JP2510803B2 - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2510803B2
JP2510803B2 JP4029400A JP2940092A JP2510803B2 JP 2510803 B2 JP2510803 B2 JP 2510803B2 JP 4029400 A JP4029400 A JP 4029400A JP 2940092 A JP2940092 A JP 2940092A JP 2510803 B2 JP2510803 B2 JP 2510803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的に情報の記録・再
生を行なう光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の記録媒体、例えばクレジットカー
ドやフロッピーディスク等に用いられる材料としては、
磁気材料が主として用いられてきた。これらの磁気記録
媒体は情報の書込み、及び読み出しが容易に行なえると
いう利点はあるが、反面、記録内容が容易に改ざんで
き、また高密度記録ができないという問題点があった。
かかる問題点を解決し、多種多様の情報を効率よく取り
扱う手段として、光記録媒体による光学的情報記録方法
が提案され、そのための光記録媒体、記録再生方式、記
録再生装置等が種々提案されている。
【0003】光学的に情報の記録・再生を行なう光記録
媒体として、例えば銀粒子をゼラチンマトリックス中に
分散してなる記録層を有するものがある。
【0004】また、光記録媒体として記録層にレーザビ
ーム等のエネルギービームをスポット状に照射して、記
録層の一部を状態変化させて記録する、いわゆるヒート
モード記録媒体が提案されている。これらの記録媒体
は、情報の書込みの後、現像処理等の必要がなく、「書
いた後直読する」ことのできるいわゆるDRAW[ダイ
レクト リード アフター ライト(direct r
ead after write)]媒体であり、高密
度記録が可能であり追加書込みも可能であることから、
ディスク用あるいはカード用の記録媒体としての用途の
拡大が期待されている。
【0005】また、比較的長波長の光で物性変化し得る
有機系色素は、毒性もなく、また塗布により成膜ができ
る等の製造コスト低減を図ることができる長所を有して
おり、有機系色素を光ディスクや光カードに利用するこ
とに関して、広範な研究が行なわれ、また提案も多数な
されている。
【0006】ところで現在用いられている一般的な光記
録媒体、例えば光ディスクは一般に記録感度を高めるた
めに記録層の上面に空間部を形成した中空構造を採用し
ている。しかし、光カードは、一般にキャッシュカード
やクレジットカードと同様に携帯して使用されることが
多く、種々雑多に加えられる外力による光カードの変形
等に対して強度を持たせる必要があるため、及び媒体の
薄型化のため上記光ディスクのように中空構造が採用で
きず、一般に記録層と記録層を保護する保護基材とが密
着した密着構造がとられている。
【0007】光ディスクに関しても携帯、保管スペース
等の点から媒体の厚みはなるべく薄いことが望ましく、
このため光ディスクも光カードと同様に密着構造をとる
のが好ましい。しかし、密着構造にすると中空構造に比
べ記録層の状態変化が抑制される為記録感度が低下する
という問題があった。
【0008】この問題に関しては、例えば特公昭63−
42333号公報、特開昭58−125248号公報、
特開昭58−203095号公報等には、記録層上にウ
レタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム弾性
高分子層を形成することにより記録感度を向上させる技
術が開示されている。
【0009】また、実開昭63−2223号公報には、
記録層上にスチレンブタジエン共重合体、ナイロン樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂等の熱可塑性軟質層を設
けることにより、密着構造の光記録媒体の記録感度を向
上させる技術が開示されている。
【0010】このように、記録層の上に記録補助層とな
る層を設けることにより記録感度を向上させることが知
られているが、記録補助層を構成する材料は、記録層を
溶解せずに記録層上に塗布形成できるものが望ましい。
記録層が有機色素の場合、記録補助層の材料としては、
例えばシリコーンゴム、ジエン系液状ゴム等の硬化型ゴ
ム状高分子であって硬化後はゴム状弾性を示す弾性高分
子化合物が適している。
【0011】このような硬化型ゴム状高分子化合物は、
