JP2514722B2 - クッション体及びその製造方法 - Google Patents

クッション体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2514722B2
JP2514722B2 JP26500289A JP26500289A JP2514722B2 JP 2514722 B2 JP2514722 B2 JP 2514722B2 JP 26500289 A JP26500289 A JP 26500289A JP 26500289 A JP26500289 A JP 26500289A JP 2514722 B2 JP2514722 B2 JP 2514722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urethane resin
fibers
cushion body
urethane
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26500289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03126510A (ja
Inventor
健 峰岸
邦男 遊部
清嗣 ▲高▼畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP26500289A priority Critical patent/JP2514722B2/ja
Priority to US07/562,204 priority patent/US5021286A/en
Priority to CA 2022722 priority patent/CA2022722C/en
Priority to DE69014169T priority patent/DE69014169T2/de
Priority to EP19900115182 priority patent/EP0414041B1/en
Publication of JPH03126510A publication Critical patent/JPH03126510A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2514722B2 publication Critical patent/JP2514722B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車両、家具、寝具等に利用可能な繊維系ク
ッション体及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、車両シート用等のクッションの素材として種々
のものが用いられている。例えば、椰子の繊維を用いた
バームロック、ウレタンフォーム等の合成樹脂発泡体、
有機合成繊維の綿などが使用されてきた。しかし、バー
ムロックは比重が大きく、へたり易く、原料の供給安定
性に問題があり、ウレタンフォームは通気性が悪いため
蒸れ易く、座り心地に難点がある。更に、有機合成繊維
の綿は、硬さが小さく、へたりが大きいという欠点があ
る。
そこで、近年、立体的に絡み合った有機合成繊維の交
差部をウレタン樹脂で結合してなるクッション体が開発
され、特開昭61−158437号公報において提案されてい
る。このクッション体は、通気性に優れ、へたりにく
く、耐久性が高く、軽量であるという利点を有してい
る。
[発明が解決しようとする課題] 立体的に絡み合った有機合成繊維の交差部をウレタン
樹脂で結合してなるクッション体の製造に際しては、通
常、有機合成繊維をウレタンプレポリマーで含浸させ、
次いでウレタンプレポリマーを硬化させていた。この場
合、ウレタンプレポリマーは極めて粘度が高く、有機合
成繊維に含浸させることが出来ないことから、ウレタン
プレポリマーを有機溶剤で希釈してウレタンプレポリマ
ーの粘度を調整して用いていた。
しかし、有機溶剤として用いられる1,1,1−トリクロ
ロエタン等は、毒性が強いため、環境問題からそのまま
廃棄することが出来ず、大掛かりな回収設備等が必要と
なる。また、ウレタンプレポリマーの硬化には、水蒸気
が用いられるため、ボイラー等の高価な設備が必要であ
る。
本発明の目的は、通気性に優れ、へたりにくく、耐久
性が高く、軽量であるとともに、有機溶媒を用いること
なく高い作業性をもって製造可能なクッション体および
その製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によると、立体的に絡み合った繊維にブロック
化したイソシアネート基を含有しかつノニオン及び/又
はイオン性親水部位を有するウレタン樹脂水性液を含浸
させ、加熱硬化してなり、前記繊維の表面がウレタン樹
脂で被覆され、かつ前記繊維の交絡部において繊維相互
がウレタン樹脂により結合されているクッション体が提
供される。
更に本発明によると、立体的に絡み合った繊維にブロ
ック化したイソシアネート基を含有しかつノニオン及び
/又はイオン性親水部位を有するウレタン樹脂水性液を
含浸させる工程、過剰のウレタン樹脂水性液を脱液する
工程、及び前記繊維に含浸したウレタン樹脂水性液を加
