JP2512466Y2 - 生体固定用粘着部材 - Google Patents
生体固定用粘着部材Info
- Publication number
- JP2512466Y2 JP2512466Y2 JP4723990U JP4723990U JP2512466Y2 JP 2512466 Y2 JP2512466 Y2 JP 2512466Y2 JP 4723990 U JP4723990 U JP 4723990U JP 4723990 U JP4723990 U JP 4723990U JP 2512466 Y2 JP2512466 Y2 JP 2512466Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic
- layer
- base material
- adhesive member
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Materials For Medical Uses (AREA)
- Finger-Pressure Massage (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、生体電極や生体測定用センサーなどの生体
に適用する器具を生体皮膚面に固定するための粘着部材
に関するものである。
に適用する器具を生体皮膚面に固定するための粘着部材
に関するものである。
<従来技術> かかる粘着部材としては、皮膚面に密着性の良好な柔
軟な合成樹脂系発泡体を基材として、この発泡基材の両
面に粘着層を設けたものを所望の形状に打ち抜き等した
ものが使用される。
軟な合成樹脂系発泡体を基材として、この発泡基材の両
面に粘着層を設けたものを所望の形状に打ち抜き等した
ものが使用される。
<考案が解決しようとする課題> しかして、基材である合成樹脂系発泡体は弾性を有し
ているので、一度皮膚面に固定した後は、元の状態に復
元してしまう。このため、使用後に生体用器具をかかる
粘着部材とともに取り外すときには、発泡基材の伸び限
界を超えた強い剥離応力が加わると、その剥離応力が皮
膚面との間で強い劈開力を作用させ皮膚に刺激を与える
ものである。とくに、このような固定用器具は往々にし
て取り外しを素早く行うものであり、このような場合、
皮膚に強い刺激を与えるので、カブレの原因となること
がある。
ているので、一度皮膚面に固定した後は、元の状態に復
元してしまう。このため、使用後に生体用器具をかかる
粘着部材とともに取り外すときには、発泡基材の伸び限
界を超えた強い剥離応力が加わると、その剥離応力が皮
膚面との間で強い劈開力を作用させ皮膚に刺激を与える
ものである。とくに、このような固定用器具は往々にし
て取り外しを素早く行うものであり、このような場合、
皮膚に強い刺激を与えるので、カブレの原因となること
がある。
<課題を解決するための手段> 本考案は上述の如き問題点に鑑みなされたもので、と
くに生体取付用の器具とともに素早く取り外すようなこ
とがあっても皮膚に刺激を与えることがない生体固定用
粘着部材を提供することを目的とする。即ち本考案は、
弾性体層の両面に粘着層を設けてなる構造であって、前
記弾性体層は弾性基材を圧縮処理して圧縮歪状態とした
ものから構成されていることを特徴とし、特に、弾性体
層が発泡倍率10倍以上の発泡体を1/2以下に圧縮処理し
た弾性基材から構成されるのが好ましいものである。
くに生体取付用の器具とともに素早く取り外すようなこ
とがあっても皮膚に刺激を与えることがない生体固定用
粘着部材を提供することを目的とする。即ち本考案は、
弾性体層の両面に粘着層を設けてなる構造であって、前
記弾性体層は弾性基材を圧縮処理して圧縮歪状態とした
ものから構成されていることを特徴とし、特に、弾性体
層が発泡倍率10倍以上の発泡体を1/2以下に圧縮処理し
た弾性基材から構成されるのが好ましいものである。
<実施例> 以下、本考案を図面により具体的に説明する。
第1図において、1は弾性体層であり、例えばウレタ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂系発泡体の如き
弾性基材を圧縮処理して弾性を失わない程度に圧縮歪状
態としたものから構成されている。ここで圧縮歪状態と
は、押圧しても元の(圧縮前の)厚み分に回復すること
がない状態をいい、例えば合成樹脂系発泡体の如き弾性
基材を基材の復元力に抗して過剰に圧縮処理することに
より、元の厚み分に回復する性能を失わせて作製するこ
とができる。このような圧縮歪状態とすることにより、
粘着部材を生体取り付け用器具に装着し、生体皮膚面に
固定後も元の厚み分に復元しないものである。しかし
て、弾性基材は発泡倍率が10倍以上、好ましくは30〜10
0倍の連続気泡系発泡体を、1/2以下、好ましくは1/20〜
3/10の厚みに圧縮処理されていると、その圧縮歪状態の
下でのクッション性が良好であるから、皮膚密着性が良
好で且つ使用中の外的な衝撃に対する緩衝性に優れるの
で固定効果に優れると共に、引き剥がすときの厚みの拡
張(拡開)度を大きくできるので、後述する本考案の作
用効果を増大でき、好ましい。
ン樹脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂系発泡体の如き
弾性基材を圧縮処理して弾性を失わない程度に圧縮歪状
態としたものから構成されている。ここで圧縮歪状態と
は、押圧しても元の(圧縮前の)厚み分に回復すること
がない状態をいい、例えば合成樹脂系発泡体の如き弾性
基材を基材の復元力に抗して過剰に圧縮処理することに
より、元の厚み分に回復する性能を失わせて作製するこ
とができる。このような圧縮歪状態とすることにより、
粘着部材を生体取り付け用器具に装着し、生体皮膚面に
固定後も元の厚み分に復元しないものである。しかし
て、弾性基材は発泡倍率が10倍以上、好ましくは30〜10
0倍の連続気泡系発泡体を、1/2以下、好ましくは1/20〜
3/10の厚みに圧縮処理されていると、その圧縮歪状態の
下でのクッション性が良好であるから、皮膚密着性が良
好で且つ使用中の外的な衝撃に対する緩衝性に優れるの
で固定効果に優れると共に、引き剥がすときの厚みの拡
張(拡開)度を大きくできるので、後述する本考案の作
用効果を増大でき、好ましい。
尚、層1の厚みは通常0.5〜10mmである。
2,2は弾性体層1の両面に設けた粘着層であり、通常