硬化条件によって室温硬化型、加熱硬化型、及び紫外線
・電子線硬化型に分類されるが、紫外線又は電子線硬化
型の場合には、硬化時間が数秒〜数分と極めて短く、生
産性が非常に優れている。
【0012】しかしながら紫外線又は電子線硬化型ゴム
状高分子化合物の場合、紫外線又は電子線の照射により
ラジカルを発生し、ラジカル連鎖反応により硬化反応が
進行するものが一般的であり、そのため、記録補助層の
硬化反応時に発生するラジカルの一部が記録層を形成す
る有機色素と反応し、記録層を劣化させる問題があっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は上記事情
に鑑みなされたもので、その目的とするところは密着構
造であっても記録層感度が高く、しかも生産性に優れた
光記録媒体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の光記録媒体
は、基板、有機色素を含有する記録層及び記録補助層を
有する光記録媒体に於て、該記録補助層がラジカル重合
によって硬化せしめた弾性高分子化合物を含有すると共
に該記録層がラジカル捕捉化合物を含有することを特徴
とするものである。
【0015】又本発明の光記録媒体は、基板、有機色素
を含有する記録層及び記録補助層を有する光記録媒体に
於て、該記録補助層がラジカル重合によって硬化せしめ
た弾性高分子化合物を含有すると共に該記録層と該記録
補助層の間にラジカル捕捉化合物を含有する捕捉層を有
することを特徴とするものである。
【0016】又本発明の光記録媒体は、基板、有機色素
を含有する記録層及び記録補助層を有する光記録媒体に
於て、該記録補助層が、エポキシ基を有する高分子化成
分及びイオン重合開始剤を含有する組成物を重合せしめ
た弾性高分子化合物を含有することを特徴とするもので
ある。
【0017】次に本発明について詳細に説明する。
【0018】本発明の光記録媒体は、基板上に基板側か
ら順に記録層、記録補助層を有し、更に必要に応じて保
護層を有するか或は基板側から順に記録補助層、記録層
を有し、更に必要に応じて保護層を有する構成を基本と
するものである。そして本発明の光記録媒体中に有する
記録補助層は、紫外線または電子線の照射により高分子
化成分が硬化した弾性高分子化合物であるが、本発明の
1つの態様としては、光記録媒体中にラジカル捕捉化合
物を含有して、高分子化成分が硬化する際に発生するラ
ジカルのうち記録層中に侵入するラジカルを捕捉し、記
録層がラジカルにより劣化するのを防止する。また、本
発明の別の態様としては、記録補助層にイオン重合によ
り硬化した弾性高分子化合物を使用して記録層の感度低
下を防止する。
【0019】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。
【0020】本発明の光記録媒体は、図1に示すよう
に、基板2上に記録層3、記録補助層4を有し、更に必
要に応じて保護基材5を有する。
【0021】記録補助層4は、ゴム状弾性を有する高分
子化合物(以下、弾性高分子化合物)で形成したもの
で、光記録媒体を密着構造とするものである。弾性高分
子化合物は、高分子化成分を紫外線や電子線で硬化した
ものである。高分子化成分とは重合あるいは架橋により
高分子化合物となるモノマー及び/又はオリゴマーであ
る。
【0022】記録補助層4に使用する弾性高分子化合物
としては、例えば下記式(1)〜(3)に示すメカニズ
ムにより硬化するシリコーンゴムを使用することができ
る。
【0023】
【外1】
【0024】更に、記録補助層4に使用する弾性高分子
化合物には、例えば式(4)に示すように、分子鎖中、
又は分子鎖末端にビニル基を有するジエン系液状ゴム等
を用いて形成することができる。
【0025】
【外2】
【0026】記録補助層4に使用する弾性高分子化合物
として、上記の式(1)〜(4)を例示したが、これら
弾性高分子化合物の好ましい重合度や分子量を示すのは
難しい。しかしながら、好ましい記録補助層4として
は、硬化後の硬度がJIS K6301(ASTM D
2240)に基づく硬度で2以上70以下、更には3以
上60以下とするのがよい。
【0027】高分子化成分の硬化に、必要に応じ使用す
る重合開始剤としては、例えばジクロロアセトフェノ
ン、トリクロロアセトフェノン、ジアルコキシアセトフ
ェノン等のアセトフェノン類、ベンゾフェノン、ミヒラ
ーケトン、ベンジルベンゾイル、ベンゾインエーテル、
ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、
α−アシロキシムエステル等の通常用いられるラジカル
