JP2513554B2 - カラ―ビデオカメラの色偽信号抑圧回路 - Google Patents

カラ―ビデオカメラの色偽信号抑圧回路

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JP2513554B2
JP2513554B2 JP4068361A JP6836192A JP2513554B2 JP 2513554 B2 JP2513554 B2 JP 2513554B2 JP 4068361 A JP4068361 A JP 4068361A JP 6836192 A JP6836192 A JP 6836192A JP 2513554 B2 JP2513554 B2 JP 2513554B2
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治彦 村田
幸夫 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラービデオカメラに
係り、特にCCD素子の前面に備えるモザイク型のカラ
ーフィルタに起因する色偽信号を抑圧する回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の民生用カラービデオカメラには、
撮像素子として、モザイク型の補色カラーフィルタを受
光面に備えるCCD素子が一般に使用されている。
【0003】上記のカラーフィルタは、図11のAに模
式的に示すように、奇数ラインでは赤(R)及び青(B)を
透過する部分と緑(G)を透過する部分が画素毎に交互に
配置され、又、偶数ラインではG及びBを透過する部分
とR及びGを透過する部分が画素毎に交互に配置された
構成になっている。そして、このフィルタを受光面に備
えるCCD素子は、奇数フィールドでは第1ラインと第
2ライン、第3ラインと第4ライン、偶数フィールドで
は第2ラインと第3ライン、第4ラインと第5ラインと
云うように常に2ライン分の出力が加算されて導出され
るように駆動される。このため、このCCDからの出力
信号は奇数フィールドと偶数フィールドで模式的にそれ
ぞれ図11B及びCのような色成分を含んだものにな
る。
【0004】そして、今、例えば奇数フィールドについ
て云えば、図11BのCCD出力信号を水平方向の隣接
する2画素間で加算すると図11B1 に示す低域の輝度
成分YL=2R+3G+2Bの信号が得られ、2画素間
で減算すると図11B2に示す色成分Cr=±(2R−G)
またはCb=±(2B−G) の信号が得られる。なお、こ
のCr、Cbの符号は1画素ごとに反転しており、又、そ
のそれぞれが1ライン毎に交互に切換わる線順次の信号
になる。偶数フィールドでも同様である。
【0005】そこで、斯るCr、Cbを同時化するため
に、先ずCCD出力信号の各3ライン分を2個の1ライ
ン遅延回路を用いて同時化し、その同時化された3ライ
ン分の各信号に対して上記2画素間の加算及び減算を行
うことによって、三つの輝度信号YL0、YL1、YL2と三
つの色信号Cr0、Cb1、Cr2またはCb0、Cr1、Cb2を
分離抽出し、これらの信号から次式に示す同時化された
低域輝度信号YLと色信号Cr、Cbを得る。
【0006】
【数1】
【0007】そして、この輝度信号と色信号から次式に
よって三原色信号R、G、Bを作成している。
【0008】
【数2】
【0009】しかしながら、前述のようなモザイク型の
カラーフィルタを用いるため、入力画像に急激に輝度や
色が変化する部分があると、その部分で上記三原色信号
が入力画像通りにならず所謂色偽信号が発生する。以
下、これについて説明する。
【0010】今、図12Aのカラーフィルタ(前述した
図11Aのものと同じ)に対して、同図左に示すような
明るい青から明るいマゼンダに急変する被写体の部分が
入射したとすると、CCDの出力信号(レベル変化)は図
12B、Cのようになる。そして、この各信号に対して
先のY/C分離を行えば、同図D、Eのレベルの輝度信
号YL及び同図F、Gのレベルの色信号Cr、Cbが得ら
れるので、これらの信号から前掲の数2の式による三原
色信号の作成を行うと、同図H、IのR、G、B信号が
