JP2506986B2 - ディ―ゼルエンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

ディ―ゼルエンジンの燃料噴射制御装置

Info

Publication number
JP2506986B2
JP2506986B2 JP63221646A JP22164688A JP2506986B2 JP 2506986 B2 JP2506986 B2 JP 2506986B2 JP 63221646 A JP63221646 A JP 63221646A JP 22164688 A JP22164688 A JP 22164688A JP 2506986 B2 JP2506986 B2 JP 2506986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
accelerator
fuel injection
injection amount
excess air
air ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63221646A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0270958A (ja
Inventor
省五 三枝
俊一 青山
英二 相吉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP63221646A priority Critical patent/JP2506986B2/ja
Publication of JPH0270958A publication Critical patent/JPH0270958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2506986B2 publication Critical patent/JP2506986B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置の
改良に関する。
(従来の技術) ディーゼルエンジンの燃料噴射装置として、燃料の噴
射時期や燃料の噴射量等を電子制御するようにした分配
型の燃料噴射ポンプがある(参考文献…1986年2月発行
のSAEペーパー860145)。
これを第6図により説明すると、1はポンプハウジン
グ、2と3は駆動軸4により駆動される低圧側フィード
ポンプと高圧側プランジャポンプで、図示しない燃料入
口からフィードポンプ2により吸引された燃料はハウジ
ング1内の低圧室5に供給され、低圧室5に開口する吸
込通路6を介してプランジャポンプ3に送られる。
プランジャポンプ3のプランジャ7には、その先端に
エンジンのシリンダと同数の吸込溝8が形成されると共
に、他端に同じく同数のカム山をもつフェイスカム9が
形成され、フェイスカム9は駆動軸4と共に回転しなが
らローラリング10に配設されたローラ11を乗り越えて所
定のカムリフトだけ往復運動する。このプランジャ7の
回転往復運動にて、吸込溝8から加圧室12に吸引された
燃料が、加圧室12に通じる図示しない各気筒毎の分配ポ
ートからデリバリバルブを通って噴射ノズルへと圧送さ
れる。
13は、加圧室12と低圧室5とを連通する燃料戻し通路
で、この燃料戻し通路13には駆動回路からの信号(駆動
パルス)によりエンジンの運転条件に応じて駆動される
高速応動型の電磁弁14が介装される。この電磁弁14は燃
料制御のために設けられるもので、プランジャ7の圧縮
工程中に電磁弁14を閉じると、燃料の噴射が開始され、
電磁弁14を開くと噴射が終了する。つまり、電磁弁14の
閉弁時期にて燃料の噴射開始時期が、その閉弁期間に応
じて噴射期間(噴射量)が制御される。
電磁弁14を制御するのは、各種の運転条件信号を入力
するコントロールユニット(図示せず)で、コントロー
ルユニットにはマイクロコンピュータが使用される。た
とえば、エンジン回転数等のエンジンの諸条件に対応す
る最適な噴射開始時期と噴射期間(噴射パルス幅でもあ
る)を予め実験等により得て、その値をコントロールユ
ニット内のROM等の記憶素子に記憶させておく。そし
て、実際の運転時には、エンジンの回転数とアクセルペ
ダル開度に対応して噴射開始時期と噴射期間を読み出
し、読み出した情報から駆動パルスを作って電磁弁14に
出力するのである。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、このような分配型の燃料噴射ポンプを用い
た噴射制御において、実際の空気過剰率をリーンセンサ
によって検出し、この実際の空気過剰率Lが設定値(ス
モーク限界)L1未満であるときはシリンダ内に燃料が完
全に燃焼するのに十分な空気量がないと判断し、空気過
剰率Lに応じた更新量QLiを前回の補正噴射量に加えた
値を今回の補正噴射量とすることによって補正噴射量QL
