JP2507349Z - - Google Patents

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JP2507349Z
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propeller
blade
skew
trailing edge
skewed
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本考案は船舶のスキュードプロペラーに関する。 【従来の技術】 スキュードプロペラーにおいては、従来、第3図正面図及び第4図側面図に示
すように、1はプロペラーの1翼、2はプロペラーボス、3はプロペラー翼の前
縁、4はプロペラー翼の後縁、5はプロペラー翼のバック面、6はプロペラー翼
のフェース面、7は応力集中の発生点、Tはプロペラー翼に働く推力、Fは翼端
部に働く遠心力を示している。 【考案が解決しようとする課題】 この種のプロペラーでは、第3図に示すように、スキュー角が25度以上とな
ると、翼後縁部4が凹となり、プロペラー翼1に働く推力Tにより、0.4〜0
.6半径位置の後縁部のフェース面に応力集中が発生しやすい。 このため、通常のスキュードプロペラーではプロペラー翼1全体を前方へ傾斜
させる、すなわち前方レーキを採用する場合が多い。前方にレーキをつけること
により、翼端部における遠心力Fによる曲げモーメントF×dが応力集中点7に
対しては、推力Tによる曲げモーメントと逆向きとなり、応力集中が緩和される
かし、従来のスキュードプロペラーでは、半径方向にレーキ角を一定に取る
のが一般的であり、プロペラー前方の船体とのクリアランスを考慮すれば、あま
り大きなレーキ角は採用できない故、0.4〜0.6半径位置の後縁部フェース
面に応力集中が発生しやすい。 そこで、従来、これを防止するため、0.4〜0.6半径位置における翼厚を
局所的に増加したり、後縁部における翼厚を増加したりしているのであるが、そ
のために、プロペラー重量が増大し、プロペラー効率が低下することゝなる。 本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、軽量かつ高効率の経済的
なスキュードプロペラーを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 そのために本考案は、スキュードプロペラーにおいて、すべてのプロペラー翼
をプロペラー翼の翼根側では後方向きにレーキをとり、先端側では前方向きにレ
ーキをとるとともに、スキュー線を翼根側ではプロペラーボス上のプロペラー母
線よりも前縁側の位置から翼前縁方向に向きをとり、先端側では翼後縁方向に向
きをとったことを特徴とする。 【作用】 このような構成によれば、翼の外側の半径位置で、前方側にレーキ角を取った
ことにより、遠心力Fの作用点から応力集中点7までの距離dが大きくなり、推
力Tによる曲げモーメントと逆向きの曲げモーメントが増大し、応力集中が防止
できる。 【実施例】 本考案の一実施例を図面について説明すると、第1図はその部分正面図、第2
図は第1図の側面図である。 上図において、第3〜4図と同一の符番はそれぞれ同図と同一の部材を示し、
前縁3と後縁4の中点を半径方向に結んだ線はスキュー線と呼ばれる。スキュー
線とプロペラー軸心を結ぶ直線がプロペラー母線となす角の最大値と最小値の差
がスキュー角と呼ばれている。このスキュー角がある値以上(25度以上)にな
るとプロペラー翼1の後縁4は凹な形状となる。 第2図は、同プロペラーの側面図であり、半径方向の最大厚さの前後方向位置
(レーキ)の半径方向分布を併記している。スキュー角25度以上のプロペラー
の場合、プロペラー翼1の後縁4が最も凹となっている半径位置7(通常0.4
〜0.6半径位置)までは、レーキは後方向きに取り、それ以上の半径位置では
逆に前方にレーキを取る。すなわち後方レーキと前方レーキの変曲点が0.4〜 0.7半径位置にある。しかも、前方レーキ角としては10°以上を取り、大き
な前方レーキを確保している。 【考案の効果】 スキュードプロペラーではプロペラー推力Tにより、プロペラー翼1の後縁4
の最も凹曲する部分のフェース面側に、応力集中が発生し、過大な引張応力とな
る場合があるが、本考案のプロペラーでは、応力集中が発生しやすい0.4〜0
.6半径位置より外側の半径位置でプロペラー翼1を前方に大幅に傾斜させてい
る。 従って、翼端部に発生する遠心力Fにより、応力集中点7には推力Tによる曲
げモーメントと逆向きの曲げモーメント(F×d)が作用することになり、この
位置における引張応力の大きさが大幅に低減する。その結果、この半径位置にお
ける翼厚や後縁厚を増大する必要がなく、重量増や効率低下を防止できる。 本考案は舶用プロペラーのみならず、航空機プロペラー、扇風機、ファン等に
も適用することができる。 要するに本考案によれば、スキュードプロペラーにおいて、すべてのプロペラ
ー翼をプロペラー翼の翼根側では後方向きにレーキをとり、先端側では前方向き
にレーキをとるとともに、スキュー線を翼根側ではプロペラーボス上のプロペラ
ー母線よりも前縁側の位置から翼前縁方向に向きをとり、先端側では翼後縁方向
に向きをとったことにより、軽量かつ高効率の経済的なスキュードプロペラーを
得るから、本考案は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例を示す部分正面図、第2図は第1図の側面図である
。第3図は公知のスキュードプロペラーの部分正面図、第4図は第3図の側面図
である。 1・・・プロペラー翼、2・・・プロペラーボス、3・・・プロペラー翼前縁
、4・・・プロペラー翼後縁、5・・・プロペラー翼バック面、6・・・プロペ
ラー翼フェース面、7・・・応力集中点

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 スキュードプロペラーにおいて、すべてのプロペラー翼をプロペラー翼の翼根
    側では後方向きにレーキをとり、先端側では前方向きにレーキをとるとともに、
    スキュー線を翼根側ではプロペラーボス上のプロペラー母線よりも前縁側の位置
    から翼前縁方向に向きをとり、先端側では翼後縁方向に向きをとったことを特徴
    とするスキュードプロペラー。

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