JP2513637Y2 - 放射体温計 - Google Patents

放射体温計

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JP2513637Y2
JP2513637Y2 JP40550290U JP40550290U JP2513637Y2 JP 2513637 Y2 JP2513637 Y2 JP 2513637Y2 JP 40550290 U JP40550290 U JP 40550290U JP 40550290 U JP40550290 U JP 40550290U JP 2513637 Y2 JP2513637 Y2 JP 2513637Y2
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probe
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temperature detection
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JP40550290U
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茂 巻田
佳彦 佐野
弘行 太田
安志 中村
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Omron Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、耳からの熱線を検知し
て体温を測定する放射体温計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放射体温計は、回路等を内蔵する
ケース本体と、ケース本体の適所から外方へ突出状に配
備されたプローブと、プローブの開口先端側内部に配備
された温度検知センサ(例えばサーモパイル)とから構
成されている(図示せず)。体温測定に際しては、プロ
ーブの先細状開口先端部を、耳孔に対し僅かに挿入す
る。この状態で、耳奥から放射される熱線をサーモパイ
ルが検知する。そして、サーモパイルがリード線を介し
て電気的に接続されるケース本体の回路に当該検知信号
を出力する。回路では、検知信号に基づいて体温を決定
する。つまり、この放射体温計は非接触で体温を瞬時に
測定することができる。
【0003】前記従来の放射体温計には、温度検知セン
サをプローブの開口先端面よりも相当距離を置いて、即
ちケース本体側に後退させて固定配置した構造のもの
と、プローブの開口先端側近傍に温度検知センサを固定
配置した構造のものとがある。しかし、前者のもので
は、温度検知センサがプローブの開口先端面よりも相当
後退した位置に固定されているために、外部からの要因
によるセンサの汚染や破損等の恐れはない反面、熱線を
検知する精度が劣る不利がある。一方、後者のもので
は、熱線検知精度が高い反面、センサが汚染されたり損
傷を受ける可能性が高くなるばかりか、外部の熱的影響
を受け易い等の欠点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この前者と後者の相反
する問題点を一挙に克服するために、本考案者らは温度
検知センサに対し進退可能となるようバネ付勢されたプ
ローブをセンサに外嵌した体温計を提案した。この体温
計は、常時(不使用時)はプローブがバネ付勢によって
センサに対して前方に変位し、センサがプローブの開口
先端部よりも内方に位置し、汚染や破損からセンサが保
護されている。体温測定時にプローブの開口先端部を耳
孔に挿入すると、プローブがバネ付勢力に抗してセンサ
に対して後進し、センサがプローブの開口先端部付近に
位置する。この結果、耳孔からの熱線をセンサでもって
精度良く検知できる。
【0005】しかしながら、上記体温計においては、そ
の耳孔への適用からプローブを前方に押すバネ付勢力は
弱く、また軽い押圧力でプローブが後退するように設計
されている。そのため、体温計の運搬時や所持時にプロ
ーブが不用意に後退し、温度検知センサがプローブの開
口先端部付近に達することがしばしば起こる。このよう
な状態では、前記した如くセンサが汚れたり、損傷を被
る危険性が高まる。
【0006】特に、プローブの開口先端部が下方に向い
た状態で体温計を落下させた場合、衝撃によりプローブ
が瞬時に後退し、開口先端部付近に現出したセンサが破
損する可能性が非常に高くなる。従って、本考案の目的
は、上記温度検知センサに対して進退可能なプローブを
備える体温計に見られる問題点を解決する放射体温計を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本考
案の放射体温計は、ケース本体と、このケース本体の内
外にわたって筒軸方向に移動可能に配置され前記ケース
本体外の先端開口部と前記ケース本体内の係合部をもつ
筒状のプローブと、前記プローブの筒内に配備される温
度検知センサと、前記ケース本体内にあって前記温度検
知センサを前記プローブの筒内において支持するととも