を更新し、目標噴射量Qからこの更新後の補正噴射量QL
だけ減量した値を今回の最終噴射量QFINとして計算する
ことで、アクセル全開時の噴射量をスモーク限界以下の
値に制御するようにしたものが知られている(例えば、
特開昭60−050号,61−14448号公報参照)。
ところが、このようなフィードバック制御だと、実際
の空気過剰率がスモーク限界未満になってから燃料減量
が行われるため、フィードバック制御が進んで実際の空
気過剰率がスモーク限界以上になるまでは、スモーク限
界を超える量のスモークが発生してしまう。
これを詳述すると、アクセル開度と回転数に対応した
燃料噴射量データがマップとして予め記憶されており、
そのときのアクセル開度と回転数よりそのマップを参照
して燃料噴射量が求められる場合において、アクセル開
度をステップ的に全開にしたとき、燃料噴射量がステッ
プ的に増加する(第5図中段と下段参照)のに対して、
シリンダに流入する吸入空気量のほうは吸気管容積のた
めにある遅れをもって増加していくので、アクセル全開
直後に空気過剰率がスモーク限界相当を超えて小さくな
り、しばらくすれば吸入空気量の増加が追いついてくる
ため、空気過剰率はスモーク限界相当を超えて大きくな
り所定値へと落ち着く(第5図上段の実線参照)。な
お、第5図において縦軸の目盛りは正確なものでなく、
アクセル全開までの加速直後を拡大して記している。
この場合に従来装置では、空気過剰率Lがスモーク限
界未満のとき補正噴射量QLが増量側に更新され、これに
よって燃料噴射量が減量されていくため、やがては空気
過剰率Lがスモーク限界以上となるものの、空気過剰率
Lがスモーク限界以上となるまでは、スモークが限界を
超えて排出されるのである。また、その後にアクセルの
踏み込みを止めてアクセル位置を戻したときには補正噴
射量QLが0に戻されるので、アクセル全開までの加速が
頻繁に行われるときは加速のたびに限界以上のスモーク
が排出される。
限界以上のこうしたスモーク排出を防止するため周知
の学習制御を導入、たとえば上記の補正噴射量QLを学習
値で導入することを考える。この場合に、アクセル全開
となったときの回転数に関係なく、学習値としての補正
噴射量QLが一律であるのでは、さまざまなアクセル全開
までの加速に対応できない。アクセル全開までの加速と
いっても、アクセル全開となったときの回転数は低回転
から高回転まで広い範囲にわたっているので、アクセル
全開となったときの回転数が比較的低い場合に学習値と
しての補正噴射量QLが精度のよい値を与えても、アクセ
ル全開となったときの回転数が比較的高い場合に同じ値
のQLが精度のよい値を与えるとは限らないのである。
また、学習値を更新する際の条件を、空気過剰率がス
モーク限界以下となったときとすると、その判定タイミ
ングが問題となる。アクセル全開までの加速時における
アクセル全開直後に空気過剰率がスモーク限界以下とな
るのは所定の期間にわたるため、たとえば第5図におい
て、A、B、Cいずれのタイミングでも空気過剰率がス
モーク限界以下となるので、空気過剰率がスモーク限界
以下となったときの空気過剰率に応じてQLを求めるので
は、学習値を更新するタイミングがA、B、Cのそれぞ
れでQLが異なることになり、精度のよい学習値を与える
ことができないのである。
さらに、空気過剰率検出手段に検出誤差が生じたとき
にも学習補正を行ったのでは、誤学習となる。
この発明は、このような問題点を解決することを目的
としている。
(問題点を解決するための手段) この発明は、第1図に示すように、燃料噴射ポンプ21
の低圧室とプランジャ加圧室とを連通する燃料通路に電
磁弁22を介装する共に、アクセル開度とエンジンの回転
数を検出する手段23A,23Bと、これらアクセル開度と回
転数に対応した燃料噴射量データを記憶する手段41と、
この記憶データを用いて前記アクセル開度と回転数の検
出値に対応する燃料噴射量を演算する手段24と、この燃
料噴射量を基に前記電磁弁22を駆動する手段25とを設け
たディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置において、排
気成分から空気過剰率を検出する手段26と、アクセル全
開となったときの回転数を記憶する手段42と、アクセル
全開となってから、一定期間の間の空気過剰率の最小検
出値を検索する手段27と、この最小検出値と目標空気過
剰率とを比較する手段43と、この比較結果により最小検
出値が目標空気過剰率以下となった回数を計測し、この
計測回数をアクセル全開となったときに記憶される前記
回転数と対応づけて記憶する手段44と、前記回転数毎に
それぞれ対応づけられたこの計測回数が所定値以上にな
ったとき、前記回転数に対するアクセル全開時の燃料噴
射量データを所定の減量補正量だけ減量側に学習補正す
る手段29とを設けた。
(作用) アクセル開度と回転数に対応した燃料噴射量データが
記憶されており、その記憶データを用いて、そのときの
