JP2512332B2 - 摩擦部材の製造方法 - Google Patents

摩擦部材の製造方法

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寛 河野
幹夫 新海
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2404/00Parts for transporting or guiding the handled material
    • B65H2404/50Surface of the elements in contact with the forwarded or guided material
    • B65H2404/52Surface of the elements in contact with the forwarded or guided material other geometrical properties
    • B65H2404/521Reliefs
    • B65H2404/5212Reliefs produced by embedding particles

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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばOA機器等に使用される紙送りローラ
や動力伝達用のプーリなどに使用される摩擦部材の製造
方法に関するものである。
[従来の技術] 例えば、プロッタ、タイプライタ、ファクシミリ等に
使用される紙送りローラは、2本のローラのうち少なく
とも一方のローラの表面にゴムライニング、ショットブ
ラスト加工あるいはローレット加工を施したものが用い
られていた。
しかしながら、最近ではPETフィルムや葉書などの厚
い紙に印刷する場合が増加しており、PETフィルムの場
合は表面が非常に滑らかで滑り易く、また葉書などの厚
紙の場合は質量が大きいため、送りや移動を繰返すうち
に位置ずれを生じ、正確な紙送りができなくなるという
問題があった。
そこで、アルミニウム等からなるローラ素材の全表面
に、コーティング、スプレイ等により均一な薄膜状の接
着剤層を形成し、ローラ素材を回転させながらアルミナ
粒子等を付着させて表面に摩擦層を形成したローラが多
数使用されている。なお、必要に応じてアルミナ粒子等
の表面に接着剤を塗布し、アルミナ粒子の脱落を防止し
たものもある。
このようなローラによって紙やフィルムを送ると、ア
ルミナ粒子等が紙やフィルムにくい込んで強制的に紙送
りを行なうことができるので、繰返し移動させても位置
ずれを生ずることがない。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように構成したローラは、正確に紙送りを行な
うことができるが、次のような問題がある。
(1) 製造にあたっては、ローラ素材の加工−表面処
理−指定部以外のマスキング−表面に接着剤を塗布−粒
子を付着−接着剤の上塗り−乾燥・硬化等、多くの工程
を経なければならないので、製作が面倒であるばかりで
なく、コスト高になる。
(2) ローラ素材は、接着剤のコーティングに馴む材
料であること、洗浄の際の耐溶剤性、乾燥の際の耐高温
性を有する材料であることなど種々条件があり、材料の
選定が面倒である。
(3) ローラ素材を高精度に製作しても、接着剤によ
り粒子を付着させるため、ローラの精度は必ずしも充分
ではない。
(4) 表面に付着した粒子が重なり合って異常に突出
することがあり、このため紙やフィルムを損傷する。
本発明は上記の課題を解決すべくなされたもので、製
造が簡単でコストを大幅に低減でき、しかも確実に紙送
りや動力の伝達を行なうことのできる摩擦部材の製造方
法を得ることを目的としたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る摩擦部材の製造方法は、熱硬化性樹脂又
は熱可塑性樹脂からなるバインダーに、無機質粒子およ
び必要に応じて硬化剤を混合して射出成型等により所望
の形状に成型したのち、この成型品の表面のバインダー
をショットブラスト加工により除去して無機質粒子を表
