JP2510912B2 - 釣用こませの餌まき器 - Google Patents
釣用こませの餌まき器Info
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- JP2510912B2 JP2510912B2 JP3289043A JP28904391A JP2510912B2 JP 2510912 B2 JP2510912 B2 JP 2510912B2 JP 3289043 A JP3289043 A JP 3289043A JP 28904391 A JP28904391 A JP 28904391A JP 2510912 B2 JP2510912 B2 JP 2510912B2
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- Japan
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- fishing
- bait
- basket
- bait bag
- cage
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は釣用こませの餌まき器に
関するものであって、特にこませを希望する水深におい
て有効にまき放すことができる手法に係るものである。
関するものであって、特にこませを希望する水深におい
て有効にまき放すことができる手法に係るものである。
【0002】
【発明の背景】従来、集魚用として釣用こませをまく場
合の手法は、概ねこませ籠やこませ網に釣人が解凍した
こませをすくい入れて準備をし、その後こませを入れた
仕掛けを海中に投入してこませをまくようにしている。
このため従来は釣場においてこませを直接ばらの状態で
取り扱うことに因んで、こませを入れる作業に手間がか
かりまた周辺に一部をこぼした場合には釣人の体や船、
釣道具等が汚れたり、そこに悪臭が残ってしまう等の問
題があった。また機能面からみてもこませを水中の魚層
まで落とす際にこませが途中で散乱し、漁場を汚すほか
実際の魚層で活用できるこませの量が少なくなってしま
い、その結果集魚効果も長く維持できないという問題が
あった。
合の手法は、概ねこませ籠やこませ網に釣人が解凍した
こませをすくい入れて準備をし、その後こませを入れた
仕掛けを海中に投入してこませをまくようにしている。
このため従来は釣場においてこませを直接ばらの状態で
取り扱うことに因んで、こませを入れる作業に手間がか
かりまた周辺に一部をこぼした場合には釣人の体や船、
釣道具等が汚れたり、そこに悪臭が残ってしまう等の問
題があった。また機能面からみてもこませを水中の魚層
まで落とす際にこませが途中で散乱し、漁場を汚すほか
実際の魚層で活用できるこませの量が少なくなってしま
い、その結果集魚効果も長く維持できないという問題が
あった。
【0003】 このようなことからこませを袋詰めにし
て、これをこませ籠に入れ、所望のタナに降ろした後に
釣竿をあおって、こませ袋を破り、こませをまくように
した釣用のまき餌具も提案されている。例えば特開昭6
1−67428号「魚釣り用まき餌器」や実開昭63−
95476号「魚釣り用撒餌器」や実開昭62−459
79号「魚釣り用撒餌器」等である。しかしながらこれ
らは現実に使用するとなると、次のような点で必ずしも
充分なものとは言い切れない。例えば前記先行例のうち
の一部のものは、こませを収納するこませ籠が上下方向
の中心位置で吊持され、ないしはその下方で錘が設けら
れておらず、いわゆるバランスが悪く、水中に投入しあ
るいは引き上げる際のバランスの狂いにより隣の釣人と
の糸絡み、いわゆる「お祭り」等が生じやすい 上、更に
水流の影響も受けて目的とする水深から外れやすい場合
もあった。またこませの放出にあたっては、その放出量
の調整については何ら意図されておらず、この点につい
ても工夫の余地があった。またこれら先行技術にあって
は、こませ袋の回収についても何ら考慮されておらず、
こませ袋が破裂した後、水中に浮遊し、その回収ができ
ない場合には周辺環境を汚染するという問題が予想され
る。
て、これをこませ籠に入れ、所望のタナに降ろした後に
釣竿をあおって、こませ袋を破り、こませをまくように
した釣用のまき餌具も提案されている。例えば特開昭6
1−67428号「魚釣り用まき餌器」や実開昭63−
95476号「魚釣り用撒餌器」や実開昭62−459
79号「魚釣り用撒餌器」等である。しかしながらこれ
