JP2515819B2 - シヤドウマスク構体 - Google Patents
シヤドウマスク構体Info
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- JP2515819B2 JP2515819B2 JP62232173A JP23217387A JP2515819B2 JP 2515819 B2 JP2515819 B2 JP 2515819B2 JP 62232173 A JP62232173 A JP 62232173A JP 23217387 A JP23217387 A JP 23217387A JP 2515819 B2 JP2515819 B2 JP 2515819B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄い金属板に多数の穴をあけたシヤドウマス
クを張力を与えた状態でフレームに架張したシヤドウマ
スク構体に関する。
クを張力を与えた状態でフレームに架張したシヤドウマ
スク構体に関する。
〔従来の技術〕 カラーブラウン管に用いられるシヤドウマスクは、蛍
光面にモザイク状に塗布された蛍光体の色選択機能をも
つているが、電子ビームが衝突することによつて熱膨張
して変形し、機能を損うことがある。
光面にモザイク状に塗布された蛍光体の色選択機能をも
つているが、電子ビームが衝突することによつて熱膨張
して変形し、機能を損うことがある。
従来、この解決策として、例えば特開昭61−80735号
に示すように、シヤドウマスクを張力を与えた状態でフ
レームに架張し、電子ビームの衝突によつて発生する熱
膨張による伸びを吸収して変形を防止している。
に示すように、シヤドウマスクを張力を与えた状態でフ
レームに架張し、電子ビームの衝突によつて発生する熱
膨張による伸びを吸収して変形を防止している。
上記従来技術は、シヤドウマスクとフレームとの溶接
の点については配慮がされておらず、次のような問題が
あつた。
の点については配慮がされておらず、次のような問題が
あつた。
例えば、シヤドウマスクをフレームより高温にする等
してシヤドウマスクをフレームより大きく熱膨張させた
状態で両者を抵抗溶接すると、薄いシヤドウマスクの溶
接部近傍にはしわが発生する。特に、連続的なシーム溶
接の場合には、最終溶接部に大きなしわとなつて残る。
してシヤドウマスクをフレームより大きく熱膨張させた
状態で両者を抵抗溶接すると、薄いシヤドウマスクの溶
接部近傍にはしわが発生する。特に、連続的なシーム溶
接の場合には、最終溶接部に大きなしわとなつて残る。
このようにしわが発生すると、シヤドウマスクの張力
が不均一となり、電気ビームが衝突して温度が上昇した
場合に変形し、特性が不安定となる。特に高精細、高輝
度を必要とするカラーブラウン管には好ましくない。
が不均一となり、電気ビームが衝突して温度が上昇した
場合に変形し、特性が不安定となる。特に高精細、高輝
度を必要とするカラーブラウン管には好ましくない。
本発明の目的は、シヤドウマウクのしわの発生を抑止
して均一な張力を与えることができ、信頼性の向上が図
れるシヤドウマスク構体を提供することにある。
して均一な張力を与えることができ、信頼性の向上が図
れるシヤドウマスク構体を提供することにある。
上記目的は、シヤドウマスクの溶接ラインの内側部分
までカツトしてカツト部を形成し、前記溶接ラインが開
ループとなるようにシヤドウマスクとフレームとを溶接
により固着することにより達成される。
までカツトしてカツト部を形成し、前記溶接ラインが開
ループとなるようにシヤドウマスクとフレームとを溶接
により固着することにより達成される。
シヤドウマスクの溶接ライン部分はカツトされている
ので、フレームとシヤドウマスクを溶接する際、最終溶
接部をシヤドウマスクのカット部にすることにより、し
わの発生を抑止することができる。
ので、フレームとシヤドウマスクを溶接する際、最終溶
接部をシヤドウマスクのカット部にすることにより、し
わの発生を抑止することができる。
以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図により説
明する。フレーム1は、材質がクロムモリブデン鋼で、
L形の断面をしている。シヤドウマスク2は、薄い鋼板
で、周縁を除いて全面に孔2aが形成されている。またシ
