JP2514460B2 - 無機質製品の押出成形方法 - Google Patents
無機質製品の押出成形方法Info
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- JP2514460B2 JP2514460B2 JP20550290A JP20550290A JP2514460B2 JP 2514460 B2 JP2514460 B2 JP 2514460B2 JP 20550290 A JP20550290 A JP 20550290A JP 20550290 A JP20550290 A JP 20550290A JP 2514460 B2 JP2514460 B2 JP 2514460B2
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- extrusion molding
- extrusion
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は無機質製品の押出成形方法に関し、詳しく
は釘打性の良い繊維補強無機質製品の押出成形方法の改
良に関する。
は釘打性の良い繊維補強無機質製品の押出成形方法の改
良に関する。
〔従来の技術〕 従来セメント製品の製造方法としてセメント、シリカ
分、補強繊維及び他の必要な骨材を混合し、さらに必要
な水と押出助剤を添加して混合し、これを押出成形す
る、押出成形方法が知られている。
分、補強繊維及び他の必要な骨材を混合し、さらに必要
な水と押出助剤を添加して混合し、これを押出成形す
る、押出成形方法が知られている。
この押出成形法は同一断面形状の製品であれば連続的
に押出成形できるので壁板等の製造手段として優れてい
る。
に押出成形できるので壁板等の製造手段として優れてい
る。
しかしながら、押出成形は混練材料を加圧して成形ダ
イ部分に供給し所定形状に賦形するから、成形時に圧縮
力が働き、このため組織が緻密となり、出来上がった製
品は強度的には問題がないが非常に硬くて、鋸切断、あ
るいは釘打ちなどの作業が非常に困難となる問題があっ
た。
イ部分に供給し所定形状に賦形するから、成形時に圧縮
力が働き、このため組織が緻密となり、出来上がった製
品は強度的には問題がないが非常に硬くて、鋸切断、あ
るいは釘打ちなどの作業が非常に困難となる問題があっ
た。
従って、建材として使用する場合、現場施工が困難と
なる欠点があった。
なる欠点があった。
もっとも、このような問題を解消するため、セメント
配合物に発泡スチロール粒子などを添加しあるいは、パ
ーライトなどの無機質軽量発泡骨材を添加して成形し、
これら材料の添加によって製品の脆性を下げ、加工性を
改良することも提案されているが、前者は押出成形直
後、成形品に発泡スチロール粒子の持つ弾性によってス
プリングバックが生じ、製品断面形状が精密に規制出来
なくなる問題があり、また後者の場合は混練機に材料を
供給後、押出成形する間に発泡骨材がスクリューなどに
よる強い剪断を受けて粉々に粉砕されてしまい、折角の
脆弱化ができず、結局非常に硬い製品としか成らない欠
点があった。
配合物に発泡スチロール粒子などを添加しあるいは、パ
ーライトなどの無機質軽量発泡骨材を添加して成形し、
これら材料の添加によって製品の脆性を下げ、加工性を
改良することも提案されているが、前者は押出成形直
後、成形品に発泡スチロール粒子の持つ弾性によってス
プリングバックが生じ、製品断面形状が精密に規制出来
なくなる問題があり、また後者の場合は混練機に材料を
供給後、押出成形する間に発泡骨材がスクリューなどに
よる強い剪断を受けて粉々に粉砕されてしまい、折角の
脆弱化ができず、結局非常に硬い製品としか成らない欠
点があった。
この発明は上記問題点に鑑み、製品硬度が高くなりが
ちな押出成形において製品硬度を下げ、釘打ち性、鋸切
断性の良い製品を容易に成形できる無機質製品の押出成
形方法を得ることを目的としてなされたものである。
ちな押出成形において製品硬度を下げ、釘打ち性、鋸切
断性の良い製品を容易に成形できる無機質製品の押出成
形方法を得ることを目的としてなされたものである。
即ちこの発明の無機質製品の押出成形方法は、セメン
ト、シリカ分、補強繊維、及び他の必要な骨材を混合
し、必要量の水と押出助剤とを混合し該材料を押出成形
して製品形状を連続的に賦形する常法の押出成形法にお
いて、シリカ分として、ブレーン値が2500〜4000、平均
粒径が12μ以上で粒子形状が球形に近くかつ風化した珪
石粉他の配合材料と共に均一混合後常法と同様に押出成
形することを特徴とするものである。
ト、シリカ分、補強繊維、及び他の必要な骨材を混合
し、必要量の水と押出助剤とを混合し該材料を押出成形
して製品形状を連続的に賦形する常法の押出成形法にお
いて、シリカ分として、ブレーン値が2500〜4000、平均
粒径が12μ以上で粒子形状が球形に近くかつ風化した珪
石粉他の配合材料と共に均一混合後常法と同様に押出成
形することを特徴とするものである。