アクセル開度と回転数に対応する燃料噴射量を求める場
合において、アクセル開度をステップ的に全開にしたと
き燃料噴射量がステップ的に増加するのに対して、シリ
ンダに流入する吸入空気量のほうは吸気管容積のために
ある遅れをもって増加していくので、アクセル全開直後
に空気過剰率の検出値がスモーク限界相当を超えて小さ
くなり、しばらくすれば吸入空気量の増加が追いついて
くるため、空気過剰率の検出値はスモーク限界相当を超
えて大きくなり所定値へと落ち着く。
この場合に、空気過剰率がスモーク限界未満のとき補
正噴射量QLが増量側に更新され、これによって燃料噴射
量が減量されていく従来装置では、やがては空気過剰率
がスモーク限界以上となるものの、空気過剰率Lがスモ
ーク限界以上となるまでスモークが限界を超えて排出さ
れる。また、アクセル全開までの加速が頻繁に行われる
ときは加速のたびに限界以上のスモークが排出される。
限界以上のこうしたスモーク排出を防止するには、た
とえば上記の補正噴射量QLを学習値で導入することであ
るが、アクセル全開となったときの回転数に関係なく、
学習値としての補正噴射量QLが一律であるのでは、アク
セル全開までの加速がさまざまに行われる場合に対応で
きない。
このとき本発明では、アクセル全開となったときの回
転数ごとに学習値(つまりアクセル全開時の燃料噴射量
データ)を持たせているので、アクセル全開となったと
きの回転数に対応した燃料噴射量を与えることができ
る。
また、アクセル全開までの加速におけるアクセル全開
直後に空気過剰率が目標空気過剰率以下となるのが所定
の期間にわたる場合に、学習値を更新する際の条件を、
空気過剰率が目標空気過剰率以下となったときとするの
では、その条件の判定タイミングによって学習値が異な
ることになり、精度のよい学習値を与えることができな
いのであるが、本発明では、アクセル全開となってから
一定期間の間の空気過剰率の最小検出値を目標空気過剰
率と比較するので、精度のよい学習値を与えることがで
きる。
さらに、空気過剰率検出手段に検出誤差が生じたとき
にも学習補正を行ったのでは、誤学習となるが、本発明
では、最小検出値が目標空気過剰率以下となった回数を
計測し、この計測回数をアクセル全開となったときに記
憶される前記回転数と対応づけて記憶しておき、前記回
転数毎にそれぞれ対応づけられたこの計測回数が所定値
以上になったとき、前記回転数について学習補正を行う
ので、誤学習する機会が減り、学習制御がより正確にな
る。
(実施例) 第2図は本発明の実施例を示す構成断面図で、30は燃
料噴射ポンプに設けた燃料制御用の電磁弁14を開閉制御
するコントロールユニット、31はエンジンの回転数を検
出する回転センサ、32はアクセルの開度を検出するアク
セル開度センサ、33はエンジンの排気成分から空気過剰
率を検出するリーンセンサである。なお、燃料噴射ポン
プは第6図と同じものである。
コントロールユニット30は、演算部34、記憶部35、入
出力部36等からなるマイクロコンピュータにて構成さ
れ、記憶部35にはエンジン回転数とアクセル開度等に対
応して予め設定した燃料の噴射時期と噴射量が記憶され
ている。
通常運転時には、コントロールユニット30は、エンジ
ン回転数の検出値とアクセル開度の検出値を基に記憶部
35から噴射時期と噴射量を読み出し、空気過剰率の検出
値と目標空気過剰率との比較に応じて噴射量をフィード
バック補正し、運転状態に合った噴射時期、噴射量とな
るように燃料噴射ポンプの電磁弁14を制御する。
そして、アクセルの全開時には、コントロールユニッ
ト30は、同じくエンジン回転数の検出値とアクセル開度
の検出値を基に記憶部35から噴射時期と噴射量を読み出
し、空気過剰率の検出値とスモーク限界となる目標空気
過剰率との比較に応じて噴射量をフィードバック補正
し、運転状態に合った噴射時期、噴射量となるように燃
料噴射ポンプの電磁弁14を制御すると共に、この場合ア
クセルが全開となってから一定期間の間に、空気過剰率
の最小検出値を検索し、この最小検出値とスモーク限界
となる目標空気過剰率との比較により所定の補正量を算
出し、この補正量に応じて対応する記憶部35の噴射量値
(アクセル全開時の噴射量データ)を学習補正する。
即ち、第3図(a)、(b)のフローチャートに示す
ように、アクセルが全開されると、エンジン回転数NE
読込むと共に、アクセルの全開からt秒間リーンセンサ
33の出力を読込み、その間のリーンセンサ33の出力最小
値A/Fminを求める。(ステップ302〜304)。
次に、このA/Fminをスモーク限界となる基準値A/Flim
と比較し、A/FminがA/Flimよりも小さければ、記憶部35
のマップ(最大噴射量マップ)のエンジン回転格子値の
中から前記エンジン回転数(アクセル全開となったとき
の回転数)NEに近い格子点NEref1、NEref2(NEref1≦NE
≦NEref2)を求め、各格子点NEref1、NEref2毎に補正指
