JP2506047C - - Google Patents

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JP2506047C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、モータを補助動力源とする電動自転車に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来のこの種の電動自転車としては、例えば特開昭56−39980号公報に
開示されたものがある。この公報に開示された電動自転車は、クランクから伝わ
る動力と、モータから伝わる動力とをパワーユニットを介して後輪駆動用チェー
ンに伝達する構造になっていた。そして、モータおよびパワーユニットがクラン
ク軸の後下方に配置され、このクランク軸の上方で後上がりに延びるシートチュ
ーブの後方に前記モータに給電するバッテリが配置されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかるに、このように構成された電動自転車では、モータ、パワーユニットお
よびバッテリ等の重量の嵩む部材がクランク軸の後方に配置されているために重
心位置が後に片寄ってしまい、自転車本来の走行感覚が損なわれてしまうという
問題があった。なお、前記重量物がクランク軸より前側にも配置すればこのよう
な不具合を解消できると考えられるが、このようにする場合には乗降性が損なわ
れないようにしなければならない。 【0004】 また、モータやパワーユニットがクランク軸の下方へ大きく突出するために最
低地上高を充分に確保することができず、モータやパワーユニットを覆うケース
が地上突起物に衝突し易いという問題もあった。 【0005】 本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、自転車本来の走行
感覚及び乗降性が損なわれることがなく、しかも、最低地上高を充分に確保する
ことができる電動自転車を得ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】 第1の発明に係る電動自転車は、車体フレームを、ヘッドパイプから後下がり
に延びるダウンチューブの後部に上方へ延びるシートチューブを固着することに
よって、側面視略V字状の足通し空間が設けられる構造とし、この足通し空間の
谷底部下方のクランク軸と同一軸線上に、後輪駆動手段に連結された筒状出力軸
を設け、この筒状出力軸に、人力駆動系と電気駆動系とをそれぞれ一方向クラッ チを介して連結し、電気駆動系のモータおよび制御ユニットを前記ダウンチュー
ブのチューブ外面に沿わせかつ電気駆動系のバッテリユニットを前記シートチュ
ーブのチューブ外面に沿わせて、クランク軸が中央となりかつ最も低くなるよう
クランク軸の近傍から上方へ立上げることによって、側面視において略V字状
となりかつ平面視において略一列となるように並べるとともに、各々の長手方向
がダウンチューブ、シートチューブの軸線と略平行となるように配置したもので
ある。 【0007】 第2の発明に係る電動自転車は、第1の発明に係る電動自転車において、ダウ
ンチューブ側に配設される電気駆動系構成部材であるモータおよび制御ユニット
とダウンチューブとを、外観部材となるカバーで覆ったものである。第3の発明
に係る電動自転車は、第1の発明に係る電動自転車において、モータおよび制御
ユニットをダウンチューブ下側に配置し、バッテリユニットをシートチューブ後
側に配置したものである。 【0008】 【作用】 第1の発明によれば、クランク軸と筒状出力軸とを中央としかつ最も低い位置
に位置づけた状態で、モータ、バッテリユニット及び制御ユニットが車体フレー
ムに沿って側面視略V字状にバランスよく車幅方向にもコンパクトに配置される
。また、クランク軸の下方に大きく突出する部材がない。 【0009】 第2の発明によれば、ダウンチューブと電気駆動系構成部材であるモータおよ
び制御ユニットとが外観部材となるカバーで覆われ、足通し空間の底部に無用な
凹凸が存在しなくなる。第3の発明によれば、モータおよび筒状出力軸がダウン
チューブ下方の広い空間に連続して配置される。また、一般的に大型になりがち
なバッテリユニットがシートチューブの後側に配置されるので、ダウンチューブ
の上下位置を下げることができる。 【0010】 【実施例】 以下、本発明の一実施例を図1ないし図9によって詳細に説明する。図1は本
発明に係る電動自転車の側面図、図2は本発明に係る電動自転車の要部の概略構
成を示す平面図、図3はパワーユニットおよびモータの側面図、図4は図3にお
けるパワーユニットのIV−IV線断面図、図5は図4における一方向クラッチ
のV−V線断面図、図6は図4におけるVI−VI線断面図、図7はクランク軸
側一方向クラッチの一部を拡大して示す斜視図、図8はバッテリケース装着部分
を拡大して示す側面図、図9は本発明に係る電動自転車の動力伝達経路を示す図
である。 【0011】 これらの図において、1は電動自転車、2はこの電動自転車1のフレームであ
