JP2511119Y2 - 超音波霧化器 - Google Patents
超音波霧化器Info
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- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
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- B05B17/04—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
- B05B17/06—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
- B05B17/0607—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
- B05B17/0653—Details
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- B05B17/0638—Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers spray being produced by discharging the liquid or other fluent material through a plate comprising a plurality of orifices
- B05B17/0646—Vibrating plates, i.e. plates being directly subjected to the vibrations, e.g. having a piezoelectric transducer attached thereto
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、小電力で小霧化量の吸
入器等の用途に適した超音波霧化器に関する。
入器等の用途に適した超音波霧化器に関する。
【0002】従来、圧電磁器の厚さ方向の共振による超
音波振動を利用した超音波霧化器としては、室内加湿用
の家庭用霧化器が知られている。このような室内加湿用
の霧化器は、水を入れた水槽の底部に圧電振動子を取り
付けたもので、数100cc程度の比較的大きな霧化量を
実現している。
音波振動を利用した超音波霧化器としては、室内加湿用
の家庭用霧化器が知られている。このような室内加湿用
の霧化器は、水を入れた水槽の底部に圧電振動子を取り
付けたもので、数100cc程度の比較的大きな霧化量を
実現している。
【0003】しかし、最近になって、電池駆動に適した
5W以下の小電力で小霧化量の超音波霧化器が、薬液等
を喉、気管、肺等に吸入するための吸入器等の用途に要
求されるようになってきている。
5W以下の小電力で小霧化量の超音波霧化器が、薬液等
を喉、気管、肺等に吸入するための吸入器等の用途に要
求されるようになってきている。
【0004】図4は、上述のような吸入器等の用途向け
に本出願人が先に提案している超音波霧化器を示してお
り、円板状の圧電磁器21の主面22A及び該主面の反
対面である対向面22Bにそれぞれ電極23A,23B
を形成してなる圧電振動子24の霧化作用面29(主面
上に電極を形成した面)側に圧電振動子24とほぼ同径
で円板状の多孔乃至網状薄板27を載置し、その圧電振
動子24周縁部分の上下両面を弾性環状支持体25で取
り囲んで多孔乃至網状薄板27と一体に保持し、霧化作
用面29上に給液手段(給液パイプ等)28を配置して
霧化すべき液体を適量滴下する構成である。この場合、
滴下された液体が毛細管現象で圧電振動子24の霧化作
用面29に広がることができるように、圧電振動子24
の霧化作用面29と多孔乃至網状薄板27下面との間に
微小な隙間を設けており、この微小な隙間は圧電振動子
24に対して僅かに遊びを持たせて多孔乃至網状薄板2
7を弾性環状支持体25で保持することで実現してい
る。前記多孔乃至網状薄板27には穴径が約10μm乃
至100μm程度の微小穴26が多数形成されている。
に本出願人が先に提案している超音波霧化器を示してお
