JP2506138Y2 - 選別装置の供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は選別装置の供給装置に関する。

より詳しくは、本考案は、細長い選別対象物、例え
ば、きゅうり、筍、大根、牛蒡、人参等の細長い野菜、
果実、魚等の細長い海産物等を選別、特に重量選別する
装置に供給するための装置に関する。

〔従来の技術〕

本考案者は、先に、供給装置に供給された選別対象物
を人手によらず選別装置の受け皿の上に１つづつ供給す
ることができ、構造が簡単であり、また調整が非常に容
易な選別装置の供給装置として、無端状に連結されたチ
ェーンがスプロケットに巻掛けられて選別装置駆動系が
構成されており、選別対象物の受け皿を含む多数の選別
装置本体が前記チェーンに取着されて選別装置を構成し
ており、前記選別装置へ前記選別対象物を供給する供給
装置が供給コンベアを含んでおり、前記選別装置駆動系
の連続運動を間欠運動に変換して前記供給コンベアに伝
達する変換装置によって該選別装置駆動系と供給コンベ
アが連結されていることを特徴とする選別装置の供給装
置を提案した。

この提案装置においては、選別装置の選別装置駆動系
のチェーンまたはスプロケットの一方向の連続運動を変
換装置へ間欠運動に変換して供給装置の供給コンベアに
伝達するようにしている。このため供給装置の供給コン
ベアは間欠作動をし、しかも選別装置と供給装置とは変
換装置により機械的に連結されているために、選別装置
の受け皿にタイミングを合わせて供給装置の供給コンベ
アを間欠作動することにより、受け皿が所定位置に到達
した時期に合わせて選別対象物を供給装置から選別装置
の受け皿にきちんと１つづつ供給することができる。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、上述の提案装置では、供給コンベアを
折り返すために上方に位置した供給装置の供給コンベア
の出口と下方に位置した選別装置の受け皿との間に大き
な距離が開く。

このため、特に選別対象物が大根のように太く長い場
合や、魚の場合にあっては、供給装置から選別装置の受
け皿に選別対象物を移し代え、その選別対象物が静止す
るまでに長い時間が掛かり、選別作業性が低いという問
題がある。

また、大根のような比較的柔らかい品物を、大きな落
差で供給装置から選別装置の受け皿に落下させると、品
物に傷が付き、商品価値が大幅に低下するという問題が
ある。

更に、魚類では、水が付着したまま選別装置の受け皿
に魚が供給され、付着水分により選別精度が低下すると
いう問題、また、付着水分により選別装置が損傷される
という問題がある。

〔考案の目的〕

本考案は上述した選別作業性が低い、選別対象物に傷
を付けることがある。また、選別精度が低下するという
問題を解決することを目的とする。

加えて、本考案は選別装置の受け皿にタイミングを合
わせて供給装置の供給コンベアおよび受け部材を間欠作
動することにより、受け皿が所定位置に到達した時期に
合わせて選別対象物を供給装置から受け部材を介して選
別装置の受け皿にきちんと１つづつ供給することができ
る構造が簡単な選別供給装置を提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案においては、上述の課題を、連続回転するスプ
ロケットに巻掛けられたチェーンに選別対象物の受け皿
が取着された選別装置と、前記選別装置へ前記選別対象
物を供給する供給コンベアを含む供給装置とからなり、
前記選別装置の連続運動を間欠運動に変換して前記供給
コンベアに伝達する変換装置によって前記供給装置の供
給コンベアと選別装置とが機械的に連結されており間欠
的に選別装置へ選別対象物を供給し、前記供給装置の供
給コンベア出口が選別装置の受け皿の上方に位置し、前
記供給装置の供給コンベア出口と選別装置の受け皿との
中間に受け部材が設けられており、該受け部材が実質的
に多角形断面をした角柱体からなるとともに前記供給コ
ンベアに連動して間欠回転するよう連結されていること
を特徴とする選別装置の供給装置により達成する。

〔作用〕

本考案においては、選別装置の選別装置駆動系のチェ
ーンまたはスプロケットの一方向の連続運動を変換装置
により間欠運動に変換して供給装置の供給コンベアに伝
達するようにしている。このため供給装置の供給コンベ
アは間欠作動をし、しかも選別装置と供給装置とは変換
装置により機械的に連結されているために、選別装置の
受け皿にタイミングを合わせて供給装置の供給コンベア
を間欠作動することにより、受け皿が所定位置に到達し
た時期に合わせて選別対象物を供給装置から受け部材を
介して選別装置の受け皿にきちんと１つづつ供給するこ
とができる。

