JP2511019Y2 - 洞道立坑等開口アコ―ディオン式開閉蓋装置 - Google Patents

洞道立坑等開口アコ―ディオン式開閉蓋装置

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JP2511019Y2
JP2511019Y2 JP1989038562U JP3856289U JP2511019Y2 JP 2511019 Y2 JP2511019 Y2 JP 2511019Y2 JP 1989038562 U JP1989038562 U JP 1989038562U JP 3856289 U JP3856289 U JP 3856289U JP 2511019 Y2 JP2511019 Y2 JP 2511019Y2
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源吉 三浦
章 高牟礼
完次 金原
真一 松本
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Description

【考案の詳細な説明】 (1)考案の目的 〔産業上の利用分野〕 本案は、主に電話ケーブル、その他電力ケーブル、通
信ケーブル等の各種ケーブルを地下に配線収容する洞道
の立坑等開口を昇降出入時に開閉するグレーチング蓋に
係る洞道立坑等開口用アコーディオン式開閉蓋装置に関
する。
〔従来の技術〕
この種従来のグレーチング蓋(イ)は、第7図乃至第
8図に示すよう、左右二枚の開閉蓋(ロ)(ハ)を開口
αに両開き状に現場で蝶着(ニ)した構成なので、グレ
ーチング蓋(イ)の開閉操作に当り、入坑のため開口α
を降りる時は、地上坑外からかがんで約35kgの開閉蓋
(ロ)(ハ)を第7図中実線に示すよう左右に引き上げ
て両開きし、開口αから数10mもある鉄梯子β上端に移
り、鉄梯子β上で、作業員γは不安定な姿勢のまゝ左右
開閉蓋(ロ)(ハ)を下から引き戻し、第7図中仮想線
で示すような元の閉状態にする。
他方、出坑のため開口αを昇る時は、反対に鉄梯子β
の上位に至り、左右開閉蓋(ロ)(ハ)を地下坑内から
手で押し上げて足元の覚束ない伸び上り姿勢で完全に両
開きし切った上で開口αから地上坑外に出た後、図中仮
想線で示すよう元の閉状態にする。
〔考案が解決しようとする課題〕
現行の開閉蓋(ロ)(ハ)構造による開閉操作は、鉄
梯子β上での手元、足元の覚束ない不安定な姿勢を余儀
なくされるので安全性に欠け、手や足を滑らせて落下の
危険を伴い、不慮の労働災害事故を惹起する不測の事態
に立ち至る惧れがある。
また、開閉時の金属音が高く、騒音を発生させ近所迷
惑を招来する。
こゝで本案は、洞道内立坑等の入出坑操作の安全性、
効率性を考慮し、重量蓋の上下開閉方式を、軽量化蓋の
横スライド開閉方式に変えることにより、開閉労力を大
幅に軽減するとともに開閉時の騒音発生を解消し、しか
も開閉蓋をユニット化したことにより、従来の現場製作
に対し工場製作を可能とし、軽量化により搬入を容易と
する洞道立坑等開口用アコーディオン式開閉蓋装置を提
供せんとするものである。
(2)考案の構成 〔課題を解決するための手段〕 前記した課題の解決は、本案が次に列挙する新規な特
徴的構成手段を採用することにより達成される。
すなわち、本案装置の第1の特徴は、一対の連結バー
を中央ピンでX状に交叉枢着したクロスバー群の隣接端
同志を連結ピンで次々に連接して伸縮自在に形成したパ
ンタグラフ機構を少なくとも二つ並列する一方、開口幅
に対応長の各渡し杆を当該並行パンタグラフ機構の各対
応する前記中央ピンに渡り渡架固定し簀の子状に一連形
成して、開口枠の両側案内溝枠部に前記渡し杆群の各ス
ライド両端を開閉滑走自在に設定し、対向間隔が下向に
狭まる傾斜スライド杆部を両側に有する把手環を始端側
所望の前記渡し杆に上下可動自在に貫通取り付け、前記
渡し杆の中空部内に両端開口から滑動自在に錠杆を挿入
し、当該中空部内の傾斜スライド杆部に摺動自在に外挿
された可動ガイド斜筒を当該錠杆の内端に固着し、当該
錠杆の外端(錠端)は当該渡し杆の両端からそれぞれ出
没自在に構成した洞道立坑等開口用アコーディオン式開
閉蓋装置にある。
本案装置の第2の特徴は、一対の連結バーを中央ピン
でX状に交叉枢着したクロスバー群の隣接端同志を連結
