JP2513832B2 - 高周波加熱装置の扉 - Google Patents

高周波加熱装置の扉

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は電波漏れ防止の構造を改良した高周波加熱装
置の扉に関する。
(従来の技術) 例えば電子レンジにあって、その加熱室を開閉する扉
は金属板製の扉板を主体にして構成されているが、該扉
板には、加熱中に加熱室内に透視できるようにするため
に無数の小孔が形成されると共に、電波漏れを防止すべ
く小孔形成領域の周りに加熱室の前面外周囲の前板に接
触するシール面が形成される。
かかる電子レンジの扉としては、例えば実開昭60−16
5714号公報に示されたものがある。このものは第3図に
示すように、矩形状の扉枠1の後部に扉板2を固定して
構成されており、この扉板2には無数の小孔3が形成さ
れていると共に、この小孔3群の形成領域の外側には加
熱室4の前面外周囲の前板5に接触するシール面6が形
成されている。そして、扉枠1の前面及び扉板2の後面
には夫々透明の外バーリア7及び内バーリア8が取付け
られている。この場合、内バーリア8は、扉板2の小孔
3群の形成領域に形成された浅底の凹状部2a内に嵌込ま
れてシリコーンシーリング9により固定されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記構成の扉では、1個の扉板2に無数の小孔3、凹
状部2a、シール面6を形成している。そのうち、凹状部
2a及びシール面6はプレスの絞り加工によって形成さ
れ、また小孔3はプレスの打抜きによって形成される。
この場合、小孔3は無数にあるため、一度に打抜くこと
困難で、数回に別けて打抜かれる。
このように1枚の金属板から絞り工程及び数度に打抜
き工程を経て扉板2を製作するため、特に小孔3の打抜
きによって歪み勝ちとなる。そして、その歪みの程度に
よっては、シール面6の平担度が低下し、シール面6が
加熱室4の前板5から部分的に浮いた状態となって電波
漏れの原因になったりする。
また、小孔3の形成領域には部分的に電界が集中して
発熱する場合があるが、後バーリア8が扉板2の小孔3
形成領域に接触しているため、特に内バーリア8がプラ
スチック製である場合には熱的影響を受けて変形したり
変色したりする、という問題を生ずる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目
的は、加熱室の前面外周囲の前板に接触させるべきシー
ル面が小孔の形成による歪みの影響を受けないようにし
てその平担度を高くすることができ、また内バーリアが
小孔群形成領域の部分的な電界集中による発熱の影響を
受けないようにすることができる高周波加熱装置の扉を
提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の高周波加熱装置の扉は、扉本体に、加熱室の
前面外周囲の前板に当接若しくは小間隙を介して対向す
る外シール面を有し、この外シール面により囲まれた部
位に前方に突出する凹部を形成してこの凹部の底面に無
数の小孔を形成した第1の扉板を設け、この第1の扉板
の凹部の内側に配置され、前記前板に当接する内シール
面を有し、この内シール面により囲まれた部位に前方に
突出する凹部を形成してこの凹部の周側面を傾斜面に形
成すると共にこの凹部の底面のうちに第1の扉板の小孔
群形成領域に対応する領域に開口部を形成してこの開口
部の周囲部を第1の扉板の凹部の底面に固定した第2の
扉板を設けたものである。
この場合、第1の扉板の凹部の底面のうち、第2の扉
板の開口部の内側に存する小孔群形成領域を前方に突出
する浅底の凹状に窪ませ、内バーリアを第2の扉板の凹
部の底面に固定するようにしても良い。
(作用) 加熱室の前面外周囲の前板に接触すべき内シール面を
有する第2の扉板には小孔群は形成されていないので、
内シール面の平担度は高くなる。このため、その内シー
ル面は前板に良好に接触し、電波漏れをより確実に防止
できる。また、第2の扉板の凹部の周側面と第1の扉板
の凹部の周側面との間は溝状となってこれがチョーク溝
として機能し、且つ第1の扉板の外シール面も加熱室の
前面外周囲の前板に接触若しくは小間隙を介して対向し
ているので、仮に内シール面と前板との間から電波が漏
れ出ても、その漏洩電波は外シール面から更に外に漏れ
出ることはない。しかも、第2の扉板の凹部の傾斜面に
より電波や熱を加熱室の中央側に反射できるから、効率
向上及び加熱むら防止を図ることができる。
また、小孔形成領域を浅底の凹状に窪ませると、内バ