重合開始剤を用いることができる。
【0028】重合開始剤を用いる場合、配合量として
は、重合比で高分子化成分の
【0029】
【外3】
【0030】記録層3には、有機色素及びラジカル捕捉
化合物を含有する。有機色素としては、例えばシアニ
ン、メロシアニン、ポリメチン、フタロシアニン、ナフ
タロシアニン、テトラヒドロコリン、ジオキサジン、ピ
リリウム、アズレン、アントラキノン系等を挙げること
ができる。これら有機色素の中でも特にシアニン、メロ
シアニン、ポリメチン、アズレン、フタロシアニン、ナ
フタロシアニン等の有機色素が弾性高分子化合物より成
る記録補助層4との組み合わせにおいて、記録層3の記
録感度を高く保つのに大きな効果を有する。
【0031】ラジカル捕捉化合物としては、ラジカルと
容易に反応してラジカル連鎖反応の進行を禁止する化合
物が有効であり、このような化合物としては、フェノー
ル化合物、キノン化合物、アミン化合物等がある。フェ
ノール化合物としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステ
アリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、2,2′−メチレン−ビ
ス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,
2′−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチル
フェノール)、4,4′−チオビス−(3−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデン−ビ
ス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,
1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレ
ン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,
3′−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェ
ニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、トコ
フェロール等が挙げられる。また、キノン化合物として
はヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、ヒ
ドロキシヒドロキノン、p−ベンゾキノン等が挙げられ
る。アミン化合物としては、N,N−ジフェニル−p−
フェニレンジアミン、N,N−ジ−β−ナフチル−p−
フェニレンジアミン、フェニル−イソプロピル−p−フ
ェニレンジアミン、N−フェニル−N′−(1−メチル
ヘプチル)−p−フェニレンジアミン、その他ヒンダー
ドアミン系化合物等が挙げられる。これらのうち、特に
フェノール化合物が記録層を形成する有機色素との相互
作用が低く、好適である。なお、本発明において使用さ
れるラジカル捕捉化合物は特にこれらに限定されるもの
ではない。
【0032】有機色素の含有量は、記録層3に対して6
0〜99.95%(重量基準。以下、百分率は重量基準
である)、更には、70〜99.0%が好ましい。
【0033】
【外4】 阻害されるようになるからである。
【0034】ラジカル捕捉化合物は、記録層3中に均一
に分散されていてもよいが、記録層3中のラジカル捕捉
化合物濃度を、記録層3の基板2側よりも記録補助層4
側で高くすると、ラジカルを捕捉するのにより効果的と
なる。このように、ラジカル捕捉化合物の濃度に分布を
つけると、記録層3中に含有するラジカル捕捉化合物の
量が少なくてすみ、従って記録層3の反射率低下を防ぐ
ことができる。ラジカル捕捉化合物濃度に分布をつけた
場合、ラジカル捕捉化合物の好ましい含有量は
【0035】
【外5】
【0036】また、ラジカル捕捉化合物濃度に分布をつ
けると、−OH基、−NH2基、
【0037】
【外6】 の密着性をより強固にすることができる。
【0038】ラジカル捕捉化合物の濃度に分布をつける
には例えば、記録層3上に記録補助層4を塗布後、硬化
処理をする前に、記録層3を基板2側から70〜140
℃程度に加熱する方法がある。有機色素に比べてラジカ
ル捕捉化合物の方が昇華性が高いため、加熱によりラジ
カル捕捉化合物が記録層の記録補助層側に移行する。
【0039】記録層3には、必要に応じ安定化剤を混合
してもよい。この安定化剤としては各種金属キレート化
合物、特にZn、Cu、Ni、Cr、Co、Mn、P
d、Zrを中心金属とする多座配位子、例えばN4、N2