らは現実に使用するとなると、次のような点で必ずしも
充分なものとは言い切れない。例えば前記先行例のうち
の一部のものは、こませを収納するこませ籠が上下方向
の中心位置で吊持され、ないしはその下方で錘が設けら
れておらず、いわゆるバランスが悪く、水中に投入しあ
るいは引き上げる際のバランスの狂いにより隣の釣人と
の糸絡み、いわゆる「お祭り」等が生じやすい 上、更に
水流の影響も受けて目的とする水深から外れやすい場合
もあった。またこませの放出にあたっては、その放出量
の調整については何ら意図されておらず、この点につい
ても工夫の余地があった。またこれら先行技術にあって
は、こませ袋の回収についても何ら考慮されておらず、
こませ袋が破裂した後、水中に浮遊し、その回収ができ
ない場合には周辺環境を汚染するという問題が予想され
る。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、魚層に達するまでこませの散
乱を防ぐことによって釣果を充分に上げることができ、
また取り扱い時においても周辺を汚すことのない新規な
釣用こませの餌まき器の開発を試みたものである。
らなされたものであって、魚層に達するまでこませの散
乱を防ぐことによって釣果を充分に上げることができ、
また取り扱い時においても周辺を汚すことのない新規な
釣用こませの餌まき器の開発を試みたものである。
【0005】
【目的達成の手段】本発明の釣用こませの餌まき器は、
こませを餌袋本体に充填したこませ包装体を釣用こませ
籠における籠本体内に装填するとともに、籠本体の内部
にはこませ包装体の破開具の作用端を臨ませ、前記こま
せ籠を漁場の希望の水深において揺動させて、前記破開
具とこませ包装体とを相対的に接近させることによって
餌袋本体を破り、こませを周辺にまき放すようにした釣
具において、前記餌袋本体は破裂性の弾性材から成ると
ともに、保持紐によって籠本体に結び付けられ、また籠
本体にはこませの放出状態の調整機構が設けられ、更に
範本体は上方中心部において釣糸に吊持されるととも
に、下方中心に錘を吊り下げるように構成されているこ
とを特徴として成るものであり、もって前記目的を達成
しようとするものである。
こませを餌袋本体に充填したこませ包装体を釣用こませ
籠における籠本体内に装填するとともに、籠本体の内部
にはこませ包装体の破開具の作用端を臨ませ、前記こま
せ籠を漁場の希望の水深において揺動させて、前記破開
具とこませ包装体とを相対的に接近させることによって
餌袋本体を破り、こませを周辺にまき放すようにした釣
具において、前記餌袋本体は破裂性の弾性材から成ると
ともに、保持紐によって籠本体に結び付けられ、また籠
本体にはこませの放出状態の調整機構が設けられ、更に
範本体は上方中心部において釣糸に吊持されるととも
に、下方中心に錘を吊り下げるように構成されているこ
とを特徴として成るものであり、もって前記目的を達成
しようとするものである。
【0006】
【発明の作用】本発明にあっては、餌袋本体に密閉収納
されたこませは、魚層に達したところで餌袋本体が破開
具等によって破られて周辺にまき散らされる。このため
取り扱い時に周辺が汚れず且つ狙った魚層で集魚機能を
効果的に発揮する。特に籠本体は上下中心方向において
吊持され、且つ錘によって下方に引かれているからその
バランスがよい。またこませの放出状態も調整できるか
ら長時間にわたり集魚効果が維持できる。また餌袋本体
は籠本体に保持紐によって結びつけられているから、こ
のものが水中に散乱することなく回収され、周辺の環境
の汚染を防止する。
されたこませは、魚層に達したところで餌袋本体が破開
具等によって破られて周辺にまき散らされる。このため
取り扱い時に周辺が汚れず且つ狙った魚層で集魚機能を
効果的に発揮する。特に籠本体は上下中心方向において
吊持され、且つ錘によって下方に引かれているからその
バランスがよい。またこませの放出状態も調整できるか
ら長時間にわたり集魚効果が維持できる。また餌袋本体
は籠本体に保持紐によって結びつけられているから、こ
のものが水中に散乱することなく回収され、周辺の環境
の汚染を防止する。
【0007】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。まず本発明の釣用こませの餌まき器の主要
部材である釣用こませ籠1とこませ包装体2との代表的
な実施例について述べ、次いでそれらの使用方法を説明
する。釣用こませ籠1はその内部にこませ包装体2を収
納し得るような容器状部材であって、このものは釣糸の