ピンで次々に連接するとともに当該各対の連結ピン間に
渡引張コイルスプリングを張架して常時伸長習性を付勢
したパンタグラフ機構を少なくとも二つ並列する一方、
開口幅に対応長の各渡し杆を当該並行パンタグラフ機構
の各対応する前記中央ピンに渡り渡架固定し簀の子状に
一連形成して、開口枠の両側案内溝枠部に前記渡し杆群
の各スライド両端を開閉滑走自在に設定し、他方、始端
側所望の前記渡し杆に上下可動自在に貫通取り付けた把
手環を、前記開口枠を前記渡し杆群で閉じて、上下可動
変位すると貫通取り付けた渡し杆の両端からそれぞれ錠
杆の錠端が出没連動自在に構成した洞道立坑等開口用ア
コーディオン式開閉蓋装置にある。
〔実施例〕
本案の実施例を第1図乃至第5図について説明する。
本案の洞道立坑等開口用アコーディオン式開閉蓋装置
Aは、オールステンレス製であって、一対の伸縮自在な
パンタグラフ機構1′,1″と、当該パンタグラフ機構
1′,1″の各対応する中央ピン2′,2″に渡り簀の子状
に渡架固定した渡り杆3群と、当該渡り杆3群とパンタ
グラフ機構1′,1″で一体連成したスライドアコーディ
オン蓋4を開閉自在に設定した開口枠5とからなる。
第1図および第4図に示すようパンタグラフ機構
1′,1″は、一対の長連結バー6,6を中央ピン2′,2″
でX状に交叉枢着したクロスバー7群の隣接端同志を連
結ピン8,8で次々に連接するとともに長連結バー6,6のほ
ぼ半寸法の一対の短連結バー9,9の一端相互を端ピン10
で合着したトッグルバー11を、所定長連接したクロスバ
ー7群の始端と終端に連結ピン8,8にて連接し、各対の
連結ピン8,8間に渡り引張コイルスプリング12を張架し
て常時伸長習性を付勢してなる。
第4図乃至第6図に示すよう渡し杆3群は、中空平角
断面を呈し、開口α幅よりも少許長寸の対応長にし、端
ピン10,10に渡り渡架固定した始端の渡し杆3の前正面
には中央から両側寄りに一対のマグネット13,13が取付
けられるとともに、始端から第2順位の渡し杆3の中央
取付孔14,15には両側が途中まで下向に狭まる傾斜スラ
イド杆部16a,16bを貫挿した把手環16を取付け、渡し杆
3の中空部3c内に両側から摺動自在に挿入されかつ傾斜
スライド杆部16a,16bに外挿された可動ガイド斜筒17,18
を内端に固着した錠杆19,20の外端の錠端19a,20aを渡し
杆3の両端からそれぞれ出没自在に設けてなる。
図中21は案内規制ボルトである。
第1図および第4図乃至第6図に示すよう開口枠5
は、溝形ステンレス鋼を内向に相対峙した立坑の開口α
に対応する縦×横=1×l2の大きさの方形枠であっ
て、渡し杆3群のスライド両端3a,3bを滑動自在に係入
する左右両側案内溝枠部5a,5bと、スライドアコーディ
オン蓋4の終端渡し杆3を嵌入固定する終端溝枠部5c
と、始端渡し杆3を出し入れ可能としかつマグネット1
3,13との対向位置にマグネット22,22を取付けた始端溝
枠部5dとからなり、左右両側案内溝枠部5a,5bの下側内
向端に円形断面のステンレスレール23,24を沿着延在し
て渡し杆3群のスライド端3a,3bが摩擦抵抗を軽減して
滑走し易くし、スライドアコーディオン蓋4を閉じた時
始端から第2順位の渡し杆3両端が対向する左右両側案
内溝枠部5a,5b位置に錠杆19,20の錠端19a,20aが嵌入す
る錠孔25,25を貫設してなる。
図中26は錠孔25を貫入した錠杆19,20の錠端19a,20aが
嵌入するコンクリート盲孔である。なお当該コンクリー
ト盲孔26に代えて錠孔25と一体の第4図に示す袋孔を左
右両側案内溝枠部5a,5bに突設しても良い。
〔作用〕
本案は前記のように構成し、別途工場等で本案Aをユ
ニット製作したものを現場に搬入し、立坑の端枠27上に
跨って本案Aを第5図のようにそのまゝ設置し、周りを
コンクリート又はアスファルトGで固定する。
まず本案Aを地上坑外から開披して入坑する場合は、
把手環16の上側把手杆部16cを把持して持ち上げれば傾
斜スライド杆部16a,16bが取付孔14,15から上に引出され
る際、可動ガイド斜筒17,18は相互が相接近するように
作用されて、これと一体に錠杆19,20も連動し錠端19a,2
0aを錠孔25,25から抜き出され解錠し、そのまゝ把手環1
6を終端溝枠部5c側へ、引張コイルスプリング12群によ