2、N224、O22、O4等の四座配位子等又はそ
れらの組合わせから成るもの、各種の芳香族アミン類、
ジアミン類や含窒素芳香族及びこれらのオニウム塩、例
えばアミニウム塩、ジイモニウム塩、ピリジニウム塩、
イミダゾリニウム塩、キノリウム塩等が挙げられる。更
に含酸素芳香族の塩であるピリリウム塩等も用いられ
る。安定化剤は1種だけでもよいし、2種以上を混合し
て使用することもできる。
【0040】
【外7】
【0041】以上、記録層3中にラジカル捕捉化合物を
含有した光記録媒体について説明したが、ラジカル捕捉
化合物を記録層3に含有せずに、図2に示すように記録
層3と記録補助層4との間に、ラジカル捕捉化合物を含
有する捕捉層1を設けてもよい。
【0042】捕捉層1は、ラジカル捕捉化合物の種類に
よってはラジカル捕捉化合物だけで構成することができ
るが、好ましくはラジカル捕捉化合物とバインダーとを
含有する。捕捉層1にラジカル捕捉化合物とバインダー
とを含有する場合、ラジカル捕捉化合物の含有量は捕捉
層1に対して0.05〜10%、更には0.1〜5%が
好ましい。
【0043】捕捉層1に含有するバインダーとしては、
例えばポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ
エステル、ポリウレタン、エチレン−塩ビ共重合体、塩
化ビニリデン、塩化ビニル、ブタジエン、ポリアセター
ル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ート、ポリサルホン、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルエーテル、ポリビニルブチラール、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン、ニトロセルロース、酢酸
セルロース、エチルセルロース、酢酸ビニル、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体等の1種又は2種以上を用いることができる。
【0044】図2に示すように捕捉層1を設ける場合、
記録層3にはラジカル捕捉化合物を含有してもよいし、
含有しなくてもよい。図2に示す記録層3にラジカル捕
捉化合物を含有する場合、記録層3としては、図1で説
明した記録層3と同様のものが使用できるが、記録層3
にラジカル捕捉化合物を含有しない方が、記録層の反射
率が低下せず好ましい。記録層3にラジカル捕捉化合物
を含有しない場合、記録層3中の有機色素の含有量は6
0〜100%、更には70〜100%が好ましい。
【0045】図2に示すように、記録層3と捕捉層1と
を別々に設ける場合、記録層3と捕捉層1との境界は明
確であっても、明確でなくてもかまわない。記録層3と
捕捉層1との境界が明確でない場合、記録層3と捕捉層
1との間は記録層3と捕捉層1とが混り合った状態とな
る。
【0046】基板2としては、光透過性の材料を使用す
るのが好ましく、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチ
レン樹脂等が好ましい。基板2は、表面にトラッキング
用のグルーブ(図示せず)等を形成したものであっても
良い。
【0047】必要に応じて設ける保護基材5にも、基板
2と同様にアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリオレフィン樹脂等を使用することができ
る。
【0048】基板2の厚みは、0.2mm〜1.5mm
が好ましい。
【0049】記録層3の厚みは、ラジカル捕捉化合物を
含有する場合も含有しない場合も500Å〜2000
Å、更には700Å〜1700Åが好ましい。
【0050】捕捉層1の厚みは、50Å〜1500Å、
更には100Å〜1000Åが好ましい。
【0051】記録補助層4の厚みは、3μm〜50μ
m、更には5μm〜25μmが好ましい。
【0052】保護基板材5の厚みは、50μm〜1mm
が好ましい。
【0053】以上の説明においては、本発明の光記録媒
体中にラジカル捕捉化合物を含有して記録補助層で発生
するラジカルを捕捉しているが、記録補助層を構成する
弾性高分子化合物を高分子化成分のイオン重合化物で形
成すれば、ラジカルの発生がなく、このため光記録媒体
中にラジカル捕捉化合物を含有させる必要がない。この
ように、本発明の光記録媒体は記録補助層4に、高分子
化成分のイオン重合で形成した弾性高分子化合物を用い
てもよい。
【0054】イオン重合に使用する高分子化成分として
は、エポキシ基を有する高分子化成分が好ましく、この
ような高分子化成分をイオン重合で硬化せしめた弾性高
分子化合物としてはシリコーンゴムあるいはポリブタジ
エンゴム等が好ましい。エポキシ基を有する高分子化成
分としては、例えば下記式(5)〜(12)で示される
ものが好ましく使用できる。
【0055】
【外8】
【0056】
【外9】
【0057】本発明におけるエポキシ基を有する高分子
化成分の重合は、紫外線の照射によりルイス酸を発生す
るイオン重合開始剤を用いるイオン重合である。即ち、
この態様における記録補助層4は、エポキシ基を有する
高分子化成分及びイオン重合開始剤を含む組成物が重合
したものである。イオン重合は、紫外線照射時にルイス
酸のオニウム塩から発生するルイス酸により重合が開始
され、照射終了後も、エポキシ基がほぼ完全に消費され
るまで重合が進む。
【0058】本発明に用いられる紫外線照射によりエポ
キシ基を有する高分子化合物のイオン重合を引起こす触
媒を放出する化合物としては、たとえばルイス酸のオニ
ウム塩であれば何でも用いることができ、その具体例と
しては「マクロモレキュル」Vol 10,No.6,
P1307〜1315(1977年)、「フォトグラフ
ィクサイエンス アンド エンジニアリング」18,P
387(1974年)、特公昭52−14277号公
報、特公昭52−14278号公報、特公昭52−14
279号公報等に開示されているようなハロゲン化物の
芳香族ジアゾニウム塩錯体、芳香族ヨードニウム塩錯
体、芳香族スルホニウム塩錯体、芳香族アンモニウム塩
錯体などがあげられる。
【0059】オニウム塩に含まれるルイス酸アニオンと
しては種々のものが使用できるが、それ等の中でもBF
4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、SbCl6 -、SnC
6 2-、FeCl4 2-およびBiCl5 2-で示されるアニ
オンが特に好適である。これらのルイス酸アニオンが特
に好ましい理由として、触媒活性が高いため、紫外線等
の照射により放出された時に迅速に高分子化成分の重合
が進み、記録層への影響がほとんどないことが挙げられ
る。
【0060】高分子化成分のエポキシ基に対するイオン
重合開始剤の含有量は、先に図1を用いて説明した本発
明の光記録媒体の場合と同様である。記録補助層4に、
エポキシ基を有する高分子成分のイオン重合で硬化せし
めた弾性高分子化合物を用いた本発明の光記録媒体の場
合、基板2、記録層3及び保護層5は、先に図1を用い
て説明した本発明の光記録媒体と同様のものが使用でき
る。ただし、この場合、記録層3にラジカル捕捉化合物
を含有させる必要がなく、従って記録層3中の有機色素
の含有量は60〜100%、更には70〜100%が好
ましい。また、この場合、捕捉層1を設ける必要もな
い。
【0061】本発明の光記録媒体において、記録層3及
び捕捉層1は前記した材料を溶媒に溶解又は分散して基
板2に順次塗布して形成することができる。
【0062】有機色素や安定化剤等の記録層3の材料を
溶解するのに用いられる溶媒としては基板2を侵さない
ものがよく、例えばジアセトンアルコール、セロソル
ブ、1−メトキシ−2−プロパノール等や、これらのも
のにハロゲン系の溶媒を少量加えた混合溶媒を用いるこ
ともできる。捕捉層1の材料を溶解する溶媒としては記
録層3を溶解しないものが好ましいが、記録層3の表面
のみわずかに溶解するものであってもよい。捕捉層1の
材料を溶解する溶剤は、記録層3を構成する材料により
異なるが、例えばエタノール、イソプロピルアルコー
ル、アミルアルコール等のアルコール類、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、n−ヘキサ
ン、ベンゼン、キシレン等を挙げることができる。
【0063】記録層3は蒸着によっても形成することが
できる。
【0064】記録補助層4は、前述した高分子化成分及
び必要に応じて用いる重合開始剤を記録層3あるいは捕
捉層1上に所定厚さに塗布した後、加熱及び/又は紫外
線等を照射して形成する。紫外線の光源としては高圧水
銀ランプ、メタルハライドランプ等を使用するのが好ま
しい。
【0065】必要に応じて設ける保護基材5は、前述し
た材料のフィルムをラミネートして形成することができ
る。
【0066】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0067】(実施例1〜11)押し出し成形により成
形した厚さ0.4mmのポリカーボネート基板とプリフ
ォーマットパターンの形成されたスタンパーとの間に、
紫外線硬化樹脂(STM401大日本インキ社製)を充
填した後、紫外線硬化樹脂を硬化して溝幅3μm、溝ピ