令の発生回数i(NEref1)、i(NEref2)をカウントし
(ステップ306,307)、この発生回数i(NEref1)、i
(NEref2)が所定値irefを越えたものについて、所定値
αにより対応する記憶部35の噴射量値を学習補正する
(ステップ308〜312、313〜317)。
なお、各格子点における学習補正は同様であり、NEre
f1に対応した噴射量値QF1について説明すると、QF1を読
込み、QF1から所定量αを減算し、この減算後の噴射量
値QF1′を記憶部35の対応する格子点の新しい噴射量値Q
F1として記憶、更新したあと、補正指令の発生回数i
(NEref1)を0に戻す(ステップ309、310、311、31
2)。
また、A/FminがA/Flimよりも大きければ、空気過剰率
かスモーク限界内と判断し、QF1、QF2の更新は行わな
い。
なお、この噴射量の学習補正中に、リーンセンサ33の
出力によるフィードバック補正を行うと、リーンセンサ
33の出力が変化して1度の学習では最適な噴射量値が得
られないことがあるため、アクセル全開後の一定期間は
フィードバック補正を中止し、学習補正終了後にフィー
ドバック補正を行うようにしても良い。
このような構成によりアクセル全開運転時には、エン
ジン回転数とアクセル開度に応じて記憶部35から読出し
た噴射時期および噴射量を基に燃料噴射ポンプの電磁弁
14が制御されるが、第5図に示したようにアクセルが全
開となってから一定期間の間のリーンセンサ33の出力最
小値が基準値よりも小さい場合、即ちその一定期間にお
ける空気過剰率の最小検出値がスモーク限界となる目標
空気過剰率よりも小さい場合には、このときのエンジン
回転数(つまりアクセル全開となったときに記憶された
回転数)に対応する記憶部35の噴射量値から所定値を減
算され、この減算後の値が対応する記憶部35の噴射量値
として学習、更新される。
この記憶部35の噴射量値をグラフで示すと、空気過剰
率の最小検出値がスモーク限界を越えた場合には、その
噴射量値が第4図のように減少補正される。なお、この
例では記憶マップの構成上、所定のエンジン回転格子点
の値QF1、QF2をQF1′、QF2′に減少補正する。(第3図
参照)。
これにより、アクセル全開となったときの回転数が同
じである次のアクセル全開までの加速時におけるアクセ
ル全開初期には、記憶部35の学習後の噴射量を基に燃料
噴射ポンプの電磁弁14が制御されるため、燃料がスモー
ク限界を越えて噴射されるようなことはなく、したがっ
てアクセル全開初期からスモークの排出を確実に防止す
ることができる(第5図参照)。
さらに、アクセル全開となったときの回転数ごとに学
習値(つまりアクセル全開時の燃料噴射量データ)を持
たせているので、アクセル全開となったときの回転数に
対応した燃料噴射量を与えることができる。なお、アク
セル全開時の燃料噴射量データそのものを学習値として
いるので、燃料噴射量データに対する補正量としての学
習値を導入する場合にくらべて、その学習値を格納する
ためのメモリが必要である。
また、この場合アクセル全開後の一定期間にて空気過
剰率の最小検出値を求め、これと目標空気過剰率とを比
較するので、学習精度が高まる。第5図に示したよう
に、アクセル全開までの加速におけるアクセル全開直後
に空気過剰率が目標空気過剰率以下となるのが所定の期
間にわたる場合、学習値を更新する際の条件を、空気過
剰率が目標空気過剰率以下となったときとするのでは、
その条件の判定タイミングによって学習値が異なること
になり、精度のよい学習値を与えることができないので
ある。
さらに、空気過剰率検出手段に検出誤差が生じたとき
にも学習補正を行ったのでは、誤学習となるが、本発明
では、補正指令の発生回数(最小検出値が目標空気過剰
率以下となった回数)を計測し、この発生回数をアクセ
ル全開となったときに記憶される回転数と対応づけて記
憶しておき、この発生回数が所定値iref以上になったと
き、この所定値以上となった発生回数に対応づけられる
前記回転数について学習補正を行うので、検出誤差に伴
う誤学習もなく、より正確な学習制御が得られる。
一方、空気過剰率の検出値によるフィードバック補正
も行っているため、アクセル全開初期を過ぎたアクセル
全開時のスモークの排出をより確実に防止できる。な
お、学習制御により前記フィードバック補正による制御
幅が小さなものとなるため、フィードバック補正の応答
性が高まることにもなる。
なお、通常運転時には、噴射量は記憶部35の噴射量値
と、空気過剰率の検出値とに基づいて制御されるが、こ
の場合にはスモークの心配がないので、空気過剰率の検
出値によるフィードバック補正を行わずとも良い。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、燃料噴射ポンプの低圧
室とプランジャ加圧室とを連通する燃料通路に電磁弁を
介装する共に、アクセル開度とエンジンの回転数を検出