る。このフレーム2は、前輸3が回転自在に設けられたフロントフォーク4を操
舵自在に支持するヘッドパイプ2aと、このヘッドパイプ2aから後下がりに延
びるダウンチューブ2bと、このダウンチューブ2bの後部に中ラグ5を介して
連結されて上方へ後傾するように延びるシートチューブ2cと、前記中ラグ5か
ら後方へ延びるダウンチューブ2bの後端にハンガーラグ6を介して連結された
左右一対のチェーンステー2dと、前記シートチューブ2cの上部と前記チェー
ンステー2dの後端部とを連結する左右一対のシートステー2e等とから構成さ
れている。そして、このフレーム2は、前記ダウンチューブ2bの上方かつシー
トチューブ2cの前方となる部位に側面視略V字状の上方へ開放された足通し空
間Sが設けられる構造になっている。 【0012】 そして、前記フロントフォーク4の上端部には操向ハンドル7が装着されてい
る。また、前記チェーンステー2dの後端部およびシートステー2eの下端部に
は、後輪8を回動自在に支持するための後輪ブラケット2fが一体的に設けられ
ている。 【0013】 9はこの電動自転車1の補助動力装置である。この補助動力装置9は、バッテ
リケース10に収納されたバッテリ11から給電されると共に後述する制御ユニ
ットによって制御されるモータ12と、クランク軸13を有するパワーユニット 14と、クランク軸13における車体右側端部に軸装されたクランクギヤ15(
図4)、クランク16およびペダル17等を備えている。 なお、前記バッテリケース10およびバッテリ11が本発明に係るバッテリユ
ニットを構成している。 【0014】 そして、この補助動力装置9は、パワーユニット14がクランク軸13を中心
として形成され、モータ12をクランク軸13より車体前方であってダウンチュ
ーブ2bの下方にその長手方向がダウンチューブ2bの軸線と略平行となるよう
配置されており、前記中ラグ5およびハンガーラグ6に連結ブラケット18,1
9を介して連結されている。実施例では、この補助動力装置9はモータ12の後
述する回転軸12aがダウンチューブ2bと平行になるようにフレーム2に搭載
されている。 【0015】 なお、この補助動力装置9は、車体右側に位置するクランクギヤ15がチェー
ン20を介して後輪8のフリーホイール(図示せず)に連結されている。このフ
リーホイールは、チェーン20から後輪8へのみ動力を伝える公知の一方向クラ
ッチによって構成されている。なお、図1においてチェーン20に沿うように設
けられた符号20aで示すものはチェーンカバーである。 【0016】 この補助動力装置9のモータ12には、ダウンチューブ2bに取付けられた制
御ユニット21およびメインスイッチ22が接続されている。この制御ユニット
21は、メインスイッチ22がON状態のときであってペダル17からクランク
軸13に乗員の踏力が加えられたときのみに、モータ12を回転させてクランク
軸13にモータ12からの動力を伝える構成になっている。すなわち、ペダル1
7を踏むと、クランク軸13にはその踏力に加えてモータ12からの回転トルク
が付与されることになる。このモータ12の出力は、ペダル17に加えられた踏
力に略比例するように、制御ユニット21によって制御される。なお、前記踏力
は、後述するパワーユニット14内の踏力検出機構により検出される。 【0017】 そして、この制御ユニット21およびメインスイッチ22の取付け位置は、ダ
ウンチューブ2bの下方であってモータ12の前方とされ、制御ユニット21の
長手方向がダウンチューブ2bの軸線と略平行になるように配置されている。こ
のため、メインスイッチ22、制御ユニット21、モータ12およびパワーユニ
ット14は、ダウンチューブ2bに沿って前後に一列に並べられることになる。 【0018】 前記メインスイッチ22は、キー(図示せず)を差し込んで例えば図1におい
て中位位置から時計方向に回したときに前記制御ユニット21とバッテリ11と
を電気的に接続し、反時計方向に回したときに後述するバッテリケース用ロック
機構を解除する構造になっている。 【0019】 ここで、上述した補助動力装置9の構造を図3〜図6によってさらに詳細に説
明する。補助動力装置9は、クランク軸13をパワーユニット14のケース23
に回転自在に支持させると共に、このケース23の一端部にモータ12をその軸
線方向がクランク軸13と直交するように固定し、前記クランク軸13とモータ
12の回転軸12aとの間に遊星歯車式増速機24および遊星ローラ式減速機2
5等を介装して形成されている。また、この補助動力装置9では、クランク軸1
3と同軸上に配置される回転部品は、小型化を図って最低地上高を確保する目的
から全てその外径がクランクギヤ15より小さくなっている。 【0020】 前記ケース23は、図4に示すように、クランク軸13が貫通すると共に遊星
歯車式増速機24を収容する筒状部およびこの筒状部からクランク軸とは直交す
る方向へ延びかつ遊星ローラ式減速機25を収容するモータ取付部が一体形成さ
