JP2506016B2 - スパイラルベンダ− - Google Patents

スパイラルベンダ−

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JP2506016B2
JP2506016B2 JP3311329A JP31132991A JP2506016B2 JP 2506016 B2 JP2506016 B2 JP 2506016B2 JP 3311329 A JP3311329 A JP 3311329A JP 31132991 A JP31132991 A JP 31132991A JP 2506016 B2 JP2506016 B2 JP 2506016B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄筋、中空鋼管(パ
イプ)等の棒材にスパイラル曲げを施すスパイラルベン
ダ−、特に、棒材のねじれを防止するクランプ機構を持
つスパイラルベンダ−に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、鉄筋のような棒材の曲げ加工は、
鉄筋を挟みながらセンタ−ロ−ラの回りでベンディング
ロ−ラを回動させて行われる。しかし、この方法では、
180 °以上の曲げは行えず、180 °以上の曲げや連続的
な曲げは、2つのロ−ラで挟持し、送り出し、曲げロ−
ラによって曲げを行っている。そして、鉄筋の先端を上
または下のいずれかにずらしながら曲げ加工を行うと鉄
筋がらせん(スパイラル)となり、この種の曲げ加工
(スパイラル加工)を連続して行うことによって、スパ
イラル筋が成形される。
【0003】スパイラル加工のための曲げ加工装置(ベ
ンダ−)はスパイラルベンダ−と称され、この種のベン
ダ−では、通常、上面の傾斜したガイドをセンタ−ガイ
ドに隣接して設け、ガイド上面の斜面に棒材の先端を沿
わせながら棒材をテ−ブル面と直交する方向に曲げ加工
している。スパイラルベンダ−では、スパイラル径に応
じて、曲げロ−ラが前進、後退され、スパイラルピッチ
は、ガイドの傾斜角度によって決められる。
【0004】中空鋼管(パイプ)、丸棒ではさほど問題
とならないが、2本のリブの成形された異形鉄筋ではス
パイラル径、スパイラルピッチにバラツキが生じやす
く、均一なスパイラルを持つ製品(スパイラル筋)が得
難い。これは、曲げ加工中の曲げロ−ラの押力(水平方
向)とガイドの斜面の押力(垂直方向)とが合成され、
鉄筋が水平に一定して送られず、常にねじられて送られ
るため、曲げ条件(たとえば、断面係数)が変動するこ
とに起因するものと考えられる。
【0005】クランプ機構で棒材を挟持すれば、ねじれ
を生じさせることなく棒材がスパイラル加工でき、スパ
イラル径、スパイラルピッチにバラツキのないスパイラ
ル製品が得られる。
【0006】クランプ機構の位置を固定せず、棒材を挟
持したままクランプ機構をスライドさせれば、棒材に送
りを加えるたびに、クランプ機構を操作して棒材の挟持
(クランプ)、解除(アンクランプ)を繰り返す煩雑な
動作が避けられる。たとえば、実公平03−041856号で
は、ピストン装置、チャックをスライダ上に設け、ピス
トン装置のピストンを前進させて、棒材(パイプ)をチ
ャックで挟持している。そして、別のシリンダ装置(送
り用シリンダ装置)によって、スライダに送りを加えて
いる。
【0007】この公知の構成では、送り用シリンダ装置
の動き(ピストンの伸び)をセンタ−ロ−ラの駆動に連
動させることによって、クランプ機構の煩雑な動作を伴
うことなく、曲げ加工が連続的に行え、棒材をクランプ
機構に一旦挟持させるだけで、スパイラル加工が行え
る。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】しかし、シリンダ装置によって送りを与え
る構成では、ピストンを十分にのばす必要があり、送り
用シリンダ装置が長いものとならざるを得ない。