り、円板状の圧電磁器21の主面22A及び該主面の反
対面である対向面22Bにそれぞれ電極23A,23B
を形成してなる圧電振動子24の霧化作用面29(主面
上に電極を形成した面)側に圧電振動子24とほぼ同径
で円板状の多孔乃至網状薄板27を載置し、その圧電振
動子24周縁部分の上下両面を弾性環状支持体25で取
り囲んで多孔乃至網状薄板27と一体に保持し、霧化作
用面29上に給液手段(給液パイプ等)28を配置して
霧化すべき液体を適量滴下する構成である。この場合、
滴下された液体が毛細管現象で圧電振動子24の霧化作
用面29に広がることができるように、圧電振動子24
の霧化作用面29と多孔乃至網状薄板27下面との間に
微小な隙間を設けており、この微小な隙間は圧電振動子
24に対して僅かに遊びを持たせて多孔乃至網状薄板2
7を弾性環状支持体25で保持することで実現してい
る。前記多孔乃至網状薄板27には穴径が約10μm乃
至100μm程度の微小穴26が多数形成されている。
【0005】以上の構成により、圧電振動子24上に給
液手段28によって液体が滴下供給されると、その液体
は毛細管現象で該圧電振動子24の霧化作用面29と多
孔乃至網状薄板27下面との間の微小な隙間に入って広
がり、多孔乃至網状薄板27の各微小穴26に入って微
小液柱を形成し、この多数の微小液柱の先端部分が圧電
振動子24の厚さ方向の超音波振動により霧化粒子とし
て空中に放出される。
液手段28によって液体が滴下供給されると、その液体
は毛細管現象で該圧電振動子24の霧化作用面29と多
孔乃至網状薄板27下面との間の微小な隙間に入って広
がり、多孔乃至網状薄板27の各微小穴26に入って微
小液柱を形成し、この多数の微小液柱の先端部分が圧電
振動子24の厚さ方向の超音波振動により霧化粒子とし
て空中に放出される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
先に提案している上記図4に示した構成では、圧電振動
子24の周縁部分の上下両面を弾性環状支持体25で取
り囲んで多孔乃至網状薄板27と一体に保持しているた
め、圧電振動子24の霧化作用面29の周縁部分上下面
が該弾性環状支持体25で覆われており、そのため実際
に霧化に寄与する領域が前記弾性環状支持体25で覆わ
れない霧化作用面29の中央付近に限られる嫌いがあ
る。
先に提案している上記図4に示した構成では、圧電振動
子24の周縁部分の上下両面を弾性環状支持体25で取
り囲んで多孔乃至網状薄板27と一体に保持しているた
め、圧電振動子24の霧化作用面29の周縁部分上下面
が該弾性環状支持体25で覆われており、そのため実際
に霧化に寄与する領域が前記弾性環状支持体25で覆わ
れない霧化作用面29の中央付近に限られる嫌いがあ
る。
【0007】最近になって吸入器等に用いるために超音
波霧化器のより一層の小型化が要望されており、このた
め、圧電振動子の直径を小さくすることが本出願人によ
って検討されるに至っているが、上記図4の構成の如
く、圧電振動子の周縁部分の上下両面を弾性環状支持体
で取り囲む構造であると、振動子径を小さくしたしたこ
とと相俟って実際に霧化に利用できる霧化作用面の領域
がかなり狭くなってしまう。また、給液手段として所定
幅の吸液帯(樹脂、ガラス等の繊維を束ねて毛細管現象
で液体を吸い上げ給液するもの)を利用するような場
合、弾性環状支持体が霧化作用面の周縁を覆っているの
が邪魔になって吸液帯の配置が圧電振動子の中央寄り位
置となってしまうため、吸液帯が霧化粒子噴出の障害と
なり、効率的な霧化ができなくなる問題がでてくる。さ
らに、上記図4の構成では、圧電振動子24と同様の大
きさで円板状の多孔乃至網状薄板27を圧電振動子24
の霧化作用面29に平行に載置して、弾性環状支持体2
5で一体に保持したが、圧電振動子24の外部で支持し
た帯状等の多孔乃至網状薄板を圧電振動子24の霧化作
用面29に当てる構造を採用したい場合には、圧電振動
子24の周縁部分の弾性環状支持体25の突出した高さ
が障害になる。
波霧化器のより一層の小型化が要望されており、このた
め、圧電振動子の直径を小さくすることが本出願人によ
って検討されるに至っているが、上記図4の構成の如
く、圧電振動子の周縁部分の上下両面を弾性環状支持体
