JP2510631Y2 - 麻酔器の流量調節弁 - Google Patents

麻酔器の流量調節弁

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JP2510631Y2
JP2510631Y2 JP4372793U JP4372793U JP2510631Y2 JP 2510631 Y2 JP2510631 Y2 JP 2510631Y2 JP 4372793 U JP4372793 U JP 4372793U JP 4372793 U JP4372793 U JP 4372793U JP 2510631 Y2 JP2510631 Y2 JP 2510631Y2
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暢 佐藤
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俊治 安藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、酸素と酸素以外のガ
ス、すなわち麻酔ガス、空気等のガスを混合して、フレ
ッシュガスとして患者の呼吸回路に供給する、麻酔器の
流量調節弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流量調節弁は、例えば実公昭62
−45713に示されるように、フレッシュガス中の酸
素濃度の最小値は、フレッシユガス総流量にかかわら
ず、自動的に一定値を維持するようにされており、酸素
比率を高くしたい低流量時には手動により調整しなけれ
ばならない。
【0003】前記流量調節弁は、図8に流量調整弁a
して示され、該流量調節弁aを出た気体は、揮発性麻酔
薬用気化器bで混和され、フレッシュガスFGとして呼
吸回路cに入る。該呼吸回路cは、患者のマスクdに通
じる回路e、吸気弁f、呼気弁g、CO2吸収装置h、
強制循環用の手動バッグi、調圧弁jを備えるものであ
り、内部のガスは循環使用されてこれにフレッシュガス
FGが追加される。
【0004】しかし、患者の体内では、毎分200〜3
00mlの酸素が消費されるから、フレッシュガスの送出
量が少ないときは呼吸回路内のO2濃度が低下し、酸素
不足になる。
【0005】更に、笑気の様に気体の粘度の低いガスと
酸素のように粘度の高いガスを供給するために、各ガス
のバルブを歯車等で運動して一定比率で開閉する場合、
低流量では粘度の違いが影響して酸素の比率が規定値よ
りも下がることになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、フレッシュ
ガスの供給量が少ないときも、呼吸回路内の酸素濃度を
一定濃度以上に維持できる流量調節弁を得ることを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案における前記課題
の解決手段は、請求項1に記載したとおり、弁本体に
素調節弁と酸素以外のガスを調節するガス調節弁とを設
け、酸素と酸素以外のガスを所定の混合比で供給するよ
うにした麻酔器の流量調節弁において、酸素調節弁及び
ガス調節弁の弁室に、両弁の弁座の外周面が密接して摺
動する開口をもつ隔壁を設け、両弁座の流入側にフラン
ジを突設し、酸素供給弁の弁座に、前記フランジが隔壁
から離れたとき隔壁の開口の内周面で閉じ、フランジが
隔壁に接したとき開くバイパスを設け、両弁座のフラン
ジをばねで隔壁に向けて加圧し、両弁座の流出側に対向
して、ガス調節弁の弁体と酸素調節弁の弁体とを同時に
進退するように設けたことを特徴とする
【0008】
【作用】前記の手段を備えるから、ガス調節弁を開く方
向に移動させると、酸素調節弁も連動機構によって移動
するが、初期は両弁とも通路は開かず、まず酸素調節弁
のバイパスが開いて酸素の供給が始まり、次に酸素調節
弁とガス調節弁が開いたとき、両弁から出る気体中に前
記バイパスから出る酸素が合流してフレッシュガスとし
て供給される。したがってフレッシュガスの供給量の少
ないときほど酸素濃度が高くなる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0010】図1において、1は酸素と笑気ガスを混合
するための流量調節弁、2は本体で笑気ガス調節弁3
と酸素調節弁4が設けられ、両弁3、4は摘み3a、4
aで操作される。本体2の内部の弁室5、6は、それ
ぞれ中間の隔壁7、8により入口室5a、6aと出口室
5b、6bに区画され、入口室5a、6aには流入管
9、10が接続され、出口室5b、6bには通路11、
12を介して流量計13、14が接続される。13a、
14aは流量計の浮子であり、ここで計測されて流量計
13、14を出た気体は図外の気化器を通り図8の呼吸
回路cに供給される。 隔壁7、8には図2に示すよう
に内周面7a、8aをもつ開口が設けられ、弁座15、
16は中心に弁孔15a、16aをもつ筒状部15b、
16bとフランジ15c、16cを備え、酸素調節弁4
側の弁座16の筒状部16bのみに斜めのバイパス17
が穿設され、両弁座15、16は入口室5a、6a側か
ら挿入され、ばね18、19で隔壁7、8に向けて加圧
される。そして、筒状部15b、16bは、内周面7
a、8aに気密かつ摺動自在に嵌合し、前記バイパス1
7は、その外端が内周面8aに接するとき閉じられ、出
口室6b側に来たとき開き、図1の閉弁時にはバイパス