途中に適宜サル管、ヨリモドシ等と称される連結具を介
して上方中心において接続され、その下方中心に垂下す
るように直接または間接的に錘5を具えるように用いら
れる。
に説明する。まず本発明の釣用こませの餌まき器の主要
部材である釣用こませ籠1とこませ包装体2との代表的
な実施例について述べ、次いでそれらの使用方法を説明
する。釣用こませ籠1はその内部にこませ包装体2を収
納し得るような容器状部材であって、このものは釣糸の
途中に適宜サル管、ヨリモドシ等と称される連結具を介
して上方中心において接続され、その下方中心に垂下す
るように直接または間接的に錘5を具えるように用いら
れる。
【0008】 尚、例えば図1に示すようにサビキ7等の
仕掛を用いる場合には、図示のように釣用こませ籠1の
下方にこれを接続させるように用いる。そして前記こま
せ包装体2内のこませ2aをサビキ7等の周辺にまいて
目的とする魚を誘き寄せて釣り上げるのである。勿論い
わゆる疑似針であるサビキ7のほか、図2に示すように
直接針に餌を付けて釣る手法であってもよく、この場合
には、釣用こませ籠1の上部からテンビン6を分岐さ
せ、ここにハリスを結ぶようにする。
仕掛を用いる場合には、図示のように釣用こませ籠1の
下方にこれを接続させるように用いる。そして前記こま
せ包装体2内のこませ2aをサビキ7等の周辺にまいて
目的とする魚を誘き寄せて釣り上げるのである。勿論い
わゆる疑似針であるサビキ7のほか、図2に示すように
直接針に餌を付けて釣る手法であってもよく、この場合
には、釣用こませ籠1の上部からテンビン6を分岐さ
せ、ここにハリスを結ぶようにする。
【0009】 まず釣用こませ籠1について詳細に説明す
ると、このものは籠本体10を有し、この籠本体10に
は胴部11、頭部12、底部13とを具えるものであ
り、全体的に例えば合成樹脂材料、金属線材等によって
形成される。具体的にはまず説明する図1〜3において
示す実施令については合成樹脂材料によって構成してい
る。まず胴部11は円筒状のものであって、その周囲に
多数の透水孔11aを具える。更に胴部11の下方には
放出孔11bを開放させ、その放出孔11bを適宜の大
きさに設定し得るように胴部11の周囲を囲むような同
様の切欠部を有する放散調整板11cを設ける。従って
この放散調整板11cにおける切欠部を放出孔11bに
完全に合わせたときに最大の放出孔11が形成され、ず
らしたときに放出孔11bが適宜小さくなるように調整
される。この機構を特許請求の範囲においてこませ2の
放出状態の調整機構と定義する。
ると、このものは籠本体10を有し、この籠本体10に
は胴部11、頭部12、底部13とを具えるものであ
り、全体的に例えば合成樹脂材料、金属線材等によって
形成される。具体的にはまず説明する図1〜3において
示す実施令については合成樹脂材料によって構成してい
る。まず胴部11は円筒状のものであって、その周囲に
多数の透水孔11aを具える。更に胴部11の下方には
放出孔11bを開放させ、その放出孔11bを適宜の大
きさに設定し得るように胴部11の周囲を囲むような同
様の切欠部を有する放散調整板11cを設ける。従って
この放散調整板11cにおける切欠部を放出孔11bに
完全に合わせたときに最大の放出孔11が形成され、ず
らしたときに放出孔11bが適宜小さくなるように調整
される。この機構を特許請求の範囲においてこませ2の
放出状態の調整機構と定義する。
【0010】 前記胴部11の上方には一例として円錐状
のキャップ状を成す頭部12を設けるものであって、こ
のものは図4に示すようにヒンジ12aにおいて胴部1
1の上端に対し開閉自在に構成され、更にそのヒンジ1
2aと直径方向反対側には図4に示すようにラッチ12
bを具え、胴部11におけるラッチ孔11dに係止する
ように設けられている。更に頭部12の頂部には前記釣
糸4との連結具12cを具える。また図1〜3に示す実
施例ではこの頭部12に対しこませ包装体2の破開具1
5を具えるが、これについては後述する。
のキャップ状を成す頭部12を設けるものであって、こ
のものは図4に示すようにヒンジ12aにおいて胴部1
1の上端に対し開閉自在に構成され、更にそのヒンジ1
2aと直径方向反対側には図4に示すようにラッチ12
bを具え、胴部11におけるラッチ孔11dに係止する
ように設けられている。更に頭部12の頂部には前記釣
糸4との連結具12cを具える。また図1〜3に示す実
施例ではこの頭部12に対しこませ包装体2の破開具1
5を具えるが、これについては後述する。