この発明は、押出成形方法を前提としており、この押
出成形方法及びこれに適応される材料配合等は従来と同
様であって特に記する点はない。
出成形方法及びこれに適応される材料配合等は従来と同
様であって特に記する点はない。
この発明において、シリカ分として添加する珪石粉に
は粒子形状が球形に近くかつ風化したブレーン値の小さ
い平均粒径の大きい珪石粉を使用する。
は粒子形状が球形に近くかつ風化したブレーン値の小さ
い平均粒径の大きい珪石粉を使用する。
このような珪石粉を使用するのは以下の理由による。
即ち、本願発明者らは押出成形品における硬度を材料
配合の面より下げることを目的として種々材料を模索し
検討したところ、通常は不敵として帰り見られなかった
風化度合の大きい珪石をシリカ分として添加したとこ
ろ、押出成形においては材料の強度を下げることなく釘
打ち性等の物性が著しく改良されることを知見した。
配合の面より下げることを目的として種々材料を模索し
検討したところ、通常は不敵として帰り見られなかった
風化度合の大きい珪石をシリカ分として添加したとこ
ろ、押出成形においては材料の強度を下げることなく釘
打ち性等の物性が著しく改良されることを知見した。
この風化度合の大きい珪石についてその形状及びブレ
ーン値についてさらに検討を行ったところ、粒子形状が
球状に近くしかもブレーン値の小さい平均粒径の大きい
珪石粉を使用すれば上記効果がさらに得られることを知
見した。
ーン値についてさらに検討を行ったところ、粒子形状が
球状に近くしかもブレーン値の小さい平均粒径の大きい
珪石粉を使用すれば上記効果がさらに得られることを知
見した。
この発明において、風化した珪石粉とは天然風化度合
が進み、粒子表面に多数の亀裂が入り、しかもその亀裂
内に粘土物質が入り込んだ状態で、通常の粉砕機で粉砕
されやすいもの、具体的には粉砕エネルギーが鋳物砂用
珪砂を粉砕する場合の60〜70%で粉砕できる程度のもの
が使用される。
が進み、粒子表面に多数の亀裂が入り、しかもその亀裂
内に粘土物質が入り込んだ状態で、通常の粉砕機で粉砕
されやすいもの、具体的には粉砕エネルギーが鋳物砂用
珪砂を粉砕する場合の60〜70%で粉砕できる程度のもの
が使用される。
また珪石粉の粒子形状を球形に近いものを使用するの
は、セメント配合物と混練する場合に材料間の接触摩擦
を軽減し混練を良く行わせるためで、とくに球形の程度
は限定しないが縦横比が1.2以下等の出来るだけ球形に
近いものを使用することが望ましい。
は、セメント配合物と混練する場合に材料間の接触摩擦
を軽減し混練を良く行わせるためで、とくに球形の程度
は限定しないが縦横比が1.2以下等の出来るだけ球形に
近いものを使用することが望ましい。
またブレーン値の小さい平均粒径の大きいものを使用
する理由はこのような粗大な粒子によりセメントマトリ
ックス内に部分的な脆弱部を成形するためであり、具体
的にはブレーン値2500〜4000、平均粒径12μm以上のも
のを使用することが望ましい。
する理由はこのような粗大な粒子によりセメントマトリ
ックス内に部分的な脆弱部を成形するためであり、具体
的にはブレーン値2500〜4000、平均粒径12μm以上のも
のを使用することが望ましい。
これらより粒径の小さい珪石粉を使用した場合、例え
風化度合が進んだものを使用しても珪石粉自体の粒径が
小さいのでマトリックスの部分的な脆弱化は期待出来な
い。
風化度合が進んだものを使用しても珪石粉自体の粒径が
小さいのでマトリックスの部分的な脆弱化は期待出来な
い。
またブレーン値2500以下のブレーン値の小さいものを
使用するのはシリカ分の反応が十分でなくなりマトリッ
クスの結合強度が得られない結果製品自体の強度が低下
する。
使用するのはシリカ分の反応が十分でなくなりマトリッ
クスの結合強度が得られない結果製品自体の強度が低下
する。
次に、この発明の実施例を説明する。
セメント40重量%、シリカ45重量%、細骨材10重量
%、及び残部をパルプ繊維の添加重量%として材料を用
意し、シリカ分については第1図イに示すように、風化
度合が進み球形をなし平均粒径が12μm、(ブレーン値
4500)、17μm(同3800)及び21μm(同3100)のも
の、第1図ロに示すように前者と略同等な風化度合で粒
子に角がある平均粒径が12μm、17μm及び21μm(ブ
レーン値は前記と同じ)のもの、第1図ハに示すように
殆ど風化せず、粒子形状が比較的球形で揃ったもので平
均粒径が12μm、17μm及び21μmのもの(同上)及び
第1図ニに示すように殆ど風化せず、粒子形状が角張っ
た状態をなし平均粒径が12μm、17μm及び21μm(同
上)のものを用意し、これらを常法に従い他の配合材料
と混合し、水及び押出助剤を必要量添加して混練機へ投
入し、ついで押出成形機により厚さ1cm、幅25cm、長さ3
0cmの試験片を押出成形しこれを24時間自然養生後、180
℃×8時間のオートクレーブ養生を行い硬化させた。
%、及び残部をパルプ繊維の添加重量%として材料を用
意し、シリカ分については第1図イに示すように、風化