れたケース本体23aと、前記筒状部の両端の開口部のうち開口径が大きい方の
車体左側開口部に取付ねじ23bによって固定されかつこの開口部を塞ぐと共に
クランク軸13の左側端部を軸受23cによって回動自在に支持する蓋体23d
とから形成されている。本実施例では、蓋体23dの外側に側面視略円形状のカ
バー26が固着されている。そして、ケース本体23aにこの補助動力装置9の
主要構成部材(モータ12、遊星歯車式増速機24、遊星ローラ式減速機25等
) が全て取付けられている。このように構成することで各主要構成部材を高精度に
連結させることができると共に、組立て強度を確保することができる。 【0021】 前記遊星歯車式増速機24は、遊星歯車27がクランク軸13に一方向クラッ
チ28を介して支持され、太陽歯車29がクランク軸13に回転自在に支持され
、外周歯車30が車幅方向に延びる略筒状に形成されてクランク軸13と同一軸
線上に配設した筒状出力軸31にリベット止めされている。前記外周歯車30の
外周部は、遊星歯車27が噛合する部分より筒状出力軸31側が細径に形成され
、遊星歯車式増速機24が無用に大型化しない構造になっている。前記一方向ク
ラッチ28は、クランク軸13が遊星歯車式増速機24に対して図3において左
回りに回転するときのみに、クランク軸13から動力が遊星歯車式増速機24に
伝わるように構成されている。 【0022】 この一方向クラッチ28は図5および図7に示すように、クランク軸13にス
プライン嵌合によって固定された略円輪状の内輪32と、この内輪32を収容す
る中空部が形成されかつ内周部に断面略鋸歯状の係合歯33が全周にわたって形
成された外輪34と、内輪32と外輪34との間に介装された爪片35と、この
爪片35を前記係合歯33に係合するように付勢するばね36とから形成されて
いる。また、前記外輪34には前記遊星歯車27を回転自在に支持する支軸27
aが立設されている。 【0023】 前記内輪32は、外周部に径方向外側へ突出しかつ周方向へ延びる突起37が
周方向に間隔をおいて4箇所に形成されると共に、これらの突起37の間となる
部分に、内輪32の外周面を断面円弧状に凹ませてなる爪片支承用凹部38が形
成されている。また、前記各突起37の突出側端面37aは、内輪32の軸心を
中心とする円弧面になっており、内輪32を外輪34の中空部に装填した状態で
全ての突起37の突出側端面37aが係合歯33の頂部に摺接するように構成さ
れている。さらに、この突起37には、ばね36を挿入するための凹溝39が周
方向に沿って形成されている。 【0024】 前記爪片35は、前記内輪32の凹部38に摺動自在に嵌合する断面円弧状の
凸曲面が形成された基部35aと、この基部35aから動力伝達時の内輪32の
回転方向(図5においては左回り)前側へ延出されて延出端が係合歯33に係合
する係合部35bとから形成されている。なお、係合歯33は、頂部に対して動
力伝達時の内輪32の回転方向前側が比較的緩やかに傾斜され、反対側が急峻に
傾斜されている。そして、この爪片35には、ばね36が挿入される切欠き35
cが延出端から基部35aへ向けて形成されている。この切欠き35cの底面は
平坦に形成され、図5に示すように係合部35bの延出方向に対して傾斜されて
いる。 【0025】 この底面の傾斜角度は、基部35aを凹部38に嵌合されると共に係合部35
bを係合歯33に係合させた図5に示す状態において、底面における動力伝達時
の内輪32の回転方向後側端部が前側端部より径方向外側へ突出するように設定
されている。そして、この底面の突出端部に前記ばね36が接触している。この
ばね36は、一部が切断された環状に形成され、径を拡げるようにして内輪32
に弾装されている。すなわち、前記切欠き35cの底面におけるばね36に接触
している端部が内輪32の径方向中心側へ押され、爪片35は基部35aを中心
にして図5において右回りに付勢される。このため、係合部35bが常に係合歯
33に押し付けられることになる。 【0026】 このように構成された一方向クラッチ28では、外輪34はその係合歯33の
頂部に内輪32の全ての突起37が摺接することによって、内輪32と同一軸線
上に配置されると共に、内輪32にボールベアリング等を使用することなく回転
自在に支持されることになる。そして、クランク軸13および内輪32が外輪3
4に対して図5において左回りに回ったときのみに動力(ペダル17を踏むこと
によって生じる踏力)が内輪32から爪片35を介して外輪34に伝えられるこ
とになる。また、クランク16を前進時とは反対方向へ回したり、モータ12の
動力によって外輪34が内輪32より速く左回りに回転するようなときには、こ の一方向クラッチ28での動力伝達は行われなくなる。 【0027】 この遊星歯車式増速機24では、前記外輪34が内輪32と共に回転する場合
、太陽歯車29がこれらの部材に対して回転しないようにすることによって、外
周歯車30が同方向に所定の速比で増速されて回転する。そして、この外周歯車
30がリベット止めされた筒状出力軸31およびこの筒状出力軸31の軸端部に