する手段と、これらアクセル開度と回転数に対応した燃
料噴射量データを記憶する手段と、この記憶データを用
いて前記アクセル開度と回転数の検出値に対応する燃料
噴射量を演算する手段と、この燃料噴射量を基に前記電
磁弁を駆動する手段とを設けたディーゼルエンジンの燃
料噴射制御装置において、排気成分から空気過剰率を検
出する手段と、アクセル全開となったときのエンジン回
転数を記憶する手段と、アクセル全開となってから一定
期間の間の空気過剰率の最小検出値を検索する手段と、
この最小検出値と目標空気過剰率とを比較する手段と、
この比較結果により最小検出値が目標空気過剰率以下と
なった回数を計測し、この計測回数をアクセル全開とな
ったときに記憶される前記回転数と対応づけて記憶する
手段と、前記回転数毎にそれぞれ対応づけられたこの計
測回数が所定値以上になったとき、前記回転数に対する
アクセル全開時の燃料噴射量データを所定の減量補正量
だけ減量側に学習補正する手段とを設けたので、アクセ
ル全開までの加速時におけるアクセルの全開初期にスモ
ークの発生を確実に防止できるほか、アクセル全開とな
ったときの回転数が大きく相違することになるときで
も、その各回転数に対応した燃料噴射量を精度良く与え
つつ、学習値を更新する際の条件を、空気過剰率が目標
空気過剰率以下となったときとする場合より、精度のよ
い学習値を与えることができるとともに、誤学習が減り
学習制御がより正確になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成図、第2図は本発明の実施例を示
す構成断面図、第3図(a)、(b)、第4図はその制
御内容を示すフローチャートと学習内容を示す特性図、
第5図は本発明の作用を説明するための波形図、第6図
は従来例の断面図である。 5…低圧室、12…加圧室、13…燃料通路、14…電磁弁、
30…コントロールユニット、31…回転センサ、32…アク
セル開度センサ、33…リーンセンサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴射ポンプの低圧室とプランジャ加圧
    室とを連通する燃料通路に電磁弁を介装する共に、アク
    セル開度とエンジンの回転数を検出する手段と、これら
    アクセル開度と回転数に対応した燃料噴射量データを記
    憶する手段と、この記憶データを用いて前記アクセル開
    度と回転数の検出値に対応する燃料噴射量を演算する手
    段と、この燃料噴射量を基に前記電磁弁を駆動する手段
    とを設けたディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置にお
    いて、排気成分から空気過剰率を検出する手段と、アク
    セル全開となったときのエンジン回転数を記憶する手段
    と、アクセル全開となってから一定期間の間の空気過剰
    率の最小検出値を検索する手段と、この最小検出値と目
    標空気過剰率とを比較する手段と、この比較結果により
    最小検出値が目標空気過剰率以下となった回数を計測
    し、この計測回数をアクセル全開となったときに記憶さ
    れる前記回転数と対応づけて記憶する手段と、前記回転
    数毎にそれぞれ対応づけられたこの計測回数が所定値以
    上になったとき、前記回転数に対するアクセル全開時の
    燃料噴射量データを所定の減量補正量だけ減量側に学習
    補正する手段とを設けたことを特徴とするディーゼルエ
    ンジンの燃料噴射制御装置。
JP63221646A 1988-09-05 1988-09-05 ディ―ゼルエンジンの燃料噴射制御装置 Expired - Fee Related JP2506986B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63221646A JP2506986B2 (ja) 1988-09-05 1988-09-05 ディ―ゼルエンジンの燃料噴射制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63221646A JP2506986B2 (ja) 1988-09-05 1988-09-05 ディ―ゼルエンジンの燃料噴射制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0270958A JPH0270958A (ja) 1990-03-09