17も閉じられる。
【0011】弁体20、21は、弁座15、16の流出
側に対向して設けたニードル型のもので、ねじ22、2
3で本体2に進退自在に螺合されており、前記摘み3
a、4aによって操作される。両弁体20、21を連動
するために弁体20にギヤ24が固定され、他のギヤ2
5が弁体21に遊嵌されると共に本体2に螺合する筒
ねじ26と結合され、両ギヤ25、26は中間ギヤ27
によって連動される。そして、各ねじ22、23、26
は同一ピッチとされ、筒ねじ26の外端と摘み4aの内
端に、ねじ1ピッチ分の高さで係合する突起28、29
が設けられ、弁体20を開弁方向に回したとき、突起2
8、29が係合して弁体21も開弁方向に回転され、等
距離後退する。
【0012】しかし、弁体20を閉方向に回転するとギ
ャ25の回転で筒ねじ26は前進して突起28、29の
係合は外れて弁体21は回転しない。更に、他方の弁体
21を閉鎖方向に回転すると、弁体20も突起28、2
9によって同方向に回転され前進する。また、弁体21
を開放方向に回転すると、突起28、29は外れて弁体
21のみが後退する。この弁体20、21を連動させる
機構の構成及び作用は前記の従来公知のもの同じであ
る。
【0013】いま、フレッシュガスを供給するために摘
み3aを回転して弁体20を図1の位置から後退させる
と、ギヤ24、27、25を介して弁体21も回転して
後退する。しかし、図3に示すように弁座15、16も
後退して弁孔15a、16aは閉じたままであり、該弁
孔15a、16aからの流出はないが、弁座16のバイ
パス17は、図2に示した内周面8aから外れて入口室
6aと出口室6bを連絡し、少量の酸素O2を放出す
る。そして、フランジ15c、16cが隔壁7、8に当
接すると、弁座15、16の後退は停止するが、バイパ
ス17は連通状態を維持する。
【0014】次に、図4に示すように弁体20、21を
更に後退させると、弁孔15a、16aは共に開き始め
2と共に笑気N2Oも放出される。
【0015】そして、図5の全開位置では所定の比率で
2OとO2が放出される。両弁から放出される流量の比
率は、弁径、テーパ角等によって適宜に設定される。
【0016】図6は、前記実施例及び従来例における流
量を示すもので、縦軸にO2及びN2Oの流量、横軸に両
気体の合計流量をとったものである。図中Aは前記実施
例のO2量、Bは同じくN2O量、A′は従来例のO
2量、B′は同じくN2O量を示す。従来例においては、
2とN2Oの比は1:3で一定比であるため、全流量が
少ないときはO2量が過小になり、全流量が300ml/
分のときO2量は75ml/分である。これに対して本考
案のものは、全流量毎分300ml/分のとき全部がO2
であり、全流量が500ml/分のときO2が約350ml
/分であり、低流量時の最低酸素量が確保される。
【0017】呼吸回路内におけるO2量を前記の25%
にするためには、フレッシュガス中のO2量を、全流量
が小のときには多くし、全流量が大のときは少なくしな
ければならない。この関係は図7に示され、縦軸はO2
の比率、横軸はフレッシュガスの毎分全流量であり、曲
線イは患者の酸素消費量を300ml/分、笑気ガスの取
込み量をゼロとしたときの理論値、曲線ロは本考案によ
るものであり、本考案は前記のバイパス17を設けるこ
とにより理論値に近づけることができた。図中は図3
の初期開度、は図4の中間開度、は図5の最大開度
のときの流量及び比率を示す。
【0018】
【考案の効果】以上のように、酸素調節弁にその開弁に
先立って開くバイパス路を設けたから、簡単な構成でフ
レッシュガスの低流量時のO2濃度を高くすることがで
き、これにより呼吸回路中のO2濃度を所望値に維持す
ることができる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例の閉弁時の断面図
【図2】 同上弁座部の拡大図
【図3】 開弁初期の断面図
【図4】 中間開度の断面図
【図5】 最大角度の断面図
【図6】 流量の変化を示すグラフ
【図7】 フレッシュガスの酸素濃度の変化を示すグラ
【図8】 使用方法説明図
【符号の説明】
1 流量調節弁 2 弁本体 3 笑気ガス調節弁 4 酸素調節弁5、6 弁室 7、8 隔壁 7a、8a 内周面 15、16 弁座 17 バイパス 18、19 ばね 20、21 弁体 22、23、26 ね
じ 24、25、27 ギヤ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体に酸素調節弁と酸素以外のガスを
    調節するガス調節弁とを設け、酸素と酸素以外のガスを
    所定の混合比で供給するようにした麻酔器の流量調節弁
    において、酸素調節弁及びガス調節弁の弁室に、両弁の
    弁座の外周面が密接して摺動する開口をもつ隔壁を設
    け、両弁座の流入側にフランジを突設し、酸素供給弁の
    弁座に、前記フランジが隔壁から離れたとき隔壁の開口
    の内周面で閉じ、フランジが隔壁に接したとき開くバイ
    パスを設け、両弁座のフランジをばねで隔壁に向けて加
    圧し、両弁座の流出側に対向して、ガス調節弁の弁体と
    酸素調節弁の弁体とを同時に進退するように設けたこと
    を特徴とする麻酔器の流量調節弁。
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