JP2508928Y2 - シンブル - Google Patents

シンブル

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JP2508928Y2
JP2508928Y2 JP1992074144U JP7414492U JP2508928Y2 JP 2508928 Y2 JP2508928 Y2 JP 2508928Y2 JP 1992074144 U JP1992074144 U JP 1992074144U JP 7414492 U JP7414492 U JP 7414492U JP 2508928 Y2 JP2508928 Y2 JP 2508928Y2
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metal plate
thimble
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needle
finger
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JP1992074144U
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Inventor
順一 桑原
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クロバー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本願考案は、縫製作業に用いるシンブルに
関する。
【0002】
【従来の技術】縫製品の手縫い作業においては、運針に
際して縫い針の頭を押すとともに、指先を保護するため
に、右手中指にシンブル(指抜き)を嵌めることが多
い。
【0003】上記シンブルは、金属薄板あるいは皮革
を、指入れ穴を有する略有底筒状に形成して構成された
ものが多く、その側壁部外側面あるいは底壁部外側面
に、縫製針の頭部を係止してこれを押圧することのでき
る針押し部が設けられている。
【0004】金属製のシンブルは、真鍮をダイキャスト
成形、あるいはプレス成形によって有底筒状に形成し、
その表面に多数の係止凹部からなる針押し部を設けるこ
とによって形成されている。
【0005】一方、革製のシンブルは、牛革等の皮革を
有底筒状に縫合することによって形成されている。ま
た、その表面の一部に皮革を二重に重ねて縫い合わせる
ことによって、上記針押し部が形成される場合が多い。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記金属製のシンブル
は、強度が大きく、針に大きな押圧力を作用させること
ができるとともに、手指を針先から保護する性能におい
て優れている。
【0007】ところが、上記針の頭部を係止するための
係止凹部を形成するのが困難である。このため、針を押
圧する際に滑りやすいものが多い。特に、有底筒状に形
成された側壁外面に、針を確実に係止できる係止凹部を
形成するのが非常に困難であり、上記側壁部で針を押圧
する作業には不適であった。
【0008】また、金属で一体形成されているため、使
用者の指先に馴染みにくく、使用感が非常に悪いといっ
た問題もある。
【0009】一方、皮革製のシンブルは、手指に馴染み
やすく、使用感が非常によい。ところが、強度が充分で
はなく、特に針を押圧する針押し部が傷んで、長期間使
用すると針が内側に突き抜けるといった問題が生じやす
い。このため、寿命が非常に短いといった問題もある。
【0010】本願考案は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、使用感が
非常に優れるとともに、充分な強度を備えるシンブルを
提供することをその課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願考案では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願考案は、柔軟なシート材で形成され、指入れ
穴を有する略有底筒状の本体と、本体の外面に配置さ
れ、縫製針の頭部を係止しうる多数の係止凹部を外面に
備える金属プレートと、シート材で形成され、金属プレ
ートを覆うように本体の外面に固定されて、金属プレー
ト外面の多数の係止凹部を露出させる孔を有する補強部
材と、からなり、金属プレートを本体と補強部材との間
に挟み込んで保持する構成としたことを特徴とする。
【0012】
【考案の作用および効果】本願考案に係るシンブルは、
皮革等の柔軟なシート材で形成され、指入れ穴を有する
略有底筒状の本体の一部に、金属プレートをその表面を
外側に臨ませるようにして配置している。上記金属プレ
ートの表面には、縫製針の頭部を係止しうる係止凹部が
形成されており、この係止凹部に針の頭部を係止してこ
れを押圧することにより、縫製作業を行うことができ
る。
【0013】すなわち、本願考案に係るシンブルは、従
来の金属製のシンブルと皮革製のシンブルの長所を兼ね
