JP2513905Y2 - 溶融スラグの冷却装置 - Google Patents

溶融スラグの冷却装置

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JP2513905Y2
JP2513905Y2 JP1989142801U JP14280189U JP2513905Y2 JP 2513905 Y2 JP2513905 Y2 JP 2513905Y2 JP 1989142801 U JP1989142801 U JP 1989142801U JP 14280189 U JP14280189 U JP 14280189U JP 2513905 Y2 JP2513905 Y2 JP 2513905Y2
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輝二 久保田
操 五十嵐
敬 石田
啓之 熊木
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は乾燥処理した汚泥や石炭ないし廃液などの
不燃物を含む可燃物質を焼却して、その中に含まれる不
燃物を溶融処理後、これを結晶スラグとして得るための
溶融スラグの冷却装置の改良に関する。
(従来の技術) 上記のような不燃物を含む可燃物質を焼却して、その
不燃物を溶融スラグとして取り出し、これを焼却して結
晶スラグを形成する装置は幾つか提案されているが、10
00℃〜1500℃と高温な溶融スラグを冷却水で直接冷却す
るものでは熱的損失が大きく、これを間接冷却に改めた
ものでは冷却室内に空気包囲膜を形成したり(実開昭61
−105017号)、特殊な受け止め部材を配設する(実開昭
56−158729号)などして、構造が複雑で大がかりになる
ところから、最近、構成を簡素化し設備し易くしたもの
として第3図のような装置は開発されている。
すなわち、上記可燃物を焼却してそこに含まれている
不燃物を溶融する傾斜ドラム型溶融炉Fの先端落し口Fa
の下側に連結された冷却槽1内に断面凸字状をなした中
空円盤2が配設され、この中空円盤2は鋼板製で、外パ
イプ3aと内パイプ3bで二重に形成されたパイプ軸の外パ
イプ3aの上端部に外パイプ3aと一緒に回転するように支
持され、外パイプ3aは冷却槽1の傾斜底壁1aを貫通して
下側の駆動用フレーム8に軸支されると共に下端はロー
タリジョイント5に回転可能に結合され、中空円盤2内
における閉鎖上端には複数の放射パイプ4が取付けられ
ており、一方、内パイプ3bは外パイプ3aを上下に貫通
し、開口上端は中空円盤2の中心部に突出すると共に下
端はロータリジョイント5に非回転的に結合されてい
る。
炉の運転時には、モータm,伝動ギヤgにより外パイプ
3aを介し中空円盤2を矢印方向にゆっくり回転(毎分0.
5〜2.5回程度)させる一方、ロータリジョイント5に接
続された取入れ配管l1から外パイプ3a中に冷却水を流入
させ、これを放射パイプ4を介し中空円盤2内に周囲部
から中心部に向かうように流して冷却の均一化をはか
り、内パイプ3bの上端開口からオーバーフローさせて内
パイプ3b中を通じ、ロータリジョイント5に接続された
取り出し配管l2から流出させるようになし、この間に、
溶融炉F内の燃焼熱により溶融され炉底を流下する不燃
物の溶融スラグSを落し口Faから中空円盤2上に落下さ
せ、円盤2内を流れる冷却水により間接的に冷却固化さ
せて結晶スラグS1となし、これをスクレバー7でスラグ
排出炉6に掻き落して外部に排出するようにしている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記装置は構造が簡単で設備し易い利点を
有するが、一面では、第4図イのように中空円盤2の製
作時に上面板2aの一部に工作上の凹凸ができたり、また
は同図ロのように据え付け時の水平誤差などによって中
空円盤2が傾いたりすると、上面板2aの凸部の内側また
は高くなった側の周囲部内に空気溜まりが生じることに
なり、上面板2a上に載置された高温の溶融スラグSによ
り空気溜まりができている部分が急激に過熱され、冷却
水で充たされた空気溜まりのない部分との間に大きな温
度差ができ、その部分の熱膨張で上面板2aが大きくゆが
んでしまう難点がある。
そこで、この考案は中空円盤の上面板に多少の凹凸が
あったり、傾きがあったにしても、上面板の内側に空気
溜まりを生じることなく変形せずに長期の使用に耐える
冷却装置を得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段ならびに作用) 上記目的のもとにこの考案は、可燃物に含まれる不燃
物の溶融炉の落し口の下側に連結される冷却槽内に中空
円盤を配設し、この中空円盤を内、外のパイプからなる
パイプ軸に外パイプと共に回転するように支持し、中空
円盤内における外パイプの閉鎖上端に複数の放射パイプ
を取付け、冷却水を中空円盤内に周囲部から中心突出部
に向けて流し、不燃物の溶融スラグを間接的に冷却する
装置として、上記中空円盤の上面板の外面を水平となす
一方、内面を周壁部から中心突出部に向かって上昇する
ように所要の角度に傾斜させたことを特徴としている。
溶融炉の運転時には、外パイプを介し中空円盤をゆっ
くり回転させる一方、外パイプ内に冷却水を流入させ、
これが複数の放射パイプを通じて中空円盤内の周囲部か
ら中心突出部に向かって流れ、内パイプに入って流出し
つつ中空円盤を冷却し、中空円盤の上面板上に流下する
不燃物の溶融スラグを冷却固化して結晶スラグにする。
(実施例) 第1図,第2図はこの考案の一実施例を示すが、冷却
槽11は前記のように溶融炉Fの先端落し口Faの下側に連