本考案においては、間欠運動する供給装置と受け部材
とを連動させており、受け部材を多角形断面の角柱体と
しているので、供給装置から受け部材の多角形の面で選
別対象物をまず受取り、次いで受け部材から選別装置の
受け皿へ選別対象物を供給することができる。

従って、選別対象物の落下距離を小さくすることがで
き、上述の供給コンベアから選別装置の受け皿への移し
替えに時間が掛かるという問題、供給コンベアから選別
装置の受け皿への移し替え時に選別対象物に傷か付くと
いう問題が解決できる。

更に、供給装置と選別装置との間に受け部材が入って
おり、魚等の選別対象物に付着した水は受け部材部分除
去される。このため、付着水分による選別精度の低下が
防止できる。

従って、本考案により、選別対象物に傷を付けず、選
別作業性が高められ、更に選別精度が高められる。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図示した図面に従い本考案を
詳細に説明する。

本考案の実施例においては、選別装置駆動系の一対の
スプロケット30が水平な回転軸の回りに回転可能に支承
されており、一方のスプロケット30は電動モータ（図示
せず）のような駆動装置に連結されて連続回転するよう
になっている。

なお、本考案は垂直な回転軸の回りに回転可能に支承
されたスプロケットを有する選別装置にも適用できるこ
とは言うまでもない。

スプロケット30にチェーン2Aが掛け渡され、チェーン
2Aはほぼ垂直面内を移動するようになっている。選別装
置のチェーン2Aの移送方向と平行して供給装置40が設け
られ、本実施例においては、供給装置40の供給コンベア
48が選別装置の駆動系により間欠的に移動され選別対象
物Ａを間欠的に供給するようになっている。

すなわち、本実施例では一方（第１図では左側）のチ
ェーン駆動スプロケット30の一面が外に開いており、チ
ェーン2Aを循環させているスプロケット30の回転を適宜
歯車60、61で増速し且つ歯車61にピン62を植設してクラ
ンクレバー34をピン連結し、直接間欠駆動の動力を取り
出している。

なお、選別装置のチェーンの連続運動から間欠駆動の
動力を取り出すには、上述の構造に限られず、チェーン
2Aに中間スプロケットを係合させ、そこから動力を取り
出してもよく、また、歯車にピンを植設する代わりにク
ランク機構を用いてもよい。

歯車60、61の歯数比を適宜選定し、後述のように、受
け皿９が１ピッチ移動される間に供給装置の供給コンベ
アが１ピッチ進むようにしており、適宜必要に応じて、
歯車61の回転を減速するようにしてもよい。

クランクレバー34の後端はシャフト35の前端（右端）
に連結され、シャフト35は固定設置されたガイド36に沿
って前後方向に移動可能である。シャフト35の後端（左
端）は、支点37の回りに揺動可能なレバー38の一端部
（下端）にピン39結合されている。

レバー38の他端（上端）は、ラチェットホイール43に
一体的に連結されたアーム42に、棒状のレバー41、コネ
クティングロッドまたはワイヤーによって連結されてい
る。

図示した実施例においては、ラチェットホイール（つ
め車）43に鋸歯状に傾斜した４つのつめ部43aが形成さ
れており、このラチェットホイール43には、ピン44のま
わりに揺動可能なポウル（つめ）45が掛止するようにな
っている。

なお、この実施例においては、つめ45およびつめ車43
からなるラチェット機構を一方向部材として用いている
が、市販のワンウェイクラッチを用いることも可能であ
る。

選別装置駆動系のチェーン2Aが一方向に回転すると、
それとともにスプロケット30も一方向に回転し、それに
よりクランクレバー34はクランク運動をする。このクラ
ンク運動により、シャフト35はガイド36に沿って前後に
往復運動される。この往復運動が、レバー38、ロッド41
およびアーム42を介してラチェットホイール43に伝わ
り、その一方向運動時にはつめ45に妨げられることなく
ラチェットホイール43は一方向に回転され、他方向運動
時にはつめ45によりラチェットホイール43の回転が阻止
される。これにより、ラチェットホイール43は間欠的に
一方向に回転する。