【0011】 一方、底部13は逆円錐形状を成すもので
あり、この部分にも透水孔13aを具えるとともに、そ
の下端頂部にはヨリモドシ等の連結具13bを設け、前
記錘5を接続する。更に箱本体10の適宜の位置には例
えば内部フック14を設ける。このフック14はこませ
包装体2を保持するためのものであって、後述するこま
せ包装体2におけるこませ2aを収納した餌袋本体2b
に巻き付けられた保持紐2cを引っ掛けて保持するため
のものである。
あり、この部分にも透水孔13aを具えるとともに、そ
の下端頂部にはヨリモドシ等の連結具13bを設け、前
記錘5を接続する。更に箱本体10の適宜の位置には例
えば内部フック14を設ける。このフック14はこませ
包装体2を保持するためのものであって、後述するこま
せ包装体2におけるこませ2aを収納した餌袋本体2b
に巻き付けられた保持紐2cを引っ掛けて保持するため
のものである。
【0012】 次に本発明の特徴的構成部材の一つである
破開具15について説明する。このものは一例として針
状を成すものであって、本体部16に対しその一端たる
作用端16aとその反対側に一体的に設けて成る鉛等の
錘5から成る操作部17をを設けて成るものであり、こ
のものが籠本体10における頭部12に設けられる。具
体的には頭部12における軸受状の案内部12eに対し
本体部16が差し込まれて成るものである。そしてこの
破開具15が一定の摩擦抵抗によって自由に摺動し得な
いようにフリクション軸受18を設ける。このものは操
作部17の上端部に介在するように設けられるものであ
って、このフリクション軸受18はフリクションスプリ
ング19を係止させることにより、これに偏寄傾向を付
与し、結果的に本体部16の摺動抵抗を増すように構成
している゜尚フリクションスプリング19はこのフリク
ション軸受18と頭部12の下端周縁部との間に懸張さ
れる。
破開具15について説明する。このものは一例として針
状を成すものであって、本体部16に対しその一端たる
作用端16aとその反対側に一体的に設けて成る鉛等の
錘5から成る操作部17をを設けて成るものであり、こ
のものが籠本体10における頭部12に設けられる。具
体的には頭部12における軸受状の案内部12eに対し
本体部16が差し込まれて成るものである。そしてこの
破開具15が一定の摩擦抵抗によって自由に摺動し得な
いようにフリクション軸受18を設ける。このものは操
作部17の上端部に介在するように設けられるものであ
って、このフリクション軸受18はフリクションスプリ
ング19を係止させることにより、これに偏寄傾向を付
与し、結果的に本体部16の摺動抵抗を増すように構成
している゜尚フリクションスプリング19はこのフリク
ション軸受18と頭部12の下端周縁部との間に懸張さ
れる。
【0013】 次にこませ包装体2について更に具体的に
述べると、まずここに収納するこませ2aは例えばアミ
エビ、ミンチした魚肉、更には魚粉を煉合わせたもの等
適宜のものを用いることができる。このこませ2aを収
納する餌袋本体2bは例えば比較的薄い合成ゴム等の材
料で構成し、これに例えばソーセージ状にこませ2aを
収納するのである。尚、餌袋本体2bは適宜合成樹脂フ
ィルムあるいは前記合成ゴムあるいは更に好ましくは前
述した充分な弾性を有する合成ゴム等を用いるのが好ま
しい。これはすでに述べた破開具15の本体部16の作
用端16aによって餌袋本体2bを一部突き刺しただけ
で完全に一挙に破裂することができるからである。そし
て餌袋本体2bの例えば一端には保持紐2cを設けてお
き、このものが先に述べたようなフック14に結び付け
られる。このようにすれば使用後においてもこませ包装
体2における餌袋本体2bは回収でき、釣場周辺を汚す
ことがないのである。
述べると、まずここに収納するこませ2aは例えばアミ
エビ、ミンチした魚肉、更には魚粉を煉合わせたもの等
適宜のものを用いることができる。このこませ2aを収
納する餌袋本体2bは例えば比較的薄い合成ゴム等の材
料で構成し、これに例えばソーセージ状にこませ2aを
収納するのである。尚、餌袋本体2bは適宜合成樹脂フ
ィルムあるいは前記合成ゴムあるいは更に好ましくは前
述した充分な弾性を有する合成ゴム等を用いるのが好ま
しい。これはすでに述べた破開具15の本体部16の作
用端16aによって餌袋本体2bを一部突き刺しただけ
で完全に一挙に破裂することができるからである。そし
て餌袋本体2bの例えば一端には保持紐2cを設けてお
き、このものが先に述べたようなフック14に結び付け