【0009】このように、送り用シリンダ装置が長いも
のとなるため、クランプ機構付のスパイラルベンダ−が
構成的に複雑化、大型化する傾向にある。また、送り用
と挟持用の2つのシリンダ装置が必要となり、スパイラ
ルベンダ−が安価に得られない。
【0010】この発明は、棒材のねじれを防止して均一
なスパイラル加工を連続的に行えるにも拘らず、簡単な
構成のスパイラルベンダ−の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、クランプ機構を棒材の送り方向
に進退自在とし、センタ−ロ−ラに対向した補助ロ−ラ
を前進させてセンタ−ロ−ラ、補助ロ−ラ間に棒材を挟
持し、センタ−ロ−ラを駆動して棒材に送りを与えてい
る。この構成では、棒材の牽引力によって、クランプ機
構は棒材とともに前進される。
【0012】曲げロ−ラをセンタ−ロ−ラの回りで回動
させる代わりに、この発明では、曲げロ−ラを棒材の進
路上の障害物とし、この曲げロ−ラに棒材を押し当てて
棒材を押し曲げている。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0014】図1に示すように、この発明の一実施例に
かかるスパイラルベンダ−10は、センタ−ロ−ラ12と、
センタ−ロ−ラに対向して配設された一連のロ−ラ14、1
6,18と、センタ−ロ−ラに隣接して設けられたガイド20
とを具備して構成され、センタ−ロ−ラ、一連のロ−
ラ、ガイドは、テ−ブル22の上面に設けられている。
【0015】実施例では、棒材、たとえば、異形鉄筋
(以下、単に鉄筋という)24は右から左に送られるよう
に構成され、鉄筋を挟持するクランプ機構26が、図2か
らわかるように、テ−ブル22の右サイドに配設されてい
る。また、積置された多数の鉄筋を所定本数、たとえ
ば、1本ずつクランプ機構26に供給するストッカ−(図
示しない)が、図2の上方でクランプ機構26と並置され
ている。
【0016】図1に戻って説明すると、スパイラルベン
ダ−10のセンタ−ロ−ラ12に対向して一連のロ−ラ14、1
6、18は、矩形部13にスパナを係合させて回転すると歯車
列を介して前後方向に移動可能(進退可能)にいずれも
構成されている。歯車列の構成は公知のものであるため
説明しない。
【0017】ロ−ラ14、16、18は、ホルダ−15に軸支され
て回転自在とされ、鉄筋24を挟みやすいように周面にV
溝を設けた形状となっている。曲げ加工のとき、中央の
ロ−ラ(補助ロ−ラ)14は、鉄筋24をセンタ−ロ−ラ12
との間で挟持する位置まで予め進められる。また、補助
ロ−ラ14の右のロ−ラ(ガイドロ−ラ)16は、スパイラ
ル径(曲げ直径)に合わせて位置決めされる。
【0018】実施例では、中央の補助ロ−ラ14の左のロ
−ラ(曲げロ−ラ)18は、他のロ−ラ14、16 より大径と
なっているが、必ずしも大きくする必要はない。曲げ加
工のとき、曲げロ−ラ18は、鉄筋24の進路まで予め進め
られ、鉄筋がこの曲げロ−ラに当接し、曲げロ−ラを回
転させながら後方(図1では上方)に曲げられる。つま
り、曲げロ−ラの中心18a が鉄筋24を越えていなけれ
ば、曲げロ−ラ18は鉄筋24の衝突によって図1で反時計
方向に回転し、この回転に伴って鉄筋は回転方向に曲げ
られる。
【0019】スパイラル径が小さい場合には、鉄筋24が
曲げロ−ラ18の最上部を越えて予め進められた後、曲げ
ロ−ラ18を前進させ、鉄筋をこの曲げロ−ラで所定のス
パイラル径まで予め曲げ、以後の曲げは、鉄筋を曲げロ
−ラに押し当てて行われる。
【0020】センタ−ロ−ラ12は、公知の歯車列を介し
て、モ−タ等の駆動源に連結されている。そのため、補
助ロ−ラ14を進め、センタ−ロ−ラ12、補助ロ−ラ間に
鉄筋24を挟持して、センタ−ロ−ラを駆動させると、鉄
筋に送りが加えられて曲げロ−ラ18に当接して鉄筋が押
し曲げられる。ここで、鉄筋24のスパイラル径は、3つ
のロ−ラ14、16、18との接触位置によって決められる。