るスライドアコーデオン蓋4の伸長習性に抗して押しや
れば、渡し杆3群の両スライド両端3a,3b群がステンレ
スレール23,24上を滑走して第3図のようにスライドア
コーディオン蓋4は短縮片寄らされ、そのまゝの状態を
保持しつつ開口αから鉄梯子βへと移って入坑し、入坑
し終るとスライドアコーディオン蓋4を解放すると、引
張コイルスプリング12群の弾性引張力が作用し、スライ
ドアコーディオン蓋4が自動的に伸長戻動し、終には終
端渡し杆3のマグネット13,13が始端溝枠部5dのマグネ
ット22,22に吸着して完全閉鎖した後、地下坑内から把
手環16の下側把手杆部16dを把持して引き降ろせば第6
図のように傾斜スライド杆部16a,16bは取付孔14,15から
下に引出される際、可動ガイド斜筒17,18は相互が相離
反するように作用されて、これと一体に錠杆19,20も連
動し錠端19a,20aを錠孔25,25へ嵌入され施錠される。
次いで本案Aを地下坑内から開披して地上坑外へ出坑
する場合は、把手環16の下側把手杆部16dを把持して押
し上げれば傾斜スライド杆部16a,16bが取付孔14,15から
上に突出される際、可動ガイド斜筒17,18相互が相接近
するように作用されてこれと一体に錠杆19,20も連動
し、錠端19a,20aを錠孔25,25から抜き出され解錠し、そ
のまゝ把手環16を終端溝枠部5c側へ、引張コイルスプリ
ング12群によるスライドアコーディオン蓋4の伸長習性
に抗して押しやって、第3図のようにスライドアコーデ
ィオン蓋4を短縮片寄らせ、そのまゝの状態を保持しつ
ゝ開口αから地上坑外へと出坑し、出坑し終るとスライ
ドアコーディオン蓋4を解放すると引張コイルスプリン
グ12群の弾性引張力が作用し、スライドアコーディオン
蓋4を自動的に伸長戻動し、終には始端渡し杆3のマグ
ネット13,13が始端溝枠部5dのマグネット22,22に吸着し
て完全閉鎖した後、地上坑外から把手環16の上側把手杆
部16cを下へ押圧すれば第6図のように傾斜スライド杆
部16a,16bは取付孔14,15に押込め没入される際、可動ガ
イド斜筒17,18は相互が相離反するように作用されてこ
れと一体に錠杆19,20も連動し錠端19a,20aを錠孔25,25
へ嵌入されて施錠される。
よって、第1及び第2の本案装置には、スライドアコ
ーディオン蓋4に施錠機構と連動した把手環16が設けら
れているので、把手環16の引き上げ下げ操作だけで、容
易に施錠操作ができる。
また、第2の本案装置では、連結ピン8間に引張コイ
ルスプリング12を設けているので、引張コイルスプリン
グ12の力がスライドアコーディオン蓋4を閉じる方向に
働き、スライドアコーディオン蓋4が半開き状態に放置
されるのを防止できる。
(3)本案の効果 かくして本案のアコーディオン開閉蓋装置は、軽量故
に操作が簡単であり、作業員が怪我をしないで安全に昇
降出入できる。
また、本案装置をユニット化したことにより工場製作
が可能となり軽量化により搬入および設置施工が容易と
なる等優れた実用性、有用性を具有する。
さらに、本案装置では、各渡し杆をそのスライド両端
部で強く支持できるので、アコーディオン蓋の保持構造
の強度を、1片端のみの支持でレール方向と直交する方
向への他片端の揺れが大きく極めて不安定な一般のアコ
ーディオン扉におけるハンガーレール構造の装置等より
も極めて大きくできる。
また、施錠機構がリンク等を必要としない簡単な構造
のため、故障を少なくでき、かつメンテナンスの容易化
を図ることができる。
しかも上下変位するこのような把手環を採用したの
で、当該把手環の上下位置態様、例えばマンホール蓋の
上下面から見ると把手環の突出度合により施錠状態か解
錠状態か外部から一目瞭然である。よって、作業完了後
又は開口通過後にマンホール蓋の施錠忘れは殆ど防止で
きる。場合によっては把手環の重量を重くしてマンホー
ル蓋を完全に閉めて把持を解除すれば把手環の自重で下
降変位動し自動的に施錠することも出来る。
したがって、施錠忘れが原因で、マンホール蓋が振動
や外力等で自然開放して生ずる不慮の重大事故を防止で
き、作業員及び通行人の安全を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案の実施例を示す概略平面図、第2図乃至第