熱硬化させる工程を具備するクッション体の製造方法が
提供される。
本発明に用いられるウレタン樹脂は、ブロック化した
イソシアネート基を含有する。このウレタン樹脂は、グ
リセリン等に酸化エチレンと酸化プロピレンとの混合物
を付加重合させて得たポリオールに、オキシム類、マロ
ン酸エステル類、フェノール類等のブロック剤でイソシ
アネート基をブロックしたイソシアネート化合物を反応
させて得たものである。
また、本発明に用いられるウレタン樹脂は、ノニオン
及び/又はイオン性親水部位を有する。ノニオン性親水
部位としてはEO連鎖があり、アニオン性親水部位として
COO-基、SO3-基があり、カチオン性親水部位としてはNR
3+がある。
なお、ウレタン樹脂としては、ウレタンプレポリマー
を用いることも可能である。 ウレタン樹脂水性液の濃
度は、25〜35重量%が好ましい。
本発明に用いられる立体的に絡み合った繊維として
は、種々の有機合成繊維の綿を用いることが出来る。有
機合成繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊
維、アクリル繊維等を用いることが出来る。これら繊維
に金属やガラス等の無機繊維を含有させてもよい。
本発明において、過剰のウレタン樹脂水性液の脱液
は、遠心分離機やマングル等を用いて、繊維とエマルジ
ョンとの重量比が8:2〜6:4となるように行うのが好まし
い。
硬化のための加熱温度は、ブロック剤の解離温度以上
であり、115〜150℃が好ましい。
[作用] 本発明においては、繊維の交絡部において繊維相互を
結合するためのバインダーとして、ブロック化したイソ
シアネート基を含有しかつノニオン及び/又はイオン性
親水部位を有するウレタン樹脂が用いられる。このウレ
タン樹脂は親水部位を有し親水性であるため、有機溶剤
を用いることなく水により自由に濃度の調整が可能であ
り、所望の濃度のウレタン樹脂水性液を容易に立体的に
絡み合った繊維に含浸させることが出来る。
またウレタン樹脂は、ブロック剤でイソシアネート基
がブロックされているため、架橋性を保持したまま含
浸、脱液を行うことが出来、かつ、種々の架橋剤を混和
して上述の加熱温度、即ちブロック済の解離温度以上に
加熱することにより、容易に硬化させることが出来る。
[実施例] 以下、本発明の実施例と比較例とを示し、本発明を具
体的に説明する。
実施例1 分子量3000、平均官能基数3、プロピレンオキサイド
/エチレンオキサイド=50/50(重量%)のポリエーテ
ルポリオールを予め十分に脱水した後、イソシアネート
インデックスが200となるように、トリレンジイソシア
ネートを仕込み、80℃で4時間反応させて、粘稠なイソ
シアネート末端プレポリマーを得た。このプレポリマー
にメチルエチルケトオキシムを加え、40℃で2時間でブ
ロック化反応を完結させた後、激しく攪拌しながら水中
に投入し、乳白色の水性分散組成物を得た。この水性分
散組成物をポリエステル綿(ハイバル6d:帝人社製)に
過剰に含浸させた。これを遠心力により所定量まで脱液
し、所定密度になるようにパンチングメタル製の型に詰
めた。この時、綿とウレタンの重量比が7:2.5〜3.5とな
るようにした。型に詰められた綿に120〜130℃の熱風を
通すことにより、4分で硬化させ、その後、脱型してク
ッションサンプルを得た。
実施例2 分子量2000、平均官能基数2のポリブチレンアジペー
トを予め十分に脱水した後、ジメチロールプロピオン酸
を加え、更にイソシアネートインデックスが150となる
ように、トリレンジイソシアネートを仕込み、80℃で4
時間反応させて、粘稠なイソシアネート末端プレポリマ
ーを得た。このプレポリマーにメチルエチルケトオキシ
ムを加え、40℃で2時間でブロック化反応を完結させた
後、激しく攪拌しながらトリエチルアミンを含む水中に
投入し、乳白色の水性分散組成物を得た。この水性分散
組成物をポリエステル綿(ハイバル6d+40d[1:1]混合
綿:帝人社製)に過剰に含浸させた。これを遠心力によ
り所定量まで脱液し、所定密度になるようにパンチング
メタル製の型に詰めた。この時、綿とウレタンの重量比
が7:2.5〜3.5となるようにした。型に詰められた綿に12
0〜130℃の熱風を通すことにより、4分で硬化させ、そ
の後、脱型してクッションサンプルを得た。
実施例3 分子量1000、平均官能基数2、プロピレンオキサイド
/エチレンオキサイド=80/20(重量%)のポリエーテ
ルポリオールを予め十分に脱水した後、ジメチロールプ
ロピオン酸を加え、イソシアネートインデックスが150
となるように、トリレンジイソシアネートを仕込み、80
℃で4時間反応させて、粘稠なイソシアネート末端プレ
ポリマーを得た。このプレポリマーにメチルエチルケト
オキシムを加え、40℃で2時間でブロック化反応を完結
させた後、激しく攪拌しながらトリエチルアミンを含む
水中に投入し、乳白色の水性分散組成物を得た。この水
性分散組成物をポリエステル綿(ハイバル29d:帝人社
製)に過剰に含浸させた。これを遠心力により所定量ま
で脱液し、所定密度になるようにパンチングメタル製の
型に詰めた。この時、綿とウレタンの重量比が7:2.5〜