得られる。
【0011】したがって、この図12のH、Iから判る
ように、奇数フィールドでは被写体の急激な色遷移部分
の2ラインに亘って、また、偶数フィールドでは同じく
3ラインに亘って、RGB信号が被写体の本来の色通り
にならず、色偽信号が発生することになる。
【0012】このため、従来は、CCDの前面に水晶複
屈折板等からなる帯域制限用の空間フィルタを配置して
CCDに入射する被写体光に急激な色や輝度の変化が起
きないようにしたり、画像の輪郭強調用のアパーチャ信
号を用いて急激な色や輝度の遷移領域での色信号利得を
抑圧することによって、前述のような色偽信号を減少さ
せるようにしていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
空間フィルタを用いる方法では所望の特性のフィルタを
安価に製作できず、又、後者のアパーチャ信号による色
信号利得の抑圧を行う方法では正確に色偽信号を抑制で
きないと云う欠点があった。以下、後者の場合の欠点に
ついて詳しく説明する。
【0014】先ず、垂直アパーチャ信号は前述の3ライ
ン平均化を行う前の各ラインの低域輝度信号の垂直方向
の二重差分信号として作成されるから、第nラインの上
記輝度信号をYLnすると、第n+1ラインの垂直アパー
チャ信号Vapは、次式で与えられる。
【0015】
【数3】Vap=(YLn+1−YLn+2)−(YLn−YLn+1)=2
YLn+1−YLn−YLn+2
【0016】このため、図12D、Eから得る各ライン
の垂直アパーチャ信号Vapは、先の図12J、Kの左側
に示すようになる。
【0017】したがって、この図12J、Kから判るよ
うに、奇数フィールドでは垂直色偽信号が生じるL1ラ
イン及びL2ラインでVapが発生しているので、この信
号の絶対値|Vap|を色抑圧制御信号として使用すれ
ば、上記色偽信号を確実に抑圧できる。しかし、偶数フ
ィールドでは垂直色偽信号が生じるL1、L2、L3 のう
ちのL2ではVap=0となり、このL2ラインの色偽信号
を抑圧できない。そのため、このように輝度変化が滑ら
かで、しかも、色が切換わるような垂直方向の遷移領域
では、色偽信号を確実に抑圧できなくなるのである。
【0018】そこで、本発明の第1の目的は、上記のよ
うに輝度変化が滑らかで且つ色が変化するような領域で
も確実に色偽信号を抑圧できる回路を提供することであ
る。
【0019】また、本発明の第2の目的は、補間処理に
より画像を電子的に拡大処理する電子ズームを行う場合
でも、補間位置による抑圧むらを伴うことなく、色偽信
号を確実に抑圧できるようにすることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明では、モザイク型
のカラーフィルタを有するCCD素子を備え、このCC
Dの連続する3ライン分の出力信号を用いてY/C分離
を行うカラービデオカメラに於いて、上記3ラインのう
ち中央の1ラインを除く2ライン間の差分信号を用い
て、垂直方向の色偽信号を抑圧する制御信号を作成する
ようにした。
【0021】また、電子ズームを行うようにしたビデオ
カメラでは、垂直補間回路によりライン補間された出力
信号から上記差分信号を作成し、この差分信号を用いて
前記制御信号を作成するようにした。
【0022】
【作用】先ず、連続する3ラインの輝度信号をYLn、Y
Ln+1、YLn+2 とすると、 上記差分信号Vdfは、
【0023】
【数4】
【0024】で与えられるから、先の図12のモデルの
場合のVdfは、同図のJ、Kの右側にそれぞれ示すよう
になり、奇数フィールド(J)でも偶数フィールド(K)で
も色偽信号が生じている部分では、差分信号Vdfが発生
していることになる。従って、このVdfを色抑圧制御信
号として使用すれば、色偽信号を略正確に抑圧できるこ
とになる。
【0025】なお、上記差分信号Vdfは、上述のように
輝度信号からでなくCCD出力信号から直接作成する
が、この点は後に明かになる。
【0026】また、前記垂直補間回路の出力信号に対し
ても、CCD出力信号から作成する場合と同様にして、
前述の制御信号が作成される。
【0027】
