JP2508925Y2 - 高周波加熱コイル体 - Google Patents

高周波加熱コイル体

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JP2508925Y2
JP2508925Y2 JP1992060564U JP6056492U JP2508925Y2 JP 2508925 Y2 JP2508925 Y2 JP 2508925Y2 JP 1992060564 U JP1992060564 U JP 1992060564U JP 6056492 U JP6056492 U JP 6056492U JP 2508925 Y2 JP2508925 Y2 JP 2508925Y2
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heating coil
spacer
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coil
spacer chip
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JP1992060564U
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JPH0617189U (ja
Inventor
英樹 橋口
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富士電子工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、1対のコイル側板から
支持された高周波加熱コイルを備えた高周波加熱コイル
体に関し、特に、ワークの種類が変わっても、コイル側
板を取り替える必要の無い高周波加熱コイル体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来の技術を説明
する。図4および図5はクランクシャフトを加熱する従
来の高周波加熱コイル体(以下高周波加熱コイル体を単
に加熱コイル体ともいう)の一例を説明するための図面
であって、図4はスペーサチップを取り付けた状態のコ
イル側板の正面説明図、図5はコイル側板の正面説明図
である。ワークとしてはクランクシャフトのジャーナル
を取り採りあげた。
【0003】図5に示すように、コイル側板1 には、ス
ペーサチップ5 を図示しないボルトによって固定するボ
ルト孔3 が開設されており、図4に示すように、コイル
側板1 、1 のそれぞれには、3個のスペーサチップ5 が
ボルト6 によって取り付けられている。金属製または絶
縁性で平行且つ対向するように配設されている1対のコ
イル側板1 、1 のそれぞれの下部は、前記3個の絶縁性
のスペーサチップ5 を介してクランクシャフトのジャー
ナルJに載置されている。そして、中央のスペーサ5 と
両側のスペーサチップ5 との間には、図示しない部材を
介してコイル側板1 、1 から支持されている半開放型の
加熱コイルC が配設されている。なお、4 は、コイル側
板1 同志を固定するする際に使用される図示しないボル
トが挿入されるボルト孔である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の加熱コ
イル体には以下に述べる問題がある。即ち、ワークの種
類が変わったときには、例えばクランクシャフトのジャ
ーナルJの直径が40mmから35mmに変わったときには、加
熱コイルC とジャーナルJとの空隙距離をジャーナルJ
の高周波加熱に最適な所定の値、例えば0.5mm に保つた
めに、スペーサ5をコイル側板1 、1 から取り外し、直
径35mmのジャーナルJに対応した寸法、形状のコイル側
板と交換しなければならなかった。従って、ワークの種
類が変わったときには、スペーサとコイル側板の交換に
手間がかかっている。
【0005】本考案は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、ワークの種類、形状、或いは寸法が所定の範
囲が変わったときでも、ワークと加熱コイルとの空隙距
離を簡単に所定の値に保つことができ、しかも、コイル
側板の交換の必要もない加熱コイル体を提供する事を目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本考案の加熱コイル体は、1対の平行且つ対向する
ように配設されたほぼ平面状のコイル側板と、前記コイ
ル側板から支持された半開放型の高周波加熱コイルと、
この加熱コイルによって加熱されるワークと前記加熱コ
イルとの間の空隙距離を一定に保つために前記コイル側
板に取り付けられたスペーサセットとを備えた高周波加
熱コイル体において、前記スペーサセットは、ワークに
接触するスペーサチップと、前記コイル側板に固定され
且つ前記スペーサチップがワークの方向に進退可能に取
り付けられているスペーサチップホルダーとを具備して
いる。
【0007】そして、スペーサチップは、先端がワーク
に接触する接触部と、この接触部と一体的に形成され且
つ一側面に複数の平行な直線状の第1の歯が形成されて
いるほぼ直方体形状の軸部と、この軸部と第1の歯とを
貫通する第1のボルト孔とを有し、スペーサチップホル
ダーは、前記第1の歯に噛み合う複数で平行な直線状の
第2の歯が形成されたホルダー台と、第2の歯に第1の
歯を噛み合わせたときに前記軸部を取り囲むようにホル
ダー台に突設したほぼコ字状の突起と、第2の歯と前記
ホルダー台とを貫通する長円形状の第2のボルト孔とを
備え、且つ、前記コイル側板は、前記突起が挿入係合さ
れる切り欠きとを備え、コイル側板に固定したホルダー
台の第2の歯にスペーサチップの第1の歯を噛み合わせ
てから前記第1および第2のボルト孔にボルトを挿入し
てスペーサチップをホルダー台に固定するようにするこ
とが好ましい。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の一実施例の加
熱コイル体を説明する。図1〜図3は本実施例を説明す
るための図面であって、図1はスペーサセットの分解斜
