JP2505669Y2 - 検査試料点着用治具 - Google Patents

検査試料点着用治具

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JP2505669Y2
JP2505669Y2 JP9553290U JP9553290U JP2505669Y2 JP 2505669 Y2 JP2505669 Y2 JP 2505669Y2 JP 9553290 U JP9553290 U JP 9553290U JP 9553290 U JP9553290 U JP 9553290U JP 2505669 Y2 JP2505669 Y2 JP 2505669Y2
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cap
blood
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明彦 望月
正一郎 平国
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば血液等の検査試料を採取した注射器
からのこの検査試料を分析用試験紙等に一定量点着供給
するために用いられる治具に関する。
〔従来の技術〕 例えば血液等の生物体液を検査試料として採取し、そ
の中に含まれるイオン、化学物質等の濃度を測定するこ
とが行われている。
血液の試料の場合、一般的には血清を用いるが、電解
質濃度、血糖値を測定するには、採取した血液をそのま
ま用いることができる。この血液の採取を行うには、通
常、注射器を用いて静脈採血を行うか、指先、耳下に穿
刺することによって採血を行っている。
一般的には、この採血の後、血液を注射器より試験管
に移し、その中から専用ピペット等で再度採取し、この
ピペット先端に液滴を形成してこれを簡易測定用プレー
トに接触させてその一滴を供給する、いわゆる点着供給
を行っている。
しかしながら、この方法は注射器に採取した血液を直
接に測定に供することなく、専用ピペットに移しかえて
測定に供するため、手間がかかったり、その取扱いの最
中等において血液によって感染したり、ピペット等の用
具を必要とする等のコスト高の問題を生じる。
血液等の体液中のイオン、化学物質等を簡単な用具で
迅速に検査する方法としては、血液等の試料の一滴を分
析用試験紙あるいは分析スライドに供給して測定する方
法である、いわゆるドライケミストリーがある。この方
法では、分析用試験紙あるいは分析スライドに積層状の
化学試薬層や電極層を有するものを用い、化学試薬と血
液との間に生じる反応生成物を検出したり、血液に含ま
れる各々の電解質の電位を測定することにより、上記の
イオン等の濃度を測定することができるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このドライケミストリーによる方法で
は、注射器により採血した試料を直接上記分析用試験紙
等に一滴点着供給するときは、上記専用ピペットを使用
する場合に比べ定量的な供給を精度良く行うことができ
ない。
しかし、血液等に含まれるNa、K、Cl等の電解質の電
位測定や血糖値の半定量測定などでは、試料が定量的に
供給されることは必ずしも必要なことではなく、むし
ろ、注射器より一滴点着供給する際に、まわりにこぼし
て供給量が少な過ぎたり、供給し過ぎたりしないように
することが重要である。
そのため、注射器で採取した試料を直接検査できるド
ライケミストリー法で、これらの要求を満足できるよう
な工夫が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記課題を解決するために、検査試料採取
用注射器に少なくとも注射針を覆うキャップを着脱自在
に設け、このキャップの先端に貫通孔を有する試料保持
部を設けるとともに、このキャップを上記検査試料採取
用注射器に装着した状態で通気する通気部を設けたこと
を特徴とする検査試料点着用治具を提供するものであ
る。
この際、キャップは注射針の取付部外側に着脱自在に
設けることも好ましい。
〔作用〕
注射針を覆うキャップの先端に貫通又は貫通自在の試
料保持部を設け、このキャップを注射器に装着した状態
でこのキャップに通気又は通気自在としたので、キャッ
プの先端に貫通した試料保持部を形成した後、注射針よ
り試料液を押し出すとキャップ内の空気はその液の分押
し出され、キャップ内は常圧に保持されるため、試料保
持部を微小孔にすれば液は流出しない。そして、試料保
持部に保持された液を被供給体に接触させると、液は被
供給体に付着して流出し、その後試料保持部に液は供給
され、これらが継続するが、液が流出した分キャップ内
に空気が流入し、キャップ内は常圧に保持される。その
ため、キャップを液の被供給体から離反させれば試料保
持部より供給される液の量を一定範囲に制御することが
できる。
〔実施例〕
次に本考案の一実施例を説明する。
図中、1は注射器本体、2は注射針、3は注射針2全
体を覆う、ポリエチレン、ポリプロピレン等の透明材か
らなる長さ45mm、基端の内径7mmの円錐状のでキャップ
である。キャップ3は注射針2の注射器本体1に取付け
られる取付部2aに着脱自在に取付けられる。
このキャップ3には、先端に0.3〜0.8mmの直径の試料
保持孔4が形成されているとともに、基端側の周側に等
間隔に直径0.7mmの通気孔5、5・・が4個形成されて
いる。
また、6は基端に設けられた外径8mmの鍔部であり、
注射針2に着脱する際の滑り止めとなる。また、7は0.
05mlおきの目盛である。また、8、8・・は補強用のリ
ブである。
このような構成において、例えば内容積5mlの注射器
本体1に注射針2を取付けた状態で、注射針2より血液
を採取し、直ちにキャップ3を取付ける。そして、ピス
トン1aを押圧して血液をキャップ1内に滴下したとこ
ろ、血液は試料保持孔4に保持され、流出しなかった。
なお、上記試料保持孔の直径を0.8mmより大きくする
と、血液がこの孔より漏れる場合があった。また、0.3m
mより小さくすると、紙にこの孔の液を接触させても液
が流出しない場合があった。したがって、試料保持孔の
直径は0.4〜0.7mmが最適であった。
試料保持孔に保持された血液は、これに接触させるも
のの材質によりその流出量が異なるが、目盛7を見なが
ら、その接触を止めるべくキャップを持ち上げると、必
要量流出させることができる。
なお、上記キャップを数十本ラックに整列して立て、
鍔のところを引っ掛かることにより注射針にそれぞれの
キャップを片手で装着できる。
上記においては、貫通孔を設けたが、これは貫通自在
でも良く、貫通自在とは容易に破ることができるもの、
貫通孔に栓をしたもの、キャップをしたもの等容易に貫
通することができるものをいう。また、通気する通気部
を設けたが、これにはキャップを注射器に取付けると
き、あるいは取付けた後に隙間を作るような場合も含
み、その他上記貫通自在と同様に通気自在とすることも
できる。また、キャップは注射針カバー用としても使用
することができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、使用状態で貫通した試料保持部を有
するキャップを注射器に設け、通気状態で使用できるよ
うにしたので、キャップ内を常圧に保持できるため、貫
通した試料保持部に保持した試料を分析スライド等に点
着させれば、一定範囲の試料量をこの分析スライド等に
供給できる。これにより、ドライケミストリーによる検
査の迅速性の利点を活かしながら、正確な検査を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の検査試料点着用治具の使用
状態を示す一部の斜視図、第2図(イ)はその治具の正
面図、同図(ロ)はその底面図である。 図中、1は注射器本体、2は注射針、3はキャップ、4
は試料保持孔、5は通気孔である。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査試料採取用注射器に少なくとも注射針
    を覆うキャップを着脱自在に設け、このキャップの先端
    に貫通孔を有する試料保持部を設けるとともに、このキ
    ャップを上記検査試料採取用注射器に装着した状態で通
    気する通気部を設けたことを特徴とする検査試料点着用
    治具。
  2. 【請求項2】キャップは注射針の取付部外側に着脱自在
    に設けられる請求項1記載の検査試料点着用治具。
JP9553290U 1990-09-13 1990-09-13 検査試料点着用治具 Expired - Lifetime JP2505669Y2 (ja)

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JPH0453540U JPH0453540U (ja) 1992-05-07
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