【実施例】第1図は本発明を実施したカラービデオカメ
ラの概略構成を示している。同図に於いて、CCD素子
1の出力信号はCDS(相関二重サンプリング)及びA
GC回路2によりCCD固有のノイズが除去され、且
つ、利得調整されたのちAD変換回路3でデジタル化さ
れて同時化・差分回路4に入力される。
【0028】前記同時化・差分回路4に於いて、AD変
換回路3でデジタル化されたCCD出力信号は2個の1
ライン遅延回路5a、5bに順次入力されることによ
り、連続する3ラインL0、L1、L2分が同時化され
る。そして、その同時化された3ラインのうちL1 の信
号はCCD出力信号中の色信号ノイズを除去するための
ローパスフィルタ11を通ることにより輝度信号Yに変
換され、この輝度信号Yは輪郭強調用のアパーチャ付加
回路15に入力される。また、上記ラインL1 の信号は
バンドパスフィルタ12を通ることにより、CCD出力
信号中の輝度信号の高域成分即ち水平アパーチャ信号H
apが抽出され、このHap及び後述する垂直アパーチャ信
号Vapが上記アパーチャ付加回路15で前記輝度信号Y
に付加される。
【0029】このようにしてHap、Vapが付加された輝
度信号Yは、ガンマ補正回路16でガンマ補正され、且
つ、同期信号付加回路17によって水平、垂直同期信号
が付加されたのちDA変換回路18に入力され、ここか
らアナログ輝度信号として導出される。
【0030】一方、前記同時化・差分回路4からのライ
ンL0、L2の信号は加算回路19と1/2ビットシフト
回路20によって平均化され、それによって得た信号C
2及びラインL1の信号C1がY/C(輝度/色)分離回路2
1に入力される。このC1、C2をY/C分離回路21への
入力としているのは、 この回路21から前述した色信
号Cr=Cr1又は1/2(Cr0+Cr2)、Cb=1/2(Cb0+Cb
2)又はCb1を直接得るために、Y/C分離の前に予め2
ライン平均化処理を行っているからである。
【0031】前記Y/C分離回路21は図2のような構
成になっており、前記信号C1に対する系路は、3画素
間の加算減算を行うための1画素遅延回路21a、21
b、加算器21c、21e、1/2ビットシフト回路2
1d、選択回路21f、21g及び減算器21hを備え
ている。信号C2の系路ついても同一であるので、同じ番
号にダッシュをつけて示している。即ち、このY/C分
離回路では 、連続する3画素のうちの中央の画素の信
号と、その前後2画素の信号を平均化して得た信号との
加算・減算を行い、且つ、その際に減算器21hへの入
力信号を符号選択回路21f、21hによって1画素ご
とに切換えることにより、実質的に前述した2画素間の
加算・減算と減算出力の符号反転によるY/C分離を行っ
ている。
【0032】したがって、加算器21e、21e’の出
力を合成する加算器21iからは前述した数1の式の低
域輝度信号YLが得られ、加算器21h、21h'の出力
を1ライン毎に振り分ける選択回路の一方21jからは
前記数1の色信号Crが、他方21kからは色信号Cbが
導出される。
【0033】ここで、選択回路21f、21gに与える
切換パルスHIDPは前述のように画素に同期した信号であ
り、又、選択回路21j、21kに与える切換パルスVI
DPは水平同期信号に同期したパルスである。
【0034】図1に戻って、Y/C分離回路21から出
力されたYL、Cr、Cbは、ローパスフィルタ22によっ
て必要な帯域制限がなされたのち原色信号作成(RGB
マトリックス)回路23に入力され、これにより先の数
2の式に基づくR、G、B信号が作成され、このR、
G、B信号が点順次(画素順次)形式で導出される。そ
して、このRGB点順次信号が次のガンマ補正回路24
よってガンマ補正されたのち、色偽信号抑圧回路25に
入力される。
【0035】次に、前記同時化・差分回路4内に於い
て、ラインL0、L2の信号は第1減算器7に、又、ライ
ンL1、L2の信号は第2減算器8に入力され、その各出
力信号が第3減算器9に入力される。その結果、第3減
算器9は2L1−L0−L2 に相当する出力信号を導出す
る。この出力信号は画素加算の前に処理して得たもので
あるから色成分を含んだまゝである。そこで、この出力
