JP2510344B2 - 自動変速機のバンドブレ―キ - Google Patents
自動変速機のバンドブレ―キInfo
- Publication number
- JP2510344B2 JP2510344B2 JP2223263A JP22326390A JP2510344B2 JP 2510344 B2 JP2510344 B2 JP 2510344B2 JP 2223263 A JP2223263 A JP 2223263A JP 22326390 A JP22326390 A JP 22326390A JP 2510344 B2 JP2510344 B2 JP 2510344B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- band
- band member
- power transmission
- brake
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動変速機のバンドブレーキに関する。
(従来の技術) 一般に、自動変速機等に用いられるバンドブレーキと
しては、第4図に示すようなものがある。101はバンド
部材であり、動力伝達部材としてのドラム102の外周に
周設されている。バンド部材101は裏金103とこれに接着
された摩擦部材としてのフェーシング104とからなり、
該フェーシング104はドラム102の外周と接する面に設け
られている。
しては、第4図に示すようなものがある。101はバンド
部材であり、動力伝達部材としてのドラム102の外周に
周設されている。バンド部材101は裏金103とこれに接着
された摩擦部材としてのフェーシング104とからなり、
該フェーシング104はドラム102の外周と接する面に設け
られている。
105a,105bはブラケットであり、それぞれバンド部材1
01の両端部に設けられている。ブラケット105aにはアン
カーピン106が当接しており、バンド部材101の変位を規
制している。また、ブラケット105bにはバンドストラッ
ト107を介して駆動部材としてのピストンステム108が当
接している。
01の両端部に設けられている。ブラケット105aにはアン
カーピン106が当接しており、バンド部材101の変位を規
制している。また、ブラケット105bにはバンドストラッ
ト107を介して駆動部材としてのピストンステム108が当
接している。
該ピストンステム108は油圧によって作動するサーボ
ピストン109によって変位し、ブラケット105bを変位さ
せる。ブラケット105bが図中上方に変位すると、バンド
部材101はドラム102を締め付けてこれを制動する(以
下、バンドブレーキの作動と記す)。また、ブラケット
105bが図中下方に変位すると、バンド部材101はトラム1
02から剥がれて制動を解除(以下、バンドブレーキの解
放と記す)する。
ピストン109によって変位し、ブラケット105bを変位さ
せる。ブラケット105bが図中上方に変位すると、バンド
部材101はドラム102を締め付けてこれを制動する(以
下、バンドブレーキの作動と記す)。また、ブラケット
105bが図中下方に変位すると、バンド部材101はトラム1
02から剥がれて制動を解除(以下、バンドブレーキの解
放と記す)する。
(発明が解決しようとする課題) このようなバンドブレーキにおいては、バンド部材10
1とドラム102との間に潤滑液が介在しており、バンド部
材101とドラム102との間のクリアランスが減少すると潤
滑液の粘性に起因するドラッグトルク(ひきずり)が生
じ得る構造となっていた。
1とドラム102との間に潤滑液が介在しており、バンド部
材101とドラム102との間のクリアランスが減少すると潤
滑液の粘性に起因するドラッグトルク(ひきずり)が生
じ得る構造となっていた。
当該バンドブレーキが解放状態にある時には、バンド
部材101が自重によって図中下方に変位し、一部でドラ
ム102との間のクリアランスが減少してドラッグトルク
が生じることを防ぐために、バンド部材101の重量は軽
いことが望ましい。しかしながら、バンド部材101の軽
量化を図るために該バンド部材101の幅を狭くすると、
伝達容量の大きいドラム102に対応することが困難にな
る。また、バンド部材101の厚さを小さくすると、バン
ド部材101がそれ自身の径を大きくしようとする力(以
下、フープカと記す)が低下し、バンドブレーキが作動
状態から解放状態に移行する時にバンド部材101がドラ
ム102から剥がれ難くなる。従って、バンド部材101とド
ラム102が摺接する状態が続くことによってバンド部材1
01のフェーシング104が発熱し、フェーシング104の耐久
性が低下するといった問題点や、サーボピストン109の
作動液圧を解除してもすぐさまバンドブレーキが解放状
態とならないため、当該バンドブレーキを用いた自動変
速機において、変速時にイタンーロック状態が生じて変
速ショックが大きくなるといった問題点があった。
部材101が自重によって図中下方に変位し、一部でドラ
ム102との間のクリアランスが減少してドラッグトルク
が生じることを防ぐために、バンド部材101の重量は軽
いことが望ましい。しかしながら、バンド部材101の軽
量化を図るために該バンド部材101の幅を狭くすると、
伝達容量の大きいドラム102に対応することが困難にな
る。また、バンド部材101の厚さを小さくすると、バン
ド部材101がそれ自身の径を大きくしようとする力(以
下、フープカと記す)が低下し、バンドブレーキが作動
状態から解放状態に移行する時にバンド部材101がドラ
ム102から剥がれ難くなる。従って、バンド部材101とド
ラム102が摺接する状態が続くことによってバンド部材1
01のフェーシング104が発熱し、フェーシング104の耐久
性が低下するといった問題点や、サーボピストン109の
作動液圧を解除してもすぐさまバンドブレーキが解放状
態とならないため、当該バンドブレーキを用いた自動変
速機において、変速時にイタンーロック状態が生じて変
速ショックが大きくなるといった問題点があった。
本発明では、作動状態から解放状態に移行する時には
バンド部材101がドラム102から剥がれ易く、また、バン
ドブレーキの解放状態においてはドラッグトルクが生じ
にくいバンドブレーキを得ることを課題とする。
バンド部材101がドラム102から剥がれ易く、また、バン
ドブレーキの解放状態においてはドラッグトルクが生じ
にくいバンドブレーキを得ることを課題とする。
ところで、自動変速機のバンドブレーキは、ドラム10
2の外周と、変速機ケースとの間の僅かなスペースに設
けなければならず、上記の対策をなすために確保できる
空間が極く僅かに過ぎない。
2の外周と、変速機ケースとの間の僅かなスペースに設
けなければならず、上記の対策をなすために確保できる
空間が極く僅かに過ぎない。
本発明は、かように極く僅かな空間しか確保すること
ができない自動変速機でも、上記の対策をなし得るよう
にした特異な構成のバンドブレーキを提供することを目
的とする。
ができない自動変速機でも、上記の対策をなし得るよう
にした特異な構成のバンドブレーキを提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) この目的のため本発明は、 制動すべき動力伝達部材の外周に巻装したバンド部材
を具え、該バンド部材の両端部を相互に接近する方向へ
相対変位させることでバンド部材を動力伝達部材の外周
に緊締して該動力伝達部材の回転を制動する自動変速機
のバンドブレーキにおいて、 前記バンド部材の両端部外周面にそれぞれ、これら外
周面に対して平行をなすような偏平形状で、他方のバン
ド部材端部の外周面に向け延在するプッシュプレートお
よびリテーナガイドを固着し、 これらプッシュプレートおよびリテーナガイドの対向
する面内にそれぞれ、相互に摺動自在に嵌合する凸部お
よび凹部を設け、 該凸部の先端面と、該先端面に対向する前記凹部の底
面との間に、前記バンド部材の緊締過程で圧縮され、緊
締力の解放時、圧縮反力で前記バンド部材の両端部を相
互に離間する方向に付勢し、動力伝達部材外周からのバ
ンド部材の離間を補償する弾性部材を介在させたことを
特徴とするものである。
を具え、該バンド部材の両端部を相互に接近する方向へ
相対変位させることでバンド部材を動力伝達部材の外周
に緊締して該動力伝達部材の回転を制動する自動変速機
のバンドブレーキにおいて、 前記バンド部材の両端部外周面にそれぞれ、これら外
周面に対して平行をなすような偏平形状で、他方のバン
ド部材端部の外周面に向け延在するプッシュプレートお
よびリテーナガイドを固着し、 これらプッシュプレートおよびリテーナガイドの対向
する面内にそれぞれ、相互に摺動自在に嵌合する凸部お
よび凹部を設け、 該凸部の先端面と、該先端面に対向する前記凹部の底
面との間に、前記バンド部材の緊締過程で圧縮され、緊
締力の解放時、圧縮反力で前記バンド部材の両端部を相
互に離間する方向に付勢し、動力伝達部材外周からのバ
ンド部材の離間を補償する弾性部材を介在させたことを
特徴とするものである。
(作用) バンド部材の両端部を相互に接近する方向へ相対変位
させることで、バンド部材は自動変速機内における動力
伝達部材の外周に緊締されて、該動力伝達部材の回転を
制動する。
させることで、バンド部材は自動変速機内における動力
伝達部材の外周に緊締されて、該動力伝達部材の回転を
制動する。
バンド部材の両端部を相互に接近する方向へ相対変位
させるための力を除去すると、上記バンド部材の緊締過
程で圧縮された弾性部材は、圧縮反力でバンド部材の両
端部を相互に離間する方向に付勢し、バンド部材を動力
伝達部材の外周から確実に離間させてバンドブレーキの
解放状態を補償すると共に、当該解放状態においてドラ
ッグトルクが生ずるのを確実に防止することができる。
させるための力を除去すると、上記バンド部材の緊締過
程で圧縮された弾性部材は、圧縮反力でバンド部材の両
端部を相互に離間する方向に付勢し、バンド部材を動力
伝達部材の外周から確実に離間させてバンドブレーキの
解放状態を補償すると共に、当該解放状態においてドラ
ッグトルクが生ずるのを確実に防止することができる。
ところで、かかる作用効果を達成するための弾性部材
をバンドブレーキに設けるに際し、バンド部材の両端部
外周面にそれぞれ、これら外周面に対して平行をなすよ
うな偏平形状で、他方のバンド部材端部の外周面に向け
延在するプッシュプレートおよびリテーナガイドを固着
し、これらプッシュプレートおよびリテーナガイドの対
向する面内にそれぞれ、相互に摺動自在に嵌合する凸部
および凹部を設け、該凸部の先端面と、該先端面に対向
する前記凹部の底面との間に、上記の弾性部材を介在さ
せた構成になるから、 上記動力伝達部材の外周面と、変速機ケースとの間に
僅かなスペースしかない自動変速機にも、上記弾性部材
の設置を可能にすることができる。
をバンドブレーキに設けるに際し、バンド部材の両端部
外周面にそれぞれ、これら外周面に対して平行をなすよ
うな偏平形状で、他方のバンド部材端部の外周面に向け
延在するプッシュプレートおよびリテーナガイドを固着
し、これらプッシュプレートおよびリテーナガイドの対
向する面内にそれぞれ、相互に摺動自在に嵌合する凸部
および凹部を設け、該凸部の先端面と、該先端面に対向
する前記凹部の底面との間に、上記の弾性部材を介在さ
せた構成になるから、 上記動力伝達部材の外周面と、変速機ケースとの間に
僅かなスペースしかない自動変速機にも、上記弾性部材
の設置を可能にすることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。なお、ここでは従来技術に相当する第4図の構成と
同一の部材には同一の符号を付した。
る。なお、ここでは従来技術に相当する第4図の構成と
同一の部材には同一の符号を付した。
第1図及び第2図は本発明の第1実施例について示す
図である。ここで第1図は第1実施例におけるバンドブ
レーキの構成を示す全体図、第2図はブラケット105a,1
05bの要部拡大斜視図である。
図である。ここで第1図は第1実施例におけるバンドブ
レーキの構成を示す全体図、第2図はブラケット105a,1
05bの要部拡大斜視図である。
ブラケット105aにはリテーナーガイド1が設けられて
いる。該リテーナーガイド1は凹部1aを有し、該凹部1a
には弾性部材としての板ばね2が設けられている。ここ
で、該板ばね2の弾性係数は、ハンドブレーキが作動状
態から解放状態に移行する時に、サーボピストン109の
作動液圧を解除するとすぐさまバンド部材101が動力伝
達部材としてのドラム102から剥がれることを可能にす
る値に設定されている。また、3はガイド部材であり、
リテーナーガイド1上に設けられている(説明の都合
上、ガイド部材3はその一部を破線で示している)。
いる。該リテーナーガイド1は凹部1aを有し、該凹部1a
には弾性部材としての板ばね2が設けられている。ここ
で、該板ばね2の弾性係数は、ハンドブレーキが作動状
態から解放状態に移行する時に、サーボピストン109の
作動液圧を解除するとすぐさまバンド部材101が動力伝
達部材としてのドラム102から剥がれることを可能にす
る値に設定されている。また、3はガイド部材であり、
リテーナーガイド1上に設けられている(説明の都合
上、ガイド部材3はその一部を破線で示している)。
ブラケット105bには凸部4aを有するプッシュプレート
4が設けられている。凸部4aはリテーナーガイド1に対
向して設けられており、該リテーナーガイド1と、ブラ
ケット105aと、ガイド部材3とで囲まれた空間に対し摺
動自在に嵌合可能である。その他の構成は第4図に示し
た従来技術の構成と同様である。
4が設けられている。凸部4aはリテーナーガイド1に対
向して設けられており、該リテーナーガイド1と、ブラ
ケット105aと、ガイド部材3とで囲まれた空間に対し摺
動自在に嵌合可能である。その他の構成は第4図に示し
た従来技術の構成と同様である。
第1図及び第2図のように構成したバンドブレーキの
作動時には、サーボピストン109に作動液圧が供給され
て駆動部材としてのピストンステム108が図中上方に移
動し、バンド部材101はドラム102を締め付けてこれを制
動する。この時、プッシュプレート4も図中上方に移動
するため、凸部4aは凹部1aに沿って移動し、板ばね2を
押圧する。
作動時には、サーボピストン109に作動液圧が供給され
て駆動部材としてのピストンステム108が図中上方に移
動し、バンド部材101はドラム102を締め付けてこれを制
動する。この時、プッシュプレート4も図中上方に移動
するため、凸部4aは凹部1aに沿って移動し、板ばね2を
押圧する。
バンドブレーキが作動状態から解放状態に移行する際
には、サーボピストン109に作用している作動液圧が解
除されるので、ピストンステム108は図中下方に移動
し、バンド部材101はフープカによってドラム102から剥
がれようとする。この時、突部4aは板ばねの反発力によ
って図中下方に移動するように付勢される。このため、
サーボピストン109に作用する作動液圧が解除される
と、すぐさまバンド部材101はドラム102から剥がれるこ
とが可能になる。従って、バンド部材101がドラム102に
摺接することに起因するフェーシング104の発熱や耐久
性の低下がなく、また、当該バンドブレーキを用いた自
動変速機においては、変速時にインターロック状態にな
らず変速ショックが大きくなることを防ぐことができ
る。さらに、板ばね2の弾性係数を大きく設定すること
により、厚さが小さくてフープカも小さいバンド部材10
1を用いた場合にも、バンドブレーキが作動状態から解
放状態に移行する時にはバンド部材101が確実にドラム1
02から剥がれるようにすることができる。従って、バン
ド部材101の厚さを小さくして軽量化を図ることによ
り、解放状態においてドラッグトルクが生じにくいバン
ドブレーキを得ることができる。
には、サーボピストン109に作用している作動液圧が解
除されるので、ピストンステム108は図中下方に移動
し、バンド部材101はフープカによってドラム102から剥
がれようとする。この時、突部4aは板ばねの反発力によ
って図中下方に移動するように付勢される。このため、
サーボピストン109に作用する作動液圧が解除される
と、すぐさまバンド部材101はドラム102から剥がれるこ
とが可能になる。従って、バンド部材101がドラム102に
摺接することに起因するフェーシング104の発熱や耐久
性の低下がなく、また、当該バンドブレーキを用いた自
動変速機においては、変速時にインターロック状態にな
らず変速ショックが大きくなることを防ぐことができ
る。さらに、板ばね2の弾性係数を大きく設定すること
により、厚さが小さくてフープカも小さいバンド部材10
1を用いた場合にも、バンドブレーキが作動状態から解
放状態に移行する時にはバンド部材101が確実にドラム1
02から剥がれるようにすることができる。従って、バン
ド部材101の厚さを小さくして軽量化を図ることによ
り、解放状態においてドラッグトルクが生じにくいバン
ドブレーキを得ることができる。
第3図は本発明の第2実施例について示す図であり、
第2実施例におけるブラケット105a,105bの要部拡大斜
視図である。
第2実施例におけるブラケット105a,105bの要部拡大斜
視図である。
本実施例においては、弾性部材としてラバー片12をリ
テーナーガイド1の凹部1aに設けたものであり、この場
合もラバー片12の弾性係数は第1実施例における板ばね
2の弾性係数と同様な値に設定されている。その他の構
成は第1実施例と同様である。また、本実施例における
効果も第1実施例と同様である。
テーナーガイド1の凹部1aに設けたものであり、この場
合もラバー片12の弾性係数は第1実施例における板ばね
2の弾性係数と同様な値に設定されている。その他の構
成は第1実施例と同様である。また、本実施例における
効果も第1実施例と同様である。
なお、上記実施例においては、弾性部材として板ばね
2やラバー片12を用いたが、弾性部材はこれら2つに限
られるものではない。
2やラバー片12を用いたが、弾性部材はこれら2つに限
られるものではない。
(発明の効果) かくして本発明によるバンドブレーキは、上述したと
ころから明らかなように、 バンドブレーキの解放時、バンド部材101の緊締過程
で圧縮された弾性部材2(12)の圧縮反力により、バン
ド部材101の両端部を相互に離間する方向に付勢する構
成としたから、 バンドブレーキの解放時に、バンド部材101を動力伝
達部材(図示例ではドラム102)の外周から確実に離間
させてバンドブレーキの解放状態を補償し得ると共に、
当該解放状態においてドラッグトルクが生ずるのを確実
に防止することができる。
ころから明らかなように、 バンドブレーキの解放時、バンド部材101の緊締過程
で圧縮された弾性部材2(12)の圧縮反力により、バン
ド部材101の両端部を相互に離間する方向に付勢する構
成としたから、 バンドブレーキの解放時に、バンド部材101を動力伝
達部材(図示例ではドラム102)の外周から確実に離間
させてバンドブレーキの解放状態を補償し得ると共に、
当該解放状態においてドラッグトルクが生ずるのを確実
に防止することができる。
しかも、かかる作用効果を達成するための弾性部材2
(12)をバンドブレーキに設けるに際し、バンド部材10
1の両端部外周面にそれぞれ、これら外周面に対して平
行をなすような偏平形状で、他方のバンド部材端部の外
周面に向け延在するプッシュプレート4およびリテーナ
ガイド1を固着し、これらプッシュプレートおよびリテ
ーナガイドの対向する面内にそれぞれ、相互に摺動自在
に嵌合する凸部4aおよび凹部1aを設け、該凸部の先端面
と、該先端面に対向する前記凹部の底面との間に、上記
の弾性部材2(12)を介在させた構成になるから、 上記動力伝達部材の外周面と、変速機ケースとの間に
僅かなスペースしかない自動変速機にも、弾性部材2
(12)を難なく設置することができる。
(12)をバンドブレーキに設けるに際し、バンド部材10
1の両端部外周面にそれぞれ、これら外周面に対して平
行をなすような偏平形状で、他方のバンド部材端部の外
周面に向け延在するプッシュプレート4およびリテーナ
ガイド1を固着し、これらプッシュプレートおよびリテ
ーナガイドの対向する面内にそれぞれ、相互に摺動自在
に嵌合する凸部4aおよび凹部1aを設け、該凸部の先端面
と、該先端面に対向する前記凹部の底面との間に、上記
の弾性部材2(12)を介在させた構成になるから、 上記動力伝達部材の外周面と、変速機ケースとの間に
僅かなスペースしかない自動変速機にも、弾性部材2
(12)を難なく設置することができる。
第1図は本発明の第1実施例の全体構成を示す図、 第2図は第1図の要部拡大斜視図、 第3図は第2実施例を示す第2図相当の斜視図、 第4図は従来技術を示す図である。 2……板ばね(弾性部材)、12……ラバー片(弾性部
材)、101……バンド部材、102……ドラム(動力伝達部
材)、108……ピストンステム(駆動部材)
材)、101……バンド部材、102……ドラム(動力伝達部
材)、108……ピストンステム(駆動部材)
Claims (1)
- 【請求項1】制動すべき動力伝達部材の外周に巻装した
バンド部材を具え、該バンド部材の両端部を相互に接近
する方向へ相対変位させることでバンド部材を動力伝達
部材の外周に緊締して該動力伝達部材の回転を制動する
自動変速機のバンドブレーキにおいて、 前記バンド部材の両端部外周面にそれぞれ、これら外周
面に対して平行をなすような偏平形状で、他方のバンド
部材端部の外周面に向け延在するプッシュプレートおよ
びリテーナガイドを固着し、 これらプッシュプレートおよびリテーナガイドの対向す
る面内にそれぞれ、相互に摺動自在に嵌合する凸部およ
び凹部を設け、 該凸部の先端面と、該先端面に対向する前記凹部の底面
との間に、前記バンド部材の緊締過程で圧縮され、緊締
力の解放時、圧縮反力で前記バンド部材の両端部を相互
に離間する方向に付勢し、動力伝達部材外周からのバン
ド部材の離間を補償する弾性部材を介在させたことを特
徴とする自動変速機のバンドブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2223263A JP2510344B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 自動変速機のバンドブレ―キ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2223263A JP2510344B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 自動変速機のバンドブレ―キ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04107329A JPH04107329A (ja) | 1992-04-08 |
JP2510344B2 true JP2510344B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=16795369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2223263A Expired - Lifetime JP2510344B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 自動変速機のバンドブレ―キ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2510344B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3467309B2 (ja) * | 1993-05-14 | 2003-11-17 | ジヤトコ株式会社 | バンドブレーキ装置 |
JP3451960B2 (ja) * | 1998-09-22 | 2003-09-29 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機 |
-
1990
- 1990-08-24 JP JP2223263A patent/JP2510344B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04107329A (ja) | 1992-04-08 |
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