固定されたクランクギヤ15が回転することによって、クランク軸13の動力が
チェーン20およびフリーフイールを介して後輪8に伝えられることになる。 【0028】 なお、筒状出力軸31は、図4に示すように、後述する遊星ローラ式減速機2
5から動力が伝えられるリングギヤ40が前記外周歯車30と共にリベット止め
され、軸受41を介してケース本体23aに回転自在に支持されている。また、
この筒状出力軸31の中空部には、軸受42を介してクランク軸13の車体右側
軸端部が回動自在に支持されている。 【0029】 前記太陽歯車29の回転を規制するに当たっては、本実施例では図3中に符号
43で示すストッパーと、44で示す踏力検出機構が用いられている。ストッパ
ー43は、ケース本体23aに螺着されてケース内側の先端が太陽歯車29のア
ーム29aの下端面に当接する構造になっている。また、踏力検出機構44は、
前記アーム29aの突出部にリベット止めされた当て板部材45に上方から当接
するポテンショメータ装置46と、このポテンショメータ装置46を当て板部材
45側へ付勢する加圧装置47とから構成されている。なお、前記当て板部材4
5は、面圧を下げるために前記アーム29aより幅広に形成されている。 【0030】 踏力検出機構44のポテンショメータ装置46は、前記当て板部材45に揺動
端部が当接するレバー46aと、このレバー46aに連結されたボテンショメー
タ本体46bとから形成され、ケース本体23aに支持固定されている。ポテン
ショメータ本体46bは、レバー46aに連結される入力軸46cが図3の紙面
と直交する方向を軸線として回動自在に設けられており、この入力軸46cの回 動角度を検出してリード線46dを介して前記制御ユニット21に出力するよう
に構成されている。なお、前記入力軸46cは軸受46eによってケース本体2
3aに回動自在に支持されている。 【0031】 加圧装置47は、前記レバー46aの揺動端部に当接する押圧子47aと、こ
の押圧子47aをレバー46aに対して進退自在に支持しかつケース本体23a
に支持固定されたケース47bと、前記押圧子47aをレバー46a側へ付勢す
る圧縮コイルばね47cとから形成されている。 【0032】 すなわち、前記外輪34と共に遊星歯車27が図3において左回りに回るとき
には太陽歯車29が外周歯車30からの回転反力によって左回りに回転付勢され
るが、その力は当て板部材45およびレバー46aを介して加圧装置47に伝え
られて加圧装置47で吸収される。このため、太陽歯車29は加圧装置47の押
圧子47aの移動量に相当する分だけ回動が許容された状態で回り止めされるこ
とになる。 【0033】 このように太陽歯車29が回転すると、ポテンショメータ本体46bがその回
動量を検出して制御ユニット21に出力することになる。このとき、制御ユニッ
ト21は、ポテンショメータ本体46bからの検出信号に応じてモータ12を制
御する。このモータ12の制御は、モータ12の回転数が太陽歯車29の回転量
に比例するように行われる。 【0034】 詳述すると、外周歯車30の回転数を図3中に符号48で示す回転センサで検
出し、この外周歯車30の回転数と、ポテンショメータ本体46bによって検出
された太陽歯車29の回動量とから図9に示すように制御ユニット21でモータ
駆動力を演算しモータ12を駆動する。このため、ペダル17を踏むことによっ
て生じる踏力に略比例したトルクになるようにモータ12が制御されることにな
る。なお、前記回転数センサ48は、ケース本体23aに螺着されてケース内端
部が外周歯車30の車体左側端部に微小間隙をおいて対向しており、外周歯車3 0に多数形成された歯部30aによって磁気抵抗が変化することを利用した公知
のものが使用されている。このように外周歯車30の端部に形成された歯部30
aを利用して回転数を検出すると、回転数センサ48を用いて回転数を検出する
にあたって特別な被回転数検出部品が不要になる。 【0035】 次に、モータ12に連結された動力伝達系の構造について説明する。モータ1
2は、図4に示すように、その回転軸12aが遊星ローラ式減速機25、モータ
側一方向クラッチ51、出力歯車部材52およびこの出力歯車部材52に噛合す
る前記リングギヤ40を介して前記筒状出力軸31に連結されている。 【0036】 遊星ローラ式減速機25は、丸棒からなるモータ12の回転軸12aより大径
な円筒状に形成されてモータ12の軸端部に回転軸12aと同軸に固定された外
輪53と、この外輪53と前記回転軸12aとの間に複数配置されてこれら両者
に各々が添接する遊星ローラ54と、これらの遊星ローラ54を回転自在に保持
するピン55を備えかつモータ側一方向クラッチ51を介して出力歯車部材52
に動力を伝える出力軸部材56とから形成されている。 【0037】 前記外輪53は、遊星ローラ54の軸方向の移動を規制するためのガイド板5
7,58が軸方向両端部に添接され、固定ボルト59によってモータ12に固定
されている。外輪53およびガイド板57,58における固定ボルト59が貫通