信号をローパスフィルタ13内に於いて、Y/C分離回
路21内と同様の隣接3画素加算処理(図2の21a〜
21e)されることによって、結果的に前記各ラインの
低域輝度信号YL0、YL1、YL2に対して上記減算処理を
行ったことになり、従って、前述の数3の式に基づく垂
直アパーチャ信号Vapが得られることになる。このVap
は前記アパーチャ付加回路15に入力され、前述の水平
アパーチャ信号Hapと共に輝度信号Yに付加される。ま
た、このVapは前記色偽信号抑圧回路25にも与えられ
る。
【0036】一方、第1第2加算器7、8の各出力信号
は加算器10にも入力されるため、この加算器10の出
力信号はL0−L2に相当するものになる。この加算器1
0の出力信号もローパスフィルタ14内で上記と同様の
3画素加算処理されるため、低域輝度信号YLのL0、L2
間の差分信号Vdfが得られ、このVdfが前記色偽信号抑
圧回路25に与えられる。
【0037】前記色偽信号抑圧回路25により色偽信号
信号が抑圧されたRGB点順次信号は色差マトリックス
回路26に入力されて同時化されたR−Y、B−Y色差
信号に変換され、この色差信号がエンコーダ27及びD
A変換器28によってアナログ色変調信号に変換されて
導出される。
【0038】次に、図3は本発明で特徴とする前述の色
偽信号抑圧回路25の内部構成を示しており、この回路
は大別して制御信号作成部25aと制御信号の高輝度部
分抑圧部25bと色利得制御部25cから構成される。
【0039】先ず、前記制御信号作成部25aに於て、
先の図1のローパスフィルタ13、14からそれぞれ出
力された垂直アパーチャ信号Vap及び垂直差分信号Vdf
はそれぞれ絶対値化回路25d、25eで絶対値化され
たのち加算器25fによって合成され、その合成後の信
号から減算器25eによって所定の一定レベルTHcを
差し引いたのちアンダーフロークリップ回路25fによ
って0レベル以下をカットする。
【0040】ここで、上記減算器25f処理を行うの
は、|Vap|と|Vdf|の和が上記一定レベルTHc以上の
ときのみ色信号利得を抑圧することにより、|Vap|及び
|Vdf|が何れも小さい状態で色信号利得が制御されるこ
とによる色再現性の劣化を防止するためである。また、
上記アンダーフロークリップ処理を行うのは、上記減算
処理によりマイナス符号の制御信号が生じるのを防止す
るためである。
【0041】前記クリップ回路25hの出力信号は、直
接路25i及び2倍、4倍、8倍のゲインを与えるビッ
トシフト回路25j、25k、25lを通って選択回路
25mに入力され、この選択回路で選択信号Kcに基づ
き25i〜25lの出力の一つが選択される。そして、
その選択された信号がオーバフローリップ回路25nに
入力され、その255レベル(8ビット色信号の最大利
得に相当)以上がカットされ図4のAのような特性を持
つ色抑圧制御信号として高輝度部分抑圧部25b内の乗
算器25xに入力される。
【0042】なお、前記ビットシフト回路25j〜25
l及び選択回路25mは、図4Aの傾斜即ち色ゲイン抑
圧特性をビデオカメラの特性に応じて種々に設定するた
めに設けている。
【0043】また、前記高輝度部分抑圧部25bに於い
て、図2のローパスフィルタ11から出力された輝度信
号Yは高輝度部分のみを取り出すため減算器25oによ
って一定レベルTHyが差し引かれ、その出力信号が直
通路25p及び2倍、4倍、8倍のゲインを与えるビッ
トシフト回路25q、25r、25sを通って選択回路
25tに入力され、この選択回路で選択信号Kyに基づ
き25p〜25sの出力の一つが選択される。そして、
その選択された信号がオーバ−フロークリップ回路25
uに入力され、その255レベル(8ビット輝度信号の
最大利得に相当)以上がカットされたのち反転回路25
vで全ビット反転されて選択回路25wに入力される。
この選択回路25wは前記減算器25oのボロー出力に
よって制御され、輝度信号Yが前記所定レベルTHyよ
り小さい時には前記反転回路25vの出力信号に代えて
固定レベル255の信号を出力する。
【0044】したがって、前記選択回路25wの出力信
