JP2506727Y2 - 紙切断装置 - Google Patents

紙切断装置

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JP2506727Y2
JP2506727Y2 JP7095691U JP7095691U JP2506727Y2 JP 2506727 Y2 JP2506727 Y2 JP 2506727Y2 JP 7095691 U JP7095691 U JP 7095691U JP 7095691 U JP7095691 U JP 7095691U JP 2506727 Y2 JP2506727 Y2 JP 2506727Y2
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清吾 菊地
正彦 今西
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Oji Holdings Corp
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Oji Holdings Corp
Oji Paper Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紙製造工程の一部であ
る抄紙工程において、連続走行する紙を、必要により適
宜切断するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙の製造工程の一部である抄紙工程にお
いて、高速で連続走行する紙がなんらかの理由で紙切れ
を起こすことがある。
【0003】特に抄紙工程の最終段階では、乾燥装置
や、紙を補強するためのサイズプレス装置や、紙を平滑
に仕上げたり艶出しをおこなうキャレンダー装置を経由
することになるが、抄紙工程途上の紙は、これらの複雑
な装置を蛇行しながら連続して高速走行しなげればなら
ないため、摩擦抵抗や過度の緊張度など複雑な要因によ
って走行途中で紙切れを起こすことが度々ある。
【0004】そして紙切れを起こした場合に、その紙切
れ端部は凹凸状となっていたり、細く長く延びて不定形
になっているため、乾燥装置からキャレンダー等に至る
間に、切れ端部分にしわがよったり、二重、三重に折り
重なってこの状態でキャレンダー等に導入され、あるい
はキャレンダー等の内部で折り重なったりして、その切
れ端部分がそのままキャレンダーやこれに続く塗布装置
に導入されると、キャレンダーや塗布装置を形成するロ
ール群を損傷することとなっていた。
【0005】このため従来でも、キャレンダーやサイジ
ングプレス装置の直前に、紙の走行方向に直交して切断
装置を設けていた。
【0006】この切断装置は、キャレンダーやサイジン
グプレス装置の前工程である乾燥装置の内部で紙切れを
起こした場合に、これを検出する検出装置からの信号に
よって切断装置が作動して、紙切れの端部がキャレンダ
ーやサイジングプレス装置に導入される前に、キャレン
ダーやサイジングプレス装置直前の紙を積極的に切断
し、不定型な紙の切れ端部分が導入されないようにした
ものである。
【0007】この従来の切断装置は、走行する紙の側面
側にその紙の幅方向端部のみを直接切断するための切断
刃を上下に移動可能に設け、前述の紙切れ検出信号を受
けて切断刃が上方より下降して紙の幅方向端部を切断す
るようになっている。このように紙の一部を切断するだ
けで、紙は緊張状態に走行しているため、その切断部分
の緊張力が開放されることによって、その開放力によっ
て残りの紙幅全域にわたって紙を破断するようにしたも
のである。
【0008】このように紙が切断装置によって紙の幅方
向に切断されることによって、その切断端部は整正状態
になっているから、たとえその切断端部がキャレンダー
や塗布装置に導入されてもその内部で折り重なることが
なく、これらの装置を損傷することがないが、しかしこ
の従来の切断装置でも前述のように切断装置によって紙
の幅方向端部のみを切断し、残りの部分は紙の緊張力な
いしは開放力で破断するようになっているため、その破
断方向が紙の幅方向に真っ直ぐにはならず、紙の高速走
行と相まって依然として走行方向に細く延びるように破
断される場合があり、これにより前述のような事故が発
生していた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】従って本考案は、従来
技術の優れた点、即ち次に述べるように切断刃を紙の幅
方向端部のみに設けるという構造を維持しながら紙を可
能な限り、紙の幅方向に真っ直ぐに切断するようにする
ことを第1の目的とする。
【0010】また従来の切断装置にあっても、前述のよ