本実施例の供給装置40は、第１図に示すように、一対
の回転可能な軸46を含んでいる。

前述したラチェットホイール43が左側の軸46に取付け
られている。

前後軸46に、それぞれ左右２個のスプロケット47が軸
46の長手方向に間隔を開けて取着されており、前後軸46
に取着されたスプロケット47の間にはアタッチメント付
チェーン48がエンドレス状態で掛渡されている。

更に、左右のチェーン48の間にＬ字状断面形状をし、
第１図の紙面に直交する方向に選別対象物の長さに応じ
て適宜な幅を有するアタッチメント49が取着され、ここ
に、例えば、きゅうり、筍、大根、牛蒡、人参等の細長
い野菜、果実、魚等の細長い海産物等の細長い選別対象
物を受け入れる。

なお、通常のベルトコンベアに一定間隔に横方向の桟
を取付けたものを供給コンベア48として用いてもよい。

供給コンベア48の出口側端部（第１図の右側）と選別
装置の受け皿９が取着されたチェーン2Aとの間に本考案
の受け部材50が回転可能に支承されている。

本実施例の受け部材50は、ほぼ四角形断面の角柱体か
らなっており、表面を凹面50aとして選別対象物を確実
に載置できるようにしている。なお、角柱体の形状は、
適宜三角形もしくは五角形またはそれ以上の多角形断面
とすることもできる。

供給装置40の右側の軸46と受け部材50とが適宜の歯数
比のスプロケット52、53およびチェーン51、または適宜
の歯数比の歯車（図示せず）により連結され、供給装置
のチェーン48がＬ字状断面形状をしたアタッチメント49
の１ピッチ分移動されるときに多角形断面の角柱からな
る受け部材50が一面分の角度（実施例においては90°）
だけ回転されるようにしている。

上記構成により、選別装置駆動系のチェーン2Aの一方
向連続回転により、供給装置のスプロケット46は間欠的
に一方向に回転され、それにつれてアタッチメント付チ
ェーン48はアタッチメント49と共に間欠的に移動する。
従って、第１図において、供給装置40の左端に供給され
た選別対象物Ａはアタッチメント付チェーン48に取付け
られたアタッチメント49によって左から右へ移動され
る。

選別対象物Ａはアタッチメント49により押し上げられ
る。この場合、アタッチメント49が連続的に移動してい
る場合には、たとえアタッチメント49と受け皿９とを所
定の位置関係となるようにタイミングを設定していて
も、受け皿が所定の選別対象物受け入れ位置に到達する
前にアタッチメント49が僅かに移動しただけで選別対象
物Ａが放出される事態が生じ、（受け皿９が未だ所定位
置に到達していないために）選別対象物Ａが受け皿９に
載らないで落下することになる。特に選別対象物Ａが丸
いものである場合には、このような問題が顕著に生じ
る。これに対して本考案においては、選別対象物Ａはア
タッチメントにより間欠的に押し上げられ、アタッチメ
ント49から下で待機している受け部材50の上に落ち、次
いで受け部材50が供給コンベア48と共に回転すると、更
に受け部材50の近傍で僅かに下方に位置している選別装
置の受け皿９の上に選別対象物は供給される。このため
選別対象物Ａは受け皿９が所定位置に位置しているとき
に、供給装置の上端から選別装置の受け皿９の上に落下
させられる。

この場合に、選別装置の受け皿９と供給装置のアタッ
チメント付チェーン48と受け部材50とは、機械的に連結
しているために、三者の移動タイミングは、供給装置の
先端の下に選別対象物Ａを受け入れ可能に受け部材50が
位置した状態で供給コンベア48から受け部材50の上に選
別対象物Ａを落とせる。また、受け部材50の下に受け皿
９が位置した状態で受け部材50から選別装置の受け皿９
の上に選別対象物Ａを落とすことができる。

