JP2514006B2 - 除滓能力に優れた網状フイルタ− - Google Patents

除滓能力に優れた網状フイルタ−

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JP2514006B2 JP23855486A JP23855486A JP2514006B2 JP 2514006 B2 JP2514006 B2 JP 2514006B2 JP 23855486 A JP23855486 A JP 23855486A JP 23855486 A JP23855486 A JP 23855486A JP 2514006 B2 JP2514006 B2 JP 2514006B2
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壽也 天粕
彰一 ▲吉▼野
健 宇賀田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D43/00Mechanical cleaning, e.g. skimming of molten metals
    • B22D43/001Retaining slag during pouring molten metal
    • B22D43/004Retaining slag during pouring molten metal by using filtering means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鋳鉄や鋳鋼溶湯中に懸濁浮遊しているノ
ロ、スラグ等の非金属介在物の除去能力に優れた網状フ
ィルターに関する。
(従来の技術) 従来、SiO2含有量の低いガラス繊維を網目状に織製し
た網状織布にフェノール樹脂等の保形剤を被着させて保
形性を付与した網状フィルターがある。
この網状フィルターは、アルミやその合金等の低融点
金属溶湯濾過用フィルターとして使用され、溶湯中のノ
ロ等の除去作用が優れているため注目されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、かかる網状フィルターは、耐熱性に劣
るので、高融点の鋳鉄や鋳鋼の溶湯濾過用フィルターと
して使用することができない。
そこで、本発明者は、特願昭60−235032号において、
高融点溶湯に対しても使用できるガラス繊維製網状フィ
ルターを提案した。
本発明者が提案した網状フィルターは、ガラス繊維中
のSiO2含有量を75重量%以上にすることで、耐熱性を向
上させ、高融点金属溶湯に対しても適用可能にしたもの
である。
上記網状フィルターによって、鋳鉄や鋳鋼溶湯の濾過
が可能になったが、除滓能力の一層の向上が要望されて
いる。
本発明はかかる要望に鑑みなされたもので、高融点金
属溶湯濾過用の除滓能力に優れた網状フィルターを提供
することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 叙上の目的を達成するために講じられた本発明の手段
は、ガラス繊維で形成された網状織布に保形剤が被着さ
れて保形された網状フィルターにおいて、該ガラス繊維
はSiO2含有量が75重量%以上であり、且つ該保形剤は粘
結剤に60メッシュ以上の天然軽石粉末を5〜30体積%添
加混合されて成ることを特徴とする除滓能力に優れた網
状フィルター。
(作用および実施例) 本発明の網状フィルターの素材として用いられる網状
織布は、例えば、直径3〜9μmでSiO2組成が75重量%
以上のガラス長繊維を束ねたものを織製して形成され
る。
SiO2組成を75重量%以上にするのは、1450℃以上のあ
らゆる種類の鋳鉄溶湯に適合させるためである。SiO2
高純度のものでは、1500℃以上の鋳鋼材溶湯に対しても
適合可能になる。ここに、適合とは溶湯中に20秒間浸漬
しても繊維がスラグ化しないことを言う。前記20秒間
は、通常、注湯時間はこの程度以下であるところから設
定されたものである。
尚、ガラス繊維のSiO2含有量を上げるには、ガラス繊
維に酸処理を施せばよい。即ち、塩酸、硝酸、硫酸など
の酸性溶液に反応促進のための触媒を加えた溶液中に、
シリカを主成分としたガラス繊維を浸漬し、温度、時
間、酸性溶液の濃度をコントロールしながら含有するCa
O、MgO、Fe2O3、Al2O3、Na2O、K2O、TiO2、B2O3などの
含有率を下げ、その結果としてSiO2の含有量を上げるの
である。
該網状織布の目開きサイズは、溶湯中のノロやスラグ
等の大きさにもよるが、通常、0.4〜4mm2で充分であ
る。
該網状織布は、下記の保形剤を被着させて保形性を付
与する前に、焼成により予め収縮させておくのがよい。
その理由は、酸性処理されたシリカ繊維中には多くの気
孔が存在しており、この気孔のため濾過中に網状織布が
収縮する。この収縮が大きいと、溶湯流路にセットさ
れ、上型と下型とによって鋳型見切り面に挟持された網
状フィルターは、フィルターの押え部の鋳物砂を溶湯中
にかき落として砂かみなどの鋳造欠陥を誘発させたり、
鋳型の砂硬度が高い場合はフィルターを損傷させたりす
るからである。
焼成温度が高くかつ焼成時間が長いほど加熱収縮率は