に前記プローブの厚み方向に突出して前記プローブの筒
軸方向の移動範囲を規制する支持部材と、この支持部材
と前記プローブとの間にあって前記プローブを前記筒軸
方向に付勢して前記先端開口部を前記ケース本体に対し
て最も外に出すように作用する弾性部材と、前記プロー
ブの前記係合部に作用して前記プローブの移動を阻止す
るロック部材とを備え、前記プローブが前記弾性部材に
抗して前記ケース本体の最も内部に入っているとき前記
温度検知センサは前記プローブの内部の前記先端開口部
付近に位置することを特徴とする。
【0008】本考案の体温計は、プローブの進退を阻止
するロック部材を備えるため、不使用時にはロック部材
によってプローブを固定しておくことができ、運搬時や
落下時にプローブは変位せず、センサはプローブによっ
て防護される。又、プローブのロック状態を解除すれ
ば、放射体温計として使用可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の放射体温計を実施例に基づい
て説明する。図1は、その一実施例の要部縦断面を示
す。当該放射体温計は、回路等を内蔵するケース本体1
と、ケース本体1の適所から外方へ突出状に配備された
支持部材2と、支持部材2の先端に配備された温度検知
センサ3と、支持部材2に対しバネ付勢され、且つセン
サ3に進退可能に外嵌されたプローブ4と、プローブ4
の進退を阻止するロック部材として押ボタン5(図4参
照)とを備える。
【0010】支持部材2は、図1に示すように、ケース
本体1の上部に固定配置された枠体部21と、該枠体部
21にビス22によって止着された円筒状パイプ体23
とからなり、パイプ体23の先端部はケース本体1から
外方へ突出させてある。このパイプ体23の外方突出部
分の先端に温度検知センサ3が取付けられている。本実
施例では、このセンサ3は熱線を検知するサーモパイル
であり、センサボックス31内にセンサ素子を内蔵して
構成されるものである(図2参照)。
【0011】プローブ4は、先端がテーパ状となった円
筒体で、基端部に鍔板部(係合部の一例)41が周設さ
れると共に、先端面が開口部42となる。一定長さを有
するプローブ4は、サーモパイル3を含むパイプ体23
に進退可能に外嵌されている。プローブ4と枠体部21
との間にはコイルバネ8を介在させてあり、バネ8の一
端がプローブ4に係止し、他端が枠体部21に係止して
いる。このバネ8によりプローブ4は常時は外方向へ突
出するように付勢され、鍔板部41が枠体部21のスト
ッパ部24に係止する。この状態において、図2に示す
ように、プローブ4の開口先端部42は、サーモパイル
3よりも外方向に大きく突出しており、サーモパイル3
は開口先端部42よりも内方に後退した位置に存するこ
とになる。
【0012】押ボタン5は、図4〜6に示すように、ケ
ース本体1の一方側に揺動可能に枢設されている。押ボ
タン5の一端部51は枠体部21内に挿入され、押ボタ
ン5を押した時に一端部51がプローブ4の鍔板部41
に係合し、押ボタン5を再度押せば一端部51が鍔板部
41との係合から離脱するように構成されている。図1
においてプローブ4の先端部には、カバー体6が着脱可
能に嵌着されている。このカバー体6はプローブ4の先
端を耳孔に挿入する時に耳孔内への外傷や感染を防止す
るためのもので、体温測定時には通常は装着しておく。
又、カバー体6は耳の大きさに応じて種々のものが用意
されており、被測定者の耳に適合する大きさのもの選定
することができる。ケース本体1及びプローブ4に摺動
可能に取付けられたスライドボタン7は、バネ71によ
ってケース本体1の後方に付勢されている。この付勢力
に抗してボタン7を前方に動かすことで、カバー体6を
プローブ4の先端から取り外すことができる。
【0013】又、本実施例では、枠体部21にマイクロ
スイッチ9が付設され、スイッチ9から延びるレバー9
1を枠体部21内に可動挿入してある。これにより、プ
ローブ4の進退に伴う鍔板部41の変位によってレバー
91が操作され、スイッチ9を開閉でき、自動的に体温
測定が開始される。かかる構成を有する放射体温計は、
不使用時には図4に示すように、押ボタン5を押すこと
で、押ボタン5の一端部51とプローブ4の鍔板部41
とが係合し、プローブ4はセンサ(サーモパイル)3の
固定位置よりも外方に大きく突出する。従って、運搬時
や落下時にはプローブ4は移動せずに、サーモパイル3
がプローブ4の先端部よりも内方向に大きく後退した位
置に在り、センサ3は外部からの汚染や損傷を受ける恐
れが殆ど無い。又、この時、図2からも明らかなよう
に、プローブ4が前方に位置するため、マイクロスイッ
チ9のレバー91とプローブ4の鍔板部41は離脱して
おり、スイッチ9はOFF状態にある。
【0014】体温測定時は、まず図5に示すように押ボ
タン5を押してプローブ4のロック状態を解除し、プロ
ーブ4を進退可能にする。次にプローブ4の開口先端部
42を耳孔に僅かに挿入してプローブ4を耳孔に軽く押
圧すると、プローブ4がバネ8に抗して内方向に後退す
る(図3参照)。これに伴い、センサ3が開口先端部4
2の近傍に位置すると同時に、後退状態にあるプローブ