すなわち、本実施例においては、選別装置の選別装置
駆動系のチェーン2Aを駆動するスプロケット30の一方向
の連続運動を、歯車60、61、歯車61のピン62により構成
されるクランク部、クランクレバー34、ガイド36に沿っ
て移動可能なシャフト35、支点37の回りに揺動可能なレ
バー38、レバー38に連結されラチェットホィール43に係
合するレバー41等からなる変換装置により間欠運動に変
換して、供給装置の供給コンベア48に伝達するようにし
ている。このため供給装置の供給コンベア48は間欠作動
をし、供給コンベア48に連結された受け部材50も供給コ
ンベア48に連動しており選別対象物は確実に受け部材50
に移載される。しかも選別装置と供給装置とは変換装置
により機械的に連結されているために、選別装置の受け
皿９にタイミングを合わせて供給装置の供給コンベア48
および受け部材50を間欠作動することになり、受け皿９
が所定位置に到達した時期に合わせて選別対象物Ａを供
給装置から受け部材50を介して選別装置の受け皿９にき
ちんと１つづつ供給することができる。

選別装置の概略を説明する。第２図および第３図にお
いて、前述した複数の受け皿９が、選別装置の移動手段
２に取付けられた上皿天秤秤用テコ１（天秤）に取着さ
れている。

移動手段２の直線部に沿って複数の重量選別箇所が設
けられている。

各重量選別箇所には、その入口側に移入案内用レール
５が、各重量選別箇所にはレール３が、また、その出口
側には移出案内用レール６および制動手段８が設けら
れ、適宜隣接する一対の重量選別箇所の上流側の重量選
別箇所に設けられた移出案内用レール６が下流側の移入
案内用レール５に一体的に連続している。

更に、各重量選別箇所の内側には重量付与手段４が設
けられ、各重量選別箇所の出口側の制動手段８に対応し
て、移動手段２の外側位置には放出傾斜姿勢に揺動した
テコ１から選別対象物Ａを受け取るシュート22（第３
図）が設けられている。

第２図および第３図に示すように、移動手段２のアタ
ッチメント付チェーン2Aのアタッチメントに多数のブラ
ケット12が取着され、ブラケット12の上部に、第３図に
示すように、テコ１が揺動軸芯Ｒの回りに揺動可能に支
承されている。

テコ１の先端にピン1cにより受け皿支持縦棒1aを枢着
し、受け皿支持縦棒1aの下端部とブラケット12とをレバ
ー1b、ピン1d、1eにより連結して平行クランク機構を構
成し、受け皿支持縦棒1aは常時垂直状態を維持する。

受け皿支持縦棒1aに、選別対象物Ａを載置用受け皿９
の底部を枢着し、テコ１の回動時（第３図鎖線）、受け
皿９は大きく傾斜して選別対象物Ａをシュート22に放出
する。

ブラケット12に取付けたストッパー７（第３図）は放
出傾斜姿勢に揺動したテコ１をその姿勢に保持する。

ブラケット12の後側面に周方向溝付きのローラ13を回
転可能に支承し、選別用経路Ｌに沿ってガイドレール2B
を設け、ローラ13の溝にガイドレール13が係合している
（第３図）。

テコ１の他端部に、スプリング10bにより付勢された
刃状部材10をピン10aにより枢着している。刃状部材10
は、重量選別箇所の入口側では移入案内用レール５に、
重量選別箇所ではレール３に、また、出口側では選別結
果に応じて移動案内用レール６または制動手段８に摺接
する。レール３に摺接した状態で、重量付与手段４によ
り刃状部材10（力点ａ）に予め設定された釣合重量が作
用する。

レール３は、選別用経路Ｌ途中の重量選別箇所に移動
してきたテコ１の力点ａ（刃状部材10）に係合し、釣合
重量付与装置４に設定された重量と選別対象物Ａの重量
に応じてテコ１の揺動を規制し、次の２位置を取る。す
なわち、 受け皿９の載置重量が設定値未満のときには、第４
図に示す第１位置となり、受け皿９上に選別対象物Ａを
載置保持するようテコ１を水平姿勢に保持する。

受け皿９の載置重量が設定値以上のときには、第８
図に示す第２位置となり、放出傾斜姿勢よりも緩傾斜の
傾斜姿勢にテコ１を保持する。

重量付与装置４は、第３図に示すように移動手段の内
側に固定設置されており、以下、第４図および第８図を
参照してその構造を説明する。

テコ15が軸芯X1周りに揺動自在に固定ブラケット23に
支承されている。テコ15に垂直枠18が軸芯X2により枢着
され、垂直枠18の下端部はリンク19、ピン19a、19bによ
り固定ブラケット23に連結され平行クランク機構が構成
されており、垂直枠18は常時垂直姿勢に保持されてい
る。