面に露出させるようにしたものである。
[作用] 例えば紙送りローラの場合、表面に露出した無機質粒
子が用紙やフィルムにくい込み、これらを確実に送り出
すことができ、ずれ、ダブリ、しわ、斜行等の発生を防
止できる。
[発明の実施例] 本発明は、熱硬化性樹脂(尿素樹脂、メラミン樹脂、
フェノール樹脂等)、又は熱可塑性樹脂(ポリエチレ
ン、ポリアミド等)からなるバインダーに、無機質粒子
(アルミナ、シリコンカーバイト等)(以下粒子とい
う)と必要に応じて硬化剤を均一に分散して混合し、中
心部にシャフトを配置した射出成型、圧縮成型等により
第1図に示すように所望の形状に成型して成型品(ロー
ラ素材)(1)を製造し、ついで、第2図に示すように
ショットブラスト加工によりその表面のバインダーを除
去して表面に粒子を露出させたものである。なお、第1
図、第2図において、(2)はバインダー、(3)は粒
子、(4)はシャフトである。
以下に本発明の具体的実施例について説明する。
実施例1 (1) 材料 (重量) 粒子:アルミナ#80(平均粒度230μm) 300部 バインダー:バーカム1364(大日本インキ製フエノール
樹脂) 100部 硬化剤:ヘキサミン 10部 (2) 成型 上記の材料を均一に分散して混練、粘結したのち、内
径21.2mm、長さ13mmの型を有する圧縮成型金型に投入
し、260kg/cm2の圧力により成型した。ついで、この成
型品を電気炉により150℃で3時間加熱して焼成し、ロ
ーラ素材(1)を製作した。
(3) 目立(粒子の露出) 装置名:新東工業社製 スパウダーSF-KR型 投射材:アルミナ#120 圧力:5.0kg/cm2 距離:15cm 投射角度:70° 吐出量:1,500g/min 上記の条件で、ローラ素材(1)を第3図に示すよう
に20個連結し、回転させながら、ショットブラストのノ
ズルを1.2m/minの速度で移動させ、表面に12.6秒間投射
材を投射した。
(4) 評価 上記によって製作したローラを紙送り装置に取付け、
A−4版の用紙を20枚/分の速度で送って通紙試験を行
なったところ、ずれ、ダブリ、しわ、斜行、引っ掛り等
の発生がなく、良好な結果が得られた。
実施例2 実施例1において、投射材を#40(平均粒径500μ
m)のアルミナに代え、他は同じ条件でショットブラス
ト作業を行ない、ローラ素材(1)の表面のバインダー
等を除去してローラを製作した。
このローラにより実施例1と同様に通紙試験を行なっ
たところ、用紙のずれが発生して正確な紙送りができな
かった。また、ローラの外観からも効果的な目立てがな
されていないことが確認された。
実施例3 (1) 材料 (重量) 粒子:溶融ホワイトアルミナ#240 100部 バインダー:ABS樹脂ペレット 60部 (2) 成型 上記配合物を射出成型機に投入し、外径22mm、長さ13
mmのローラ素材を製作した。
(3) 目立 実施例1のうち 投射材:アルミナ#320 圧力:4.0kg/cm2 吐出量:1.200g/min に変更して目立てを行ない、外径21.2mmのローラを製作
した。
(4) 評価 上記のローラにより実施例1と同様に通紙試験を行っ
たところ、ずれ、ダブリ、しわ、斜行、引っ掛り等がな
く、その上粒子が細かいため用紙に対する疵もほとんど
発生せず、きわめて良好な結果が得られた。
次に上記実施例に基いて細部の考察を行なえば、次の
通りである。
(1) 材料の配合について、 (A) 粒子 アルミナ(Al2O3)、炭化けい素(SiC)、ダイヤモン
ド等のセラミックスあるいは鉱物質粒子が好ましく、ヌ
ープ硬度(HK)で800(石英)〜8.000(ダイヤモンド)
の高硬度の粒子を使用できるが、通常はアルミナ(HK=
2000)又は炭化けい素(HK=2500)が適当である。
また、本発明に適する粒子の粒度は、#80(平均粒径
230μm)〜#400(平均粒径40μm)の範囲が望まし
く、粒度が粗いと配合の均一分散が不良で、かつ最終製
品の精度が劣り、性能も悪い。一方、粒度が細かすぎる
とショットブラストによる粒子の露出が困難である。
(B) バインダー 上記粒子より硬度の低いものであれば、基本的には
属、無機物、合成樹脂等、何れでもよいが、製造の面で
制限を受ける。つまり、融点の高い金属では粒子が溶融