号は図4のBのような特性になり、この信号は前記乗算
器25xに与えられ、制御信号作成部25aのオーバー
フロークリップ回路25nから出力される色抑圧制御信
号のゲイン調整信号として作用する。その結果、この乗
算器25xから出力される色抑圧制御信号は、輝度信号
Yの高輝度部分ではそのレベルに応じて小さくなり、且
つ、その高輝度部分のレベルが相当大きくなった状態で
は最大レベル255に固定されたものになる。
【0045】ここで、前記ビットシフト回路25q〜2
5s及び選択回路25tを設けた理由は、前述の制御信
号作成部25aの場合と同様である。
【0046】このようにして乗算器25xから出力され
た制御信号は反転回路25yで全ビット反転されたのち
色利得制御部25c内の乗算器25zに与えられ、この
乗算器25zに図2のガンマ補正回路24から入力され
るRGB点順次信号の利得を制御する。従って、この乗
算器25zから出力されるRGB点順次信号は図4Cに
示すように、(イ)|Vap|と|Vdf|が共に小さい状態では
そのままのレベルで出力され、(ロ)|Vap|+|Vdf|があ
る程度大きい状態ではその大きさに応じてレベル抑圧さ
れて出力され、(ハ)|Vap|+|Vdf|が大きい状態ではカ
ットされる。
【0047】ここで、色抑圧制御信号として、|Vdf|だ
けでなく、|Vap|+|Vdf|を用いた理由について説明す
る。即ち、前述したように基本的には|Vdf|だけを用い
ても垂直方向の色偽信号を抑圧できるが、先の図12K
のように、色偽信号が発生する連続3ラインのうち中央
のラインL2の|Vdf|が他の二つのラインL1、L2の|Vd
f|よりも大きくなる場合がある。このため、|Vdf|だけ
を用いて上記制御信号を作成すると、L2 の色抑圧が過
度になり、却って不自然になる。そこで、このラインL
2 で小さくなる|Vap|を|Vdf|に加算することによっ
て、上記の不都合を解消しているのである。
【0048】また、前記高輝度部分抑圧部25bを設け
た理由を、図13を参照して説明する。即ち、図13A
のカラーフィルタ(図11Aのものと同一)を備えるC
CDの奇数フィールドの出力信号は前述のように同図B
となるが、今、仮にR=10、G=B=5の大きさの一
様な画像を撮像したとすると、この時の上記の出力信号
の大きさ(レベル)は同図Cのようになる。この時、全
ての画素のレベルが図1のAD変換回路3のダイナミッ
クレンジを越えていなければ、即ち、AD変換回路3の
ダイナミックレンジが30以上であれば、AD変換後の
デジタル信号のレベルはこのまま保たれる。しかし、A
D変換回路3のダイナミックレンジが25の場合は、A
D変換後のデジタル信号のレベルは同図Eのようになる
ため、前述した2画素(3画素)加算によって得る低域輝
度信号YLは同図Fのようになって、本来の場合である同
図Dとは異なり、1ライン毎に輝度差が発生する。この
ため、この垂直方向の輝度差に基づく前述の垂直アパー
チャ信号Vapが発生し、このVapの付加により上記輝度
差が更に強調され、その結果、周期的な横縞が発生す
る。そして、この部分にも上記輝度差によって色偽信号
が発生しているが、この時に発生する上記アパーチャ信
号Vap及び前述の垂直差分信号Vdfはかなり大きなレベ
ルのものになる。従って、このVapとVdfをそのまま色
抑圧制御信号に用いると、上記横縞の部分で色が完全に
抜けてしまい、却ってその横縞が目立つようになる。こ
のため、高輝度部分抑圧部25bによって、色抑圧制御
信号のレベルを下げて、そのような部分での色抑圧が過
度にならないようにしているのである。
【0049】次に、図5は電子ズーム機能を有するカラ
ービデオカメラに本発明を適応した第2の実施例を示し
ており、以下、これについて説明する。この実施例で
は、先の図1の同時化・差分回路4の代わりに垂直補間
回路29を設け、且つ、図1のローパスフィルタ11〜
14及び22の代わりに水平補間・ローパスフィルタ回
路30を設けており、図1と同一番号を付した部分は同
じ構成である。
【0050】前記垂直補間回路29は、電子ズームによ
って画像を垂直方向に拡大したときに不足するラインの
CCD出力信号を補間処理によって作成するための回路
