JP2506195Y2 - 手持ち式空気工具 - Google Patents

手持ち式空気工具

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JP2506195Y2
JP2506195Y2 JP1992089990U JP8999092U JP2506195Y2 JP 2506195 Y2 JP2506195 Y2 JP 2506195Y2 JP 1992089990 U JP1992089990 U JP 1992089990U JP 8999092 U JP8999092 U JP 8999092U JP 2506195 Y2 JP2506195 Y2 JP 2506195Y2
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ring
diameter portion
bushing
pneumatic tool
hole
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Inventor
清高 入井
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株式会社エアテック
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
  • Percussive Tools And Related Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は圧縮空気を動力源とし、
この圧縮空気によってエアーモータを回転することによ
り、出力軸を回転させてボルトあるいはナットを締め付
けあるいは緩める作業を行うための、例えば、ラチェッ
トレンチ等の手持ち式空気工具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における手持ち式空気工具であるラ
チェットレンチの例について図4〜図6と共に説明す
る。1はラチェットレンチ本体にして、ハウジング1a
内に圧縮空気が供給されると回転するエアーモータが収
納され、該エアーモータの出力軸に回転力によって歯車
列を介して間欠的に首振り運動を行うヨークラチェット
1bがハウジング1aの前方より突出して設けられてい
る。
【0003】また、前記ヨークラチェット1bの中心に
一方向に対して回転可能に軸支されたラチェットアンビ
ル1cが取付けられている。なお、ラチェットアンビル
1cはリバースノブ1dの切り換えによって回転方向が
切り換えられるようになっている。
【0004】さらに、前記ハウジング1aの後方にはネ
ジ孔1a1 が形成されると共に、このネジ孔1a1 に連
通してバルブピン収納室1a2 を介してエアーモータに
通じる連通孔1a3 が形成されている。
【0005】そして、バルブピン収納室1a2 内にはス
プリング1eによって押圧されたバルブピン1fが収納
されており、このバルブピン1fはハウジング1aに対
して回動自在に軸支されたハンドル1gを握ることによ
ってスプリング1eのバネ力に抗して移動してエアーを
エアーモータ内に供給するようになっている。
【0006】また、ハウジング1aの背面における前記
ネジ孔1a1 と連通する壁面には、排気孔1a4 が形成
され、エアーモータを回転させた圧縮空気は、この排気
孔1a4 を介して外部に排出される。
【0007】2は前記ハウジング1aのネジ孔1a1
螺合固定されるブッシングにして、内部には前記バルブ
ピン収納室1a2 に連通する孔2aが形成されると共
に、コンプレッサ(図示せず)と接続するためのホース
の先端をねじ込むネジ孔2a1が形成されている。な
お、ブッシング2のネジ孔2a1 の底面には金網のフィ
ルタ2bが取付けられている。
【0008】次に、前記した構成に基づいて動作を説明
するに、ハンドル1gを握ることによりバルブピン1f
が開いて、コンプレッサよりの圧縮空気はブッシング2
を介してエアーモータに供給される。従って、ヨークラ
チェット1bが首振り運動を行い、ボルトあるいはナッ
トを締め付けあるいは緩める動作を行う。
【0009】一方、エアーモータを駆動した排気は、バ
ルブピン収納室1a2 を避けた図示しない排気通路を介
して排気孔1a4 に達し、この排気孔1a4 からの排気
はブッシング2の中径部2a2 とハウジング1の背面に
形成された大径孔部1a5 の内周面との隙間gから外部
に排出される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来における手持ち式空気工具であるラチェットレンチに
あっては、前記した如く排気は隙間gから直接行われる
ため、背圧は相当の圧力となって直線的に排気され、作
業者の顔等に圧力の高い排気が当たり作業に支障を来し
たり、目にゴミが入る等の問題があった。
【0011】また、小型のラチェットレンチの場合に
は、小型のエアーモータを使用するが、この小型のエア
ーモータの場合には1KHz程度の排気音が発生し、この
排気音が作業者にとって耳障りとなるだけでなく、難聴
の原因にもなるという問題もあった。
【0012】本考案は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、排気を垂直方向と水
平方向に分散することにより作業者に当たる背圧を小さ
くすると共に、背圧の周波数を低下させて作業者にとっ
て耳障りな音を小さくした手持ち式空気工具を提供せん
とするにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案の手持ち式空気工
具は前記した目的を達成せんとするもので、その手段
は、圧縮空気をエアーモータに供給するためのホースを
接続するブッシングに、ハウジングのネジ孔に螺合した
状態において前記ハウジングの大径孔部との間に排気通