備えるように、シンブルの外側の一部に金属プレートを
配置したものである。
【0014】通常、縫製作業において、シンブルの一定
部分を用いて縫製針の頭部を押圧等することが多い。こ
のため、針を押圧する部分に金属プレートを配置するこ
とにより、押圧部分の強度を高めることができるととも
に指先を保護することができる。
【0015】しかも、本願考案に係る上記金属プレート
の表面には、縫製針の頭部を係止しうる係止凹部が形成
されている。このため、縫製針の頭部を押圧する際に、
滑りが生じるといったことはない。しかも、上記金属プ
レートのみを別途形成できるため、針を確実に係止でき
る係止凹部を容易に形成することができる。
【0016】一方、本願考案に係るシンブルにおいて
は、使用者の手指に当接する略有底筒状の本体は、皮革
等の柔軟なシート材で形成されている。このため、指先
に装着した場合に馴染みがよく、また、作業中に手指か
ら外れるといったおそれもない。したがって、使用感を
低下させることなく強度を向上させることが可能とな
り、また、寿命を大幅に延ばすことができる。
【0017】しかも、本願考案に係るシンブルにおいて
は、上記金属プレートが本体の一部に配置されているた
め、上記金属プレートに作用する押圧力を使用者の手指
で感じながら縫製作業を進めることができる。すなわ
ち、上記金属プレートを指先の敏感な部分に対応するよ
うに配置して、針の頭部を押圧する際の押圧力を指先に
感じることによって、針の押圧力をコントロールしつつ
縫製作業を進めることができる。また、たとえば、キル
ティング作業等において、両腕の手指にシンブルを装着
して、針を押圧するだけでなく、被縫製品に突き刺した
針先を上記係止凹部で受けて、運針を確認しながら縫製
作業を行うことができる。
【0018】この結果、細かな縫製作業を正確に行うこ
とが可能になり作業性が向上するととも、使用感も格段
に向上させられる。
【0019】さらに、上記金属プレートは、シンブルの
一部のみに配置されているため、全体が金属で形成され
たシンブルのように、重量が増加して使用感が低下する
といった問題も生じることはない。また、金属プレート
を本体と補強部材との間に挟み込んで保持するので、金
属プレートを糸により本体に取り付ける場合のように、
糸が金属プレートの角部で擦れて切れてしまうというよ
うなことがない。すなわち、金属プレートの位置を規制
するために金属プレートの外周縁を囲むように本体と補
強部材とを糸で縫い付けたとしても、糸に金属プレート
の角部が直接当接することがなく、糸が切れてしまうと
いうようなことがない。しかも、金属プレートに糸を通
すための複数のかがり孔を形成する必要がなく、金属プ
レートの加工に要するコストを低減できる。
【0020】
【実施例の説明】以下、本願考案に係るシンブルを図に
基づいて具体的に説明する。
【0021】図1は、本願考案に係るシンブル1を手指
に装着した状態を示す外観斜視図である。
【0022】本実施例に係るシンブル1においては、短
冊状の柔軟な皮革を中央部で折り返して両側部を縫い合
わせることにより、指入れ穴2aを有する略有底筒状の
本体2が形成されている。
【0023】上記本体2の外側における中間部分より指
先側には、図1および図2に示すように、上記本体2と
同じ皮革で形成された短冊状の補強部材3が上記本体2
と同様に折り返されて添着され、その周縁部が上記本体
1に対して縫合されている。
【0024】上記補強部材3の指の腹側に添着される部
分には円孔4が形成されており、上記円孔4の周縁部と
上記本体2との間に金属プレート5が挟み込まれてい
る。
【0025】また、上記金属プレート5の外周を囲むよ
うにして、上記本体2と上記補強部材3とが円形に縫合
されており、上記金属プレート5は、その表面が上記円
孔4から外側に臨まされた状態で本体2に対して固定さ
れている。
【0026】上記金属プレート5は略球面状に形成され
ており、その表面には、図1および図3に示すように多
数の係止凹部6が形成されている。
【0027】上記構成のシンブル1においては、図3に
示すように、使用者の指Aに当接する部分が、すべて皮
革で形成されている。このため、使用者の指Aに馴染み
がよく、使用感がきわめてよい。また、指Aと本体2と
が滑りにくく、作業中にシンブル1が外れるといったお
それもない。
【0028】また、本実施例にかかるシンブル1におい
ては、使用者の指Aの腹にあたる部分の外側に上記金属
プレート5が配置されている。上記使用者の指の腹にあ
たる部分は、縫製針を押圧することが多い部分であり、
この部分に金属プレート5を配置することにより、使用
者の指を確実に保護できるとともに、シンブル1の傷み
を防止して、その寿命を格段に延ばすことが可能とな
る。
【0029】しかも、上記金属プレート5の表面には、
多数の係止凹部6が形成されており、この金属プレート
5の表面で縫製針の頭部を押圧した場合に、縫製針が滑
るといったこともない。また、上記金属プレートのみを
別途形成することができるため、針の頭部を確実に係止
できる係止凹部6を容易に形成することができる。
【0030】上記補強部材3は、上記本体2と同じ皮革