度合が進み球形をなし平均粒径が12μm、(ブレーン値
4500)、17μm(同3800)及び21μm(同3100)のも
の、第1図ロに示すように前者と略同等な風化度合で粒
子に角がある平均粒径が12μm、17μm及び21μm(ブ
レーン値は前記と同じ)のもの、第1図ハに示すように
殆ど風化せず、粒子形状が比較的球形で揃ったもので平
均粒径が12μm、17μm及び21μmのもの(同上)及び
第1図ニに示すように殆ど風化せず、粒子形状が角張っ
た状態をなし平均粒径が12μm、17μm及び21μm(同
上)のものを用意し、これらを常法に従い他の配合材料
と混合し、水及び押出助剤を必要量添加して混練機へ投
入し、ついで押出成形機により厚さ1cm、幅25cm、長さ3
0cmの試験片を押出成形しこれを24時間自然養生後、180
℃×8時間のオートクレーブ養生を行い硬化させた。
上記において、押出速度(m/分)及び硬化後の釘打
性、JIS4号曲げ試験を行った所別表のような結果となっ
た。
性、JIS4号曲げ試験を行った所別表のような結果となっ
た。
なお別表において釘打性試験は試験片の隅部分15mm×
15mmの位置に2.1φの釘を打込み割れなかったものの数
を100分率で示したものである。
15mmの位置に2.1φの釘を打込み割れなかったものの数
を100分率で示したものである。
別表より明らかなように実施例1〜3の風化の度合が
大きくかつ粒子形状が丸でブレーン値が3300のもの、及
び同3700、3800のものが釘打ち性に優れしかも強度的に
は他の珪石粉を使用したものと遜色が無いことが判明し
た。
大きくかつ粒子形状が丸でブレーン値が3300のもの、及
び同3700、3800のものが釘打ち性に優れしかも強度的に
は他の珪石粉を使用したものと遜色が無いことが判明し
た。
この発明は以上説明したように、従来の予想に反し風
化度合の進んだ珪石粉を使用しても製品強度の低下を生
じることなく著しく釘打性などの加工性が改良され、建
材として優れた特性を有する無機質製品が押出成形によ
り成形可能となるのである。
化度合の進んだ珪石粉を使用しても製品強度の低下を生
じることなく著しく釘打性などの加工性が改良され、建
材として優れた特性を有する無機質製品が押出成形によ
り成形可能となるのである。
第1図イ〜ニはこの発明に使用する珪石粉の粒子形状を
概念的に示した図である。
概念的に示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 111:30 C04B 111:30
Claims (1)
- 【請求項1】セメント、シリカ分、補強繊維、及び他の
必要な骨材を混合し、必要量の水と押出助剤とを混合し
該材料を押出成形して製品形状を連続的に賦形する常法
の押出成形法において、シリカ分として、ブレーン値が
2500〜4000、平均粒径が12μ以上で粒子形状が球形に近
くかつ風化した珪石粉を使用し、他の配合材料と共に均
一混合後常法と同様に押出成形することを特徴とする無
機質製品の押出成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20550290A JP2514460B2 (ja) | 1990-08-01 | 1990-08-01 | 無機質製品の押出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20550290A JP2514460B2 (ja) | 1990-08-01 | 1990-08-01 | 無機質製品の押出成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0489343A JPH0489343A (ja) | 1992-03-23 |
JP2514460B2 true JP2514460B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=16507923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20550290A Expired - Fee Related JP2514460B2 (ja) | 1990-08-01 | 1990-08-01 | 無機質製品の押出成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514460B2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-01 JP JP20550290A patent/JP2514460B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0489343A (ja) | 1992-03-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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