JP2511518Y2 - 排気管外板部材 - Google Patents

排気管外板部材

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JP2511518Y2
JP2511518Y2 JP1990089133U JP8913390U JP2511518Y2 JP 2511518 Y2 JP2511518 Y2 JP 2511518Y2 JP 1990089133 U JP1990089133 U JP 1990089133U JP 8913390 U JP8913390 U JP 8913390U JP 2511518 Y2 JP2511518 Y2 JP 2511518Y2
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vibration
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保男 寺田
正博 秋葉
天 中川
哲也 西岡
治朗 井本
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Honda Motor Co Ltd
OHSHIMA KOGYO CO Ltd
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Honda Motor Co Ltd
OHSHIMA KOGYO CO Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、高温に耐えかつ振動を有効に減衰させるこ
とができる耐熱制振鋼板に関し、特に、かかる耐熱制振
鋼板により形成したエンジンの排気管外板部材に関す
る。
従来技術 従来、2枚の鋼板の間にフェノール樹脂またはエポキ
シ樹脂にアルミニウム粉体を混合して成る制振層を介在
させて複合構造とした制振鋼板が知られているが、この
制振鋼板は、バインダとしてフェノール樹脂またはエポ
キシ樹脂を使用しているため、耐熱温度は180℃ないし2
00℃程度である。
従ってこの制振鋼板を例えばエンジンのマフラ外板と
して使用することはできない。マフラ外板は振動により
所謂外板鳴りを生じ易いのでその材料としては制振効果
の大きいものが望ましいが、一方、該外板は場所によっ
ては高温になるので約500℃程度の高い耐熱性が望まれ
る。
実公昭50−15055号公報に、内筒と外筒の間にポリエ
チレン樹脂等を介在させた排気管が示されているが、こ
のポリエチレン樹脂等は排気熱により200℃ないし300℃
程度で溶解もしくは燃焼するものである。
解決しようとする課題 本考案はこのような事情に鑑み、約500℃程度の温度
に耐えることのできる耐熱制振鋼板で形成されたエンジ
ンの排気管外板部材を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段および作用 このため、本考案の排気管外板部材は、アルミニウム
粉体、ステンレス鋼体およびガラスフリット粉体を混合
したシリコーン樹脂層を板面に一体に付着形成した鋼板
を、筒状に弯曲形成して成る。
上記鋼板(以下耐熱制振鋼板という)の付着層は、バ
インダとしてシリコーン樹脂が使用されかつこのシリコ
ーン樹脂中にステンレス鋼粉体が混合されているので付
着層自体の耐熱性が高く、さらにガラスフリット粉体が
混合されているので高温における鋼板との接合性が優れ
ている。従ってこの耐熱制振鋼板によりつくられた排気
管外板部材は高温に耐えるとともに該高温下において充
分な制振作用を有する。また本考案の排気管外管部材は
上記耐熱制振鋼板を筒状に弯曲成形して形成されるの
で、製作が極めて容易である。
実施例 第1図は本考案による耐熱制振鋼板1の断面を模型的
に示した説明図である。この耐熱制振鋼板1は2枚の鋼
板2,2間に制振層3をサンドウィッチ状に挟着して構成
されており、制振層3によって振動エネルギを吸収する
ことにより振動減衰効果(制振効果)を発揮する。
制振層3はシリコーン樹脂4中にアルミニウム粉体
5、ステンレス鋼粉体6およびガラスフリット(ガラス
原料混合物)粉体7を分散混合させた材料から成り、シ
リコーン樹脂4によって各粉体が互いに結合されるとと
もに制振層3全体が両側の鋼板2,2に接合されている。
なお、本実施例においては鋼板2としてSP材を使用し
たが、他の鋼種例えばSA材、SUS材等からなる鋼板を使
用してもよい。
上記制振層3は主要部がシリコーン樹脂4から成り、
しかもこのシリコーン樹脂4中にステンレス鋼粉体6が
分散されているので、前述のようにフェノール樹脂また
はエポキシ樹脂を使用しこの中にアルミニウム粉体だけ
を混入した従来の制振層に比して耐熱性が極めてよい。
しかもシリコーン樹脂4中にはさらにガラスフリット粉
体7が分散しているので、高温における鋼板2への接合
性が良く、高温においても鋼板2から剥離することなく
良好な制振効果を発揮する。実際この耐熱制振鋼板1の
耐熱温度は約500℃に達する。
第2図は前記従来の耐熱制振鋼板と本考案による耐熱
制振鋼板1とを種々の温度に保持した後、制振層と鋼板
との接合力を測定した結果を示し、点線は従来品につい
て得られた結果、実線は本考案品について得られた結果
である。このグラフから、従来の耐熱制振鋼板の使用可
能な最高温度は約200℃であるが、本考案による耐熱制
振鋼板1は約500℃まで使用可能であることがよく分か
る。
第3図は制振層3の制振効果を確認するために行った
試験の結果を示す。この試験は、板厚0.4mm、寸法150mm
×70mmのSP材からなる鋼板2,2の間に膜厚50μの制振層
3を熱着した本考案による試験片Aと、これと同寸法で
板厚0.8mmのSP鋼板からなる試験片Bとについて、所定
の加振力を付加した時の振動レベルを測定したものであ
り、図には周波数2KHz近辺において試験片AおよびBに
ついてそれぞれ得られた振動レベルの範囲を示してあ
る。これから試験片Aが試験片Bに比較して大きな制振
効果を有することが分かる。
第4図は本考案の一実施例である車両用エンジンの排