する穴は固定ボルト59より大径に形成されており、固定ボルト59によって径
方向に対する位置が規制されないようになっている。また、この外輪53の外周
部に図6に示すようにケース本体23aの円形嵌合部60が嵌合している。なお
、モータ12は、このように外輪53を円形嵌合部60に嵌合させた状態で図3
に示すように連結ボルト61によってケース本体23aに連結されている。 【0038】 前記遊星ローラ54は、本実施例では図6に示すように、外輪53の周方向に
等間隔おいて4個装着され、各々が出力軸部材56のピン55に軸受62によっ
て回転自在に支持されている。また、この遊星ローラ54を保持する出力軸部材 56は、底部に前記ピン55が突設された有底円筒状に形成されており、中空部
にモータ側一方向クラッチ51および出力歯車部材52が装着されている。 【0039】 このように構成された遊星ローラ式減速機25では、モータ12の回転軸12
aが図6中に矢印で示すように右回りに回転することによって、遊星ローラ54
が回転軸12aとは反対側へ自転すると共に、外輪53の内周面上を転動して右
回りに公転するようになる。これによって出力軸部材56が図6において右回り
に所定の減速比をもって回転するようになる。 【0040】 この出力軸部材56の中空部に装着されたモータ側一方向クラッチ51は、出
力軸部材56が出力歯車部材52に対して図6において右回りに回転するときの
みにその回転を出力歯車部材52に伝えるように構成されている。また、出力歯
車部材52は、軸受63によってケース本体23aに軸方向への移動を規制され
た状態で回動自在に支持されており、モータ側軸端部がモータ側一方向クラッチ
51に連結され、これとは反対側の軸端部に傘歯車が形成されてリングギヤ40
に噛合している。 【0041】 すなわち、出力軸部材56が上述したように回転するときには、モータ12の
動力が出力軸部材56から出力歯車部材52およびリングギヤ40を介して前記
筒状出力軸31に伝えられることになる。 【0042】 このようにモータ12の動力伝達経路中にモータ側一方向クラッチ51を介装
させたのは、バッテリ11の電力が不足してモータ12の回転が遅くなったり、
モータ12の動力を故意に断って入力のみによって走行するときに、クランク軸
13からの動力がリングギヤ40から出力歯車部材52および遊星ローラ式減速
機25を介してモータ12に伝わり、駆動抵抗が大きくなるのを防ぐためである
。 【0043】 なお、前記回転軸12aと出力軸部材56の底面との間および出力軸部材56
の内側底面と出力歯車部材52の軸端との間に設けられた符号64,65で示す ものは、出力軸部材56に軸方向の推力が加わったときに出力軸部材56が回転
軸12aや出力歯車部材52に当接するのを防ぐためのボールである。これらの
ボール64,65は、回転軸12aあるいは出力歯車部材52の軸端に凹設され
た円形穴に係入されている。 【0044】 ここで、モータ12および遊星ローラ式減速機25をケース本体23aに組込
む手順について説明する。組込みにあたっては、先ず、外輪53に出力軸部材5
6を装着させる。このときには、出力軸部材56と外輪53との間にガイド板5
8を介在させると共に、ピン55に軸受62および遊星ローラ54を装着させて
外輪53の内周側に収容させる。そして、このように出力軸部材56の取付けら
れた外輪53を、ガイド板57をモータ12との間に介在させてモータ12に固
定する。このときには、各遊星ローラ54の間にモータ12の回転軸12aを係
入させ、回転軸12aに対して遊星ローラ54および出力軸部材56が回転でき
るようにする。これと共に、ボール64を回転軸12aと出力軸部材56との間
に介装させておく。このようにすることによって、回転軸12aに対して外輪5
3および出力軸部材56が同一軸線上に位置づけられる。 【0045】 次に、外輪53およびガイド板57,58を固定ボルト59によってモータ1
2に固定する。これによって遊星ローラ式減速機25がモータ12に装着される
ことになる。すなわち、遊星ローラ式減速機25をモータ12に連結するに当た
っては、特別な嵌合構造を用いることなく行うことができる。 【0046】 しかる後、外輪53の外周部をケース本体23aの円形嵌合部60に嵌合させ
る。なお、このときには、出力軸部材56の中空部あるいは出力歯車部材52に
モータ側一方向クラッチ51を予め装着させておき、モータ12の取付と同時に
モータ側一方向クラッチ51の装着を行う。また、ボール65も出力歯車部材5
2に予め装着しておく、 【0047】 そして、モータ12を連結ボルト61によってケース本体23aに固定するこ とによって、モータ12および遊星ローラ式減速機25の組込みが終了する。ま
た、この補助動力装置9をフレーム2に搭載するには、図3に示すようにケース
本体23aに穿設されたボルト穴66,67を前記連結ブラケット18,19の
ボルト穴に合わせ、ケース本体23aを連結ブラケット18,19にボルト止め
して行う。 【0048】 次に、前記モータ12に給電するバッテリ11を収容するバッテリケース10