であって、詳しくは図6のように構成されている。即
ち、この回路29は図5のAD変換回路3の出力信号の
4ライン分を同時化するための3個の1ライン遅延回路
5a、5b、5cと、その同時化されたラインL0〜L4
の信号から補間された各ラインの輝度信号Y、垂直アパ
ーチャ信号Vap及び垂直差分信号Vdfを作成するための
垂直内挿フィルタ29a、29b、29cと、ラインL
0、L2から補間によって図5のY/C分離回路21への
一方の入力信号C1を作成する垂直内挿フィルタ29d
と、ラインL1、L3 から同様に上記回路21の他方の入
力信号C2 を作成する垂直内挿フィルタ29eから構成
されている。
【0051】前記垂直内挿フィルタ29a〜29bは何
れも、基本的には入力される各ラインの信号に乗算係数
設定回路よって設定され補間位置に基づいた各係数を乗
算器で掛け算し、その各乗算結果を加算器で加算して出
力信号として導出する構成となっている。
【0052】第7図は垂直補間位置と、その補間位置を
表す補間係数VKと、前記各垂直内挿フィルタ29a〜
29b内の乗算係数設定回路で設定される係数(乗算係
数)K0、K1、K2、K3、K01、K12、K23、Ka、Kb、Kc、Kd
との関係を示している。
【0053】先ず、この図7を用いて、輝度信号Yと垂
直アパーチャ信号Vapをを作成する際の乗算係数K0、K
1、K2、K3の求め方について説明する。即ち、補間係数V
Kが0の場合は、K3=0とし、L0、L1、L2の3ライン
から補間処理を行う。この場合の乗算係数K0、K1、K2
は、補間処理後の信号の垂直方向の周波数特性によって
決められ、K0=K2=Aとし、K1=Bとする。VKが
1の時は、K0=0とし、K1=K3=A、K2=Bとす
る。VKが0.5の場合の各係数は 、4ラインの信号の
垂直方向の周波数特性が、0または1に近ずくように決
定する。このときのK0、K1、K2、K3をそれぞれa、b、
b、a とし、A、B、a、bを内挿フィルタの乗算係数の
基準値とする。これ以外の、VKが0〜0.5の間の補間
位置における各乗算係数は、VKが0の時の係数と0.5
の時の係数の線形補間によって決める。またVKが0.
5〜1の間の各係数も、同様にVKが0.5の場合の係
数と1の場合の係数から線形補間によって決めるのであ
る。
【0054】このように0,0.5,1の時の三つの乗
算係数を基準値とし、それ以外の補間位置の乗算係数を
それら基準値からの線形補間で算出することにより、V
Kが0と1の時の二つの係数値から算出する場合に比べ
て、各補間位置に於ける垂直内挿フィルタ特性の変化を
小さくしているのである。
【0055】次に、垂直差分信号Vdfを作成する際の乗
算係数K01、K12、K23の求め方について説明する。即
ち、先ず、補間係数VKが0の時は、K23=0とし、L
0−L1とL1−L2の2ラインの信号から補間を行う。こ
の時の係数K01=K12=Cとする。VKが1の時は、K
01を0とし、K12=K23=Cとする。VKが0〜1の間
の時は、各乗算係数は0と1の時の値から線形補間によ
って求めるのである。
【0056】次に、色信号C1、C2を作成する際の乗算
係数Ka、Kb、Kc、Kd の求め方について説明する。即
ち、補間係数VKが0の時は、Ka=Kc=D、Kb=2
D、Kd=0とし、L0、L1、L2の3ラインの信号から補
間を行うが、実際には、C1はL0とL2の平均、C2はL1
そのものになる。VKが1の時は、Ka=0、Kb=Kd
=D、Kc=2Dとし、L1、L2、L3の3ラインの信号か
ら補間を行うが、実際には、C1はL2そのもの、C2はL
1とL3の平均になる。VKが0〜1の間の場合は、VK
が0と1の時の値から線形補間によって求めるのであ
る。
【0057】このようにして求めた乗算係数K1、K2、K
3、K01、K12、K23、Ka、Kb、Kc、Kdの一具体例を示した
のが図8であり、同図からも判るように、各垂直内挿フ
ィルタ毎の係数の総和が補間位置によって変化しないよ
うになっている点に留意すべきである。
【0058】図5に戻って、垂直補間位回路29から上
述のようにして垂直補間された輝度信号Y、色信号C