うに切断刃を紙の幅方向全域にわたって設けることな
く、その幅方向の端部付近にのみ設けるいう優れた技術
を有し、このキャレンダー装置や塗布装置の付近で作業
をしている作業者に危険を及ぼすことが比較的に少ない
という利点があるが、しかし矢張り予測なく切断刃が上
下動するため、完全に切断時の危険を払拭することはで
きない。
【0011】したがって本考案はまた、切断刃が上下動
することなく切断作業を行うことが可能な切断装置を提
案することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案の請求項1は、抄紙工程における紙面平滑ま
たは艶出し用キャレンダーの直前または抄紙工程途上に
おいて、高速で連続走行する紙を切断するための紙切断
装置であって、連続走行する紙Pの一面側に切断刃1が
定位置に配置され、紙Pを挟んで他面側にその走行方向
に略直交するよう横断して索条体2が前記切断刃に向け
て移動可能に懸架されてなる構成を採用するものであ
る。
【0013】また請求項2にあっては、前記索条体2は
その一端部を支点として、その他端部を前記切断刃1に
向けて移動可能に懸架されてなる請求項1記載の構成を
採用するものである。
【0014】また請求項3にあっては、前記索条体2は
その両端部を前記切断刃1に向けて移動可能に懸架され
てなる請求項1記載の構成を採用するものである。
【0015】
【作用】本考案の請求項1にあっては、連続的に緊張状
態に高速走行する紙Pの一面側に配置された切断刃1に
対し、紙Pを挟んでその他面側に紙Pの幅方向全域にわ
たって懸架された索条体2を切断刃1に向かって移動す
ることによって、索条体2は紙Pを切断刃1側に押圧
し、この押圧力によって紙Pの幅方向端部に切断刃1が
接してその端部が切断され、その端部の緊張力が開放さ
れる。そして紙Pの緊張力は索条体2の接する幅方向直
線部分が最も大きいから、この最も大きい緊張力の部分
に沿って上記開放力が働き、紙Pは索条体2の接する部
分に沿って破断されることになり、これがために紙Pは
その幅方向に真っ直ぐに切断されることになる。
【0016】また請求項2にあっては、索条体2はその
一端部を支点として他端部が切断刃1に向かって傾動状
に移動することになり、紙Pの一端部から他端部に向か
って直線状に進行するよう切断と破断作用が発揮される
ことになる。
【0017】さらに請求項3にあっては、索条体2が紙
P面に向かって平行して移動するため、切断刃1による
切断作業と破断作業がほぼ同時に行われ、紙Pに対する
切断線の幅方向への直進性が一層高くなる。
【0018】
【実施例】図1は、抄紙工程の最終端の乾燥装置(ドラ
イヤー群)3と、キャレンダー4直前との間の紙Pの走
行途中に本考案の紙切断装置Aが設けられた実施例を示
す。なお、5はキャレンダー4を経由して、紙面が平滑
にあるいは艶出しされた紙Pの表面に塗料を塗布する塗
装装置を示す。
【0019】図2は、抄紙工程途中の乾燥装置3,3間
に設置しているサイズプレス装置6の直前に本考案の紙
切断装置Aが設けられた実施例を示す。
【0020】図3および図4は、キャレンダー4の直前
に設けた紙切断装置Aの詳細を示し、紙Pが図1に示す
乾燥装置3から連続して高速でキャレンダー4に導入さ
れる直前位置に、紙Pを挟んでその下面側に鋸刃状の切
断刃1が紙Pの幅方向一端部付近のみに対向するように
定位置に設けられ、紙Pを挟んでその上面側の若干走行
方向上流側にワイヤーロープなどからなる索条体2が懸
架されている。そしてこの実施例では、索条体2の一端
部は、前記切断刃1とは反対側の紙Pの幅方向他端部の
定位置7に枢支され、他端部が紙Pを幅方向に横断し
て、下向きのエアーシリンダ8のピストンロッド8aに
枢支連結されている。なお索条体2は、紙Pの走行方向
に必ずしも正確に直交するよう懸架されなくともよく、
その直交位置から走行方向に前後に若干傾斜して設けら
れるようにしてもよい。
【0021】そして、抄紙工程の例えば乾燥装置3内
で、高速走行する紙Pに紙切れが発生して、その紙切れ
検出信号を切断装置Aが受信したときには、エアーシリ
ンダ8が作動して、そのピストンロッド8aが伸長して
その先端部に枢支される索条体2を前記支点7を中心に
切断刃1に向かって図示のように索条体2が支点側の紙
P端縁に接するまで傾動状に移動せしめ(図3、図4の
鎖線位置)、これによって紙Pは索条体2に押圧されて
その一端部付近が切断刃1に接し切断される。この切断
作用によって緊張状態に高速走行する紙Pの一端部付近
は、その緊張状態から開放されると共に、その開放力に
よって紙Pの幅方向の他の残りの部分が破断される。そ
して、紙Pに負荷する最も大きい緊張力は索条体2の接