ーリアは小孔群形成領域から浮いた状態となるので、小
孔群形成領域の部分的な電界集中による熱的影響を受け
る虞がない。
(実施例) 以下本発明の一実施例につき第1図及び第2図を参照
しながら説明する。
電子レンジの全体構成は第2図に示す通りで、レンジ
本体11内には内箱12が設けられている。この内箱12内は
加熱室13とされ、この加熱室13の内下方にターンテーブ
ル14が配設され、このターンテーブル14に載せられた食
品は、マグネトロン15から供給されるマイクロ波によ
り、或いは電気ヒータ16により加熱される。
一方、第1図に示すように、内箱12の前面外周囲に設
けられた前板17には加熱室13の前面開口部を開閉する扉
18が開閉可能に枢着されている。ここでこの扉18につき
第1図により説明する。
即ち、扉本体を構成する扉サッシュ19には、金属板製
の第1の扉板20が取着されている。この第1の扉板20の
外周側は前板17と小間隙を介して対向する外シール面21
とされ、この外シール面21により囲まれた部位(加熱室
13の前面開口部より一回り大きな領域)はプレスの絞り
加工により前方に突出する凹部22として形成されてい
る。そして、この凹部22の底面に相当する前面のうち、
加熱室13の前面開口部より一回り小さな中央領域は前方
に突出する浅底の凹状に窪むように形成され、この浅底
凹状部23の底面にはプレスの打抜き加工により無数の小
孔24が形成されている。
このような第1の扉板20の凹部22内には金属板製の第
2の扉板25が配置されている。この第2の扉板25の外周
側は前板17に当接する内シール面26とされ、この内シー
ル面26により囲まれた部位(第1の扉板20の小孔24形成
領域よりも一回り大きな領域)はプレスの絞り加工によ
り前方に突出する凹部27として形成されている。この凹
部27の周側面は前方に向かって次第に幅狭となるような
傾斜面28に形成され、また凹部27の底面のうち、第1の
扉板20の小孔24群形成領域に対応する領域には開口部29
が形成されていて、小孔24群に介する加熱室13内の透視
を妨げないようにしている。そして、第2の扉板25は、
開口部29の周囲部を第1の扉板20の凹部22の底面に溶接
等により固定することによって1の扉板20と一体化され
ている。かかる第2の扉板25の凹部27の周側面(傾斜面
28)と第1の扉板20の凹部22の周側面との間は溝状にな
り、この部分がチョーク溝30として機能するようにして
いる。尚、内シール面26は外シール面21よりも僅かに後
方に突出しており、これにより扉18を閉じたとき、内シ
ール面26が前板17に当接し、外シール面21が前板17と小
間隙を介して対向するようになるものである。
しかして、扉サッシュ19の前面側には透明板からなる
外バーリア31が第1の扉板20と若干の隙間を介して対向
するように取着されている。この外バーリア31の取着は
扉サッシュ19の内周面に形成された嵌合溝19aに嵌着す
ることにより行われている。また、第2の扉板25の凹部
27の底面には同じく透明板からなる内バーリア32が取着
されている。この内バーリア32の取着は、外周側の前面
を凹部27の底面のうち開口部29の周囲部に重ね、そして
外周端と傾斜面28との間にシリコーンシーリング33を詰
め込むことによってなされている。
以上のように構成された扉18によれば、第1の扉板20
に小孔24を形成し、この第1の扉板とは別体の第2の扉
板25に前板17に接触すべき内シール面26を形成したの
で、内シール面26は小孔24の打抜き加工による歪みの影
響を受けなくなる。このため、内シール面26の平担度が
高くなり、内シール面26全体が前板17に対して面接触す
る度合いが高くなって、電波漏れをより確実に防止でき
る。しかも、内外両シール面21及び26のうち、内シール
面26を前板17に接触させるようにしたので、より電界の
高い内シール面26で電波漏れを防止できることとなる
上、内シール面26の外側にはチョーク溝30及び外シール
面21が存在しているので、仮に電波が内シール面26と前
板17との間を通過してもその電波はチョーク溝30で減衰
され、更に外シール面21と前板17との間の小間隙部分で
減衰されるようになり、電波漏れをより一層確実に防止
できる。また、第2の扉板25の凹部27の周側面は傾斜面
28として形成されているので、この傾斜面28により電波
や熱を加熱質3の中央側へ反射でき、効率が向上すると
共に加熱むらを防止できる。更には、内バーリア32を固
定するためにシリコーンシーリング33を詰め込む場合、
これを傾斜面28を案内にして行うことができ、作業し易
くなる。