られる。このようにすれば使用後においてもこませ包装
体2における餌袋本体2bは回収でき、釣場周辺を汚す
ことがないのである。
【0014】 勿論、本発明は他に種々の実施例をとり得
るものであるが、まずこの図1〜3に示した基本的な実
施例についてその操作方法を説明する。まず釣人はこま
せ包装体2を用意して釣場に行くのであるが、このこま
せ包装体2は例えば釣具店等において適宜量産状態に用
意されていてもよいし、あるいは釣人が個人的に家庭に
おいてこませ2aを餌袋本体2bに充填してもよい。具
体的には例えばソーセージ等の製造方法に類した手法で
連続的な筒状の餌袋本体2bの素材内に適宜の量のこま
せ2aを充填してゆくようなやり方をとり得る。
るものであるが、まずこの図1〜3に示した基本的な実
施例についてその操作方法を説明する。まず釣人はこま
せ包装体2を用意して釣場に行くのであるが、このこま
せ包装体2は例えば釣具店等において適宜量産状態に用
意されていてもよいし、あるいは釣人が個人的に家庭に
おいてこませ2aを餌袋本体2bに充填してもよい。具
体的には例えばソーセージ等の製造方法に類した手法で
連続的な筒状の餌袋本体2bの素材内に適宜の量のこま
せ2aを充填してゆくようなやり方をとり得る。
【0015】 そして釣場においてこのこませ包装体2ご
と釣用こませ籠1に収納して用いるのである。即ち釣用
こませ籠1の頭部12におけるラッチ12bをラッチ孔
11dから開放して頭部12を開けた状態とし、その内
部にこませ包装体2を図2、3等に示すように収納する
のである。一方この操作の前後いずれでもよいが破開具
15における本体部16を籠本体10の頭部12の案内
部12eに差し込むとともに、フリクション軸受18に
よって摺動抵抗を与えた状態にしておき、適宜本体部1
6の作用端16aが籠本体10内に突出するように設定
する。即ち極端に本体部16を籠本体10内に差し込ん
だときには、わずかの動きでこませ包装体2に当接しこ
れを破開していまうから、魚層等に応じて適宜これを設
定する。このようにした後、頭部12を閉鎖してラッチ
12bとラッチ孔11dを係合させた状態とする。なお
この作業の前後いずれの場合でもよいが、放出孔11b
における放散調整板11cの切欠部の位置を調整し、こ
ませ2aの放出状態を適宜設定する。
と釣用こませ籠1に収納して用いるのである。即ち釣用
こませ籠1の頭部12におけるラッチ12bをラッチ孔
11dから開放して頭部12を開けた状態とし、その内
部にこませ包装体2を図2、3等に示すように収納する
のである。一方この操作の前後いずれでもよいが破開具
15における本体部16を籠本体10の頭部12の案内
部12eに差し込むとともに、フリクション軸受18に
よって摺動抵抗を与えた状態にしておき、適宜本体部1
6の作用端16aが籠本体10内に突出するように設定
する。即ち極端に本体部16を籠本体10内に差し込ん
だときには、わずかの動きでこませ包装体2に当接しこ
れを破開していまうから、魚層等に応じて適宜これを設
定する。このようにした後、頭部12を閉鎖してラッチ
12bとラッチ孔11dを係合させた状態とする。なお
この作業の前後いずれの場合でもよいが、放出孔11b
における放散調整板11cの切欠部の位置を調整し、こ
ませ2aの放出状態を適宜設定する。
【0016】 そして他のサビキ7、錘5等の準備がされ
た後は静かに魚層に至るまで釣糸を繰り出してゆく。そ
して適宜の魚層に至ったことを確認した後は釣人は釣竿
3を上下に振るように操作して釣用こませ籠1を海中で
上下に振るように操作する。因みにこの操作にあたって
は、釣用こませ籠1の上下の中心方向にバランス良く力
が加わるから、安定した釣用こませ籠1の動きが得られ
ている。このようにするときには内部でこませ包装体2
が移動し、例えば相対的にこませ籠1の上方にこませ包
装体2が移動した瞬間に破開具15における作用端16
aが餌袋本体2bを刺し、その瞬間に例えば弾性材料か
ら成る餌袋本体2bは破裂するようになって、一挙にこ
ませ2aを露出させるような状態となる。このようにし
たときにはこませ2aは籠本体10における主として放
出孔11bあるいは 水孔11a、12d、13aから
その周辺にまき散らされるのである。これによってこま
せ2aの臭いや、その存在を確認した魚がこの周辺に集
まり、サビキ7等に食い付いて釣り上げられるのであ
る。
た後は静かに魚層に至るまで釣糸を繰り出してゆく。そ
して適宜の魚層に至ったことを確認した後は釣人は釣竿