3.5となるようにした。型に詰められた綿に120〜130℃
の熱風を通すことにより、4分で硬化させ、その後、脱
型してクッションサンプルを得た。
実施例4 分子量3000、平均官能基数3、プロピレンオキサイド
/エチレンオキサイド=50/50(重量%)のポリエーテ
ルポリオールを予め十分に脱水した後、イソシアネート
インデックスが200となるように、トリレンジイソシア
ネートを仕込み、80℃で4時間反応させて、粘稠なイソ
シアネート末端プレポリマーを得た。このプレポリマー
にメチルエチルケトオキシムを加え、40℃で2時間でブ
ロック化反応を完結させた後、激しく攪拌しながら水中
に投入し、乳白色の水性分散組成物を得た。この水性分
散組成物をポリエステル綿(ハイバル6d:帝人社製)に
過剰に含浸させた。これをマングル[2kgf/cm3]により
所定量まで脱液し、所定密度になるようにパンチングメ
タル製の型に詰めた。この時、綿とウレタンの重量比が
7:2.5〜3.5となるようにした。型に詰められた綿に120
〜130℃の熱風を通すことにより、4分で硬化させ、そ
の後、脱型してクッションサンプルを得た。
比較例 ウレタンプレポリマー(三井東圧化学社製AX−710,−
NCO:5.0%)45重量部に1,1,1−トリクロロエタン55重量
部を加え、粘度を70cpに調整した溶液を、ポリエステル
綿(帝人社製、ハイバル6d)に過剰に含浸させた後、こ
れを遠心力により所定量のウレタンプレポリマー溶液が
残留するまで脱液した。次いで、所定密度となるように
パンチングメタル製の型に充填した。このとき、ポリエ
ステル綿とプレポリマー溶液との重量比が7:3となるよ
うにした。
型に充填されたポリエステル綿中のウレタンプレポリ
マー溶液を100〜130℃の−NCO当量以上の水蒸気により
4分で硬化させ、その後脱型することによりクッション
サンプルを得た。
以上の実施例及び比較例により得た5種のクッション
サンプルについて、種々の特性を試験したところ、下記
表に示す結果を得た。
上記表に示すように、本発明のクッション体(実施例
1〜4)は、ブロック剤を含まず、有機溶剤により粘度
を調整されたウレタンプレポリマーを用いた従来のクッ
ション体(比較例)と比べ、密度、硬さ、繰返し圧縮
歪、70℃熱圧縮歪、通気度において同程度の特性を有す
るとともに、反発弾性、50℃−95%湿度熱圧縮歪、及び
接合部剥離強度において優れていることがわかる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によると、繊維間の接合
のためのバインダー樹脂として、ブロック化したイソシ
アネート基を含有しかつノニオン及び/又はイオン性親
水部位を有するウレタン樹脂を用いているため、水によ
り粘度調整を行うことが出来る。従って、従来のように
有毒な有機溶剤を用いる必要がなく、環境性、作業性の
改善が可能である。また、ウレタン樹脂はブロック剤に
よりブロックされているため、−NCOの架橋性を保持し
た状態で水と混和することが出来、水性液として安定に
扱うことが出来る。更に、ブロック剤を適宜選択するこ
とにより、所望の硬化温度を選択することが出来る。こ
のように、水の存在下においても架橋性を保持している
ため、水分除去後も高い剥離強度を繊維接合部において
維持出来る。
また、ブロック剤を作用させているため、一液で種々
の架橋剤を混和させることが出来、それによって、バイ
ンダー樹脂としての性質を選択する自由度が大きくなっ
た。更にまた、硬化のための水蒸気を用いないため、設
備の軽減が可能である。
このように、本発明によると、車両、家具、寝具等に
好適に利用可能な優れたクッション体及びその製造方法
が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 B29L 31:58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立体的に絡み合った繊維にブロック化した
    イソシアネート基を含有しかつノニオン及び/又はイオ
    ン性親水部位を有するウレタン樹脂水性液を含浸させ、
    加熱硬化してなり、前記繊維の表面がウレタン樹脂で被
    覆され、かつ前記繊維の交絡部において繊維相互がウレ
    タン樹脂により結合されているクッション体。
  2. 【請求項2】立体的に絡み合った繊維にブロック化した
    イソシアネート基を含有しかつノニオン及び/又はイオ
    ン性親水部位を有するウレタン樹脂水性液を含浸させる
    工程、過剰のウレタン樹脂水性液を脱液する工程、及び
    前記繊維に含浸したウレタン樹脂水性液を加熱硬化させ
    る工程を具備するクッション体の製造方法。
JP26500289A 1989-08-10 1989-10-13 クッション体及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2514722B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26500289A JP2514722B2 (ja) 1989-10-13 1989-10-13 クッション体及びその製造方法