路を形成するための中径部を形成し、この中径部の径よ
り内径が僅かに大きく、かつ、前記大径孔部より僅かに
小さく形成され、また、厚みが前記中径部の長さより僅
かに小さい厚みに形成したリングを前記排気通路内に収
容し、さらに、このリングに前記中径部とリングの内周
面との隙間を通過する圧縮空気を水平方向に放射する通
路を形成したものである。
【0014】そして、前記リングに形成した通路が、前
記ブッシングの大径部と対面するリング面に形成した放
射方向に切られた円弧状の溝であり、また、前記ブッシ
ングの大径部と対面するリング面に形成した突起であ
り、さらに、放射方向に切られた孔であることを特徴と
するものである。
【0015】
【作用】前記した如く構成した本考案の手持ち式空気工
具は、エアーモータよりの排気がリングの外周を通過す
る垂直方向の経路と、リングの内周を経てリングに形成
した溝、突起あるいは孔を通過する水平方向の経路との
2つに分散され、垂直方向の背圧を水平方向に曲げるこ
とにより、作業者に向かう風量が減少する。
【0016】また、エアーモータで発生する高周波数の
音は前記2つの経路に分散されることにより、固有振動
数が変化されて低い周波数側に移行されて耳障りな音が
無くなり、作業者の難聴を防止することができるもので
ある。
【0017】
【実施例】以下、本考案に係る手持ち式空気工具の一実
施例を図1〜図3と共に説明する。なお、図は排気を行
う部分の要部のみを示しており、従来例の図4〜図6と
同一符号は同一部分を示し説明は省略する。本考案と従
来例と相違する点は、ハウジング1の背面に形成された
大径孔部1aとブッシング2の中径部2aとの間に
金属製のリング3を嵌挿した点である。すなわち、ブッ
シング2をハウジング1の大径孔部1a に螺合した時
に、該大径孔部1a の内周面とブッシング2における
中径部2a の外周面との間に排気通路が形成され、か
つ、従来と同様に大径孔部1a の後端とブッシング2
における大径部2a の前端との間に隙間が形成されて
おり、排気は前記排気通路を介して前記隙間から外部に
排出される。る。
【0018】リング3は内径が前記ブッシング2の中径
部2a2 より僅かに大きく、外径が前記ハウジング1の
大径孔部1a5 より僅かに小さく、また、厚みはブッシ
ング2の中径部2a2 の長さより小さい寸法に形成され
ている。そして、一面には放射方向に円弧状の溝3aが
多数形成されているものである。
【0019】而して、前記した如き構成のリング3を溝
3aがブッシング2の大径部2aに対面するようにし
て中径部2aに嵌挿し、この嵌挿した状態で、該ブッ
シング2をハウジング1のネジ孔1aにネジ込み固定
することにより、リング3は水平および垂直方向に移動
可能に前記した排気通路内に収容される。
【0020】この状態において、ハンドル1gを握り圧
縮空気を供給することにより、エアーモータが回転し排
気が排気孔1a4 より排出される。この排気の圧力によ
ってリング3は溝3aが形成された面がブッシング2の
大径部2a3 に当接する。
【0021】この状態で排気は、リング3の外径側とハ
ウジング1の大径孔部1a5 との隙間から排出(図3に
おける点線の排気通路)されると共に、リング3の内径
側とブッシング2の中径部2a2 との隙間からリング3
の溝3aを通って排出(図3における一点鎖線の排気通
路)される。
【0022】ここで、前記リング3の内径側とブッシン
グ2の中径部2a2 との隙間から排出される背圧は、リ
ング3の外径側とハウジング1の大径孔部1a5 との隙
間からリング3の溝3aを通って排出される背圧に対し
て直交する方向に向かっているので、点線の背圧は一点
鎖線の背圧によって横方向に曲げられ、ハウジング1の
軸長方向に対して水平方向に排気は排出されることとな
る。従って、背圧が分散されることにより、作業者の顔
等に直接当たることがなくなる。
【0023】また、エアーモータの排気部で発生する高
周波数の排気音は、前記点線の排気通路と一点鎖線の排
気通路を通過する際に、固有振動数が変化されて低い周
波数に可変されるので、耳障りな音がなくなり作業者の
難聴等を防止できるものである。
【0024】なお、前記した実施例にあっては、リング
3の内径側とブッシング2の中径部2a2 との隙間を通
過する圧縮空気をリング3に形成した溝3aを介して水
平方向に排気するものについて説明したが、溝3aに代
えて多数の突起を溝3aを形成したリング面に形成して
も良く、あるいは溝3aや突起に代えてリング3の内周
面から外周面に向かう放射状の孔であってもよい。
【0025】
【考案の効果】本考案は前記したように、エアーモータ
よりの排気がリングの外周を通過する垂直方向の経路
と、リングの内周を経てリングに形成した溝、突起ある
いは孔を通過する水平方向の経路との2つに分散され、
ハウジングの軸長方向の背圧が減少して横方向に拡散さ
れるので、作業者に向かう風量が減少して作業者への排
気による目にゴミが入る等の事故を防止できる。
【0026】また、エアーモータで発生する高周波数の
音は前記2つの経路に分散されることにより、固有振動
数が変化して低い周波数側に移行されるので、耳障りな
音が無くなり、作業者の難聴を防止することができる等
の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る手持ち式空気工具の要部の断面図
である。
【図2】同上におけるリングの正面図である。
【図3】図1の一部拡大断面図である。
【図4】従来の手持ち式空気工具の一部の断面図であ
る。
【図5】同上の背面図である。
【図6】図4における一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1a ハウジング 1a1 ネジ孔 1a4 排気孔 1a5 大径孔部 2 ブッシング 2a2 中径部 2a3 大径部 3 リング 3a 溝