垂直枠18は上端部に分銅16の受け皿17を備え、中間部
にレール３が垂直枠18に直交して取着されている。

重量選別箇所では、そこに移入してきたテコ１の受け
皿９上に載置されている選別対象物Ａの重量が重量付与
装置４の設定値未満のときは、レール３は第４図のよう
に下降したまま（第１位置）となり、テコ１は水平姿勢
を保つ。一方、選別対象物Ａの重量が重量付与装置４の
設定値以上のときは、レール３が第５図のように上昇し
（第２位置）、テコ１を傾斜姿勢とする。従って、重量
付与装置４の設定値を閾値として選別対象物Ａを重量選
別することができる。

レール３と重量付与装置４とを備えた重量選別箇所
は、選別用経路Ｌの途中に複数個形成されており、チェ
ーンの移動方向に見て上流側から下流側に向けて重量付
与装置４の設定重量を順次小さくしている。

〔考案の効果〕

本考案装置においては、選別装置の選別装置駆動系の
チェーンまたはスプロケットの一方向の連続運動を変換
装置により間欠運動に変換して供給装置の供給コンベア
に伝達するようにしている。このため供給装置の供給コ
ンベアは間欠作動をし、しかも選別装置と供給装置とは
変換装置により機械的に連結されているために、選別装
置の受け皿にタイミングを合わせて供給装置の供給コン
ベアを間欠作動することにより、受け皿が所定位置に到
達した時期に合わせて選別対象物を供給装置から受け部
材を介して選別装置の受け皿にきちんと１つづつ供給す
ることができる。

本考案においては、間欠運動する供給装置と受け部材
とを連動させており、受け部材を多角形断面の角柱体と
しているので、供給装置から受け部材の多角形の面で選
別対象物をまず受取り、次いで受け部材から選別装置の
受け皿へ選別対象物を供給することができる。

従って、選別対象物の落下距離を小さくすることがで
き、上述の供給コンベアから選別装置の受け皿への移し
替えに時間が掛かるという問題、供給コンベアから選別
装置の受け皿への移し替え時に選別対象物に傷が付くと
いう問題が解決できる。

更に、供給装置と選別装置との間に受け部材が入って
おり、魚等の選別対象物に付着した水は受け部材部分除
去される。このため、付着水分による選別精度の低下が
防止できる。

従って、本考案により、きゅうり、筍、大根、牛蒡、
人参等の細長い野菜、果実、魚等の細長い選別対象物に
傷を付けず、選別作業性が高められ、更に選別精度が高
められる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る重量選別装置の供給装置の実施例を
示し、第１図は概略正面図、第２図は第１図に示した実
施例の重量選別箇所の拡大平面図、第３図は一部断面と
した第２図のII矢視図、第４図はレールおよび重量付与
装置の要部正面図で第２図のIII矢視図、第５図は第４
図に類似する正面図である。 2A……チェーン、９……受け皿、30……スプロケット、
40……供給装置、48……供給コンベア、50……受け部
材。

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】連続回転するスプロケットに巻掛けられた
   チェーンに選別対象物の受け皿が取着された選別装置
   と、前記選別装置へ前記選別対象物を供給する供給コン
   ベアを含む供給装置とからなり、前記選別装置の連続運
   動を間欠運動に変換して前記供給コンベアに伝達する変
   換装置によって前記供給装置の供給コンベアと選別装置
   とが機械的に連結されており間欠的に選別装置へ選別対
   象物を供給し、前記供給装置の供給コンベア出口が選別
   装置の受け皿の上方に位置し、前記供給装置の供給コン
   ベア出口と選別装置の受け皿との中間に受け部材が設け
   られており、該受け部材が実質的に多角形断面をした角
   柱体からなるとともに前記供給コンベアに連動して間欠
   回転するよう連結されていることを特徴とする選別装置
   の供給装置。
2. 【請求項２】前記角柱体の多角形断面が凹面をなしてい
   ることを特徴とする請求項１記載の選別装置の供給装
   置。