で取り囲む構造であると、振動子径を小さくしたしたこ
とと相俟って実際に霧化に利用できる霧化作用面の領域
がかなり狭くなってしまう。また、給液手段として所定
幅の吸液帯(樹脂、ガラス等の繊維を束ねて毛細管現象
で液体を吸い上げ給液するもの)を利用するような場
合、弾性環状支持体が霧化作用面の周縁を覆っているの
が邪魔になって吸液帯の配置が圧電振動子の中央寄り位
置となってしまうため、吸液帯が霧化粒子噴出の障害と
なり、効率的な霧化ができなくなる問題がでてくる。さ
らに、上記図4の構成では、圧電振動子24と同様の大
きさで円板状の多孔乃至網状薄板27を圧電振動子24
の霧化作用面29に平行に載置して、弾性環状支持体2
5で一体に保持したが、圧電振動子24の外部で支持し
た帯状等の多孔乃至網状薄板を圧電振動子24の霧化作
用面29に当てる構造を採用したい場合には、圧電振動
子24の周縁部分の弾性環状支持体25の突出した高さ
が障害になる。
【0008】本考案は、上記の点に鑑み、小径の圧電振
動子を用いる場合に、圧電振動子片面の霧化作用面の液
体霧化に寄与する面積が広く確保でき、圧電振動子の超
音波振動を有効に霧化に利用でき、しかも給液手段や多
孔乃至網状薄板の配置の自由度の大きい小型化に適した
超音波霧化器を提供することを目的とする。
動子を用いる場合に、圧電振動子片面の霧化作用面の液
体霧化に寄与する面積が広く確保でき、圧電振動子の超
音波振動を有効に霧化に利用でき、しかも給液手段や多
孔乃至網状薄板の配置の自由度の大きい小型化に適した
超音波霧化器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の超音波霧化器は、圧電磁器の両面にそれぞ
れ電極を形成してなる圧電振動子の霧化作用面の全面が
開口する如く当該圧電振動子を支持体にて保持し、該圧
電振動子の霧化作用面側に多孔乃至網状薄板を配した構
成としている。
に、本考案の超音波霧化器は、圧電磁器の両面にそれぞ
れ電極を形成してなる圧電振動子の霧化作用面の全面が
開口する如く当該圧電振動子を支持体にて保持し、該圧
電振動子の霧化作用面側に多孔乃至網状薄板を配した構
成としている。
【0010】
【作用】本考案の超音波霧化器においては、圧電振動子
の霧化作用面の全面が開口する如く当該圧電振動子を支
持体にて保持することで、霧化作用面の支持体で覆われ
る部分を無くすため、霧化作用面の実際の霧化に利用可
能な面積を拡大できる。また、圧電振動子の霧化作用面
周縁に霧化作用面より高い障害物を除去できるので、多
孔乃至網状薄板や吸水手段の様々な配置形状が可能にな
る。
の霧化作用面の全面が開口する如く当該圧電振動子を支
持体にて保持することで、霧化作用面の支持体で覆われ
る部分を無くすため、霧化作用面の実際の霧化に利用可
能な面積を拡大できる。また、圧電振動子の霧化作用面
周縁に霧化作用面より高い障害物を除去できるので、多
孔乃至網状薄板や吸水手段の様々な配置形状が可能にな
る。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係る超音波霧化器の実施例を
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0012】図1及び図2で本考案の第1実施例を説明
する。これらの図において、1は円板状圧電磁器であ
り、この主面2Aには霧化作用側電極3Aが、主面2A
の反対面となる対向面2Bには対向電極3Bがそれぞれ
めっき等で形成されて圧電振動子4を構成している。ゴ
ム等の弾性環状支持体5は、断面が略L字状であって、
内周側に振動子配置溝6が形成されている。そして、該
振動子配置溝6に前記圧電振動子4が圧入又は接着剤で
固定され、その振動子配置溝6の底面部は前記圧電振動
子4の底面に対接し、振動子配置溝6の内周面部は前記
圧電振動子4の外周面に水密に対接している(液体によ
って電極3A,3B間が電気的に短絡されるのを防
止)。ここで重要なことは、前記圧電振動子4の霧化作
用面9の全面が開口(露出)する如く、該弾性環状支持
体5の高さが、圧電振動子4の全周において、圧電振動
子片面の霧化作用面9の高さと同じまたは低く形成され
ていることである。つまり、言い替えれば前記霧化作用