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気によってエアーモータを回転し
    てボルト・ナットの締め付けおよび緩めを行う手持ち式
    空気工具において、圧縮空気をエアーモータに供給する
    ためのホースを接続するブッシングに、ハウジングのネ
    ジ孔に螺合した状態において前記ハウジングの大径孔部
    との間に排気通路を形成するための中径部を形成し、こ
    中径部の径より内径が僅かに大きく、かつ、前記大径
    孔部より僅かに小さく形成され、また、厚みが前記中径
    部の長さより僅かに小さい厚みに形成したリングを前記
    排気通路内に収容し、さらに、このリングに前記中径部
    とリングの内周面との隙間を通過する圧縮空気を水平方
    向に放射する通路を形成したことを特徴とする手持ち式
    空気工具。
  2. 【請求項2】 前記リングに形成した通路が、前記ブッ
    シングの大径部と対面するリング面に形成した放射方向
    に切られた円弧状の溝であることを特徴とする請求項1
    記載の手持ち式空気工具。
  3. 【請求項3】 前記リングに形成した通路が、前記ブッ
    シングの大径部と対面するリング面に形成した突起であ
    ることを特徴とする請求項1記載の手持ち式空気工具。
  4. 【請求項4】 前記リングに形成した通路が、放射方向
    に切られた孔であることを特徴とする請求項1記載の手
    持ち式空気工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4424160Y1 (ja) * 1966-08-04 1969-10-13
JPS588458U (ja) * 1981-07-09 1983-01-20 奈良橋 勇 ワイヤブラシ

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JPH0646867U (ja) 1994-06-28

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