ヤドウマスク2のコーナー部は、2点鎖線で示す抵抗溶
接ライン3の内側部分までカツトしてカツト部2bが形成
されている。そして、フレーム1とシヤドウマスク2と
は、カツト部2bを除いて全周にわたつて連続して抵抗溶
接ライン3の部分が抵抗溶接されている。
明する。フレーム1は、材質がクロムモリブデン鋼で、
L形の断面をしている。シヤドウマスク2は、薄い鋼板
で、周縁を除いて全面に孔2aが形成されている。またシ
ヤドウマスク2のコーナー部は、2点鎖線で示す抵抗溶
接ライン3の内側部分までカツトしてカツト部2bが形成
されている。そして、フレーム1とシヤドウマスク2と
は、カツト部2bを除いて全周にわたつて連続して抵抗溶
接ライン3の部分が抵抗溶接されている。
次にかかるシヤドウマスク構体の製造について説明す
る。まず、フレーム1より十分に大きく、かつコーナ部
分にカツト部2bが形成されたシヤドウマスク2をフレー
ム1の上端1aに平坦に保持する。この際、シヤドウマス
ク2の外周をスプリング等で中心方向から放射状に引張
つておいても良い。このシヤドウマスク2を上部からヒ
ータ等で100℃前後に加熱し、シヤドウマスク2の温度
が一定となつたら、フレーム1と溶接する。この溶接
は、フレーム1の上端1aのほぼ中央からコーナーの方向
に抵抗溶接ライン3部分をシーム溶接する。溶接後、フ
レーム1の外周に沿つてシヤドウマスク2の周囲の余分
な部分を除去する。
る。まず、フレーム1より十分に大きく、かつコーナ部
分にカツト部2bが形成されたシヤドウマスク2をフレー
ム1の上端1aに平坦に保持する。この際、シヤドウマス
ク2の外周をスプリング等で中心方向から放射状に引張
つておいても良い。このシヤドウマスク2を上部からヒ
ータ等で100℃前後に加熱し、シヤドウマスク2の温度
が一定となつたら、フレーム1と溶接する。この溶接
は、フレーム1の上端1aのほぼ中央からコーナーの方向
に抵抗溶接ライン3部分をシーム溶接する。溶接後、フ
レーム1の外周に沿つてシヤドウマスク2の周囲の余分
な部分を除去する。
ところで、フレーム1は熱容量が大きいので、溶接時
の温度上昇は小さい。一方、シヤドウマスク2は前記し
たようにヒータ等で100℃前後に加熱して熱膨張させて
フレーム1に固着するので、室温の30℃まで冷却する
と、全体に張力が生じる。シヤドウマスク2の熱膨張係
数を12.2×10-6/℃、ヤング率を21,000kg/mm2とする
と、シヤドウマスク2の中には18kg/mm2以上の張力が生
じる。
の温度上昇は小さい。一方、シヤドウマスク2は前記し
たようにヒータ等で100℃前後に加熱して熱膨張させて
フレーム1に固着するので、室温の30℃まで冷却する
と、全体に張力が生じる。シヤドウマスク2の熱膨張係
数を12.2×10-6/℃、ヤング率を21,000kg/mm2とする
と、シヤドウマスク2の中には18kg/mm2以上の張力が生
じる。
1例として、フレーム1は、断面の上端側の幅5mm、
下端側の幅10mm、高さ10mm、全体の大きさは外径が横27
9mm、縦210mmで、シヤドウマスク2は、厚さ0.025mm、
孔2aがほぼ0.26mmの間隔で整列して列の相互の角度が60
度をなすようにあいているものを用いた。またシヤドウ
マスク2のカツト部2bは、フレーム1の上端1aの幅5mm
分カツトした。
下端側の幅10mm、高さ10mm、全体の大きさは外径が横27
9mm、縦210mmで、シヤドウマスク2は、厚さ0.025mm、
孔2aがほぼ0.26mmの間隔で整列して列の相互の角度が60
度をなすようにあいているものを用いた。またシヤドウ
マスク2のカツト部2bは、フレーム1の上端1aの幅5mm
分カツトした。
このように、シヤドウマスク2のコーナーの抵抗溶接
ライン3の部分はカツト部2bを有するので、フレーム1
とシヤドウマスク2とを溶接する際、前記したように最
終溶接部をシヤドウマスク2のカツト部2bにすることに
より、しわの発生を抑止することができる。
ライン3の部分はカツト部2bを有するので、フレーム1
とシヤドウマスク2とを溶接する際、前記したように最
終溶接部をシヤドウマスク2のカツト部2bにすることに
より、しわの発生を抑止することができる。
なお、上記実施例においては、シヤドウマスク2は通
常の鋼板、フレーム1はクロムモリブデン鋼を用いた
が、特に熱膨張を小さくしたい時は、シヤドウマスク2