【0021】このように、センタ−ロ−ラ12を駆動させ
て鉄筋24に送りを加えている構成では、鉄筋24とセンタ
−ロ−ラ、補助ロ−ラとの間のスベリがあると、正確な
送りが加えられない。そのため、センタ−ロ−ラ12、補
助ロ−ラ14の双方の表面、少なくともセンタ−ロ−ラの
表面に、滑り止め加工を施してスベリを防止するとよ
い。
【0022】実施例では、センタ−ロ−ラ12の表面にV
形状の溝を設けるとともに、このV形溝に多数の環状溝
(切欠き)を設けている。このような不連続なV 形溝を
センタ−ロ−ラ12に設ければ、センタ−ロ−ラは、スベ
リは勿論ねじれも生じさせることなく、鉄筋24に正確な
送りを与えられる。
【0023】図1に加えて図3を見るとよくわかるよう
に、ガイド20は、スパイラルベンダ−のテ−ブル22に設
けられた矩形孔23から突出した揺動板28と、揺動板の後
縁に連結されたリ−ドスクリュ−30と、リ−ドスクリュ
−を軸支するスリ−ブ32とを有して構成されている。
【0024】図3に示すように、矩形孔23の脇でテ−ブ
ル22に一対のブラケット34が固定され、このブラケット
間に架設されたシャフト36に略L 形状の揺動板28が軸支
されて揺動可能となっている。揺動板28の折曲した後縁
28a をフォ−ク形状とされ、折曲後縁にリ−ドスクリュ
−30が遊通されるとともに、略H 形状のナット38が揺動
板28を挟んでリ−ドスクリュ−に螺着されている。
【0025】スリ−ブ32はテ−ブル22に固着され、スリ
−ブを貫通したリ−ドスクリュ−の左端30a は矩形に成
形されている。ナット38が、揺動板28を挟んでリ−ドス
クリュ−に螺着されたまま、この矩形端30a にレンチを
嵌合して回動すれば、ナットが左右に移動して揺動板28
を押すため、揺動板は、一点鎖線で示すように、上下に
揺動して揺動板の傾斜が変動する。
【0026】揺動板28の形状は実施例に限定されず、た
とえば、揺動板のフォ−ク状後縁28a を直角に折曲させ
れば、リ−ドスクリュ−30が短くできる。また、フォ−
ク状部分28a を揺動板28と別体に成形してもよい。さら
に、折曲させずに揺動板28を直線形状とし、リ−ドスク
リュ−30に直接螺着してもよい。
【0027】図1からわかるように、センタ−ロ−ラ12
の駆動によって送りの与えられた鉄筋24は、曲げロ−ラ
18に当接し曲げロ−ラを回転させながら曲げられて、鉄
筋の先端は揺動板28の上面に沿って送られる。つまり、
鉄筋24は、その先端を揺動板28の上面に沿わせながら押
し曲げられ、揺動板の傾斜に応じたスパイラルピッチの
スパイラル加工が行える。
【0028】図2、図4に示すように、クランプ機構26
は、ガイドレ−ル40に沿ってスライダ42をモノレ−ルカ
−のようにスライドさせるように構成されている。つま
り、ガイドレ−ル40となる一対の等辺山型鋼が、型鋼よ
りなる支持テ−ブル43の側面に熔着、架設されている。
そして、スライダ42の下面に軸支された4個のガイドロ
−ラ44がガイドレ−ル40に側方から転動自在に接触して
いる。
【0029】一対のクランプブロック46、47 がスライダ
42上に対向して配設されている。一方のクランプブロッ
ク46は、スライダ42上のめねじ付ブロック50にヘッドを
手前にしてボルト52を螺着し、ナット54をボルトに螺着
して構成されているため、ボルトヘッドの位置が調整で
きる。他方のクランプブロック47は、操作レバ−56の一
端に設けたカム58をスライダ42に枢支し、操作レバ−の
操作によるカムの回動によってクランプ片60を押し出す
ように構成されている。
【0030】上記構成のクランプ機構26では、鉄筋24の
直径に合わせてボルト52のヘッドの位置を調整するとと
もに、操作レバ−56を操作してカム58の大径サイドをク
ランプ片60に押し付ければ、ボルト、クランプ片間で鉄
筋が挟持できる。
【0031】ここで、鉄筋24がセンタ−ロ−ラ12、補助
ロ−ラ14間で挟持され、センタ−ロ−ラを駆動して送り
が鉄筋に与えられている。そして、クランプ機構26がス