面9の高さが前記弾性環状支持体5と同じ高さか又は前
記弾性環状支持体5よりも高く設けられており、前記霧
化作用面9と前記弾性環状支持体5の高さの差を示す図
1の寸法aはa≧0である。圧電振動子4は弾性環状支
持体5を介してホルダ11で縦置き(垂直)に保持され
ている。
する。これらの図において、1は円板状圧電磁器であ
り、この主面2Aには霧化作用側電極3Aが、主面2A
の反対面となる対向面2Bには対向電極3Bがそれぞれ
めっき等で形成されて圧電振動子4を構成している。ゴ
ム等の弾性環状支持体5は、断面が略L字状であって、
内周側に振動子配置溝6が形成されている。そして、該
振動子配置溝6に前記圧電振動子4が圧入又は接着剤で
固定され、その振動子配置溝6の底面部は前記圧電振動
子4の底面に対接し、振動子配置溝6の内周面部は前記
圧電振動子4の外周面に水密に対接している(液体によ
って電極3A,3B間が電気的に短絡されるのを防
止)。ここで重要なことは、前記圧電振動子4の霧化作
用面9の全面が開口(露出)する如く、該弾性環状支持
体5の高さが、圧電振動子4の全周において、圧電振動
子片面の霧化作用面9の高さと同じまたは低く形成され
ていることである。つまり、言い替えれば前記霧化作用
面9の高さが前記弾性環状支持体5と同じ高さか又は前
記弾性環状支持体5よりも高く設けられており、前記霧
化作用面9と前記弾性環状支持体5の高さの差を示す図
1の寸法aはa≧0である。圧電振動子4は弾性環状支
持体5を介してホルダ11で縦置き(垂直)に保持され
ている。
【0013】前記圧電振動子4の霧化作用面9側には、
圧電振動子4の直径と同じ幅かやや小さい幅を持つ帯状
で多数の微小穴8を有する多孔乃至網状薄板7が、霧化
作用面9に対して平行乃至傾斜して配置されている。そ
の多孔乃至網状薄板7の一端は、ホルダ11の上部に螺
子止めされた取り付け板12に螺子13及びナット14
によって取り付けられ、これにより、多孔乃至網状薄板
7の他端部が圧電振動子4の霧化作用面9に接触する如
く保持されている。この多孔乃至網状薄板7の接する部
分は、静的には接触しているが、動的には圧電振動子4
の振動で微小間隔があいている場合であってもよい。こ
こで、圧電振動子4の霧化作用面9の実際に霧化作用が
行われる領域においては、図2のように、圧電振動子4
の霧化作用面9と多孔乃至網状薄板7の内面間に毛細管
現象で霧化すべき水、薬液等の液体Wが広がることがで
きるように微小な隙間Gが存在しており、この微小な隙
間Gは圧電振動子4に対して上記の如く平行乃至傾斜さ
せて多孔乃至網状薄板7を配置することで実現できる。
前記多孔乃至網状薄板7はステンレス等で、その肉厚は
数10μmであり、これに形成された多数の微小穴8の
穴径Dは約10μm乃至100μm程度である。
圧電振動子4の直径と同じ幅かやや小さい幅を持つ帯状
で多数の微小穴8を有する多孔乃至網状薄板7が、霧化
作用面9に対して平行乃至傾斜して配置されている。そ
の多孔乃至網状薄板7の一端は、ホルダ11の上部に螺
子止めされた取り付け板12に螺子13及びナット14
によって取り付けられ、これにより、多孔乃至網状薄板
7の他端部が圧電振動子4の霧化作用面9に接触する如
く保持されている。この多孔乃至網状薄板7の接する部
分は、静的には接触しているが、動的には圧電振動子4
の振動で微小間隔があいている場合であってもよい。こ
こで、圧電振動子4の霧化作用面9の実際に霧化作用が
行われる領域においては、図2のように、圧電振動子4
の霧化作用面9と多孔乃至網状薄板7の内面間に毛細管
現象で霧化すべき水、薬液等の液体Wが広がることがで
きるように微小な隙間Gが存在しており、この微小な隙
間Gは圧電振動子4に対して上記の如く平行乃至傾斜さ
せて多孔乃至網状薄板7を配置することで実現できる。
前記多孔乃至網状薄板7はステンレス等で、その肉厚は
数10μmであり、これに形成された多数の微小穴8の
穴径Dは約10μm乃至100μm程度である。
【0014】なお、15はホルダ11に取り付けられた
液体槽であり、水、薬液等の液体Wを収容している。ま
た、16は樹脂、ガラス等の繊維を帯状に束ねた吸液帯
であり、その先端が圧電振動子4の霧化作用面縁部上の
多孔乃至網状薄板7上に接しており、圧電振動子4の霧