3を上下に振るように操作して釣用こませ籠1を海中で
上下に振るように操作する。因みにこの操作にあたって
は、釣用こませ籠1の上下の中心方向にバランス良く力
が加わるから、安定した釣用こませ籠1の動きが得られ
ている。このようにするときには内部でこませ包装体2
が移動し、例えば相対的にこませ籠1の上方にこませ包
装体2が移動した瞬間に破開具15における作用端16
aが餌袋本体2bを刺し、その瞬間に例えば弾性材料か
ら成る餌袋本体2bは破裂するようになって、一挙にこ
ませ2aを露出させるような状態となる。このようにし
たときにはこませ2aは籠本体10における主として放
出孔11bあるいは 水孔11a、12d、13aから
その周辺にまき散らされるのである。これによってこま
せ2aの臭いや、その存在を確認した魚がこの周辺に集
まり、サビキ7等に食い付いて釣り上げられるのであ
る。
【0017】 このようにして針に魚が掛かったときには
適宜釣糸を引き上げて魚を取り込み、再びこませ包装体
2を交換して海中に投入する。尚このときすでに使用し
終わったこませ包装体2における餌袋本体2bはそれに
設けられている保持紐2cが籠本体10におけるフック
14に結び付けられているからそのまま回収することが
できる。
適宜釣糸を引き上げて魚を取り込み、再びこませ包装体
2を交換して海中に投入する。尚このときすでに使用し
終わったこませ包装体2における餌袋本体2bはそれに
設けられている保持紐2cが籠本体10におけるフック
14に結び付けられているからそのまま回収することが
できる。
【0018】 本発明の一実施例は以上述べたような形態
をとるものであるが、この実施例のほかにも更に次のよ
うな構成をとることも可能である。即ち図7に示す実施
例は前記破開具15の本体部16を籠本体10の底部1
3に設けるようにしたものである。以下このものについ
て説明する。尚、すでに述べた図1〜3に示す実施例と
基本的に共通する部材については同一の符号をもって説
明する。
をとるものであるが、この実施例のほかにも更に次のよ
うな構成をとることも可能である。即ち図7に示す実施
例は前記破開具15の本体部16を籠本体10の底部1
3に設けるようにしたものである。以下このものについ
て説明する。尚、すでに述べた図1〜3に示す実施例と
基本的に共通する部材については同一の符号をもって説
明する。
【0019】 このものは籠本体10における底部13側
に破開具15を設けたものであって、例えば底部13に
おける案内部13cに本体部16と錘効果を有しない操
作部17を具えた破開具15をほぼ垂直に上方に向かう
ように突き刺し状態に支持させるのである。このため例
えば案内部13cの内側には本体部16を弾性的に保持
し得るようなフリクションブッシュ20を設ける。一
方、籠本体10の内部にはその底部13寄りに受板21
を昇降自在に設けておき、且つこのものは軸芯部におい
て付勢スプリング22によって常時上方への偏寄傾向を
付与された状態としておく。また受板21はその軸部に
フランジ付きの調整ネジ23を設けておき、その降下ス
トロークの下限を設定し得るように構成しておく。
に破開具15を設けたものであって、例えば底部13に
おける案内部13cに本体部16と錘効果を有しない操
作部17を具えた破開具15をほぼ垂直に上方に向かう
ように突き刺し状態に支持させるのである。このため例
えば案内部13cの内側には本体部16を弾性的に保持
し得るようなフリクションブッシュ20を設ける。一
方、籠本体10の内部にはその底部13寄りに受板21
を昇降自在に設けておき、且つこのものは軸芯部におい
て付勢スプリング22によって常時上方への偏寄傾向を
付与された状態としておく。また受板21はその軸部に
フランジ付きの調整ネジ23を設けておき、その降下ス
トロークの下限を設定し得るように構成しておく。
【0020】 またこの実施例では胴部11、頭部12等
の構成もすでに述べた第一の実施例と相違する。具体的
には頭部12には更にこれに相似する形状で外側に被さ
るような調整キャップ25を設けておき、その調整孔2
5aを頭部12の透水孔12dと合致させるか否かでそ
の透水状態あるいはこませ2aの放散状態を設定し得る
ように構成する。この機構を特許請求の範囲においてこ
ませ2の放出状態の調整機構と定義する。同様に胴部1
1についても開閉板26を設けておき、そこからこませ
包装体2の装填をなし得るように構成する。また下方に
は調整自在あるいは調整不能の状態の放出孔11bが具
えられる。
の構成もすでに述べた第一の実施例と相違する。具体的