の構造について説明する。バッテリケース10は上下方向に細長い箱状に形成さ
れ、図1および図8に示すように内部にバッテリ11を2つ収納する構造になっ
ており、シートチューブ2cと後輪8との間にその長手方向がシートチューブ2
cの軸線と略平行となるように配置されている。すなわち、このバッテリケース
10は、図2に示すようにその車幅方向の寸法が左右のシートステー2eどうし
の間を通される寸法に設定されると共に、前後方向の寸法がシートチューブ2c
と左右一対の補助シートチューブ71との間を通される寸法に設定されている。
なお、この補助シートチューブ71は、左右のシートステー2e間に架け渡され
たクロス部材とダウンチューブ2bの後端部との間にシートチューブ2cと略平
行に架け渡されている。 【0049】 また、図2に示すように、このバッテリケース10や上述した補助動力装置9
を、制御ユニット21は、左右のクランク16,16の間に全て収容されている
。 【0050】 このバッテリケース10を車体に取付ける構造は、ダウンチューブ2bの後端
部に上方へ向けて開口する有底角筒状の支持箱72を設け、この支持箱72内に
バッテリケース10の下端部を上方から嵌合させる構造になっている。前記支持
箱72は、その下部前側部分が前記中ラグ5のブラケット73に連結されてこの
ブラケット73および中ラグ5を介してフレーム2に支持されている。このため
、バッテリケース10は車体に対して上下方向に着脱自在に取付けられることに
なる。また、支持箱72の底部には、バッテリケース10の下端部に設けられた
雌コネクタ10aに電気的に接続される雄コネクタ72aが取付けられると共に
、 バッテリケース10が第3者によって車体から外されるのを防ぐロック機構74
が取付けられている。 【0051】 前記雄コネクタ72aは、メインスイッチ22を介して制御ユニット21やモ
ータ12に電気的に接続され、接触子が支持箱72内に突出する構造になってい
る。すなわち、バッテリケース10を支持箱72に上方から嵌合させることによ
って、雄コネクタ72aにバッテリケース10側の雌コネクタ10aが電気的に
接続され、メインスイッチ22や他の電気機器にバッテリ11から給電されるよ
うになる。 【0052】 前記ロック機構74は、支持箱72に回動自在に設けられてバッテリケース1
0に係脱自在に構成された係止爪74aを備え、バッテリケース10を支持箱7
2に嵌合させることによってロックされる構造になっている。また、係止爪74
aは操作ワイヤ74bを介して前記メインスイッチ22に連結され、メインスイ
ッチ22のキーをロック解除側(図1において反時計方向)に回したときにロッ
クが解除される構造になっている。 【0053】 なお、図1に示した状態で、バッテリケース10を上方へ引き上げるとシート
チューブ2cの上端部に位置するサドル75が邪魔になるが、このサドル75は
後述するシート傾動機構76によってバッテリケースの脱着経路上から離間され
る。 【0054】 前記サドル75はシートピラーチューブ77の上端部に取付けられ、このシー
トピラーチューブ77をシートチューブ2cに嵌挿されることによってフレーム
2に装着されている。このサドル75は、本実施例ではクッション付きのものが
使用されている。前記シートピラーチューブ77は乗員の体格に合わせてサドル
75の高さを変えることができるようにある程度長さをもって形成され、下端部
にシート傾動機構76が設けられている。なお、サドル75の高さを変えるには
、先ず、シートチューブ2cの上端に設けられてシートチューブ2cの上端開口
径 を変えるシートピン78を緩め、サドル75を引っ張ってシートピラーチューブ
77をシートチューブ2cから上方へ引き出す。そして、サドル75を所望の高
さに位置づけた後、前記シートピン78を締めてシートピラーチューブ77をシ
ートチューブ2cの上側開口部で緊縛させる。 【0055】 前記シート傾動機構76は、シートピラーチューブ77の下端に挿入固着され
た上側部材76aと、この上側部材76aに枢支ピン76bを介して揺動自在に
連結され、かつシートチューブ2cに嵌挿される下側部材76cとから構成され
ている。また、前記枢支ピン76bは、その軸線を車幅方向に向けて取付けられ
ている。このため、下側部材76cに対して上側部材76aが前後方向に揺動す
るが、本実施例では、上側部材76aが下側部材76cに対して前側のみに傾斜
するように構成されている。 【0056】 すなわち、このシート傾動機構76は、シートピラーチューブ77をシートチ
ューブ2cに固定した走行時には図1に示すようにシートチューブ2e内に挿入
される。また、シートピラーチューブ77の全てをシートチューブ2c上に引き
出して下側部材76cの上部をシートチューブ2cの上側開口部から突出させた
状態では、枢支ピン76bを中心にしてシートピラーチューブ77およびサドル
75を図8中に二点鎖線で示す上方引き出し位置から実線で示すように前側へ傾
斜させることができるようになる。 【0057】 図1において符号79は車体カバーである。この車体カバー79は、上下に分