4の鍔板部41がマイクロスイッチ9のレバー91を押
し、スイッチ9がONになり、体温測定が開始される。
即ち、センサ3は直ちに耳孔から放射される熱線を精度
良く検知し、その検知信号に基づいて体温が決定され
る。
【0015】体温測定の終了後に、耳孔からプローブ4
を離せばプローブ4がバネ8の付勢によって前方に移動
し、図2に示す如き測定前の状態に戻る。その後、押ボ
タン5を再度押せば、一端部51と鍔板部41が係合
し、プローブ4の進退が阻止される(図4参照)。先述
したように、プローブ4の開口先端部42に取付けてあ
るカバー体6は着脱可能であり、個人の耳孔に最も適合
するものを選べる。従って、カバー体6の交換は、まず
スライドボタン7をバネ71に抗して前進させてカバー
体6を取り外し、別のカバー体6を開口先端部42に嵌
め込めばよい。この際、図6に示すように、押ボタン5
を押して一端部51を鍔板部41に係合させておくと、
センサ3がプローブ4の内方向に位置したまま、カバー
体6を先端部42に嵌着でき、しかもマイクロスイッチ
9がON状態にはならないので好都合である。
【0016】
【考案の効果】本考案の放射体温計は、以上説明したよ
うに構成されているので、下記の如き効果を奏する。 i)常時(不使用時)は、ロック部材によってプローブ
の進退を抑制できるので、運搬時や落下等によっても温
度検知センサはプローブによって保護され、センサが汚
染や破損等の不具合を受けることがない。
【0017】ii)体温測定時は、ロック部材の簡単な
操作(押すだけ)によってプローブのロック状態を解除
すれば、放射体温計として使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の体温計の一実施例の要部縦断面図であ
る。
【図2】図1に示す体温計の不使用状態における要部縦
断面図である。
【図3】図1に示す体温計の使用状態における要部縦断
面図である。
【図4】図1に示す体温計の不使用状態における横断面
図である。
【図5】図1に示す体温計の使用状態における横断面図
である。
【図6】図1に示す体温計のカバー体着脱時における横
断面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 支持部材 3 温度検知センサ(サーモパイル) 4 プローブ 5 ロック部材(押ボタン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 太田 弘行 京都市下京区中堂寺南町17番地 サイエ ンスセンタービル 株式会社オムロンラ イフサイエンス研究所内 (72)考案者 中村 安志 京都市下京区中堂寺南町17番地 サイエ ンスセンタービル 株式会社オムロンラ イフサイエンス研究所内 (56)参考文献 国際公開90/2521(WO,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース本体と、このケース本体の内外にわ
    たって筒軸方向に移動可能に配置され前記ケース本体外
    の先端開口部と前記ケース本体内の係合部をもつ筒状の
    プローブと、前記プローブの筒内に配備される温度検知
    センサと、前記ケース本体内にあって前記温度検知セン
    サを前記プローブの筒内において支持するとともに前記
    プローブの厚み方向に突出して前記プローブの筒軸方向
    の移動範囲を規制する支持部材と、この支持部材と前記
    プローブとの間にあって前記プローブを前記筒軸方向に
    付勢して前記先端開口部を前記ケース本体に対して最も
    外に出すように作用する弾性部材と、前記プローブの前
    記係合部に作用して前記プローブの移動を阻止するロッ
    ク部材とを備え、前記プローブが前記弾性部材に抗して
    前記ケース本体の最も内部に入っているとき前記温度検
    知センサは前記プローブの内部の前記先端開口部付近に
    位置することを特徴とする放射体温計。
JP40550290U 1990-12-29 1990-12-29 放射体温計 Expired - Lifetime JP2513637Y2 (ja)

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JPH0495005U JPH0495005U (ja) 1992-08-18
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JPH0856909A (ja) * 1994-08-23 1996-03-05 Terumo Corp 体温計
JP3514138B2 (ja) * 1998-09-29 2004-03-31 テルモ株式会社 プローブカバー取り外し機構および耳式体温計
AU9461698A (en) * 1998-10-15 2000-05-01 Kazuhito Sakano Infrared sensor and radiation thermometer

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