化作用面9と多孔乃至網状薄板7の内面間に霧化すべき
液体を液体槽15から毛細管現象で吸い上げて適量給液
するものである。
液体槽であり、水、薬液等の液体Wを収容している。ま
た、16は樹脂、ガラス等の繊維を帯状に束ねた吸液帯
であり、その先端が圧電振動子4の霧化作用面縁部上の
多孔乃至網状薄板7上に接しており、圧電振動子4の霧
化作用面9と多孔乃至網状薄板7の内面間に霧化すべき
液体を液体槽15から毛細管現象で吸い上げて適量給液
するものである。
【0015】さて、図1の第1実施例の圧電振動子4の
電極3A,3B間に高周波電圧 (例えば2.4MHz)を
印加して圧電振動子4に厚さ方向の共振による超音波振
動を行わせておき、かつ吸液帯16より霧化すべき水、
薬液等の液体を圧電振動子4縁部に給液すると、給液し
た液体は図2のように毛細管現象で圧電振動子4の霧化
作用面9と多孔乃至網状薄板7の内面間の微小な隙間G
に入って広がり、さらに多孔乃至網状薄板7の各微小穴
8に入って微小液柱を形成する。そして、多数の微小液
柱の先端部分が圧電振動子4の厚さ方向の超音波振動で
霧化されて霧化粒子として空中に放出される。
電極3A,3B間に高周波電圧 (例えば2.4MHz)を
印加して圧電振動子4に厚さ方向の共振による超音波振
動を行わせておき、かつ吸液帯16より霧化すべき水、
薬液等の液体を圧電振動子4縁部に給液すると、給液し
た液体は図2のように毛細管現象で圧電振動子4の霧化
作用面9と多孔乃至網状薄板7の内面間の微小な隙間G
に入って広がり、さらに多孔乃至網状薄板7の各微小穴
8に入って微小液柱を形成する。そして、多数の微小液
柱の先端部分が圧電振動子4の厚さ方向の超音波振動で
霧化されて霧化粒子として空中に放出される。
【0016】この第1実施例の場合、圧電振動子4を保
持している弾性環状支持体5が該圧電振動子4の霧化作
用面9より突出していないため、霧化作用面9全面を霧
化に寄与する面積とすることが可能であり、小径の圧電
振動子であっても霧化に寄与する面積を充分確保でき
る。そして、多孔乃至網状薄板7が存在する部分に、非
常に薄い液体の膜が圧電振動子4の霧化作用面9と多孔
乃至網状薄板7内面間に得られるため、霧化に寄与する
面積が広く確保できるとともに、霧化すべき液体の供給
が圧電振動子4の縁部で行なわれるため、吸液帯16が
霧化の障害にならず、圧電振動子4の超音波振動を霧化
エネルギーに効率的に変換でき、小電力で充分な霧化量
が得られる。従って、小型軽量化に適している。
持している弾性環状支持体5が該圧電振動子4の霧化作
用面9より突出していないため、霧化作用面9全面を霧
化に寄与する面積とすることが可能であり、小径の圧電
振動子であっても霧化に寄与する面積を充分確保でき
る。そして、多孔乃至網状薄板7が存在する部分に、非
常に薄い液体の膜が圧電振動子4の霧化作用面9と多孔
乃至網状薄板7内面間に得られるため、霧化に寄与する
面積が広く確保できるとともに、霧化すべき液体の供給
が圧電振動子4の縁部で行なわれるため、吸液帯16が
霧化の障害にならず、圧電振動子4の超音波振動を霧化
エネルギーに効率的に変換でき、小電力で充分な霧化量
が得られる。従って、小型軽量化に適している。
【0017】なお、上記第1実施例では、圧電振動子4
を縦置き(垂直)に配置する構成としていたが、水平乃至
傾斜させた配置としてもよい。
を縦置き(垂直)に配置する構成としていたが、水平乃至
傾斜させた配置としてもよい。
【0018】図3は本考案の第2実施例を示す。この場
合、圧電振動子4を弾性環状支持体5で保持してホルダ
11に水平に配置し、湾曲させた多孔乃至網状薄板7A
を圧電振動子4の霧化作用面9上に接触させたものであ
る。この場合、多孔乃至網状薄板7Aの一端は、ホルダ
11の上部に螺子止めされた取り付け板12に螺子13
及びナット14によって取り付けられ、これにより、円
弧状に湾曲した多孔乃至網状薄板7Aが前記圧電振動子
4の霧化作用面9の中央付近で接する如く保持されてい
る。そして、第1実施例で用いた前記吸液帯16の代わ
りに給液細管19を用いて前記多孔乃至網状薄板7Aの
中央付近に適量の水、薬液等の液体を供給するようにし
ている。その他の構成は前述の第1実施例と同じであ
る。
合、圧電振動子4を弾性環状支持体5で保持してホルダ