大きくなり、網状フィルターの収縮は小さいなって好都
合であるが、通常、加熱収縮率は2.5〜15%で充分であ
る。尚、加熱収縮率とは、焼成前の繊維束(糸)の長さ
をl、焼成後の長さをl′としたとき、100×(l−
l′)/lで表わされる。
尚、上記加熱収縮率は800℃×30分乃至1100℃×5〜1
0分程度の焼成により得られる。1100℃を越えるとシリ
カ繊維がクリストバライト変態を起こし脆化するので、
焼成温度は1100℃以下で行うことが必要である。
該網状織布に保形性を与えるための保形剤は、粘結剤
と天然軽石粉末との混合物が用いられる。
粘結剤としては、酸性ノボラック系フェノールレジ
ン、中性フェノールレジン、澱粉糊、酸性シリカゾル溶
液等を例示できる。
該粘結剤に添加される天然軽石は、網状フィルター構
成のシリカ長繊維と同一のSiO2分を約70%、Al2O3を約1
7%含有しており、スラグ吸着表面積を大きくする為に
粒状に粉砕したものを用いる。天然軽石の成分が酸性の
SiO2より成ることから吸着されるスラグはCaO、MgOの塩
基性スラグが主である。
天然軽石粉末の粒度は、60メッシュ以上の澱粉がよ
い。60メッシュ以下の粗粉では、使用粘結剤中に充分分
散混合されず、その混合されて得られる保形剤は、網状
織布に均一に塗布されにくい。
また、天然軽石粉末の保形剤に占める含有量は、体積
%で5〜30%がよい。5%未満では、粘結剤に混合して
網状織布に塗布後、フィルターとして使用したとき、顕
著なスラグ吸着効果の向上が認められず、30%を越える
と網状織布に塗布の際、目詰まりを起こしやすい。
かかる保形剤が被着された網状織布は、適宜乾燥され
てサイジングされ、製品とされる。
次に更に具体的な実施例について説明する。
(1)SiO2含有量が75重量%のガラス繊維によって形成
された網状織布が、フェノールレジン溶液のみによって
保形された網状フィルター(比較例)と、天然軽石粉末
がフェノールレジン溶液中に添加された保形剤によって
保形された網状フィルター(実施例)を製作した。尚、
この実施例における天然軽石粉末の粒径は120メッシュ
スルー、添加量は全量に対して15体積%である。又、網
状フィルターの目開きサイズは1×1.5mm、開口率は22.
5%である。
(2)上記の実施例のフィルターと比較例の網状フィル
ターを夫々100×100mmにサイジングした後、1400〜1450
℃の鋳鉄溶湯表面に30秒間載置した後取出して夫々の網
状フィルターのスラグによる目詰まり面積を測定した。
(3)スラグ除滓効果を下記式で表わして、実施例と比
較例とを計算した結果、次の値が得られた。
実施例……10〜70% 比較例……10〜30% (4)スラグ除滓効果は、フィルターのスラグ吸着効果
の良否を表わしており、高い値ほど除滓能力が優れてい
る。上記(3)の結果より、実施例は従来例に比べて、
スラグ除滓効果が極めて大きいことが確かめられた。
尚、実施例、比較例とも、フィルターのスラグ化は生じ
なかった。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明の網状フィルターは所定量
のSiO2を含有したガラス繊維によって、網状織布を形成
したものであるから、耐熱性に優れ、スラグ化を生ずる
ことなく、安定良好な状態で、鋳鉄や鋳鋼等高融点金属
溶湯中の非金属介在物を濾過除去することができるばか
りでなく、該網状織布に被着されてこれを保形する保形
剤は、粘結剤に60メッシュ以上の天然軽石粉末を5〜30
体積%添加混合したものであるから、該天然軽石粉末は
該粘結剤に充分に分散混合できると共にその混合により
得られた保形剤は、網状織布に均一に塗布することが容
易にできると共に、その保形剤による目詰まりのない良
好な保形性を付与された網状フィルターを確実に得ら
れ、而も、そのスラグ除滓効果は、従来の保形性を付与
された網状フィルターに比し、著しく増大する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇賀田 健 大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 久 保田鉄工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−141352(JP,A) 特開 昭55−33838(JP,A) 特公 昭46−25149(JP,B1) 特公 昭38−12377(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維で形成された網状織布に保形剤
    が被着されて保形された網状フィルターにおいて、該ガ
    ラス繊維はSiO2含有量が75重量%以上であり、且つ該保
    形剤は粘結剤に60メッシュ以上の天然軽石粉末を5〜30
    体積%添加混合されて成ることを特徴とする除滓能力に
    優れた網状フィルター。
JP23855486A 1986-10-06 1986-10-06 除滓能力に優れた網状フイルタ− Expired - Lifetime JP2514006B2 (ja)

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