ッチ12μm、溝深さ3000Åのグルーブ付基板を作
製した(いわゆる2Pプロセス)。この基板のグルーブ
面上に表1に示す有機色素及びラジカル捕捉化合物をジ
クロロエタンに溶解してバーコートにより塗布し、厚み
1000Åの記録層を形成した。
【0068】ジクロロエタン溶液中に含有する有機色素
及びラジカル捕捉化合物の混合物濃度は2.0%とし
た。有機色素とラジカル捕捉化合物との混合比は表1に
示した。
【0069】こうして形成した記録層上に表1に示す紫
外線硬化型シリコーンゴムをロールコートにより厚さ1
0μmとなるように塗布し、次いで窒素雰囲気下で高圧
水銀ランプ(160W/cm)を用い、照射距離15c
mで紫外線を30秒間照射して上記紫外線硬化型シリコ
ーンゴムを硬化し、記録補助層を形成した。
【0070】更に、記録補助層上に厚み0.3mmのポ
リカーボネートフィルムを、エチレン−酢酸ビニル共重
合体系ホットメルト接着剤(ヒロダイン7580、ヒロ
ダイン工業社製)を用い、ロールラミネータで接着し保
護基材とした。接着温度は120℃であった。
【0071】最後に、長さ85.7mm、幅54.0m
mのカード状に切断し、本発明の光記録媒体である光カ
ードを作成した。
【0072】
【表1】
【0073】尚、上記表1中の有機色素[I][II]
[III]は以下の通りである。
【0074】
【外10】
【0075】(実施例12〜17)実施例1と同様の基
板を用い、この基板のグルーブ面上に、表2に示す組合
せで、前述の有機色素[I][II]又は[III]、
ラジカル捕捉化合物及び下記構造式[IV]又は[V]
の安定化剤をジクロロエタンに溶解してバーコートによ
り塗布し、厚み1000Åの記録層とした。
【0076】
【外11】
【0077】ジクロロエタン溶液中に含有する有機色
素、ラジカル捕捉化合物及び安定化剤の混合物濃度は、
2.0%とした。有機色素、ラジカル捕捉化合物及び安
定化剤の混合比は表2に示した。
【0078】こうして形成した記録層上に表2に示す紫
外線硬化型シリコーンゴムを実施例1と同様に形成し記
録補助層とした。
【0079】更に、記録補助層上に実施例1と同様の保
護基材を設け、最後に実施例1と同様に切断して本発明
による光カードを作成した。
【0080】
【表2】
【0081】(実施例18〜23)実施例1と同様の基
板を用い、この基板のグルーブ面上に、前述の有機色素
[I][II]又は[III]、ラジカル捕捉化合物及
び前述の安定化剤[IV]又は[V]を、表3に示す組
合せ及び配合比で、実施例12と同様に塗布し厚み10
00Åの記録層とした。
【0082】こうして形成した記録層上に表3に示す紫
外線硬化型シリコーンゴムを塗布し、このシリコーンゴ
ムを紫外線で硬化する前に、基板側より90℃の温度で
2分間加熱して記録層2の記録補助層に接する側でのラ
ジカル捕捉化合物の有機色素
【0083】
【外12】 実施例1と同様にしてシリコーンゴムを硬化し、更に保
護基材を形成した後、カード状に切断して本発明による
光カードを作成した。
【0084】
【表3】
【0085】(実施例24〜29)実施例1と同様の基
板を用い、この基板のグルーブ面上に、表4に示す組合
せ及び配合比で、前述の有機色素[I][II]又は
[III]と、前述の安定化剤[IV]又は[V]と
を、ジクロロエタンに溶解してバーコードにより塗布
し、厚み1000Åの記録層とした。ジクロロエタン溶
液中に含有する有機色素及び安定化剤の混合物濃度は
2.0%とした。
【0086】次に、表4に示すラジカル捕捉化合物をm
−キシレンに溶解あるいは分散させて、上記の記録層上
に塗布し厚み300Åの捕捉層とした。m−キシレン溶
液中に含有するラジカル捕捉化合物の濃度は5.0%と
した。
【0087】こうして形成した捕捉層上に表4に示す紫
外線硬化型シリコーンゴムを実施例1と同様に形成し記
録補助層とした。
【0088】更に、記録補助層上に実施例1と同様の保
護基材を設け、最後に実施例1と同様に切断して本発明
による光カードを作成した。
【0089】
【表4】
【0090】(実施例30〜32)実施例1と同様の基
板を用い、この基板のグルーブ面上に、前述の有機色素
[I][II]又は[III]と前述の安定化剤[I
V]又は[V]とを、表5に示す組合せ及び配合比で実
施例24と同様に塗布し厚み1000Åの記録層とし
た。
【0091】次に、ラジカル捕捉化合物及びバインダー
を表5に示す組合せ及び配合比でm−キシレンに溶解あ
るいは分散させて、上記の記録層上に塗布し厚み100
00Åの捕捉層とした。m−キシレン溶液中に含有する
ラジカル捕捉化合物及びバインダーの混合物濃度は5.