及びフレーム1はニツケルを36%含有するアンバー等の
低熱膨張率の材料を用いることも可能である。この場
合、シヤドウマスクの加熱温度は所望の張力に応じて適
当に設定すればよい。また、上記実施例においては、シ
ャドウマスクとフレームを抵抗溶接する場合について説
明したが、例えばレーザ溶接を行って同様の効果が得ら
れる。
常の鋼板、フレーム1はクロムモリブデン鋼を用いた
が、特に熱膨張を小さくしたい時は、シヤドウマスク2
及びフレーム1はニツケルを36%含有するアンバー等の
低熱膨張率の材料を用いることも可能である。この場
合、シヤドウマスクの加熱温度は所望の張力に応じて適
当に設定すればよい。また、上記実施例においては、シ
ャドウマスクとフレームを抵抗溶接する場合について説
明したが、例えばレーザ溶接を行って同様の効果が得ら
れる。
本発明によれば、溶接の場合の溶接部近傍、特に最終
溶接部に生じるしわの発生を抑止することができるの
で、容易にシヤドウマスクに均一な張力を与えることが
できる。かかるシヤドウマスク構体は、電子ビームが当
つて温度が上昇しても変形することがなく安定した特性
になるので、高精細、高輝度を必要とするカラーブラウ
ン管には好ましい。
溶接部に生じるしわの発生を抑止することができるの
で、容易にシヤドウマスクに均一な張力を与えることが
できる。かかるシヤドウマスク構体は、電子ビームが当
つて温度が上昇しても変形することがなく安定した特性
になるので、高精細、高輝度を必要とするカラーブラウ
ン管には好ましい。
第1図は本発明の一実施例のシヤドウマスク構体の斜視
図、第2図は第1図の要部拡大斜視図である。 1……フレーム、2……シヤドウマスク、 2a……穴、2b……カツト部、 3……抵抗溶接ライン。
図、第2図は第1図の要部拡大斜視図である。 1……フレーム、2……シヤドウマスク、 2a……穴、2b……カツト部、 3……抵抗溶接ライン。
Claims (1)
- 【請求項1】薄い金属板に多数の穴をあけたシャドウマ
スクを張力を与えた状態でフレームに架張したシャドウ
マスク構体において、前記シャドウマスクにカット部を
形成し、該カット部は前記シャドウマスクの外周部から
該シャドウマスクと前記フレームとの溶接ラインの内側
部分までカットして形成し、前記溶接ラインが開ループ
となるようにシャドウマスクとフレームとを溶接により
固着したことを特徴とするシャドウマスク構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62232173A JP2515819B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | シヤドウマスク構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62232173A JP2515819B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | シヤドウマスク構体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6477844A JPS6477844A (en) | 1989-03-23 |
JP2515819B2 true JP2515819B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=16935146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62232173A Expired - Fee Related JP2515819B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | シヤドウマスク構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515819B2 (ja) |
-
1987
- 1987-09-18 JP JP62232173A patent/JP2515819B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6477844A (en) | 1989-03-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |