JP2509894C - - Google Patents

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JP2509894C
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polyoxyethylene
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acetic acid
alkyl ether
polyoxyethylene alkyl
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、洗浄剤組成物として優れた洗浄力を有し、しかも皮膚に対する作用
が温和であり、更に洗い上がり後の感触が、ぬる付くことがなく、使用感の良好
メイク落とし洗顔料に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】 従来、洗浄剤用の界面活性剤として、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸エステル等のアニオン界面活性剤等が広く使われている。し
かし、これらのアニオン界面活性剤は、皮膚刺激性に劣り、満足のいくものでは
ない。一方、皮膚に対する作用が温和であるとして使用されている界面活性剤と
してコハク酸系界面活性剤があるが、洗浄力、起泡力が劣り不満足なものである
。また、安全性が高いアミノ酸系界面活性剤は、洗浄力、起泡力について満足さ
れるものであるが、洗い上がり後の感触が、ぬる付く等の欠点を有している。 【0003】 本発明は、このような従来品の欠点に鑑みなされたものであり、優れた洗浄力
を有し、しかも皮膚に対する作用が温和であり、更に洗い上がり後の感触がぬる 付くことのない、使用感の良好なメイク落とし洗顔料を提供することを目的とし
ている。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明は、一般式(A) 【0005】 【化2】 R−O−(CH2CH2O)n−CH2COOH 【0006】 (式中、Rは炭素12〜18のアルキル基、nは2〜10の数を示す。)で表わ
されるポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸を、アルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニア又はアルカノールアミンにより、中和率30〜70%にて中
和したポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩を1〜20重量%配合するこ
とを特徴とするメイク落とし洗顔料である。 尚、ここで中和率とは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸1モルがア
ルカリによって中和される割合(百分率)を意味する。 中和率の測定方法はつぎの通りである。 すなわち、未中和のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸の酸価(ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル酢酸1gを中和するのに要する水酸化カリウムの
mg数)を通常の方法(例えば、化粧品原料基準一般試験法にある)に従って求
める(この値をAとする)。一方、所望の中和率を与える量のアルカリで中和し
た後、未中和のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸の酸価を同様の方法で
求める(この値をBとする)。これらの値から次式により中和率が算出される中和率=〔(A−B)/A〕×100 【0007】 本発明における前記一般式(A)で表わされるポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル酢酸としては、例えば、ポリオキシエチレン(2E.O)ラウリルエーテ
ル酢酸、ポリオキシエチレン(5E.O)トリデカンエーテル酢酸、ポリオキシ
エチレン(4.5E.O)ミリスチルエーテル酢酸、ポリオキシエチレン(8E .O)パルミチルエーテル酢酸、ポリオキシエチレン(10E.O)ステアリル
エーテル酢酸等が挙げられる。 【0008】 本発明のメイク落とし洗顔料には、前記一般式(A)で表わされるポリオキシ
エチレンアルキルエーテル酢酸をナトリウム、カリウム等のアルカリ金属やアル
カリ土類金属及びアンモニア、又はモノエタノールアミン、ジエタノールアミン
、トリエタノールアミン等のアルカノールアミンにより中和率30〜70%にて
中和した、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレン(4.5)トリデカンエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ン(6)ミルスチルエーテル酢酸アンモニウム、ポリオキシエチレン(8)パル
ミチルエーテル酢酸ジエタノールアミン、ポリオキシエチレン(10)ステアリ
ルエーテル酢酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩がそれぞれ使用される。 尚、たとえば中和率30〜70%のポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテ
ル酢酸ナトリウムは、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル酢酸ナトリウ
ムに対して0.3〜0.7倍当量モルの水酸化ナトリウムによって水系中で中和
して調製した。 【0009】 本発明におけるポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩の中和率は30〜
70%であり、好ましくは40〜60%である。中和率が30%未満では、使用
劣り良好な結果が得られず、70%を超えると洗浄力がメイク落とし洗顔料
としては劣り好ましくない。 【0010】 本発明で使用する一定の中和率に調整したポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル酢酸塩の配合量は一般的には1〜20重量%であり、好ましくは3〜15重量
%である。配合量が1%未満では洗浄力が劣り良好な結果が得られず、20重量
%を超えると皮膚に対する作用が強くなる傾向がある。 【0011】 本発明のメイク落とし洗顔料は上述した成分を必須の成分とするが、当該組成 物には、本発明の目的を達成する範囲で他の成分を適宜配合することが出来る。 【0012】 即ち、アルキル硫酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、脂肪酸アルカノール
アマイド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びアルキルアミンオキシド等
の非イオン界面活性剤、アルキルアミドプロピルベタイン等の両性活性剤、高級
アルコール、シリコン油、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、ポリエチレングリコー
ルの脂肪酸エステル類等の油性成分、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒ
ドロキシセルロース等の水溶性高分子、ポリマーJR(ユニオンカーバイドコー
ポレーション社製)、ポリコートNH(ヘンケル社製)、マーコート550(メ
ルク社製)、ガフカット755N(GAF社製)等のカチオン性高分子グリセリ
ン、ソルビトール、プロピレングリコール等の多価アルコール、ビタミン等の薬
剤、防腐剤、殺菌剤、PH調整剤、紫外線吸収剤、レシチン、ゼラチン等の動植
物抽出物あるいはその誘導体、色素、香料、ナイロン、ポリエチレン等のポリマ
ー微粉末等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を配合することができる。 【0013】 【実施例】 次に実施例を挙げ本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。尚、本実施例中で用いた試験方法は、下記のとおりである。 【0014】 (洗浄力試験法) 5cm×5cmのウールモスリン布に、ラノリン7%及びスダンIII 0.00
5%のクロロホルム溶液0.4mlを均一に塗布し乾燥させ、この汚染布を3%
の洗浄剤溶液40mlが入った約100mlのガラス製シリンダー中に入れ、4
0℃の恒温槽中で15分間振とうし、次に汚染布を流水中でよくすすぎ、乾燥さ
せ、反射率を調べ、次式により洗浄率を求めた。 【0015】 【数1】 【0016】 また、評価の基準を次のように設定した。 評価基準 評価 洗浄性優秀 洗浄効率85%以上 ◎ 洗浄性良好 〃 70%以上85%未満 ○ 洗浄性普通 〃 55%以上70%未満 △ 洗浄性不良 〃 55%未満 × 【0017】 (皮膚刺激(蛋白質変性率)試験法) 水系高速液体クロマトグラフィーを利用し、卵白アルブミンPH7緩衝溶液に
、試料濃度1%になるように試料を加えた場合の卵白アルブミン変性率を、22
0nmの吸収ピークを用いて測定した。 【0018】 【数2】 【0019】 Ho…卵白アルブミンの220nm吸収ピークの高さ Hs…卵白アルブミン緩衝溶液に試料を加えた時の220nm吸収ピークの高さ
評価の基準を次のように設定した。 ◎…卵白アルブミン変性率 30%未満 ○…卵白アルブミン変性率 30%以上60%未満 △…卵白アルブミン変性率 60%以上80%未満 ×…卵白アルブミン変性率 80%以上 【0020】 (実用試験:メイク落ち効果) 女子20人(専門パネラー)が、洗顔料組成物を1週間連続使用後、「メイク
落ち効果」を官能的に比較し、下記基準で評価を行った。 評価記号 評価基準 ◎…「メイクが落ちた」と答えた人が18人以上の場合 ○ 〃 14〜17人の場合 △ 〃 8〜13人の場合 × 〃 7人以下の場合 【0021】 (実用試験:使用感) 女子20人(専門パネラー)が、洗浄剤組成物を、1週間連続使用後、「使用
感(さっぱり感、ぬるつき感等)」の良否を判断して下記基準で評価した。 記 号 評価基準 ◎ …良いと答えた人が18人以上の場合 ○ … 〃 14〜17人の場合 △ … 〃 8〜13人の場合 × … 〃 7人以下の場合 【0022】 実施例1〜6、比較例1〜8 表1、表2の上段に示す配合組成のメイク落し洗顔料組成物を次の通りの通常
の方法で調製した。すなわち、第1に、所定量のアルカリを溶解した所定量の水
を調製する。第2に、所定の中和率を与える所定量のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル酢酸を少量ずつ添加し、70度Cにて攪拌下溶解し、均一にする。第
3に、引続き70度Cにて攪拌下、他の成分を添加し、均一にする。このように
して得られた本発明のメイク落し洗顔料組成物を試料として、上記試験を行い、
表1、表2の下段にその結果を示した。 【0023】 【表1】 【0024】 【表2】 【0025】 実施例1〜6より明らかなように、本発明のメイク落し洗顔料組成物は、いず
れも優れた性能を示した。一方、必須成分であるポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル酢酸塩を欠いた場合(比較例3〜5)、又はポリオキシエチレンアルキル
エーテル酢酸の中和率が本発明の範囲外の場合(比較例1〜2)は、いずれも劣
った性能を示し、本発明の目的を達成出来なかった。 【0026】 【発明の効果】 以上記載のごとく、本発明、優れた洗浄力を有し、しかも皮膚に対する作用
が温和であり、更に洗い上がり後の感触ぬる付くことがなく、使用感の良好な
メイク落とし洗顔料を提供することは明らかである

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】一般式(A) 【化1】 R−O−(CH2CH2O)n−CH2COOH (式中、Rは炭素数12〜18のアルキル基、nは2〜10の数を示す。)で表
    わされるポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸を、アルカリ金属、アルカリ
    土類金属、アンモニア又はアルカノールアミンにより、中和率30〜70%にて
    中和したポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩を1〜20重量%配合する
    ことを特徴とするメイク落とし洗顔料

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