には頭部12には更にこれに相似する形状で外側に被さ
るような調整キャップ25を設けておき、その調整孔2
5aを頭部12の透水孔12dと合致させるか否かでそ
の透水状態あるいはこませ2aの放散状態を設定し得る
ように構成する。この機構を特許請求の範囲においてこ
ませ2の放出状態の調整機構と定義する。同様に胴部1
1についても開閉板26を設けておき、そこからこませ
包装体2の装填をなし得るように構成する。また下方に
は調整自在あるいは調整不能の状態の放出孔11bが具
えられる。
【0021】 この実施例の場合には使用時にはこませ包
装体2を前記開閉板26から胴部11に装填する。この
ようにしたときには、こませ包装体2は受板21上にの
った状態で尚且つ付勢スプリング22の作用により上方
に偏寄した状態に設定される。一方、破開具15の作用
端16aは適宜受板21の上方に突出するかしないか程
度の位置に設定しておく。この状態で先の実施例と同様
釣用こませ籠1を魚層にまで達したときに釣竿3を上下
に振るように操作する。このようにするときには、その
慣性によりこませ包装体2は受板21を幾分か降下させ
るように作用し、このとき相対的に突出してくる破開具
15の作用端16aによって突き破るようにするのであ
る。
装体2を前記開閉板26から胴部11に装填する。この
ようにしたときには、こませ包装体2は受板21上にの
った状態で尚且つ付勢スプリング22の作用により上方
に偏寄した状態に設定される。一方、破開具15の作用
端16aは適宜受板21の上方に突出するかしないか程
度の位置に設定しておく。この状態で先の実施例と同様
釣用こませ籠1を魚層にまで達したときに釣竿3を上下
に振るように操作する。このようにするときには、その
慣性によりこませ包装体2は受板21を幾分か降下させ
るように作用し、このとき相対的に突出してくる破開具
15の作用端16aによって突き破るようにするのであ
る。
【0022】 更に他の実施例としてはこのような主とし
て合成樹脂製の釣用こませ籠1以外に図8に示すように
金属線材等を組み合わせて成る釣用こませ籠1について
も同様に適用できるものである。
て合成樹脂製の釣用こませ籠1以外に図8に示すように
金属線材等を組み合わせて成る釣用こませ籠1について
も同様に適用できるものである。
【0023】
【発明の効果】本発明にあっては、餌袋本体に密閉収納
されたこませは、魚層に達したところで餌袋本体が破開
具等によって破られて周辺にまき散らされる。このため
取り扱い時に周辺が汚れず且つ狙った魚層で集魚機能を
効果的に発揮する。特に籠本体10は上下中心方向にお
いて吊持され、且つ錘によって下方に引かれているから
バランスが良く扱うことができる。またこませ2aの放
出状態も調整できるから長時間にわたり集魚効果が維持
でき、釣果を期待できる。また餌袋本体2bは籠 本体1
0に保持紐によって結び付けられているから、このもの
が水中に散乱することなく回収され、周辺の環境の汚染
を防止でき、環境保全に資することがきる。
されたこませは、魚層に達したところで餌袋本体が破開
具等によって破られて周辺にまき散らされる。このため
取り扱い時に周辺が汚れず且つ狙った魚層で集魚機能を
効果的に発揮する。特に籠本体10は上下中心方向にお
いて吊持され、且つ錘によって下方に引かれているから
バランスが良く扱うことができる。またこませ2aの放
出状態も調整できるから長時間にわたり集魚効果が維持
でき、釣果を期待できる。また餌袋本体2bは籠 本体1
0に保持紐によって結び付けられているから、このもの
が水中に散乱することなく回収され、周辺の環境の汚染
を防止でき、環境保全に資することがきる。
【図1】本発明の釣用こませ籠の使用状態を示す説明図
である。
である。
【図2】同上釣用こませ籠周辺を拡大して示す側面図で
ある。
ある。
【図3】同上釣用こませ籠を更に拡大し、一部を破断し
て示す側面図である。
て示す側面図である。
【図4】同上頭部を開蓋した状態を示す縦断面図並びに
閉蓋時におけるラッチとラッチ孔との係合構造を示す縦
断面図である。
閉蓋時におけるラッチとラッチ孔との係合構造を示す縦
断面図である。
【図5】破開具を拡大して示す斜視図である。
【図6】放出孔付近を拡大して示す斜視図である。
【図7】釣用こませ籠の他の実施例を一部縦断して示す
側面図である。
側面図である。
【図8】同上他の実施例を示す斜視図である。