ライド自在となっているため、鉄筋24を介して伝えられ
る牽引力によって、クランプ機構は鉄筋を挟持したまま
図2の左方にスライドされる。
【0032】実施例では、図2に示すように、操作レバ
−56が鉄筋24と直交する位置にあるとき鉄筋を挟持し、
この位置から操作レバ−が反時計方向に回動すると鉄筋
の挟持を解除するように切欠き58a を円板に形成してカ
ム58が成形されている。
【0033】直線部を鉄筋24の末端に残すスパイラル加
工を除く通常のスパイラル加工では、スパイラル加工の
終了直前に、鉄筋24をクランプ機構26の挟持から解除す
る必要がある。そのため、実施例では、鉄筋24を解除す
べき位置(前限位置)までクランプ機構26が進んだと
き、クランプ機構の操作レバ−56をキックして反時計方
向に回動するキッカ−62が設けられている。支持テ−ブ
ル43の左端からのびたサポ−トバ−64に、キッカ−62は
取り付けられている。
【0034】上記のようにこの発明では、センタ−ロ−
ラ12、補助ロ−ラ14間に鉄筋24のような棒材を挟持して
センタ−ロ−ラの駆動によって棒材に送りを加え、棒材
をスライド自在なクランプ機構26で挟持してクランプ機
構を棒材とともに進めている。この構成では、クランプ
機構26で棒材24を挟持しているため、棒材にねじれを生
じることなくスパイラル加工でき、異形鉄筋のスパイラ
ル加工も正確に行える。
【0035】公知の構成では、油圧式の長尺シリンダ装
置で棒材に送りを加えているため、スパイラルベンダ−
が構成的に複雑化、大型化する。または、クランプ機構
を持たない構成では、スパイラル径、ピッチのばらつき
を手で修正しなければならず、非常に手間がかかる。
【0036】これに対して、この発明では、シリンダ装
置を使用せず、センタ−ロ−ラ12を駆動させて棒材24に
送りを与えている。この構成では、油圧のための配管も
なく、モ−タのような駆動源から歯車列を介してセンタ
−ロ−ラ12に駆動力を伝達すれば足り、スパイラルベン
ダ−10が構成的に簡単化、小型化できる。
【0037】公知の構成ではシリンダ装置による棒材の
送りと、曲げロ−ラによる曲げ加工とを同時に行うこと
はできず、棒材を一旦止めてから曲げ加工を行うため、
スパイラル加工が迅速に行えない。これに対して、この
発明では、鉄筋24に曲げロ−ラ18を押し当てて、曲げ加
工が行われるため、棒材に送りを連続的に与えることに
より曲げ加工が途切れなく行える。そのため、スパイラ
ル加工の作業効率が飛躍的に向上される。
【0038】実施例では、クランプ機構の操作レバ−56
の操作によって棒材24を挟持可能とし、キッカ−62で操
作レバ−をキックして、スパイラル加工の終了直前に、
鉄筋24をクランプ機構26の挟持から自動的に開放してい
る。そのため、スパイラル加工の終了直前での棒材の挟
持が確実に解除でき、オペレ−タが煩雑な操作から開放
される。
【0039】そして、棒材24をクランプ機構26で挟持し
センタ−ロ−ラ12を駆動させてスパイラル加工を一旦開
始すれば、ワンサイクルのスパイラル加工が連続的に行
え、スパイラル加工が自動化される。
【0040】また、操作レバ−56に連動したカム58を棒
材24に直接押し当てず、フリ−なクランプ片60を介在さ
せ、このクランプ片を押し出して棒材24に押し当ててい
る。そのため、棒材24の挟持のためにカム58を繰り返し
回動させてもカムの破損が避けられる。そして、クラン
プ片60が、摩耗、破損しても、クランプ片は容易に交換
でき、クランプ機構26のメンテナンスが複雑化しない。
【0041】スライダ42を初期位置に自動的に戻すよう
にスパイラルベンダ−10を構成してもよい。図5、図6
に示すスパイラルベンダ−10のクランプ機構では、スプ
ロケットギヤ66をガイドレ−ル40の左右の端にそれぞれ
設け、チェ−ンベルト68が一対のスプロケットギヤ間に
架設されている。
【0042】チェ−ンベルト68の左端はスライダ42の側