は生体皮膚面に対して刺激性の少ないアクリル系、ゴム
系等の粘着剤を厚み1〜400μm程度となるように塗布
形成される。3,3は粘着層2,2面を保護する剥離紙であ
る。
は生体皮膚面に対して刺激性の少ないアクリル系、ゴム
系等の粘着剤を厚み1〜400μm程度となるように塗布
形成される。3,3は粘着層2,2面を保護する剥離紙であ
る。
このように構成してなる本考案の作用を第2図A及び
Bによって説明すると次の通りである。
Bによって説明すると次の通りである。
第2図Aは、生体取り付け用器具Pに予め装着した本
考案の粘着部材を皮膚S面に固定した状態を示すもの
で、弾性体層1の厚みt1は固定後も圧縮処理前の厚み分
に復元しない。これを器具Pとともに皮膚S面から剥離
すると、第2図Bに示すように層1は圧縮処理前の厚み
分+弾性基材の伸びで示される厚みt2にまで拡開し、そ
の拡開分だけ皮膚面に作用する劈開力が緩和されるか
ら、皮膚Sに対する刺激が緩和されるものである。
考案の粘着部材を皮膚S面に固定した状態を示すもの
で、弾性体層1の厚みt1は固定後も圧縮処理前の厚み分
に復元しない。これを器具Pとともに皮膚S面から剥離
すると、第2図Bに示すように層1は圧縮処理前の厚み
分+弾性基材の伸びで示される厚みt2にまで拡開し、そ
の拡開分だけ皮膚面に作用する劈開力が緩和されるか
ら、皮膚Sに対する刺激が緩和されるものである。
<考案の効果> 本考案は以上の如く構成されているので、生体用器具
と共に圧縮歪状態の粘着部材を皮膚面から取り外すに際
しては、その剥離応力がまず始めに圧縮歪み状態の弾性
体層に加わって厚み方向にある程度拡開(例えば、第2
図AおよびBにおける弾性体層1の厚みがt1からt2に拡
開)したのち、皮膚面と接している粘着層が剥離してゆ
くのである。従って、弾性体層が圧縮処理されていない
場合と比べて、皮膚面に対しては徐々に剥離応力が加わ
ることになるので、皮膚面に対して一気に強い剥離応力
が加わらなくなり、劈開刺激が緩和されるのである。従
って、器具を素早く取り外すようなことがあっても、生
体皮膚面に刺激を与えることがなく、かかる劈開刺激に
起因するカブレを有効に防止できるという効果がある。
特に、弾性体層を特定の発泡体から構成した場合には、
圧縮歪状態でもクッション性が良好で、器具固定効果に
も優れるという効果がある。
と共に圧縮歪状態の粘着部材を皮膚面から取り外すに際
しては、その剥離応力がまず始めに圧縮歪み状態の弾性
体層に加わって厚み方向にある程度拡開(例えば、第2
図AおよびBにおける弾性体層1の厚みがt1からt2に拡
開)したのち、皮膚面と接している粘着層が剥離してゆ
くのである。従って、弾性体層が圧縮処理されていない
場合と比べて、皮膚面に対しては徐々に剥離応力が加わ
ることになるので、皮膚面に対して一気に強い剥離応力
が加わらなくなり、劈開刺激が緩和されるのである。従
って、器具を素早く取り外すようなことがあっても、生
体皮膚面に刺激を与えることがなく、かかる劈開刺激に
起因するカブレを有効に防止できるという効果がある。
特に、弾性体層を特定の発泡体から構成した場合には、
圧縮歪状態でもクッション性が良好で、器具固定効果に
も優れるという効果がある。
第1図は本考案の実施例を示す断面説明図、第2図A及
びBは本考案の使用状態を示す説明図であり、第2図A
は皮膚固定時の状態を、第2図Bは取り外し時の状態を
それぞれ示す。 1……弾性体層、2,2……粘着層
びBは本考案の使用状態を示す説明図であり、第2図A
は皮膚固定時の状態を、第2図Bは取り外し時の状態を
それぞれ示す。 1……弾性体層、2,2……粘着層
Claims (2)
- 【請求項1】弾性体層の両面に粘着層を設けてなる構造
であって、前記弾性体層は弾性基材を圧縮処理して圧縮
歪状態としたものから構成されている生体固定用粘着部
材。 - 【請求項2】弾性体層が発泡倍率10倍以上の発泡体を1/
2以下の厚みに圧縮処理した弾性基材から構成される請
求項1記載の生体固定用粘着部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4723990U JP2512466Y2 (ja) | 1990-05-02 | 1990-05-02 | 生体固定用粘着部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4723990U JP2512466Y2 (ja) | 1990-05-02 | 1990-05-02 | 生体固定用粘着部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH045807U JPH045807U (ja) | 1992-01-20 |
JP2512466Y2 true JP2512466Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=31562998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4723990U Expired - Lifetime JP2512466Y2 (ja) | 1990-05-02 | 1990-05-02 | 生体固定用粘着部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512466Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7473485B2 (ja) * | 2019-01-28 | 2024-04-23 | 日東電工株式会社 | 皮膚貼付材 |
EP3919031A4 (en) * | 2019-01-28 | 2022-11-02 | Nitto Denko Corporation | SKIN PATCH MATERIAL |
JP7552096B2 (ja) * | 2020-06-23 | 2024-09-18 | Dic株式会社 | 粘着テープ、並びに物品及び電子機器 |
-
1990
- 1990-05-02 JP JP4723990U patent/JP2512466Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH045807U (ja) | 1992-01-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |