縁板1を固定部
2に取付ける絶縁板取付け構造であって、この合成樹脂
製絶縁板1は、製造工程中、あるいは、機器の修理の際
に、電子部品Pが他の物と触れるのを防ぎ、プリント基
板6上に搭載された電子部品Pの一部の固定が不完全に
なった際にも、隣接された電子部品間でショートが発生
しないよう、電子部品Pを外周から保護、絶縁するもの
で、塩化ビニールのような材質で構成されている。
【0010】固定部2は、プリント基板6、合成樹脂製
絶縁板1を順次貫通する突起部としてのボス4を有し、
合成樹脂製絶縁板1は、突起部4の外周4C未満の内周
3C で穿設された穴3を有し、穴3は、突起部4の貫通
を容易にし、かつ、突起部4に対して合成樹脂製絶縁板
1を固定する複数の放射状切込み3Rを有する。この種
の絶縁板取付け構造は、図2に示すように、まずプリン
ト基板6を貫通させたボス4を、下から絶縁板1の穴3
に当設し貫通させる。このとき、穴3の内周3Cの複数
放射状切込み3Rが作用し、ボス4は無理なく貫通さ
る。また、幾分開いた形で合成樹脂製絶縁板1の面か
ら立上がった放射状切込み3Rに囲まれる扇状部分が
平状態に戻ろうとする合成樹脂の可塑性により、絶縁板
1はプリント基板6と並行状態に、ボス4に対してねじ
を使用せず固定される
【0011】このボス4が、絶縁板1を貫通して上下筐
体を固定する筐体固定ボスをも兼ねる場合には、図2に
示すように、固定穴4Hと、対応する上筐体7の突部7
Aあるいはねじにより上下筐体が固定される。上記実施
例では突起部をボス4として説明したが、ボスに限らず
リブでも好適である。
【0012】
【考案の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
考案による絶縁板取付け構造は、プリント基板に搭載さ
れた電子部品を保護、絶縁する合成樹脂製絶縁板を固定
部に取付ける絶縁板取付け構造であって、固定部は、
リント基板、合成樹脂製絶縁板を順次貫通する突起部を
有し、合成樹脂製絶縁板は、突起部の外周未満の内周で
穿設された穴を有し、穴は、突起部の貫通を容易にし、
かつ、突起部に対して合成樹脂製絶縁板を固定する複数
の放射状切込みを有するので、絶縁板固定用のねじが不
用で、ねじ締めの繁雑さは解消され、位置合わせが減少
し、最小限の穴数でよくなった合成樹脂製絶縁板は強度
も維持され、突起部は絶縁板を固定すると共に、上下筐
体の固定にも兼用可能となりシンプルな成形、作業効率
の上昇が計られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁板取付け構造の一実施例の説
明図である。
【図2】図1に係わる作用図である。
【図3】従来の絶縁板取付け構造の説明図である。
【図4】図3に係わる作用図である。
【符号の説明】
1…合成樹脂製絶縁板 2…固定部 3…穴 3C…穴の内周 3R…切込み 4…突起部 4C…突起部の外周 4H…突起部の固定穴 6…プリント基板 P…電子部品 7…上筐体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント基板(6)に搭載された電子部品
    (P)を保護、絶縁する合成樹脂製絶縁板(1)を固定
    部(2)に取付ける絶縁板取付け構造であって、 前記固定部は、前記プリント基板、前記合成樹脂製絶縁
    板を順次貫通する突起部(4)を有し、 前記合成樹脂製絶縁板は、前記突起部の外周(4C)未
    満の内周(3C)で穿設された穴(3)を有し、 前記穴は、前記突起部の貫通を容易にし、かつ、前記突
    起部に対して前記合成樹脂製絶縁板を固定する複数の放
    射状 切込み(3R)を有することを特徴とする絶縁板取
    付け構造。
JP1991007492U 1991-02-20 1991-02-20 絶縁板取付け構造 Expired - Lifetime JP2517155Y2 (ja)

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