1、C2、垂直アパーチャ信号Vap、垂直差分信号Vdfが
出力され、そのうちの色信号C1、C2 は図1の場合と
同様に構成(図2)されたY/C分離回路21によって
前述したYL、Cr、Cb信号に変換され、 このYL、C
r、Cb及び上記Vap、Vdfが水平補間・ローパスフィル
タ回路30に入力される。この回路30の水平補間部
は、上記各入力YL、Cr、Cb、Vap、Vdf のそれぞれ
に対して、図9のように1画素遅延回路30aと、2個
の係数乗算器30b、30cと、乗算係数設定回路30
dと、加算器30fによって2タップの線形補間回路と
して構成されており、水平補間位置を表す水平補間係数
HKに応じて図10のような乗算係数K1、K2が上記係
数設定回路30dから出力されるようになっている。従っ
て、この水平補間部の動作は、前述した垂直補間回路2
9の説明(図7参照)からも容易に類推できるように、ズ
ーム倍率に応じて現実の2画素の間のに相当する信号が
作成されて導出されることになる。また、この回路30
の各ローパスフィルタ部は、図1のローパスフィルタ部
11〜14及び22と同じである。
【0059】このようにして水平補間・ローパスフィル
タ回路30から、垂直/水平補間されたHap、Y、Va
p、Vdf、YL、Cr、Cb の各信号が出力され、これら
各信号が図1の場合と全く同様にして以後の処理が行わ
れる。従って、この図5の実施例に於いても、図1の実
施例の場合と同じように色偽信号の抑圧が行われるので
ある。
【0060】なお、図1及び図5の実施例の色信号抑圧
回路25(図3)では、色抑圧制御信号をVapとVdfの
両方を用いて作成するようにしたが、前述したように色
偽信号の抑圧が若干不正確になるのを我慢すれば、Vdf
のみを用いて上記制御信号を作成してもよく、その場合
でもVapのみを用いて作成する場合よりは抑圧効果はか
なり改善される。また、図3の加算器25fの出力信号
に、更に絶対値化した水平アパーチャ信号Hapを加算す
ることにより、水平方向の色偽信号の抑圧も可能にな
る。
【0061】
【発明の効果】本発明により、輝度変化が滑らかで且つ
色が切換わるような部分でも確実に色偽信号を抑圧でき
る。また、電子的な拡大を行う電子ズーム動作時にも、
補間位置による抑圧むら等を伴わず、何ら問題なく垂直
色偽信号を抑圧できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラービデオカメラの一実施例を
示すブロック図である。
【図2】そのY/C分離回路の内部構成を示すブロック
図である。
【図3】図1の色信号抑圧回路の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】上記色信号抑圧回路の動作を説明するための特
性図である。
【図5】本発明によるカラービデオカメラの他の実施例
を示すブロック図である。
【図6】図5の垂直補間回路の内部構成を示すブロック
図である。
【図7】その垂直補間回路の各乗算係数の求め方を示す
説明図である。
【図8】その各乗算係数の具体例を示す図である。
【図9】図1の水平補間・フィルタ回路内の水平補間部
の構成を示すブロック図である。
【図10】その水平補間部の各乗算係数を示す図であ
る。
【図11】モザイク型カラーフィルタを備えるCCD出
力信号の処理を説明する図である。
【図12】モザイク型カラーフィルタによる色偽信号の
発生を説明する図である。
【図13】高輝度状態での偽垂直差分信号の発生の様子
を説明する図である。
【符号の説明】
1 CCD素子 4 同時化・差分回路 25 色偽信号抑圧回路 25a 制御信号作成部 25b 高輝度部分抑圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宅間 正男 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 川上 聖肇 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭64−47182(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モザイク型のカラーフィルタを有するCC