気装置用部材の一つである排気マフラ8の斜視図で、9
はエンジンに接続された排気管である。このマフラ8の
外板10は、第5図に示すように、上述した本考案による
耐熱制振鋼板1を巻いて形成されている。外板10の形成
は、第6図に示すように、耐熱制振鋼板1を成形ロール
11上に巻き付けることにより容易に行うことができる。
一般に排気マフラの外板は振動により外板鳴りを生ず
るが、本実施例においてはこの外板を耐熱制振鋼板1で
形成してあるので、外板鳴りの減衰が非常に大きい。一
方、排気マフラの外板は高温の排気に接触するので充分
な耐熱性を要求されるが、耐熱制振鋼板1は約500℃ま
での耐熱性を有しているので、マフラ外板としての使用
に充分耐える。
以上、2枚の鋼板2,2に制振層3を挟着したサンドイ
ッチ構造の耐熱制振鋼板1について説明したが、第7図
に示すように、耐熱制振鋼板1を1枚の鋼板2の片側に
制振層3を塗布した片側塗布構造のものとしてもよい。
第8図はこのような片側塗布構造の耐熱制振鋼板1で形
成したマフラ外板10の断面図である。
耐熱制振鋼板1は排気マフラの外板としてだけでなく
一般に、高温にさらされかつ振動を生じ易い排気装置用
部材に広く適用できる。その一例として第9図に本耐熱
制振鋼板1を排気管プロテクタとして使用した例を示
す。同図において12は排気管、13は該排気管12の弯曲部
を上方から両側へかけて覆って排気管12を保護する排気
管プロテクタである。この排気管プロテクタ13は第10図
に示すように前記サンドイッチ構造の耐熱制振鋼板1に
よって形成されている。この代りに前記第7図の片側塗
布構造の耐熱制振鋼板1によって排気管プロテクタ13を
形成してもよいことは言うまでもない。
考案の効果 以上の通り、本考案の排気管外板部材は、アルミニウ
ム粉体、ステンレス鋼粉体およびガラスフリット粉体を
混合したシリコーン樹脂層を板面に一体に付着形成した
鋼板を、管状に弯曲成形して成っているので、非常に優
れた耐熱性と耐振性とを有し、かつ製作が極めて容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による耐熱制振鋼板の断面を模型的に示
した説明図、第2図は従来の耐熱制振鋼板と本考案によ
る耐熱制振鋼板との制振層接合力を示す線図、第3図は
本考案による耐熱制振鋼板と単なる鋼板との振動レベル
を示す線図、第4図は本考案による耐熱制振鋼板を使用
した排気マフラの斜視図、第5図は第4図のV−V線に
沿う断面図、第6図はマフラ外板形成工程の説明図、第
7図は本考案による耐熱制振鋼板の他の実施例を示す断
面図、第8図は同実施例による耐熱制振鋼板により形成
した排気マフラ外板を示す第5図と同様な断面図、第9
図は本考案による耐熱制振鋼板を排気管プロテクタに使
用した例を示す側面図、第10図は第9図のX−X線に沿
う要部断面図である。 1…耐熱制振鋼板、2…鋼板、3…制振層、4…シリコ
ーン樹脂、5…アルミニウム粉体、6…ステンレス鋼粉
体、7…ガラスフリット粉体、8…マフラ、9…排気
管、10…外板、11…成形ロール、12…排気管、13…排気
管プロテクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 秋葉 正博 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)考案者 中川 天 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)考案者 西岡 哲也 熊本県菊地郡合志町豊岡1280番地 合志 技研工業株式会社内 (72)考案者 井本 治朗 神奈川県横須賀市長浦町2―3 (56)参考文献 特開 昭57−79214(JP,A) 特開 昭63−18804(JP,A) 実開 昭59−130017(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム粉体、ステンレス鋼粉体およ
    びガラスフリット粉体を混合したシリコーン樹脂層を板
    面に一体に付着形成した鋼板を、筒状に弯曲形成して成
    る排気管外板部材。
JP1990089133U 1990-08-28 1990-08-28 排気管外板部材 Expired - Lifetime JP2511518Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990089133U JP2511518Y2 (ja) 1990-08-28 1990-08-28 排気管外板部材
TW80107115A TW258759B (en) 1990-08-28 1991-09-09 Heat resistant damping steel plate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990089133U JP2511518Y2 (ja) 1990-08-28 1990-08-28 排気管外板部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0447129U JPH0447129U (ja) 1992-04-22
JP2511518Y2 true JP2511518Y2 (ja) 1996-09-25

Family

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5779214A (en) * 1980-11-06 1982-05-18 Kawasaki Heavy Ind Ltd Manufacture of exhaust pipes
JPS5823086A (ja) * 1981-08-03 1983-02-10 三菱電機株式会社 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
TW258759B (en) 1995-10-01
JPH0447129U (ja) 1992-04-22

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