面に固定され、チェ−ンベルト68の右端にボルト70が固
着され、このボルトは、スライダ側面のフランジ71を介
してナット72に螺着されている。この構成では、ナット
72を回動させることによって、チェ−ンベルト68の長さ
が調整できる。
【0043】そして、支持テ−ブル43の右端にモ−タ74
を設けて右のスプロケットギヤ66を駆動可能としている
ため、モ−タ74を起動してスプロケットギヤを駆動させ
れば、スライダ42がレ−ル40上を動かされる。しかし、
スライダ42が後退するときのみモ−タ74に接続され、ス
ライダが前進するときモ−タとの接続を断つワンウェ−
クラッチ75が、モ−タ74、スプロケットギヤ66間に設け
られている。
【0044】また、この実施例では、クランプ機構のク
ランプブロック147は、モ−タのような駆動源76によっ
て駆動可能に構成されている。つまり、図7からよくわ
かるように、クランプ用のリ−ドスクリュ−78の先端が
クランプブロックのクランプ片160 に回転自在に固着さ
れ、クランプ用のこのリ−ドスクリュ−はモ−タ76の出
力軸に連結されている。
【0045】ここで、摩擦クラッチ80を、クランプ片16
0 、モ−タ76間に設けることによって、クランプブロッ
ク46、147間での鉄筋24の適切な挟持力を確保するととも
に、モ−タ76の過熱による損傷を防止している。
【0046】図7に示すように、鉄筋24をクランプブロ
ック46、147間に落下させるためのガイドプレ−ト82、84
がスライダ42上に設けられている。ガイドプレ−ト82、8
4 は、直立部を隣接させた略ク字形状の折曲板から構成
され、一方のガイドプレ−ト82は、ボルト52の螺進、螺
退によるクランプブロック46の調整を可能とするように
左右に分割されている。また、他方のガイドプレ−ト84
は、クランプ片160 の位置を確認できるように、切欠き
84a が中央に形成されている(図5参照)。
【0047】このようにガイドプレ−ト82、84 をスライ
ダ42に設けた構成では、ストッカ−から落下された鉄筋
24はガイドプレ−トにガイドされてクランプブロック4
6、147間に自動的に位置決めされ、鉄筋の挟持が迅速に
行える。ガイドプレ−ト82、84は、クランプブロック46、
147を覆うため、落下する鉄筋24からクランプブロック
の損傷を防ぐカバ−としても機能する。
【0048】なお、ガイドプレ−ト82、84 は、鉄筋24を
クランプブロック46、147間に落下すれば足り、その形状
が図示のものに限定されないことはいうまでもない。ま
た、図1、図2に示す実施例のスパイラルベンダ−10に
このガイドプレ−ト82、84 を装着してもよい。
【0049】さらに、スライダ42が前限位置に達した
時、モ−タ74を起動しチェ−ンベルト68を駆動して初期
位置にスライダを戻すスイッチ88が支持テ−ブル43の左
端に配設されるとともに、このスイッチをキックするキ
ッカ−90がスライダに取り付けられている(図8参
照)。また、スライダ42を初期位置で停止させるよう
に、モ−タ74を止めるスイッチ(図示しない)が支持テ
−ブル43の右端に設けられるとともに、このスイッチを
キックするキッカ−92がスライダ42に配設されている。
【0050】前限位置を規定するスイッチ88は、クラン
プブロック147 のモ−タ76のスイッチを兼ねている。そ
して、スイッチ88がキッカ−90にキックされてオンにな
ると、クランプ用モ−タ76がまず起動しクランプ片160
を後退させて鉄筋24の挟持を解除した後、駆動用モ−タ
74を起動してスライダ42を初期位置に戻すような電気回
路が組まれている。
【0051】このようにこのスパイラルベンダ−10で
は、クランプブロック46、147で鉄筋24を一旦挟持すれ
ば、スライダ42は、鉄筋の送りに同期して前進し、スラ
イダが前限位置に達すれば、スライダは鉄筋を開放して
初期位置に自動的に戻って待機する。そのため、自動化
が促進され、スパイラル加工が一層効率的に行える。
【0052】なお、実施例では、チェ−ンベルト68によ