素材で形成されるとともに、図3に示すように、上記金
属プレート5を配置した部分より基端側および指の爪側
Bにも配置されている。このため、使用者の指を確実に
保護することが可能になるとともに、上記金属プレート
5を配置した部分より基端側、あるいは上記金属プレー
ト5を配置した側と反対側を利用して、縫製作業を行う
ことも可能となる。このため、種々の縫製作業に利用す
ることのできるシンブルを提供することができる。
【0031】しかも、本実施例に係るシンブル1におい
ては、上記金属プレート5は、指Aの腹の中央部分に対
応するように配置されている。このため、上記金属プレ
ート5に作用する押圧力を感覚の敏感な手指の腹で感じ
ながら、押圧力をコントロールしつつ縫製作業を進める
ことができる。また、たとえば、キルティング作業等に
おいて、両腕の手指にシンブルを装着して、針を押圧す
るだけでなく、被縫製品に突き刺した針先を上記係止凹
部6で受けて、運針を確認しながら縫製作業を行うこと
ができる。
【0032】したがって、細かな縫製作業を正確に行う
ことが可能になるとともに作業能率が向上させられ、ま
た、使用感も格段に向上させられる。
【0033】しかも、本実施例においては、上記金属プ
レート5が上記本体2の外側の一部に配置されているた
め、従来の全体を金属で形成したシンブルに比べて重量
を大幅に低減させることができる。
【0034】すなわち、本実施例に係る上記シンブル1
は、金属で形成したシンブルと、皮革で形成したシンブ
ルの利点を兼ね備えており、使用者の指先を充分に保護
することができるともに使用感がよく、また、寿命を大
幅に延ばすことが可能となる。
【0035】
【0036】本願考案の範囲は、上述の実施例に限定さ
れることはない。実施例においては、金属プレート5を
指の腹側に配置したが、指の先端側等他の部分に配置す
ることもできる。また、配置される金属プレートの数も
実施例に限定されることはなく、たとえば、金属プレー
ト5を腹側と爪側の両側に配置することもできる。
【0037】また、実施例においては、上記金属プレー
ト5を配置する側と反対側にも補強部材3を配置した
が、上記金属プレート5の周縁部分にのみ上記補強部材
3を設けることもできる。
【0038】また、実施例に係る本体2は、短冊状の皮
革素材を中央部で折り返して両側部を縫い合わせること
により形成されているが、他の方法によって略有底状の
本体を形成してもよい。
【0039】また、実施例においては、使用者の指側に
金属プレート5が位置するように装着したが、金属プレ
ート5が使用者の爪側Bに位置するように装着して使用
することもできる。
【0040】また、実施例においては、上記本体2と上
記補強部材3とを皮革で形成したが、たとえば、布ある
いは人工皮革等で形成することもできる。
【0041】さらに、上記金属プレート5の形状も円形
に限定されることはなく、楕円形、方形等他の形状を採
用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案に係るシンブルを指先に装着した状態
を示す全体斜視図である。
【図2】図1に係るシンブルの分解斜視図である。
【図3】図1におけるIII −III 線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】 1 シンブル 2 本体 2a 指入れ穴 5 金属プレート 6 係止凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟なシート材で形成され、指入れ穴を
    有する略有底筒状の本体と、 前記本体の外面に配置され、縫製針の頭部を係止しうる
    多数の係止凹部を外面に備える金属プレートと、 シート材で形成され、前記金属プレートを覆うように前
    記本体の外面に固定されて、前記金属プレート外面の多
    数の係止凹部を露出させる孔を有する補強部材と、 からなり、前記金属プレートを前記本体と前記補強部材
    との間に挟み込んで保持する構成とした ことを特徴とす
    る、シンブル。
JP1992074144U 1992-10-23 1992-10-23 シンブル Expired - Lifetime JP2508928Y2 (ja)

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JPH0636589U JPH0636589U (ja) 1994-05-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6011984Y2 (ja) * 1979-06-16 1985-04-19 ヤンマー農機株式会社 トラクタ−用ショベル
JP3003987U (ja) * 1994-05-09 1994-11-01 義文 藤井 家系図帳
JP3003986U (ja) * 1994-05-09 1994-11-01 株式会社ニシワキ 刈り払い機の草捲き付き防止装置

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