0%とした。
【0092】こうして形成した捕捉層上に表5に示す紫
外線硬化型シリコーンゴムを実施例1と同様に形成し記
録補助層とした。
【0093】更に、記録補助層上に実施例1と同様の保
護基材を設け、最後に実施例1と同様に切断して本発明
による光カードを作成した。
【0094】
【表5】
【0095】(実施例33〜42)実施例1と同様の基
板を用い、この基板のグルーブ面上に、表6に示すよう
に前述の有機色素[I][II]又は[III]をジク
ロロエタンに溶解してバーコートにより塗布し、厚み1
000Åの記録層とした。ジクロロエタン溶液中に含有
する有機色素の濃度は2.0%とした。
【0096】こうして形成した記録層上に、表6に示す
高分子化成分及びイオン重合開始剤の混合物をロールコ
ーターを用いて厚み10μmとなるように塗布し、次い
で160W/cm高圧水銀ランプを用い、照射距離15
cmで紫外線を30秒間照射して、上記高分子化成分を
硬化し、記録補助層を形成した。高分子化成分とイオン
重合開始剤との混合比は、高分子化成分95重量部に対
しイオン重合開始剤5重量部とした。
【0097】更に、記録補助層上に実施例1と同様の保
護基材を設け、最後に実施例1と同様に切断して本発明
による光カードを作成した。
【0098】
【表6】
【0099】
【表7】
【0100】(実施例43〜50)押し出し成形により
成形した厚さ1.2mmのポリカーボネート基板と所定
溝の形成されたスタンパーとの間に紫外線硬化樹脂(S
TM401 大日本インキ社製)を充填した後、紫外線
硬化樹脂を硬化して、溝幅0.6μm、ピッチ1.6μ
m、溝深さ0.1μmのグルーブ付基板を作製した(い
わゆる2Pプロセス)。この基板のグルーブ面上に表7
に示す有機色素[I][VI]又は[VII]を実施例
33と同様に塗布し、厚さ1000Åの記録層とした。
【0101】こうして形成した記録層上に、表7に示す
高分子化成分及びイオン重合開始剤の混合物を、実施例
33と同様に塗布し、その後実施例33と同様の条件で
硬化して記録補助層とした。高分子化成分とイオン重合
開始剤との混合比は、実施例33と同様とした。
【0102】更に、記録補助層上に実施例1と同様の保
護基材を設け、最後にディスク状に切断して直径86m
m本発明の光ディスクを作成した。
【0103】
【表8】
【0104】
【表9】
【0105】尚、上記表7中の有機色素[I]は前述し
た有機色素であり、有機色素[VI]及び[VII]は
以下の通りである。
【0106】
【外13】
【0107】(比較例1〜3)実施例1と同様の基板を
用い、この基板のグルーブ面上に、前述の有機色素
[I][II]又は[III]と前述の安定化剤[I
V]又は[V]とを、表8に示す組合せ及び配合比で、
実施例1と同様に塗布し厚み1000Åの記録層とし
た。この記録層にはラジカル捕捉化合物は含有しなかっ
た。
【0108】こうして形成した記録層上に表8に示す紫
外線硬化型シリコーンゴムを実施例1と同様に形成し記
録補助層とした。表8に示す紫外線硬化型シリコーンゴ
ムはラジカル連鎖反応により硬化するものである。
【0109】更に、記録補助層上に実施例1と同様の保
護記材を設け、最後に実施例1と同様に切断して光カー
ドを作成した。
【0110】
【表10】
【0111】(比較例4〜8)実施例43と同様の基板
を用い、この基板のグルーブ面上に、前述の有機色素
[I][VI]又は[VII]を、実施例33と同様に
塗布し厚み1000Åの記録層とした。この記録層には
ラジカル捕捉化合物は含有しなかった。
【0112】こうして形成した記録層上に表9に示す紫
外線硬化型シリコーンゴムを実施例1と同様に形成し記
録補助層とした。表9に示す紫外線硬化型シリコーンゴ
ムはラジカル連鎖反応により硬化するものである。
【0113】更に、記録補助層上に実施例1と同様の保
護基材を設け、最後に実施例43と同様に切断して直径
86mmの光ディスクを作成した。
【0114】
【表11】
【0115】以上のようにして作成した実施例1〜42
の光カード、実施例43〜50の光ディスク、比較例1
〜3の光カード及び比較例4〜8の光ディスクについ
て、波長830nmにおける反射率を測定した。反射率
の測定には日立製の分光光度計U−3400を使用し
た。また反射率の測定は、基板側より光を入射して行な
った。測定した反射率を表10〜表13に示した。
【0116】更に、実施例1〜42の光カード及び比較
例1〜3の光カードについて、送り速度0.06m/s
ecで送りながら、波長830nmの半導体レーザーを
用いて記録再生を行ない、記録再生コントラストを下記
の式[A]で求めた。記録は、記録パワー3.5mW、
パルス幅50μsecで行ない、再生は再生パワー0.
