JP2510400Y2 - 多段式ガス圧縮ユニット - Google Patents

多段式ガス圧縮ユニット

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JP2510400Y2
JP2510400Y2 JP1990118549U JP11854990U JP2510400Y2 JP 2510400 Y2 JP2510400 Y2 JP 2510400Y2 JP 1990118549 U JP1990118549 U JP 1990118549U JP 11854990 U JP11854990 U JP 11854990U JP 2510400 Y2 JP2510400 Y2 JP 2510400Y2
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oil
compressor
stage
gas
compression unit
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仁宣 佐藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、極低温冷凍機等において、冷媒としてのヘ
リウムガス等を多段に圧縮するのに好適な、多段式ガス
圧縮ユニットに関する。
〔従来の技術〕
第5図は従来の2段式ヘリウムガス圧縮ユニットの一
例を示す系統図である。需要先から返送された大気圧の
ヘリウムガスは、サージボトル(4)を経て第1段圧縮
機(1)に吸入されて圧縮される。圧縮されたヘリウム
ガスは油を含んだ状態で吐出されて第1段吐出ガスクー
ラ(2)に入り、ここで冷却水によって冷却された後、
第1段オイルセパレータ(3)へ導かれ、ここでヘリウ
ムガスと油が分離される。
分離された油は第1段圧縮機(1)に戻り、そのオイ
ル溜り内に貯溜される。そして、このオイル溜り内の油
は第1段オイルクーラ(5)を経て循環し、この第1段
オイルクーラ(5)で冷却水により冷却される。
油を分離したヘリウムガスは第2段圧縮機(6)に吸
入されて、ここで更に圧縮される。次いで、第2段吐出
ガスクーラ(7)で冷却水により冷却された後、第2段
オイルセパレータ(8)で油を分離し、アドソーバ(1
0)を経て需要先に供給される。
第2段オイルセパレータ(8)で分離された油は第2
段圧縮機(6)に戻り、そのオイル溜り内に貯溜され
る。そして、この油は第2段オイルクーラ(9)を循環
する過程で冷却水により冷却される。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の多段式ガス圧縮ユニットにおいては、各段
の圧縮機(1),(6)の吐出側にそれぞれオイルセパ
レータ(3),(8)が設けられているため、その設備
費が嵩むとともに、その設置スペースが大きくなるとい
う不具合があった。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、前記従来の課題を解決するために、ガスを
複数段に圧縮する複数の圧縮機を有する多段式ガス圧縮
ユニットにおいて、最終段の圧縮機の吐出側に配設され
たオイルセパレータと、同オイルセパレータで分離され
た油を上記最終段の圧縮機の吸入側に返送する返油管
と、2段目以降の圧縮機のハウジングの外部または内部
に設けられ、ガスを低速状態で流過させるオイル取出室
と、上記2段目以降の圧縮機のオイル溜りから余剰の油
を上記オイル取出室を経て前段の圧縮機へ導入する戻り
油管と、同戻り油管に介装された流量調節手段とを具備
したことを特徴とする多段式ガス圧縮ユニットを提案す
るものである。
〔作用〕
本考案は上記構成を具えているので、最終段の圧縮機
から吐出されたガス中に含まれる油は、オイルセパレー
タで分離され、返油管を経て最終段の圧縮機の吸入側に
返送される。そして2段目以降の各圧縮機のオイル溜り
内の余剰の油は、オイル取出室および戻り油管を通り、
これに取付けられた流量調節手段によって流量を調節さ
れて、前段の圧縮機の吸入側へ導入される。
これによって各段の圧縮機は常時正常の油量が保持さ
れる。また2段目以降の各圧縮機が正常の油量に保持さ
れている間においては、この圧縮機の圧縮要素から吐出
されたガスの一部は、オイル取出室および戻り油管を通
って前段の圧縮機へ流出するが、このガスはオイル取出
室を低速で流過するので、圧縮機のハウジング内を滴下
しつつある油は、ガスに併送されて戻り油管へ流出する
ことはなく、オイル溜り内に貯溜される。
〔実施例〕
第1図は、本考案を2段式ヘリウムガス圧縮ユニット
に適用した一実施例を示す系統図である。
本実施例においては第1図に示すように、第1段圧縮
機(1)の吐出側には第1段オイルセパレータが配設さ
れておらず、したがって、第1段圧縮機(1)から吐出
されたガスは油を含んだまま第1段吐出ガスクーラ
(2)を経て第2段目の圧縮機、すなわち最終段の圧縮
機(6)に吸入される。最終段の圧縮機(6)の吐出側
には、従来のものと同様、オイルセパレータ(8)が配
設され、このオイルセパレータ(8)で分離された油
は、返油管(11)を経て、最終段の圧縮機(6)の吸入
側に返送される。この第2段目の圧縮機(6)のオイル
溜りから余剰の油を前段の圧縮機、すなわち第1段圧縮
機(1)の吸入側に導入するために、戻り油管(12)が
設けられ、この戻り油管(12)の中途にはオリフィス、
キャピラリチューブ、ニードル弁等の流量調節手段(1
3)が取り付けられている。
第2図は上記第2段目の圧縮機(6)を示す側面図、
第3図は第2図のIII-III鎖線による部分的断面図であ
る。
これらの図において、(61)はハウジングで、この内
部には圧縮要素(62)とこれを駆動するための電動機
(63)が収納されている。ハウジング(61)内の底部に
はオイル溜り(64)が形成され、このオイル溜り(64)
には油が貯溜されている。この油(65)の正常時の液面
(66)にガス吸入口(60)が開口し、液面(66)の下に
は油を取り出してオイルクーラ(9)に導くオイル取出
口(67)が開口している。またハウジング(61)の外部
に円筒状のオイル取出室(70)が設けられており、この
オイル取出室(70)に、液面(66)が下端に整合するよ
うに、戻り油管(12)へオイルを導入するためのオイル
取出口(68)が開口している。上記オイル取出室(70)
は、この室(70)内を低速状態、好ましくは1m/sec以下
の流速で、ガスが流過する断面積となっている。なお
(69)はガス吐出口である。
他の構成は第5図に示す従来のものと同様であり、対
応する部材には同一の符号が付けられている。
上記オイル取出室(70)は第4図に示すようにハウジ
ング(61)の内部に設けることもできる。
さて、最終段の圧縮機(6)の圧縮要素(62)から吐
出されたガス中に含まれる油の一部は、ハウジング(6
1)内を流過する過程でオイル溜り(64)内へ滴下す
る。また残部の油はガス吐出口(69)から吐出ガスクー
ラ(7)を経てオイルセパレータ(8)に入り、ここで
ガスと分離された後、返油管(11)を経て上記最終段の
圧縮機(6)の吸入側へ返送され、ガスと一緒に吸入口
(60)から吸入されてオイル溜り(64)内に貯溜され
る。
最終段以外の圧縮機の吐出側にはオイルセパレータが
配設されていないから、第1段圧縮機(1)の圧縮要素
から吐出されたガス中に含まれる油の一部は、ハウジン
グ内を流過する過程でオイル溜り内へ滴下されるが、残
部の油はガスとともにガス吐出口を経て次段の圧縮機
(6)に吸入される。したがって第1段圧縮機(1)の
オイル溜り内に貯溜されている油の量は徐々に減少し、
次に次段の圧縮機(6)のオイル溜り(64)内の油は次
第に増加する。次段の圧縮機(6)のオイル溜り(64)
内の油が適正量を越えた場合、すなわち液面が正常の液
面(66)以上に上昇した場合には、余剰の油はオイル取
出室(70)、戻り油管(12)を経て前段の圧縮機(1)
に導入される。この時、油の戻り量は流量調節手段(1
3)によって調節される。こうして、各段の圧縮機
(1),(6)のオイル溜り内に貯溜される油の量は、
常時適正な量に保持される。
ところで、上記のように第2段目以降の各圧縮機
(6)のオイル溜り(64)内が正常時の液面(66)を保
持している場合においては、これら圧縮機(6)の圧縮
要素(62)から吐出されたガズの一部がオイル取出室
(70)および油管(12)を通って前段の圧縮機(1)へ
流出する。ここにガスの流出量は、圧縮機(6)のハウ
ジング(61)内の圧力と前段の圧縮機(1)の吸入側の
圧力との差圧値の上昇に伴って、増加する。そのような
場合でも、上記ガスはオイル取出室(70)を低速状態で
流過するので、圧縮機(6)のハウジング(61)内を上
方から下方へと滴下しつつある油は、このガスに併送さ
れて戻り油管(12)へ流出することはなく、オイル溜り
(64)内に貯溜される。このように、ガスが戻り油管
(12)を通って前段の圧縮機(1)へ流出している状態
下にあっても、油の併送は防止されるので、圧縮機
(6)のオイル溜り(64)内は正常な油量に維持され
る。
以上本考案を2段式ヘリウムガス圧縮ユニットに適用
した実施例について説明したが、本考案は3段またはそ
れ以上の多段式ガス圧縮ユニットにも適用することがで
き、またヘリウムガス以外のガスを圧縮する圧縮ユニッ
トにも適用できることはいうまでもない。
〔考案の効果〕
本考案においては、最終段の圧縮機から吐出されたガ
ス中に含まれる油は、オイルセパレータで分離されて返
油管を経て最終段の圧縮機の吸入側に返送される。また
2段目以降の各圧縮機のオイル溜りから、余剰の油がオ
イル取出室、戻り油管およびこれに取付けられた流量調
節手段を経て前段の圧縮機の吸入側へ導入される。更
に、2段目以降の各圧縮機の圧縮要素から吐出されたガ
スの一部が前段の圧縮機へ流出されている状態下にあっ
ても、このガスに油が併送されない。
したがって、最終段以外の圧縮機の吐出側にはオイル
セパレータを配設する必要がなくなり、その設備費およ
び据付スペースを節約できる。また各段の圧縮機は常時
適正な量の油が保持されるので、潤滑不良またはこれに
基づく焼付事故を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を2段式ヘリウムガス圧縮ユニットに適
用した一実施例を示す系統図、第2図は同実施例におけ
る最終段圧縮機を示す側面図、第3図は第2図のIII-II
I鎖線による部分的断面図である。第4図は最終段圧縮
機の他の例を示す部分的断面図である。第5図は従来の
2段式ヘリウムガス圧縮ユニットの一例を示す系統図で
ある。 1……第1段圧縮機;2,7……吐出ガスクーラ;4……サー
ジボトル;5,9……オイルクーラ;6……第2段(最終段)
圧縮機;8……オイルセパレータ;10……アドソーバ;11…
…返油管;12……戻り油管;13……流量調節手段;60……
ガス吸入口;61……ハウジング;67,68……オイル取出口;
69……ガス吐出口;70……オイル取出室

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスを複数段に圧縮する複数の圧縮機を有
    する多段式ガス圧縮ユニットにおいて、最終段の圧縮機
    の吐出側に配設されたオイルセパレータと、同オイルセ
    パレータで分離された油を上記最終段の圧縮機の吸入側
    に返送する返油管と、2段目以降の圧縮機のハウジング
    の外部または内部に設けられ、ガスを低速状態で流過さ
    せるオイル取出室と、上記2段目以降の圧縮機のオイル
    溜りから余剰の油を上記オイル取出室を経て前段の圧縮
    機へ導入する戻り油管と、同戻り油管に介装された流量
    調節手段とを具備したことを特徴とする多段式ガス圧縮
    ユニット。
JP1990118549U 1990-11-14 1990-11-14 多段式ガス圧縮ユニット Expired - Lifetime JP2510400Y2 (ja)

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JPH0478472U JPH0478472U (ja) 1992-07-08
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JP4640142B2 (ja) 2005-11-30 2011-03-02 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP2009257705A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2014145556A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 2段圧縮装置およびそれを用いた冷凍・空調装置

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