する部分であるから、開放力は紙Pの索条体2の接する
部分に沿って伝達され、従って紙Pはその幅方向に真っ
直ぐに破断されることになる。而もこの実施例では、紙
Pに負荷する緊張力はエアーシリンダ8側の切断刃1の
付近が最も大であるから、紙Pが切断刃1によって切断
されると同時に緊張力の大きい部分から幅方向に正確に
破断されることになる。
【0022】図5は、切断装置Aの他の実施例を示すも
ので、索条体2の両端部がエアーシリンダ8,8によっ
て枢支連結されてなるもので、この実施例によれば、前
述の紙切れ検出信号を受けたときに両シリンダ8,8が
同調して紙Pの紙面に対し平行に伸長し、紙Pの切断と
破断とを一挙に行うことができるようになっている。
【0023】このようにキャレンダー4の直前位置また
は抄紙工程途中のサイズプレス装置6の直前位置に切断
装置Aを設け、その上流側での紙切れの発生を検知し
て、その検知信号によって切断装置Aが未然に作動し
て、切断端部が直線状の整正状態の紙Pがキャレンダー
4またはこれに続く塗布装置3あるいはサイズプレス装
置6に導入されることになり、凹凸状を呈した不定型状
の紙切れ端部が導入されてキャレンダー等の内部で紙P
が折り込まれることがないからキャレンダー等の構成部
材を損傷することがない。
【0024】又このように切断装置が未然に作動するこ
とによって切断装置Aの上流側を高速走行する紙Pは切
断装置の上流側に滞留することになるが、この滞留した
紙Pの紙切れ状態を調べることによって紙切れの原因を
究明することができ、その後の対策を立てることが容易
である。
【0025】
【考案の効果】本考案によれば、切断刃は定位置に設置
され、なんら上下動することがないから紙切断時の危険
が殆どない。
【0026】また本考案によれば、連続的に高速走行す
る紙に対し、これに略直交する方向に直線状に切断する
ことができるから、これが切断装置の下流側の処理装置
に導入されても処理装置の構成部材を創傷することがな
い。
【0027】また請求項2によれば、索条体の一端部は
定位置に枢支され、他端部のみを上下駆動させるだけで
よいから構成が極めて簡単である。
【0028】さらに請求項3によれば、索条体が紙面に
対し水平状態に下降して紙をその幅方向全域に均等の圧
力で押圧して切断することになるから、高速走行する紙
を一瞬のうちにその幅方向に真っ直ぐに切断することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体を示す説明図である。
【図2】同他の実施例の全体を示す説明図である。
【図3】本考案の実施例の正面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】同他の実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 切断刃 2 索条体 3 乾燥装置 4 キャレンダー 5 塗装装置 6 サイズプレス装置 7 支点 8 エアシリンダ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙工程における紙面平滑または艶出し
    用キャレンダーの直前または抄紙工程途上において、高
    速で連続走行する紙を切断するための紙切断装置であっ
    て、連続走行する紙の一面側に切断刃が定位置に配置さ
    れ、紙を挟んで他面側にその走行方向に略直交するよう
    横断して索条体が前記切断刃に向けて移動可能に懸架さ
    れてなる紙切断装置。
  2. 【請求項2】 前記索条体はその一端部を支点として、
    その他端部を前記切断刃に向けて移動可能に懸架されて
    なる請求項1記載の紙切断装置。
  3. 【請求項3】 前記索条体はその両端部を前記切断刃に
    向けて移動可能に懸架されてなる請求項1記載の紙切断
    装置。
JP7095691U 1991-08-08 1991-08-08 紙切断装置 Expired - Lifetime JP2506727Y2 (ja)

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JP7095691U JP2506727Y2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 紙切断装置

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JPH0514199U JPH0514199U (ja) 1993-02-23
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