割形成されたカバー本体80,81からなり、これらのカバー本体80,81に
よってダウンチューブ2bおよびこのダウンチューブ2bに取付けられた電装品
、すなわち、電気駆動系構成部品の一部であるメインスイッチ22,制御ユニッ
ト21,補助動力装置9等を挟むようにして覆う構造になっている。このように
車体カバーでダウンチューブ2bやここに配置される部材を覆うと、足通し空間
Sの底部に無用な凹凸が存在しなくなる。このため、外観に優れるばかりか、乗
り降りに際して足通しがスムーズに行える。 【0058】 また、下カバー本体81は制御ユニット21の下部前面と対応する部分(この
部分を図1中符号Aで示す)が開口されており、この開口に制御ユニット21の
下部が臨んでいる。このようにすると、走行風を前部開口から制御ユニット21
に当てることができるから、発熱し易い制御ユニット21を効率よく冷却するこ
とができる。 【0059】 次に上述したように構成された電動自転車1の動作を図9によって説明する。
メインスイッチ22がOFF状態のときは、モータ12からの補助動力は加わら
ず、クランク軸13の回転がクランク側一方向クラッチ28、遊星歯車式増速機
24、筒状出力軸31、チェーン20および後輪側のフリーホイールに伝えられ
、ペダル17を踏むことにより生じる踏力のみによって後輪8が駆動される。 【0060】 メインスイッチ22がON状態のときは、踏力に比例する補助動力がモータ1
2から筒状出力軸31に加えられ、踏力と補助動力との合力によって後輪8が駆
動されることになる。このときには、踏力検出機構44によって検出された踏力
と、回転センサ48によって検出された外周歯車30(筒状出力軸31)の回転
数とが制御ユニット21に入力され、踏力に比例したトルクとなるように制御ユ
ニット21がモータ12を制御する。すなわち、モータ12の動力は、回転軸1
2に連結された遊星ローラ式減速機25からモータ側一方向クラッチ51、出力
歯車部材52、リングギヤ40を介して筒状出力軸31に伝えられ、この筒状出
力軸31でクランク軸13からの踏力と合成され、チェーン20、フリーホイー
ルを介して後輪に伝達されることになる。 【0061】 したがって、上述したように構成された電動自転車1では、補助動力装置9の
筒状出力軸31をクランク軸13と同軸に配置し、モータ12および制御ユニッ
ト21を、ダウンチューブ2bの下側でこのダウンチューブ2bに沿わせて立上
げ、バッテリケース10およびバッテリ11からなるバッテリユニットをシート
チューブ2cの後側でこのシートチューブ2cに沿わせて立上げることにより、 これらの部材を、クランク軸13が中央となりかつ最も低くなるように側面視略
V字状であって平面視において略一列となるように並べるとともに、各々の長手
方向がダウンチューブ2b、シートチューブ2cの軸線と略平行となるように配
置したので、クランク軸13と筒状出力軸31とを中央としかつ最も低い位置に
位置づけた状態で、モータ12、バッテリユニット及び制御ユニット21がフレ
ーム2に沿って側面視略V字状にバランスよく車幅方向にもコンパクトに配置さ
れる。また、クランク軸13の下方に大きく突出する部材がない。 【0062】 また、本実施例で示したようにモータ12をダウンチューブ2bの下側に配置
すると、モータ12および筒状出力軸31をダウンチューブ2bの下方の広い空
間に連続して配置できる。このため、モータ12の動力伝達経路が単純かつ短く
なる。しかも、ダウンチューブ2bにモータ12および制御ユニット21を沿わ
せると、モータ12と制御ユニット21との間を結線する配線も短くてよい。 【0063】 さらに、バッテリ11をダウンチューブ2bの上方に配置すると、バッテリ1
1の重量をダウンチューブ2bで受け易くなる。しかも、バッテリ11をシート
チューブ2cの後方に配置すると、ダウンチューブ2bの下方位置を下げること
ができ、シートチューブ2cの前方の足通し空間Sを前後、上下に広くとること
ができるから乗り降りし易くなる。 【0064】 さらにまた、本実施例で示したようにパワーユニット14の外周歯車30、リ
ングギヤ40および筒状出力軸31を別体に形成し、リベットによって結合させ
る構成を採ると、各々の部材をその機能に最も適した材料によって形成すること
ができ、過剰品質になることがないから、コストを低く抑えることができる。 【0065】 【発明の効果】 以上説明したように第1の発明に係る電動自転車は、車体フレームを、ヘッド
パイプから後下がりに延びるダウンチューブの後部に上方へ延びるシートチュー
ブを固着することによって、側面視略V字状の上方へ開放された足通し空間が設 けられる構造とし、この足通し空間の谷底部下方のクランク軸と同一軸線上に、
後輪駆動手段に連結された筒状出力軸を設け、この筒状出力軸に、人力駆動系と
電気駆動系とをそれぞれ一方向クラッチを介して連結し、電気駆動系のモータ
よび制御ユニットを前記ダウンチューブのチューブ外面に沿わせかつ電気駆動系
のバッテリユニットを前記シートチューブのチューブ外面に沿わせて、クランク
