JP2506681B2 - 交通流特異値除去装置 - Google Patents

交通流特異値除去装置

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JP2506681B2 JP19750786A JP19750786A JP2506681B2 JP 2506681 B2 JP2506681 B2 JP 2506681B2 JP 19750786 A JP19750786 A JP 19750786A JP 19750786 A JP19750786 A JP 19750786A JP 2506681 B2 JP2506681 B2 JP 2506681B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は道路交通に関する情報を収集・解析し、運転
者に的確な情報を提供するとともに道路管理者にとって
道路資源の効率的な運用を可能にする交通管制装置に関
する。
従来の技術 第4図は従来の交通流特異値除去装置の構成を示して
いる。第4図において、1は路上に設置されたセンサ
で、2は収集されたデータについて解析する収集データ
即時解析部である。3はあらかじめ固定された特異値を
保持する固定特異判定値保持部、4は特異値を判定する
特異値判定部で、5は特異値を除去する特異値除去部で
ある。
次に上記従来例の動作について説明する。第4図にお
いて、センサ1で収集されたデータは収集データ即時解
析部2において、即時に解析され、特異値判定部4に転
送される。解析後のデータを受け取った特異値判定部4
は、固定特異判定値保持部3で保持している固定特異判
定値と比較してそのデータが特異値かどうかを判定し、
その結果を特異値除去部5へ転送する。特異値除去部5
では判定された特異値を除去し、正常と判定した値のみ
を交通量解析で利用できるようにする。このように上記
従来の交通流特異値除去装置でも収集データのうち特異
値と思われるものを除去することができる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来の交通流特異値除去装置では
特異判定値をあらかじめ固定して保持しているため、本
来特異値としなければならないものを判定せず、除去で
きなかったり、また逆に特異値でないものを特異値と判
定して除去してしまうという問題があった。
本発明はこのような従来の問題を解決するものであ
り、時々刻々変化していく交通流の特性を考えて特異値
をのがすことなく除去できる優れた交通流特異値除去装
置を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、時系列データ保
持部を設け、現在までの交通流データを保持し、特異判
定値生成部を設け、特異判定をする時点で交通流の変動
特性を考えて最適の特異判定値を生成し、特異判定部を
設け、解析データが特異値かどうか判定し、特異値除去
部を設け、特異値を除去するようにしたものである。
作用 したがって本発明によれば、時系列データを利用する
ことによって、判定する時点での最適な特異判定値をそ
のつど生成することができ、特異値を確実に除去するこ
とによって、交通流の解析のために的確なデータを提供
できるという効果を有する。
実施例 第1図は本発明の一実施例の構成を示すものである。
第1図において、11、12は路上の2地点に設置された車
両番号読み取りセンサ、13は収集データ旅行時間算出
部、14は収集データ旅行時間算出部13で算出された旅行
時間データを時系列で保持する時系列データ保持部、15
はメジアン法による特異判定値生成部、16は特異値判定
部、17は特異値除去部である。
次に上記実施例の動作について説明する。上記実施例
において、車両番号読み取りセンサ11および12がそれぞ
れの地点を通過した車両の番号を読みとり、通過時刻と
合わせて、旅行時間算出部13に転送する。旅行時間算出
部13は、車両番号読み取りセンサ11と12の車両番号をつ
きあわせし、同じ車両を探し出し、車両番号読み取りセ
ンサ11と12の通過時刻から、その区間の旅行時間を求め
る。時系列データ保持部14は旅行時間算出部13で求めた
旅行時間を保持しておく。特異判定値生成部15は時系列
データ保持部14の旅行時間データを利用してその時点で
の旅行時間に対する最適な特異判定値を、メジアン(中
央値)法により求める。つまり、その時点及びその時点
の前後の旅行時間データとから中央値を求め、この中央
値をその時点の特異判定値とする。特異値判定部16は時
系列データ保持部14に保持されている算出された旅行時
間と特異判定値を比較して、その差の絶対値があらかじ
め定められたある一定の値より大きければ、算出された
旅行時間を特異値と判定する。特異値除去部17は特異値
判定部16で特異値と判定した値を除去する。
このように上記実施例によれば、特異値を判定する時
に旅行時間の時系列データを利用して特異判定値を生成
するため、旅行時間の時間的変動に左右されることなく
特異値を除去できるという効果を有する。この点を実測
データで示したものが、第2図、第3図であり、第2図
は異常値除去前、第3図は異常値除去後である。
次に、旅行時間の異常値(特異値)が検出される過程
を、メジアン法を用いて説明する。なお、メジアン法
(X′t=median(Xt-1,Xt,Xt+1))において、時刻
tにおけるメジアン値X′tとは、時
刻(t−1,t,t+1)の3つのデータ(Xt-1,Xt
Xt+1)の中央値である。
(1)。入力時系列データを ……、X1-4、X1-3、X1-2、X1-1、X1、X1+1、X1+2
X1+3、X1+4、…… とする。
(2)。入力時系列X1に対して、系列X′1をつくる X′1=median(X1-2、X1-1、X1、X1+1、X1+2) (3)。系列X′1に対して、系列X″1をつくる X″1=median(X′1-1、X′1、X′1+1) (4)。系列X″1に対して、X1を次のように定義す
る X1=X″1-1/4+X″1/2+X″1+1/4 (5)。比較 |X1−X1|>kの時X1を異常値とみなす ≦kの時 正常値 なお上の実施例では、メジアン法による旅行時間特異値
除去を行なっているが、対象とするデータは交通流デー
タであれば種類を問わない。その場合には、そのデータ
の特性に適した手法を取ることができる。
発明の効果 本発明は上記実施例より明らかなように、以下に示す
効果を有する。
特異判定値を判定する時点で時系列データを利用して
生成しているので、交通流の変動特性を考えて、特異値
を確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による交通流特異値除去装置
のブロック図、第2図は本実施例による異常値除去前の
実測データを示すグラフ、第3図は本実施例による異常
値除去後の実測データを示すグラフ、第4図は従来例の
ブロック図である。 11,12…車両番号読み取りセンサ、13…旅行時間算出
部、14…時系列データ保持部、15…メジアン法による特
異判定値生成部、16…特異値判定部、17…特異値除去
部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路上に設置されたセンサから得られるデー
    タから旅行時間を算出する旅行時間算出部と、この旅行
    時間算出部の算出した旅行時間に対し、現在までの交通
    流データを時系列に保持する時系列データ保持部と、上
    記交通流データの時系列データに対し、メジアン法に基
    づき、各々の交通流データに対する特異判定値を生成す
    る特異判定値生成部と、上記特異判定値に対し、上記特
    異判定値と対応する上記交通流データとの絶対値の差異
    が、予め設定した閾値より大きいと異常値であると判定
    し、予め設定した閾値より小さいと正常値であると判定
    する特異値判定部と、この特異値判定部により異常値と
    判定した交通流データを上記時系列データから除去する
    特異値除去部とを備えた交通流特異値除去装置。
JP19750786A 1986-08-22 1986-08-22 交通流特異値除去装置 Expired - Fee Related JP2506681B2 (ja)

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JPH02253499A (ja) * 1989-03-28 1990-10-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 旅行時間解析装置
JP4181899B2 (ja) * 2003-02-28 2008-11-19 日本電気株式会社 車両統計情報生成方法、コンピュータプログラム、記録媒体、コンピュータ、及びコンピュータネットワークシステム

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