結され、傾斜底壁11aとその底端にスラグ排出路16を備
えてホッパー状をなしており、内部には中空円盤12が配
設され、その中空円盤12は鋼板製の上面板12aと下面板1
2bとで断面凸字状をなし、外パイプ13aと内パイプ13bで
二重に形成されたパイプ軸の外パイプ13aの上端部に外
パイプ13aと一体に回転するように支持され、外パイプ1
3aは冷却槽11の傾斜底壁11aを貫通して下方に伸び、駆
動用フレーム18に軸支されると共に下端はロータリジョ
イント15に回転可能に結合され、途中の伝動ギヤg1,g2
を介しモータmで回転するようになされ、中空円盤12内
における閉鎖上端には第2図ロのように周囲部に向う複
数の放射パイプ14が取付けられており、また、内パイプ
13bは外パイプ13a内を上下に貫通し、開口上端部は中空
円盤12の中心部内に突出すると共に下端はロータリジョ
イント15に非回転的に結合されている。
ところで、この考案では中空円盤12の逆さ皿状の上面
板12aに肉厚な鋼板が用いられ、外面は水平になってい
るが、内面は中心突出部に向けて上昇するように傾けら
れており、その傾斜角度は円盤内部を流れる冷却水から
生じる気泡が空気溜まりを作らないように10度以下の角
度に選定される。試験的には3度前後の角度が望まし
い。そして、上面板12aの表面には、冷却槽11の側壁を
貫通して弾性的に支持されたスクレパー17が当接されて
いる。
そして、溶融炉Fの運転時には、前記のようにモータ
mにより外パイプ13aを介し中空円盤12がゆっくり回転
させられる一方、外パイプ13aの内部にはロータリジョ
イント15の取入れ配管l1から冷却水が送り込まれ、それ
が複数の放射パイプ14を通じ中空円盤12内に周囲部から
中心突出部に向かって流れ、中心突出部においてオーバ
フローして内パイプ13b中に入り、そこを降下しロータ
リジョイント15の取り出し配管l2から流出していくが、
その際、中空円盤12の上面板12aの内面は上記のように
中心突出部に向けて上昇するように傾けられているの
で、冷却水に連行された気泡は内部に滞ることなく上面
板12aの内面に沿って冷却水と共に中心側に流れ、内パ
イプ13b中に入っていく。
その間には、溶融炉Fで溶融された不燃物の溶融スラ
グSは炉底を流下して、落し口Faから中空円盤12の上面
板12a上に落下し、中空円盤12内を流れる冷却水により
間接的に冷却固化されて結晶スラグS1となり、第2図イ
のようにスクレパー17で排出路16に掻き落とされて外部
に搬出される。
一方、燃焼排ガスは排ガス通路Fbを通って次の工程に
送られる。
上記装置で、中空円盤12の上面板12aの内面の傾きを
水平面に対し3度とし、1100℃〜1150℃の下水汚泥溶融
スラグを冷却結晶化する運転を1年間行った結果では、
上面板12aに全く変化はなかった。
(考案の効果) この考案は上述のように構成されているので次のよう
な効果を奏する。
汚泥や石炭ないし廃液などの不燃物を含む可燃物を焼
却して得られる不燃物の溶融スラグを間接的に冷却する
際、中空円盤の上面板の内面は周壁部から中心突出部に
向かって上昇するように所要の角度に傾いているため、
据え付け上の傾きがあったにしても、冷却水に連行され
る気泡を円滑に中心の流出側に流すことができ、上面板
内面には空気溜まりが生じることなく、そして、上面板
の肉厚を大きくできて強度が増し、ゆがみを生じること
なく、長期に使用することができ、また、溶融スラグの
側方への流れ落ちを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の一部切断側面図。 第2図イは第1図のX−X線に沿った平面図。 同図ロは第1図のY−Y線に沿った平断面図。 第3図は先行技術の一部切断側面図。 第4図イ,ロはそれぞれ中空円盤内に空気溜まりを生じ
た状態を示す断面図。 図中 11…冷却槽、11a…傾斜底壁 12…中空円盤、12a…上面板 12b…下面板、13a…外パイプ 13b…内パイプ、14…放射パイプ 15…ロータリジョイント、16…スラグ排出路 F…溶融炉、Fa…落し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石田 敬 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機 械株式会社内 (72)考案者 熊木 啓之 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機 械株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−138578(JP,A) 特開 昭51−138579(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可燃物に含まれる不燃物の溶融炉Fの落し
    口Faの下側に連結される冷却槽11内に中空円盤12を配設
    し、該中空円盤12を内、外のパイプ13b,13aからなるパ
    イプ軸に外パイプ13aと共に回転するように支持し、中
    空円盤12内における外パイプ13aの閉鎖上端に複数の放
    射パイプ14を取付け、冷却水を中空円盤12内に周囲部か
    ら中心突出部に向けて流し、不燃物の溶融スラグを間接
    的に冷却する装置において、上記中空円盤12の上面板12
    aの外面を水平となし内面を周壁部から中心突出部に向
    かって上昇するように所要の角度に傾けたことを特徴と
    する溶融スラグの冷却装置。
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