視図、図2は加熱コイル体の正面説明図、図3はコイル
側板の正面説明図である。なお、ワークとしは、従来の
技術の説明と同様にクランクシャフトのジャーナルを取
り上げた。
【0009】図2に示すように、本実施例の加熱コイル
体は、1対の平行且つ対向するように配設されたほぼ平
面状のコイル側板30、30と、コイル側板30、30の下部に
配設されてコイル側板30、30から支持されている半開放
型の加熱コイルC と、加熱コイルC によって加熱される
クランクシャフトのジャーナルJと加熱コイルC の間の
空隙距離を一定に保つためにコイル側板30、30に取り付
けられたスペーサセット100 とを備えている。
【0010】図1に示すように、スペーサセット100
は、ジャーナルJに接触するセラミック製等のスペーサ
チップ10と、コイル側板30、30に固定され且つスペーサ
チップ10がジャーナルJの方向に進退可能に取り付けら
れているスペーサチップホルダー20とを備えている。
【0011】スペーサチップ10は、先端がジャーナルJ
にワークに接触する接触部11と、接触部11と一体的に形
成され且つ一側面に複数の平行な直線状の歯13(第1の
歯)が形成されているほぼ直方体形状の軸部12と、軸部
12と歯13とを貫通する円形のボルト孔14(第1のボルト
孔)とを備えている。
【0012】図2に示すように、スペーサチップホルダ
ー20は、スペーサチップ10の歯13に噛み合う複数で平行
な直線状の歯21(第2の歯)が形成されているホルダー
台24と、歯21に歯13を噛み合わせたときに軸部12に接近
し且つ軸部12を取り囲むようにホルダー台24に突設した
コ字状の突起23と、歯21とホルダー台24とを貫通する長
円形状のボルト孔22(第2のボルト孔)とを備えてい
る。なお、25はスペーサチップホルダー20をコイル側板
30、30に固定する図示しないボルトが挿入されるネジ孔
である。また、18は、スペーサチップ10をスペーサチッ
プホルダー20に取り付ける際にボルト孔14、22に挿入さ
れるボルトであり、19はこのボルト18に螺合するナット
である。
【0013】図3に示すように、コイル側板30、30の下
部には、クランクシャフトのジャーナルJや加熱コイル
C を収容するためのスペースを設けるために、ほぼ半円
形状の切り欠き31が形成されており、この切り欠き31の
周辺部分には、更にスペーサチップホルダー20の突起23
が挿入係合されるほぼ長方形状の3個の切り欠き32が延
設されている。33はスペーサチップホルダー20をコイル
側板30、30に固定する図示しないボルトが挿入されるボ
ルト孔である。また、34は、コイル側板30同志を結合す
る際に使用される図示しないボルトが挿入されるボルト
孔である。
【0014】加熱コイルC を下部に支持しているコイル
側板30、30にスペーサセット100 を取り付けるには、ま
ず、スペーサチップホルダー20の突起23をコイル側板3
0、30の切り欠き32に挿入係合して後、図示しないボル
トをボルト孔33に挿入し、ネジ孔25に螺合させてスペー
サチップホルダー20をコイル側板30、30に固定する
【0015】次いで、ボルト孔14と22にボルト18を挿入
後、スペーサチップ10を矢印Aの方向に移動させて歯14
がスペーサチップホルダー20の歯21に接近対向するよう
にしてから、スペーサチップ10を矢印Bの方向に移動さ
せて加熱コイルC とクランクシャフトのジャーナルJと
の空隙距離が所定の値になるようにする。この後、ボル
ト18にナット19を螺合して締めつけるとスペーサチップ
10がスペーサチップホルダー20に固定される。この状態
で加熱コイルC とジャーナルJとの空隙距離が所定の値
になっていないときには、ナット19を緩めて歯11と12の
結合を解除してから、スペーサチップ10を矢印Bの方向
に適宜の距離だけ移動させて再びナット19を締めつけ
る。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1記載の加
熱コイル体のスペーサチップは、ワークの方向に進退可
能に取り付けられている。従って、この加熱コイル体に
おいては、ワークの種類や形状が変わって加熱コイルと
ワークとの空隙距離が変わったときにも、スペーサチッ
プをワークの方向に移動させて空隙距離を所定の値に調
節することができるので、従来のように、ワークの種類
や形状が変わったときに、スペーサチップやコイル側板
を取り替える必要がない。
【0017】また、請求項2記載の加熱コイル体では、
スペーサチップとスペーサチップホルダーとは、それぞ
れに形成した平行で複数の直線状の歯同志が噛み合うよ
うにボルトによって互いに固定され、このボルトが貫通
するスペーサチップホルダーのボルト孔は長円形状に形
成されてスペーサチップのワークの方向への移動を可能
としてある。また、第2の歯に第1の歯を噛み合わせた
ときにスペーサチップの軸部を取り囲むようにホルダー
台にほぼコ字状の突起が設けられている。
【0018】従って、請求項2記載の加熱コイル体にお
いては、請求項1記載の加熱コイル体の有する効果を享
受し得ると共に、スペーサチップの軸部はスペーサチッ
プホルダーの突起によって囲まれているので、スペーサ
チップが左右の方向から受ける力によって変位すること
がない。また、ボルトを弛めてスペーサチップの位置を
調節することはコイル側板の外側から行えるので、この
調節作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の加熱コイル体のスペーサセ
ットの分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例の加熱コイル体の正面説明図
である。
【図3】本考案の一実施例の加熱コイル体のコイル側板
の正面説明図である。
【図4】従来の加熱コイル体の正面説明図である。
【図5】従来の加熱コイル体のコイル側板の正面説明図
である。
【符号の説明】
10 スペーサチップ 11 接触部 12 軸部 13、21 歯 14、22 ボルト孔 18 ボルト 19 ナット 20 スペーサチップホルダー 23 突起 24 ホルダー台 30 コイル側板 C 加熱コイル J ジャーナル