11に水平に配置し、湾曲させた多孔乃至網状薄板7A
を圧電振動子4の霧化作用面9上に接触させたものであ
る。この場合、多孔乃至網状薄板7Aの一端は、ホルダ
11の上部に螺子止めされた取り付け板12に螺子13
及びナット14によって取り付けられ、これにより、円
弧状に湾曲した多孔乃至網状薄板7Aが前記圧電振動子
4の霧化作用面9の中央付近で接する如く保持されてい
る。そして、第1実施例で用いた前記吸液帯16の代わ
りに給液細管19を用いて前記多孔乃至網状薄板7Aの
中央付近に適量の水、薬液等の液体を供給するようにし
ている。その他の構成は前述の第1実施例と同じであ
る。
【0019】なお、図3の第2実施例では、圧電振動子
4を水平に配置する構成としていたが、垂直乃至傾斜さ
せた配置としてもよい。
4を水平に配置する構成としていたが、垂直乃至傾斜さ
せた配置としてもよい。
【0020】また、前記図2では、多孔乃至網状薄板7
の微小穴8として下部に向かって穴径が広がったテーパ
ー穴の場合を図示しているが、上から下まで同一穴径と
なったストレートな穴でも差し支えない。
の微小穴8として下部に向かって穴径が広がったテーパ
ー穴の場合を図示しているが、上から下まで同一穴径と
なったストレートな穴でも差し支えない。
【0021】なお、上記各実施例では、弾性環状支持体
5の高さを圧電振動子4全周にわたって霧化作用面9と
同じかあるいは低く抑えていたが、圧電振動子4の霧化
作用面9上で吸液帯や多孔乃至網状薄板の配置の障害に
ならない部分は、その霧化作用面9よりも部分的に高く
なる構成としても構わない。また、圧電振動子をそれほ
ど弾性を有しない樹脂製支持体で支える構造の場合にも
本考案は有用である。
5の高さを圧電振動子4全周にわたって霧化作用面9と
同じかあるいは低く抑えていたが、圧電振動子4の霧化
作用面9上で吸液帯や多孔乃至網状薄板の配置の障害に
ならない部分は、その霧化作用面9よりも部分的に高く
なる構成としても構わない。また、圧電振動子をそれほ
ど弾性を有しない樹脂製支持体で支える構造の場合にも
本考案は有用である。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の超音波霧
化器によれば、圧電振動子の霧化作用面の全面が開口す
る如く当該圧電振動子を支持体にて保持したので、前記
霧化作用面を最大限有効に利用可能であるとともに、支
持体が多孔乃至網状薄板及び給液手段の配置の障害とな
らず、多孔乃至網状薄板や給液手段の配置の自由度が大
きくなる。従って、実際の液体霧化に寄与する霧化面積
が広く確保でき、圧電振動子の超音波振動を有効に霧化
に利用できる効率の高い超音波霧化器を構成でき、特に
小型の圧電振動子を用いる場合、従来構造と比較して小
電力で充分な霧化量が得られ、電池を電源とする吸入器
等の用途に使用すれば効果が大きい。
化器によれば、圧電振動子の霧化作用面の全面が開口す
る如く当該圧電振動子を支持体にて保持したので、前記
霧化作用面を最大限有効に利用可能であるとともに、支
持体が多孔乃至網状薄板及び給液手段の配置の障害とな
らず、多孔乃至網状薄板や給液手段の配置の自由度が大
きくなる。従って、実際の液体霧化に寄与する霧化面積
が広く確保でき、圧電振動子の超音波振動を有効に霧化
に利用できる効率の高い超音波霧化器を構成でき、特に
小型の圧電振動子を用いる場合、従来構造と比較して小
電力で充分な霧化量が得られ、電池を電源とする吸入器
等の用途に使用すれば効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る超音波霧化器の第1実施例を示す
正断面図である。
正断面図である。
【図2】第1実施例の動作を説明するための要部拡大断
面図である。
面図である。
【図3】本考案の第2実施例を示す正断面図である。
【図4】先に本出願人が提案した超音波霧化器を示す正
断面図である。
断面図である。
【符号の説明】 1 円板状圧電磁器 3A,3B 電極 4 圧電振動子 5 弾性環状支持体 6 微小穴 7 多孔乃至網状薄板 9 霧化作用面 16 吸液帯
Claims (2)
- 【請求項1】 圧電磁器の両面にそれぞれ電極を形成し
てなる圧電振動子の霧化作用面の全面が開口する如く当