ってスライダ42に駆動力を与えるように構成されている
が、チェ−ンベルトの代わりに溝付ベルト等の他の無端
部材を利用してもよい。また、無端部材の支持ロ−ラは
スプロケットギヤに限定されない。
【0053】スライダ42にタイヤ、ゴムロ−ラを付けて
自走させたり、ラック上を駆動させたり、ワイヤ−ウイ
ンチで巻き取って駆動させてもよい。
【0054】上述した実施例は、この発明を説明するも
のであり、この発明を何ら限定するものでなく、この発
明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこ
の発明に含まれることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】上記のように、この発明のスパイラルベ
ンダ−によれば、センタ−ロ−ラ、補助ロ−ラ間に棒材
を挟持してセンタ−ロ−ラの駆動によって棒材に送りを
加え、棒材をスライド自在なクランプ機構で挟持してク
ランプ機構を棒材とともに進めている。この構成では、
棒材の挟持、解除を繰り返すことなく、棒材のねじれを
防止してスパイラル加工でき、異形鉄筋のスパイラル加
工も正確に行える。
【0056】センタ−ロ−ラを駆動させて棒材に送りを
与えているため、モ−タのような駆動源から歯車列を介
してセンタ−ロ−ラに駆動力を伝達すれば足り、スパイ
ラルベンダ−が構成的に簡単化、小型化できる。
【0057】棒材の進路上に位置して障害物化した曲げ
ロ−ラに棒材を押し当てれば曲げ加工が行われるため、
棒材に送りを連続的に与えることにより曲げ加工が途切
れなく行え、作業効率が飛躍的に向上される。
【0058】クランプ機構の操作レバ−やクランプ用モ
−タのスイッチをスライダ上のキッカ−でキックする構
成とすれば、スパイラル加工の終了直前で棒材の挟持を
確実に解除でき、オペレ−タが煩雑な操作から開放され
る。そして、棒材をクランプ機構で挟持しセンタ−ロ−
ラを駆動させてスパイラル加工を一旦開始すれば、ワン
サイクルのスパイラル加工が連続的に行え、スパイラル
加工が自動化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るスパイラルベンダ−
の左半部の平面図である。
【図2】この発明の一実施例に係るスパイラルベンダ−
の右半部の平面図である。
【図3】図1の線A-A に沿った断面図である。
【図4】図2の線B-B に沿ったクランプ機構の断面図で
ある。
【図5】別実施例に係るスパイラルベンダ−の右半部の
平面図である。
【図6】別実施例に係るスパイラルベンダ−の右半部右
端の平面図である。
【図7】図5の線C-C に沿ったクランプ機構の断面図で
ある。
【図8】図5に示すスパイラルベンダ−の正面図であ
る。
【符号の説明】
10 スパイラルベンダ− 12 センタ−ロ−ラ 14 補助ロ−ラ 16 ガイドロ−ラ 18 曲げロ−ラ 20 ガイド 22 テ−ブル 24 鉄筋(棒材) 26 クランプ機構 28 揺動板 40 ガイドレ−ル 42 スライダ 43 支持テ−ブル 44 ガイドロ−ラ 46、47、147 クランプブロック 56 操作レバ− 60 クランプ片 62 キッカ− 66 スプロケットギヤ(支持ロ−ラ) 68 チェ−ンベルト(無端部材) 74 駆動用モ−タ 75 ワンウェ−クラッチ 76 クランプ用モ−タ 80 摩擦クラッチ 88 スイッチ 90、92 キッカ−

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒材をクランプするクランプ機構を棒材
    の送り方向に進退自在なスライダに設け、 表面に滑り止め加工を施したセンターローラを駆動可能
    に設け、 上面に斜面を持つガイドをセンターローラに隣接して配
    置し、 センターローラに対向して回転自在な補助ローラを進退
    可能に配設するとともに、いずれも回転自在な曲げロー
    ラ、ガイドローラを補助ローラの左右に進退可能に配置