US07/562,204 US5021286A (en) 1989-08-10 1990-08-03 Cushion material and method of manufacturing the same
CA 2022722 CA2022722C (en) 1989-08-10 1990-08-03 Cushion material and method of manufacturing the same
DE69014169T DE69014169T2 (de) 1989-08-10 1990-08-07 Polstermaterial und Verfahren für dessen Herstellung.
EP19900115182 EP0414041B1 (en) 1989-08-10 1990-08-07 Cushion material and method of manufacturing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26500289A JP2514722B2 (ja) 1989-10-13 1989-10-13 クッション体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03126510A JPH03126510A (ja) 1991-05-29
JP2514722B2 true JP2514722B2 (ja) 1996-07-10

Family

ID=17411206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26500289A Expired - Lifetime JP2514722B2 (ja) 1989-08-10 1989-10-13 クッション体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2514722B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03126510A (ja) 1991-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3817939A (en) Organic carbonate salts as isocyanate trimerization catalysts
CN106674996A (zh) 一种自修复氧化石墨烯/聚氨酯复合材料及其制备方法
JP2002541280A5 (ja)
CH645015A5 (de) Teil eines kuenstlichen gebisses.
JPS6257467A (ja) コ−テイング剤組成物
WO2009071510A1 (de) Siliconhaltiger polyurethanschaum
EP0424697B1 (en) Aqueous polyurethane composition and its use
WO2020053168A1 (de) Mittels endlosfasern verstärkte 3d-gedruckte elastische erzeugnisse mit asymmetrischen elastischen eigenschaften
JPH0637754B2 (ja) 多孔性シ−ト材料及びその製造方法
EP2649110A1 (de) Siliconhaltiger polyurethanschaum
JP2514722B2 (ja) クッション体及びその製造方法
JPH0665692B2 (ja) 触媒組成物
US5021286A (en) Cushion material and method of manufacturing the same
CA1186442A (en) One-part, curable polyurethane
US3779994A (en) Method for preparing polyurethane from polyisocyanate and polyalkanolamine using a blocking acid salt
US5863983A (en) Manufacturing method for blocked aqueous dispersion of polyurethanes
GB1597299A (en) Process for the water vapour absorption capacity of textile substrates
JPH10110152A (ja) ポリウレタンとポリアミン懸濁液とをベースにした接着剤組成物と、その製造方法および利用
JPH0376854A (ja) クッション体及びその製造方法
JPH0369652A (ja) クッション体及びその製造方法
JP2626765B2 (ja) ポリウレタン乳濁液
JPS6024226B2 (ja) ゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理方法
JPH0819325B2 (ja) ポリウレタン乳濁液
JPH0369651A (ja) クッション体及びその製造方法
JPH0325550B2 (ja)