3図はスライドアコーディオン蓋を閉鎖した時と開披し
た時のそれぞれの第1図II-II線視一部省略断面図、第
4図はスライドアコーディオン蓋の一部省略拡大平面
図、第5図乃至第6図はそれぞれ第1図V−VおよびVI
-VI線視一部省略拡大断面図、第7図および第8図は従
来蓋の開閉操作説明図である。 A……洞道立坑等開口用アコーディオン式開閉蓋装置 α……開口 1′,1″……パンタグラフ機構 2′,2″……中央ピン 3……渡し杆、3a,3b……スライド両端 4……スライドアコーディオン蓋 5……開口蓋 5a,5b……案内溝枠部 6,6……長連結バー 7……クロスバー 8,8……連結ピン 9,9……短連結バー 12……引張コイルスプリング 13,13,22,22……マグネット 14,15……取付孔 16……把手環、16a,16b……傾斜スライド杆部 17,18……可動ガイド斜筒 19,20……錠杆 19a,20a……錠端 23,24……ステンレスレール 25,25……錠孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 金原 完次 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 松本 真一 東京都墨田区石原1丁目1番2号 日誠 ビル2階 八代通信工材株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−156339(JP,A) 実開 昭51−77848(JP,U) 実開 昭62−49566(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の連結バーを中央ピンでX状に交叉枢
    着したクロスバー群の隣接端同志を連結ピンで次々に連
    接して伸縮自在に形成したパンタグラフ機構を少なくと
    も二つ並列する一方、開口幅に対応長の各渡し杆を当該
    並行パンタグラフ機構の各対応する前記中央ピンに渡り
    渡架固定し簀の子状に一連形成して、開口枠の両側案内
    溝枠部に前記渡し杆群の各スライド両端を開閉滑走自在
    に設定し、対向間隔が下向に狭まる傾斜スライド杆部を
    両側に有する把手環を始端側所望の前記渡し杆に上下可
    動自在に貫通取り付け、前記渡し杆の中空部内に両端開
    口から滑動自在に錠杆を挿入し、当該中空部内の傾斜ス
    ライド杆部に摺動自在に外挿された可動ガイド斜筒を当
    該錠杆の内端に固着し、当該錠杆の外端は当該渡し杆の
    両端からそれぞれ出没自在に構成したことを特徴とする
    洞道立坑等開口用アコーディオン式開閉蓋装置。
  2. 【請求項2】一対の連結バーを中央ピンでX状に交叉枢
    着したクロスバー群の隣接端同志を連結ピンで次々に連
    接するとともに当該各対の連結ピン間に渡引張コイルス
    プリングを張架して常時伸長習性を付勢したパンタグラ
    フ機構を少なくとも二つ並列する一方、開口幅に対応長
    の各渡し杆を当該並行パンタグラフ機構の各対応する前
    記中央ピンに渡り渡架固定し簀の子状に一連形成して、
    開口枠の両側案内溝枠部に前記渡し杆群の各スライド両
    端を開閉滑走自在に設定し、他方、始端側所望の前記渡
    し杆に上下可動自在に貫通取り付けた把手環を、前記開
    口枠を前記渡し杆群で閉じて、上下可動変位すると貫通
    取り付けた渡し杆の両端からそれぞれ錠杆の錠端が出没
    連動自在に構成したことを特徴とする洞道立坑等開口用
    アコーディオン式開閉蓋装置。
JP1989038562U 1989-03-31 1989-03-31 洞道立坑等開口アコ―ディオン式開閉蓋装置 Expired - Lifetime JP2511019Y2 (ja)

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JPS5855730Y2 (ja) * 1979-09-28 1983-12-21 パイオニア株式会社 スピ−カ
JPH0332208Y2 (ja) * 1985-09-18 1991-07-09

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