1 釣用こませ籠 2 こませ包装体 2a こませ 2b 餌袋本体 2c 保持紐 3 釣竿 4 釣糸 5 錘 6 テンビン 7 サビキ 10 籠本体 11 胴部 11a 透水孔 11b 放出孔 11c 放散調整板 11d ラッチ孔 12 頭部 12a ヒンジ 12b ラッチ 12c 連結具 12d 透水孔 12e 案内部 13 底部 13a 透水孔 13b 連結具 13c 案内部 14 フック 15 破開具 16 本体部 16a 作用端 17 操作部 18 フリクション軸受 19 フリクションスプリング 20 フリクションブッシュ 21 受板 22 付勢スプリング 23 調整ネジ 25 調整キャップ 25a 調整孔 26 開閉板
Claims (1)
- 【請求項1】 こませを餌袋本体に充填したこませ包装
体を釣用こませ籠における籠本体内に装填するととも
に、籠本体の内部にはこませ包装体の破開具の作用端を
臨ませ、前記こませ籠を漁場の希望の水深において揺動
させて、前記破開具とこませ包装体とを相対的に接近さ
せることによって餌袋本体を破り、こませを周辺にまき
放すようにした釣具において、前記餌袋本体は破裂性の
弾性材から成るとともに、保持紐によって籠本体に結び
付けられ、また籠本体にはこませの放出状態の調整機構
が設けられ、更に籠本体は上方中心部において釣糸に吊
持されるとともに、下方中心に錘を吊り下げるように構
成されていることを特徴とする釣用こませの餌まき器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3289043A JP2510912B2 (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 釣用こませの餌まき器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3289043A JP2510912B2 (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 釣用こませの餌まき器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549374A JPH0549374A (ja) | 1993-03-02 |
JP2510912B2 true JP2510912B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=17738090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3289043A Expired - Fee Related JP2510912B2 (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 釣用こませの餌まき器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2510912B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07143835A (ja) * | 1993-11-25 | 1995-06-06 | Kenichi Hayada | 撒き餌器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60135699A (ja) * | 1983-12-23 | 1985-07-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遠心送風機 |
JPS6167428A (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-07 | 阿部 正二 | 魚釣り用まき餌器 |
FR2570709B1 (fr) * | 1984-09-25 | 1987-01-02 | Elf Aquitaine | Nouveaux polymeres a base d'alcool-thioethers insatures |
-
1991
- 1991-08-15 JP JP3289043A patent/JP2510912B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0549374A (ja) | 1993-03-02 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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