    し、 補助ローラを前進させてセンターローラ、補助ローラ間
    に棒材を挟持し、センターローラを駆動してセンターロ
    ーラ、補助ローラ間の摩擦力を利用して棒材に送りを加
    え、 棒材の進路に前進させた曲げローラに棒材を押し当て、
    曲げローラの回転に伴って棒材を押し曲げするととも
    に、ガイド上面の斜面に棒材の先端を沿わせて棒材をス
    パイラルに成形するスパイラルベンダー。
  2. 【請求項2】 支持テーブルに架設されたガイドレール
    と、ガイドレールに沿って進退自在なスライダと、互い
    に対向してスライダ上に設けられて棒材を挟持する一対
    のクランプブロックとを備えたクランプ機構と、 表面に滑り止め加工を施して駆動可能に設けられたセン
    ターローラと、 上面に斜面を持ち、センターローラに隣接して配設され
    たガイドと、 センターローラに対向して配設された回転自在な補助ロ
    ーラと、 センターローラに対向して補助ローラの左右に進退自在
    に配設された回転自在な曲げローラおよびガイドローラ
    と、 を具備し、 補助ローラを前進させてセンターローラ、補助ローラ間
    に棒材を挟持し、センターローラを駆動してセンターロ
    ーラ、補助ローラ間の摩擦力を利用して棒材に送りを与
    え、 棒材の進路に前進させた曲げローラに棒材を押し当て、
    曲げローラの回転に伴って棒材を押し曲げするととも
    に、ガイド上面の斜面に棒材の先端を沿わせて棒材をス
    パイラルに成形するスパイラルベンダー。
  3. 【請求項3】 クランプ機構の一対のクランプブロック
    の一方が、ボルトナットを組合せて構成され、他方が、
    操作レバーに連動したカムによってクランプ片を棒材に
    押し当てるように構成されている請求項2記載のスパイ
    ラルベンダー。
  4. 【請求項4】 キッカーにキックされて棒材の挟持を開
    放するレバーが、スライダに取り付けられている請求項
    3記載のスパイラルベンダー。
  5. 【請求項5】 クランプ機構の一対のクランプブロック
    の一方が、ボルトナットを組合せて構成され、クランプ
    ブロックの他方が、めねじつきクランプ片を備え、 クランプ機構が、クランプ片のめねじに螺合してクラン
    プ片を進退させるリードスクリュー付のクランプ用モー
    タと、スライダに端をそれぞれ連結して一対の支持ロー
    ラ間に架設された無端部材と、無端部材を駆動してスラ
    イダをスライドさせる駆動用モータと、スライダが前限
    位置に達するとスイッチレバーをキックし、クランプ片
    の後退する方向にクランプ用モータを起動させて棒材の
    挟持を解除した後、駆動用モータを起動してスライダを
    後退させるスイッチ、キッカーの組合せとを備えて構成
    されている請求項2記載のスパイラルベンダー。
  6. 【請求項6】 スライダが所定位置まで後退すると、ス
    イッチレバーをキックして駆動用モータを停止させて初
    期位置を規定する別のスイッチ、キッカーの組合せをク
    ランプ機構がさらに備えて構成されている請求項5記載
    のスパイラルベンダー。
  7. 【請求項7】 クランプ機構が、クランプ片、クランプ
    用モータ間に設けられた摩擦クラッチと、無端部材、駆
    動用モータ間に設けられてスライダの自由な前進を許容
    するワンウェークラッチとをさらに備えて構成されてい
    る請求項5または6記載のスパイラルベンダー。
  8. 【請求項8】 クランプ機構が、スライダ上に設けられ
    て棒材を一対のクランプブロック間に落下させるガイド
    プレートをさらに備えて構成されている請求項4ないし
    7のいずれか記載のスパイラルベンダー。
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