2mWで行なった。求めた記録再生コントラストを表1
0及び表11に示した。
【0117】
【外14】
【0118】また、実施例43〜50の光ディスク及び
比較例4〜8の光ディスクについて、1800rpmで
回転させながら、波長830nmの半導体レーザーを用
いて記録再生を行ない、C/Nを測定した。記録は記録
パワー8.0mW、記録周波数3MHzで行ない、再生
は再生パワー0.5mWで行なった。求めたC/Nを表
12及び表13に示した。
【0119】
【表12】
【0120】
【表13】
【0121】
【表14】
【0122】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、記録補助
層を有する密着構造の光記録媒体においても、光記録媒
体中にラジカル捕捉化合物を含有することにより、ある
いはイオン重合により硬化する記録補助層を用いること
により記録層の記録感度を高く保つことができる。
【0123】特に、記録層と記録補助層との間に、ラジ
カル捕捉化合物の含有する捕捉層を設ける構成とする場
合に、記録感度の高い光記録媒体とすることができる。
【0124】また、ラジカル化合物を記録層中に含有さ
せ、ラジカル化合物濃度を記録層の記録補助層側で高く
する場合も記録感度の高い光記録媒体とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の一実施態様を示す概略断
面図である。
【図2】本発明の光記録媒体の他の実施態様を示す概略
断面図である。
【符号の説明】 1 捕捉層 2 基板 3 記録層 4 記録補助層 5 保護層

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板、有機色素を含有する記録層及び記
    録補助層を有する光記録媒体に於て、該記録補助層がラ
    ジカル重合によって硬化せしめた弾性高分子化合物を含
    有すると共に該記録層がラジカル捕捉化合物を含有する
    ことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 該記録補助層が該記録層と接している請
    求項1の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 該ラジカル捕捉化合物が、フェノール化
    合物、キノン化合物及びアミン化合物から選ばれたもの
    である請求項1の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 該弾性高分子化合物がシリコーンゴムで
    ある請求項1の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 該記録層中の該記録補助層と接する側の
    ラジカル捕捉化合物の濃度が該記録補助層と接しない側
    のラジカル捕捉化合物の濃度よりも高いクレーム2の光
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 該記録層中のラジカル捕捉化合物の濃度
    が徐々に変化している請求項5の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 基板、有機色素を含有する記録層及び記
    録補助層を有する光記録媒体に於て、該記録補助層がラ
    ジカル重合によって硬化せしめた弾性高分子化合物を含
    有すると共に該記録層と該記録補助層の間にラジカル捕
    捉化合物を含有する捕捉層を有することを特徴とする光
    記録媒体。
  8. 【請求項8】 該ラジカル捕捉化合物がフェノール化合
    物、キノン化合物及びアミン化合物から選ばれたもので
    ある請求項7の光記録媒体。
  9. 【請求項9】 該弾性高分子化合物がシリコーンゴムで
    ある請求項7の光記録媒体。
  10. 【請求項10】 基板、有機色素を含有する記録層及び
    記録補助層を有する光記録媒体に於て、該記録補助層
    が、エポキシ基を有する高分子化成分及びイオン重合開
    始剤を含有する組成物を重合せしめた弾性高分子化合物
    を含有することを特徴とする光記録媒体。
  11. 【請求項11】 該イオン重合開始剤がルイス酸を発生
    する化合物を含有する請求項10の光記録媒体。
  12. 【請求項12】 ルイス酸を発生する前記化合物がオニ
    ウム塩であり、そのアニオン種がBF4 -、PF6 -、As
    6 -、SbF6 -、SbCl6 -、SnCl6 2-、FeCl4
    -およびBiCl5 2-からなる群から選ばれたアニオン種
    である請求項11の光記録媒体。
  13. 【請求項13】 該弾性高分子化合物がシリコーンゴム
    である請求項11の光記録媒体。
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