ところで、小孔24の打抜きは凹部22の深絞り加工前に
行われるが、従来では、絞り部分と小孔3の形成領域と
の間の距離が比較的短いため、絞り加工時に小孔3の形
成領域が引張られて板厚が部分的に薄くなり、かかる部
位に小孔3を打抜き加工すると、小孔3のピッチ間隔が
非常に小さいため、金属板に破れを生ずることがあっ
た。しかしながら、本実施例では、外シール面21は内シ
ール面26よりも外側にあることから、小孔24の形成領域
から凹部22の深絞り部分との間の距離が比較的長くな
る。このため、凹部22の絞り加工時に小孔24の形成領域
が引張られて板厚が部分的に薄くなる度合いが非常に小
さくなり、小孔24の打抜き時に金属板が破れたりするこ
とがなくなる。しかも、小孔24の形成領域は浅く絞られ
ている(浅底凹状部23)ため、小孔24の形成領域の周り
の強度が浅底凹状部23の周側部により高められ、小孔24
の打抜き加工による歪みの影響で第1の扉板20が変形す
る度合いが小さくなる。
また、小孔24が浅底凹状部23の底部に形成されている
から、内バーリア32は小孔24の形成領域から浮いた状態
となる。このため、小孔24の形成領域で部分的な電界集
中が起きて発熱しても、内バーリア32がその熱の影響を
受けることがなく、プラスチック製のものであっても変
形したり変色したりする虞がない。
尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定され
るものではなく、例えば外シール面21も前板17に当接す
るように構成しても良い等、要旨を逸脱しない範囲で種
々変更して実施できるものである。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば次のような効果を
得ることができる。
請求項1記載の高周波装置の扉では、加熱室の前板に
当接する内シール面を、小孔を形成した第1の扉板とは
別体の第2の扉板に形成したので、内シール面の平担度
が高くなって加熱室の前板に対する面接触度合いが向上
し、電波漏れをより確実に防止できると共に、その内シ
ール面の外側にはチョーク溝及び外シール面が存在する
ので、より一層確実に電波漏れを防止できる。しかも、
第2の扉板に形成された傾斜面により、電波及び熱を加
熱室の中央側に反射することができるので、熱効率の向
上及び加熱むらの防止を図ることができる。
請求項2記載の高周波加熱装置の扉では、第1の扉板
の小孔形成領域を浅底凹状に窪ませたので、内バーリア
を小孔形成領域から離すことができ、小孔形成領域に部
分的に生ずる電界集中による発熱の影響で内バーリアが
変形したり変色したりすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図は要部の部分的な拡大横断平面図、第2図は電子レ
ンズの概略構成を示す縦断正面図であり、また第3図は
従来例を示す第1図相当図である。 図中、11はレンジ本体、13は加熱室、17は前板、18は
扉、19は扉サッシュ(扉本体)、20は第1の扉板、21は
外シール面、22は凹部、23は浅底凹状部、24は小孔、25
は第2の扉板、26は内シール面、27は凹部、28は傾斜
面、29は開口部、31は外バーリア、32は内バーリアであ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱室の前面開口部を開閉するものにおい
    て、扉本体に設けられ、前記加熱室の前面外周囲の前板
    に当接若しくは小間隙を介して対向する外シール面を有
    し、この外シール面により囲まれた部位に前方に突出す
    る凹部を形成してこの凹部の底面に無数の小孔を形成し
    た第1の扉板と、この第1の扉板の凹部の内側に配置さ
    れ、前記前板に当接する内シール面を有し、この内シー
    ル面により囲まれた部位に前方に突出する凹部を形成し
    てこの凹部の周側面を傾斜面に形成すると共にこの凹部
    の底面のうち第1の扉板の小孔群形成領域に対応する領
    域に開口部を形成してこの開口部の周囲部を第1の扉板
    の凹部の底面に固定した第2の扉板とを具備してなる高
    周波加熱装置の扉。
  2. 【請求項2】第1の扉板の凹部の底面のうち、第2の扉
    板の開口部の内側に存する小孔群形成領域を前方に突出
    する浅底の凹状に窪ませ、内バーリアを第2の扉板の凹
    部の底面に固定したことを特徴とする請求項1記載の高
    周波加熱装置の扉。
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