    D素子と、少なくとも2つ以上の1ライン遅延回路とを
    備え、この1ライン遅延回路により同時化された連続す
    る3ライン分のCCD出力信号を用いてY/C分離を行
    うカラービデオカメラに於いて、 前記3ラインのうち中央の1ラインを除く2ラインのC
    CD出力信号間の差分信号を絶対値化する絶対値化回路
    と、 この絶対値化回路の出力信号から一定レベルを差し引く
    減算回路と、 この減算回路の出力信号の利得を設定する利得設定回路
    とを備え、 前記利得設定回路からの制御信号によりγ補正後の色信
    号の利得制御を行うことにより、前記カラーフィルタに
    起因する垂直方向の色偽信号を抑圧することを特徴とす
    るカラービデオカメラの色偽信号抑圧回路。
  2. 【請求項2】モザイク型のカラーフィルタを有するCC
    D素子と、少なくとも2つ以上の1ライン遅延回路とを
    備え、この1ライン遅延回路により同時化された連続す
    る3ライン分のCCD出力信号を用いてY/C分離を行
    うカラービデオカメラに於いて、 前記3ラインのうち中央の1ラインを除く2ラインのC
    CD出力信号間の差分信号及び前記3ライン分のCCD
    出力信号から得た垂直アパチャー信号をそれぞれ絶対値
    化する第1及び第2の絶対値化回路と、 この第1及び第2の絶対値化回路出力を加算する加算回
    路と、 この加算回路の出力信号から一定レベルを差し引く減算
    回路と、 この減算回路の出力信号の利得を設定する利得設定回路
    とを備え、 前記利得設定回路からの制御信号によりγ補正後の色信
    号の利得制御を行うことにより、前記カラーフィルタに
    起因する垂直方向の色偽信号を抑圧することを特徴とす
    るカラービデオカメラの色偽信号抑圧回路。
  3. 【請求項3】モザイク型のカラーフィルタを有するCC
    D素子と、少なくとも3つ以上の1ライン遅延回路とを
    備え、この1ライン遅延回路により同時化された連続す
    る4ライン分のCCD出力信号を入力とする垂直補間回
    路によりライン補間を行って映像信号を拡大処理するよ
    うにしたカラービデオカメラに於い て、 前記垂直補間回路によりライン補間された連続する3ラ
    インのうち中央の1ラインを除く2ラインのCCD出力
    信号間の差分信号を絶対値化する絶対値化回路と、 この絶対値化回路の出力信号から一定レベルを差し引く
    減算回路と、 この減算回路の出力信号の利得を設定する利得設定回路
    とを備え、 前記利得設定回路からの制御信号によりγ補正後の色信
    号の利得制御を行うことにより、前記カラーフィルタに
    起因する垂直方向の色偽信号を抑圧することを特徴とす
    るカラービデオカメラの色偽信号抑圧回路。
  4. 【請求項4】 前記垂直補間回路は4ライン分の垂直内
    挿フィルタを構成し、このフィルタは各ラインの入力信
    号のそれぞれにライン補間位置に応じて変化する係数を
    乗算したのち加算することにより、前記4ライン分の入
    力信号を加重平均化して出力するように構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の色偽信号抑圧回路。
  5. 【請求項5】 前記制御信号は、CCD出力信号からY
    /C分離回路によって分離された輝度信号が一定レベル
    以上の時は、その輝度信号のレベルに応じてレベル制御
    されるように構成されていることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の色偽信号抑圧回路。
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JP2539682B2 (ja) * 1989-04-04 1996-10-02 シャープ株式会社 電子的に拡大撮影可能な撮像装置

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