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の平行且つ対向するように配設され
    たほぼ平面状のコイル側板と、前記コイル側板から支持
    された半開放型の高周波加熱コイルと、この加熱コイル
    によって加熱されるワークと前記加熱コイルとの間の空
    隙距離を一定に保つために前記コイル側板に取り付けら
    れたスペーサセットとを備えた高周波加熱コイル体にお
    いて、 前記スペーサセットは、ワークに接触するスペーサチッ
    プと、前記コイル側板に固定され且つ前記スペーサチッ
    プがワークの方向に進退可能に取り付けられているスペ
    ーサチップホルダーとを具備したことを特徴とする高周
    波加熱コイル体。
  2. 【請求項2】 スペーサチップは、先端がワークに接触
    する接触部と、この接触部と一体的に形成され且つ一側
    面に複数の平行な直線状の第1の歯が形成されているほ
    ぼ直方体形状の軸部と、この軸部と第1の歯とを貫通す
    る第1のボルト孔とを有し、 スペーサチップホルダーは、前記第1の歯に噛み合う複
    数で平行な直線状の第2の歯が形成されたホルダー台
    と、第2の歯に第1の歯を噛み合わせたときに前記軸部
    を取り囲むようにホルダー台に突設したほぼコ字状の突
    起と、第2の歯と前記ホルダー台とを貫通する長円形状
    の第2のボルト孔とを備え、且つ、 前記コイル側板は、前記突起が挿入係合される切り欠き
    とを備え、 コイル側板に固定したホルダー台の第2の歯にスペーサ
    チップの第1の歯を噛み合わせてから前記第1および第
    2のボルト孔にボルトを挿入してスペーサチップをホル
    ダー台に固定する請求項1記載の高周波加熱コイル体。
JP1992060564U 1992-08-04 1992-08-04 高周波加熱コイル体 Expired - Lifetime JP2508925Y2 (ja)

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JPH0617189U JPH0617189U (ja) 1994-03-04
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DE112008003893B4 (de) * 2008-07-17 2012-10-11 Denki Kogyo Co. Ltd. Anordnung für Führungselemente einer Hochfrequenzinduktionsspule

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JPH0448252U (ja) * 1990-08-31 1992-04-23

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