該圧電振動子を支持体にて保持し、該圧電振動子の霧化
作用面側に多孔乃至網状薄板を配したことを特徴とする
超音波霧化器。 - 【請求項2】 前記多孔乃至網状薄板が撓んで又は湾曲
して前記霧化作用面に接している請求項1記載の超音波
霧化器。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991091382U JP2511119Y2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 超音波霧化器 |
DE69210096T DE69210096T2 (de) | 1991-05-27 | 1992-05-26 | Ultraschallzerstäuber |
EP92420177A EP0516565B1 (en) | 1991-05-27 | 1992-05-26 | An ultrasonic wave nebulizer |
US07/889,067 US5299739A (en) | 1991-05-27 | 1992-05-26 | Ultrasonic wave nebulizer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991091382U JP2511119Y2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 超音波霧化器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0533861U JPH0533861U (ja) | 1993-05-07 |
JP2511119Y2 true JP2511119Y2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=14024823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991091382U Expired - Lifetime JP2511119Y2 (ja) | 1991-05-27 | 1991-10-14 | 超音波霧化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2511119Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7723899B2 (en) | 2004-02-03 | 2010-05-25 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Active material and light emitting device |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014004211A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Omron Healthcare Co Ltd | 液体噴霧装置 |
JP2014004208A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Omron Healthcare Co Ltd | 液体噴霧装置 |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP1991091382U patent/JP2511119Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7723899B2 (en) | 2004-02-03 | 2010-05-25 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Active material and light emitting device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0533861U (ja) | 1993-05-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960312 |