してしまい、融点の比較的低い金属でも粒子を混合した
ときに、粒子が均一に分散されない。したがって、耐熱
性がありショットブラストのかけ易い材料である合成樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、AB
S、PC、POM、PPO等の熱硬化性樹脂あるいはエンプラが
好ましい(ゴムのようにポアソン比が0.5に近い弾性体
は、ショットブラストがかけ難く、不適当である。) (C) 配合比 実験的に、成型母体の強度維持、適正粒子密度の上か
ら、粒子/バインダー比は容量%で100/50〜100/200の
範囲が好ましいことがわかった。
(2) 目立 (A) 投射材の材質 成型母材の粒子と同硬度かそれ以下で、バインダーの
硬度より硬い材料が望ましく、鉱滓、鉄球、鋼球、スチ
ールグリット、アルミナ、炭化けい素、けい砂、ガラス
ビーズ等が使用でき、成型母材の材質に合わせて適宜選
択すればよい。
(B) 投射材の粒子径 成型母材の粒子径と同じかそれ以下の大きさで、成型
母材の粒子を100とした場合、概数100〜40の範囲が好ま
しい。粒子径が大きすぎると、橋掛け現象が発生し、バ
インダーの選択的除去ができない。また小さすぎると、
ショットブラストをかけるためのエネルギーが不足し、
低効率で製品も低性能となる。
実験によれば、投射材の径は、成型母材の粒子径の70
%前後が好ましかった。
前述の成型母材の粒子径と投射材の粒子径との関係
(100〜40)を整理すれば、表1の通りである。
上記の説明では、本発明を紙送りローラに実施した場
合を示したが、例えば第4図に示すようにベルト(6)
が掛けられる動力伝達用のプーリ(5)や、第5図に示
すような平板状の摩擦部材(7)にも本発明を実施する
ことができる。
また実施例では中心部にシャフトを配置した金型によ
り、このシャフトと一体にローラ素材を成型する場合に
ついて述べたが、成型後シャフトを除去し、後でローラ
軸を圧入してもよい。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば次の
ような顕著な効果を得ることができる。
(1) 工程は、粒子と基剤等の混練、粘結−成型−目
立てでよいので、従来に比べてきわめて簡単になりコス
トを1/5〜1/10に低減することができる。
(2) この種の摩擦部材は粒子の露出程度が摩擦機能
を左右するが、本発明によれば、粒子の配合割合やショ
ットブラストの射出材の種類、射出時間、射出速度等を
調整することにより所望の摩擦機能を得ることができ、
精度を向上させることができる。
(3) ショットブラストで加工するので表面に粒子が
異常に突出したり、粒子が欠落したりすることがなく、
用紙等が損傷したり、用紙送りのズレ等を発生させるお
それがない。
(4) 小物や単純な形状の摩擦部材を大量生産する場
合、工程の簡素化、コストの低減等の面から特に有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るローラ素材の実施例の拡大断面
図、第2図は完成したローラの拡大断面図、第3図はシ
ョットブラストの例を示す斜視図、第4図(a),
(b)及び第5図は本発明の別の実施例の斜視図であ
る。 1:ローラ素材、2:バインダー、3:無機質粒子、4:シャフ
ト、5:プーリ、6:動力伝達ベルト、7:平板状の摩擦部
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−275937(JP,A) 特開 昭63−160967(JP,A) 特開 昭60−68350(JP,A) 実開 昭61−119549(JP,U) 実開 昭62−78451(JP,U) 実開 昭62−63253(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂バインダー
    に、無機質粒子および必要に応じて硬化剤を混合して射
    出成型等により所望の形状に成型したのち、該成型品の
    表面のバインダーをショットブラスト加工により除去し
    て前記無機質粒子を表面に露出させたことを特徴とする
    摩擦部材の製造方法。
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