軸が中央となりかつ最も低くなるようクランク軸の近傍から上方へ立上げるこ
とによって、側面視において略V字状となりかつ平面視において略一列となるよ
うに並べるとともに、各々の長手方向がダウンチューブ、シートチューブの軸線
と略平行となるように配置したため、クランク軸と筒状出力軸とを中央としかつ
最も低い位置に位置づけた状態で、モータ、バッテリユニットおよび制御ユニッ
トが車体フレームに沿って側面視略V字状にバランスよく車幅方向にもコンパク
トに配置される。 【0066】 このため、重量物を多く備えた電動自転車であっても、自転車本来の走行感覚
が損なわれることがないばかりか、足通し空間も充分に確保でき乗降性を損なう
こともない。しかも、クランク軸の下方に大きく突出する部材がないから、最低
地上高を充分に確保できる。 【0067】 第2の発明に係る電動自転車は、第1の発明に係る電動自転車において、ダウ
ンチューブ側に配設される電気駆動系構成部材であるモータおよび制御ユニット
とダウンチューブとを、外観部材となるカバーで覆ったため、ダウンチューブと
電気駆動系構成部材であるモータおよび制御ユニットとが外観部材となるカバー
で覆われ、足通し空間の底部に無用な凹凸が存在しなくなる。このため、外観に
優れるばかりか、乗り降りの際に足通しがスムーズに行える。 【0068】 第3の発明に係る電動自転車は、第1の発明に係る電動自転車において、モー
タおよび制御ユニットをダウンチューブ下側に配置し、バッテリユニットをシー
トチューブ後側に配置したため、モータおよび筒状出力軸がダウンチューブ下方
の広い空間に連続して配置される。そのため、モータの動力伝達系路が単純かつ 短くなるとともに、モータと制御ユニットとの配線も短くてよい。 【0069】 また、一般的に大型になりがちなバッテリユニットがシートチューブの後側に
配置されるので、ダウンチューブの上下位置を下げることができ、シートチュー
ブの前方の足通し空間を前後、上下に広くとることができる。しかも、バッテリ
ユニットが乗り降りに際し邪魔にならない。したがって、乗降性をより一層高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る電動自転車の側面図である。 【図2】 本発明に係る電動自転車の要部の概略構成を示す平面図である。 【図3】 パワーユニットおよびモータの側面図である。 【図4】 図3におけるパワーユニットのIV−IV線断面図である。 【図5】 図4におけるクランク軸側一方向クラッチのV−V線断面図である。 【図6】 図4におけるVI−VI線断面図である。 【図7】 クランク軸側一方向クラッチの一部を拡大して示す斜視図である。 【図8】 バッテリケース装着部分を拡大して示す側面図である。 【図9】 本発明に係る電動自転車の動力伝達経路を示す図である。 【符号の説明】 1…電動自転車、2…フレーム、2b…ダウンチューブ、2c…シートチュー
ブ、9…補助動力装置、10…バッテリケース、11…バッテリ、12…モータ
、 13…クランク軸、14…パワーユニット。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】人力駆動系と電気駆動系とを並列に設け、人力による踏力の変化
    に対応して前記電気駆動系のモータの出力を制御ユニットによって制御する電動
    自転車において、車体フレームを、ヘッドパイプから後下がりに延びるダウンチ
    ューブの後部に、上方へ延びかつ上端にサドルが取付けられるシートチューブを
    固着することによって、側面視略V字状の上方へ開放された足通し空間が設けら
    れる構造とし、この足通し空間の谷底部下方に位置するクランク軸と同一軸線上
    に、後輪駆動手段に連結された筒状出力軸を設け、この筒状出力軸に、前記人力
    駆動系と電気駆動系とをそれぞれ一方向クラッチを介して連結し、電気駆動系の
    モータおよび制御ユニットを前記ダウンチューブのチューブ外面に沿わせかつ電
    気駆動系のバッテリユニットを前記シートチューブのチューブ外面に沿わせて、
    クランク軸が中央となりかつ最も低くなるようクランク軸の近傍から上方へ立
    上げることによって、側面視において略V字状となりかつ平面視において略一列
    となるように並べるとともに、各々の長手方向がダウンチューブ、シートチュー
    ブの軸線と略平行となるように配置したことを特徴とする電動自転車。 【請求項2】請求項1記載の電動自転車において、ダウンチューブ側に配設さ
    れる電気駆動系構成部材であるモータおよび制御ユニットとダウンチューブとを
    、外観部材となるカバーで覆ったことを特徴とする電動自転車。 【請求項3】請求項1記載の電動自転車において、モータおよび制御ユニット
    をダウンチューブ下側に配置し、バッテリユニットをシートチューブ後側に配置
    したことを特徴とする電動自転車。

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