JP2506986B2 true JP2506986B2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=16770042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63221646A Expired - Fee Related JP2506986B2 (ja) 1988-09-05 1988-09-05 ディ―ゼルエンジンの燃料噴射制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2506986B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5791342A (en) * 1980-11-26 1982-06-07 Daihatsu Motor Co Ltd Fuel controller for diesel engine
JPS57146036A (en) * 1981-03-03 1982-09-09 Nissan Motor Co Ltd Air-fuel ratio controller of diesel engine
JPS606050A (ja) * 1983-06-22 1985-01-12 Nippon Denso Co Ltd デイ−ゼル機関用燃料噴射量制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0270958A (ja) 1990-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5070836A (en) Method and arrangement for controlling the injection of fuel in an internal combustion engine
JP2521086B2 (ja) 燃料噴射ポンプの制御装置
US5092301A (en) Digital fuel control system for small engines
US4642773A (en) Method and apparatus for controlling an engine
US5150692A (en) System for controlling air supply pressure in a pneumatic direct fuel injected internal combustion engine
GB1590342A (en) Method and apparatus for the determination of operating parameters in an internal combustion engine
US6550457B1 (en) Electronic fuel injection control apparatus for internal combustion engine
US5819709A (en) Fuel pump control in an electronic returnless fuel delivery system
US4911131A (en) Fuel control apparatus for internal combustion engine
GB2326672A (en) Control of internal combustion engine operation
US5027768A (en) Fuel injection control system for diesel engine
US4602601A (en) Method and apparatus for controlling idling speed of internal combustion engine
US7209824B2 (en) Method and device for regulating an internal combustion engine
KR920005851B1 (ko) 연료 제어 장치
JP2506986B2 (ja) ディ―ゼルエンジンの燃料噴射制御装置
JP2003528243A (ja) 内燃機関の駆動方法
JPH1054317A (ja) 燃料供給装置
JP3324952B2 (ja) 電子制御式ディーゼルエンジンの失火検出装置
JP3344284B2 (ja) 内燃機関の運転制御装置
EP0332962A1 (en) Engine control method and apparatus
US5900540A (en) Method for determining the compression in the cylinder of a supercharged internal combustion engine with direct injection
JP5218260B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JPH02104941A (ja) ディーゼル機関の燃料噴射制御装置
JP3209677B2 (ja) 電子制御式ディーゼルエンジンの失火異常検出装置
JPH06612Y2 (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees