JP2505622Y2 - 自動戸閉め装置 - Google Patents

自動戸閉め装置

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JP2505622Y2
JP2505622Y2 JP6109891U JP6109891U JP2505622Y2 JP 2505622 Y2 JP2505622 Y2 JP 2505622Y2 JP 6109891 U JP6109891 U JP 6109891U JP 6109891 U JP6109891 U JP 6109891U JP 2505622 Y2 JP2505622 Y2 JP 2505622Y2
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トン チン バイ
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チンチュアンチンミーコンイエユーシェンコンシー
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動戸閉め装置。詳しく
は戸閉め動作を適当な速度に規制し、かつ確実に戸閉め
し得る自動戸閉め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から戸閉め装置として、ドアをドア
枠に取り付けるとき、ドアとドア枠との隣接するそれぞ
れの側縁に跨がって蝶番を設けて、蝶番の軸を中心にド
アが開閉動できるようにしているが、更にその蝶番の軸
にねじりばねを巻付け、該ねじりばねの一端をドア枠の
蝶番羽根板に係止すると共に、他端をドアの蝶番羽根板
に係止して、該ドアの回動によりねじりばねを捩って付
勢力を蓄積保存させ、ドアの戸閉め力とするように成さ
れていた。
【0003】ところが、このようにして取付けられたド
アは、戸閉め動作の前半、ねじりばねの付勢力が余りに
強いため、戸を閉める際、往々にして急速な勢いでドア
枠にぶつかり、振動や衝撃音を生じるので使用上便利の
悪い問題があった。又、別例としてはドアとドア枠との
間にシリンダ、ピストン機構を介装させて、ばね付勢力
によるドアの戸閉め回動方向に対して押圧力を働かせ、
前記シリンダ、ピストン機構の収縮作用により、ドアの
戸閉め速度を緩衝して、戸閉めに際する振動の発生を防
止するものがあるが、このシリンダ、ピストン機構は戸
閉め動作の過程において、相当強い押圧力が作用するの
で、戸閉め動作後半に、その戸閉め動作が大きく減少す
るので、その戸閉め動作が著しく緩慢となる問題があっ
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上記従来
の自動戸閉め装置における問題点に鑑みて考案したもの
でドアとドア枠との隣接側縁に固定される第1、2の羽
根板に、ねじりばねの端部をそれぞれ係止させて主軸を
介して回動するように成し、調整バルブや油圧バルブ及
び封着スリーブにより水密な油圧室を形成して、開かれ
たドアがねじりばねの付勢力と油圧の緩衝作用により、
自動的に適度な速度で戸閉め得る自動戸閉め装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的達成の
ために、一対の羽根板10、20がそれぞれの側縁に筒
状部12、13、22を互いに回動可能に組み合わせて
なるドア用蝶番の羽根板10、20を、ねじりばね16
の付勢力により他方に対して回動させると共に、油圧構
造を用いてねじりばね16の付勢力を緩衝するようにし
ている自動戸閉め装置において、前記第1の羽根板10
の側縁上下端に設けられた上・下方筒状部12、13の
間に、第2の羽根板20の側縁中央に設けられた中間筒
状部22を回動可能に組合せ、上方、中間筒状部12、
22の内周面に設けたねじりばね16の一端を上方筒状
部12内の調整体36に係止させ、他端をねじりばね1
6の内周面を貫挿した主軸30の下端に備えられた駆動
体14の周縁に係止し、該駆動体14の下端に滑動片1
5を設けると共に、主軸30の内部に上下移動可能な調
整バルブ33を嵌装し、中間筒状部22と主軸との間に
中間筒状部22と一体回動する油圧バルブ51を設け、
該油圧バルブ51に半周縁に沿って滑動片15が当接す
る傾斜面の滑動周縁54を設け、更に中間筒状部22の
低端に封着スリーブ58を嵌着して調整バルブ33の下
方と油圧バルブ51の下方とを連通させた水密な油圧室
を形成し、前記第1及び第2の羽根板10、20をそれ
ぞれドア2とドア枠1との隣接側縁に固定して、該ドア
2を開くことによりねじりばね16に付勢力を蓄積し、
滑動周縁54が滑動片15に沿って滑動するようにして
いることを特徴としている。
【0006】又、前記滑動周縁54は滑動片15よりや
や幅広い深さの水平状定着溝56と、該定着溝56に接
続して段差をなす緩やかな勾配でなる傾斜面562と、
該傾斜面562の上端に接続して緩やかな傾斜を成すガ
イド面57と、該ガイド面57の頂端に接続する水平状
のガイド平面571とで形成することが好ましい。更
に、前記第1の羽根板10の上方筒状部12の頂端面及
び下方筒状部13の下端面にそれぞれ上・下方防塵カバ
ー17、18を装着すると共に、上方防塵カバー17の
中央に通気孔171を設けていることが望ましい。
【0007】
【作用】前記構成によりドア枠とドアとの互いに隣接す
る側縁に、第1、2の羽根板をそれぞれ固定することに
よりねじりばねの一端が駆動体に係止し他端が主軸に係
止しており、更に、駆動体と主軸とがそれぞれ第1の羽
根板と第2の羽根板とに設けられていることから、ドア
が開閉動作する際に、前記第1、2の羽根板がそれぞれ
駆動体と主軸とを介して相対的に回動し、即ち、ドアを
開いた時、ねじりばねが回動して付勢力を貯え、その付
勢力の解放でドアが自動戸閉め回動をすると共に、該ド
アが自動戸閉めする時には、油圧バルブと封着スリーブ
と調整バルブとの間に密閉状に圧力油を注入しているの
で、調整バルブは主軸に沿って上向きに移動し、逆に油
圧バルブが上向きに移動すると調整バルブが下向きに動
作して油圧バルブ周面の滑動周縁が滑動片を圧接する状
態となって、中間筒状部にともなって一体回動すること
から、油圧が流動して油圧バルブが移動することになり
駆動体の回動が制御され油圧バルブが中間筒状部と共に
緩慢な速度で回動して、回動に緩衝作用を及ぼしドアが
適当な速度で開閉動作をするようになる。
【0008】又、滑動周縁を、滑動片よりやや幅広い深
さの水平状定着溝と、該定着溝に接続して段差をなす緩
やかな傾斜面と、該斜面の上端に接続して緩やかな傾斜
を成すガイド面と、該ガイド面の頂端に接続する水平状
のガイド面とで形成し、更に第1の羽根板の上方筒状部
頂端面に装着した上方防塵カバーの中央に通気孔を設け
ていることでドアの戸閉め動作に対する緩衝性が一層向
上されてドアを一杯に開いた状態で維持させることもで
きる。
【0009】
【実施例】本考案の自動戸閉め装置を図面の実施例に基
づいて説明する。本考案の自動戸閉め装置は大別して第
1、第2の羽根板10、20と、主軸30と、流量調整
手段40をもった油圧構造とで構成されている。第1の
羽根板10はドア枠1の縦方向側縁に固定され、一つの
ドア枠1に対して少なくとも複数の第1の羽根板10を
使い、それぞれドア枠1の前記側縁に上下方向適当な距
離を隔てて固定される。第1の羽根板10にはドア枠1
に固定される羽根片11と一体に形成して軸方向に適当
な間隔を隔てた上・下方筒状部12、13を設けてあ
り、上方筒状部12内に図2、3に示すように駆動体1
4を嵌挿して、該駆動体14を上方筒状部12の外側面
よりボルト14aで固定し、該駆動体14の下端側壁に
軸方向下方へ延伸する滑動片15を設けると共に、該滑
動片15の円周方向側を緩やかな斜辺151に、他側を
直立した垂直片152にそれぞれ形成している。そし
て、該駆動体14には軸方向に巻装したねじりばね16
の下端を前記駆動体14の外周面に嵌着している。
【0010】又、上方筒状部12の頂端面及び下方筒状
部13の下端面にはそれぞれ防塵カバー17、18を装
着すると共に、上方防塵カバー17の中央に通気孔17
1を設けてある。更に、下方筒状部13の内周面には軸
受けスリーブ19aを挿嵌支持して該スリーブ19aを
介し軸受け19を下方筒状部13に支持するように成し
ている。
【0011】前記第2の羽根板20は前記第1の羽根板
10に対向して、第1の羽根板10の上・下方筒状部1
2、13の間に後記する中間筒状部22をその軸心が上
下方筒状部12、13と同心状に一貫するように間在さ
せて、側縁に一体的に設けてある。前記第2の羽根板2
0はドア2の側縁に固定される羽根板21と、該羽根片
21の側縁に一体的に設けられた前記中間筒状部22と
で構成されており、該中間筒状部22と前記上・下方筒
状部12、13との間に硬質プラスチック材のリング体
22aを介装して、前記中間筒状部22がスムーズに回
動できるように成してある。
【0012】又、主軸30は、外周面を中間筒状部22
の内周面よりもやや小さくし、前記中間筒状部22と係
止して一体作動可能としており、主軸30の下端を上記
軸受け19にスムーズにかつ回動自在に支持されてい
る。該主軸30には、図2、3に示すように圧力油を注
入する中心孔31が設けてあり、該中心孔31の底端近
くの外周面に孔壁内面から外周面に向かって貫通する通
孔45をもった弁41を装備する環状溝32を設けて、
該環状溝32を介し中心孔31と中間筒状部22とを連
通するようにしている。又、前記中心孔31には調整バ
ルブ33をその外周面が中心孔31の内周面に水密状態
にかつ、上下動可能になるように嵌入している。
【0013】一方、主軸30の上端はフランジ34を形
成し、図3、図4に示すようにフランジ34の外周円に
複数の円形切欠35を設けて、前記主軸30の上端に装
着したねじり調整体36における複数の貫通孔37の何
れにも符合可能と成している。ねじり調整体36の底端
面は適当な深さの係止孔371を穿設して、ねじりばね
16の上端におけるフック部を係止するようにしてい
る。
【0014】一方、ヘッド部381を備えて外径にやや
細いネック部382を形成している係合ピン38を、そ
のヘッド部381と、一緒に前記貫通孔37及び円形切
欠35に貫挿して、該ヘッド部381がねじり調整体3
6とフランジ34との間に位置するようにし、ねじりば
ね16によって該ねじり調整体36を所定角度回転する
ことにより、ネット部382を円形切欠35に係合さ
せ、係合ピン38とヘッド部381とでねじり調整体3
6とフランジ34とを固定させるのであり、又、前記調
整バルブ33とねじり調整体36との間に圧縮ばね39
を介在させ、該圧縮ばね39で調整バルブ33を一定の
圧力で下方へ付勢している。
【0015】流量調節手段40は、前記主軸30に形成
した環状溝32を弁座として設けられるもので、図2、
3、5に示す如く、環状溝32の凹周面に対して漸次拡
大する円錐部42を備えた弁41を設け、該円錐部42
の主軸中心孔31に臨む先端に平坦面43を形成すると
共に、該平坦面43と反対する端縁に比較的小断面の凸
出端44を形成し、該凸出端44に弁41の軸心部を貫
通して前記中間筒状部22の内周面と中心孔31とを連
通する通孔45を穿設すると共に、前記主軸30におけ
る環状溝32の前記弁41を挿着した凹周面に環状ばね
46を嵌着すると共に、該環状ばね46に弁41の凸出
端44を嵌挿する嵌挿孔47を設けて、この環状ばね4
6により弁41を弁座に押圧して定着させるのである。
【0016】又、中間筒状部22の内周面と主軸30外
周面との間に、油圧バルブ51を軸方向に遊嵌し、図
2、3に示すように、該油圧バルブ51における円筒状
の内外周面が中間筒状部22と主軸30との間に水密状
態に嵌着して気密状態を保つようにし、かつ油圧バルブ
51の外周面に相対する2条のスロット52を軸方向に
設け、一対の固定ピン53を、それぞれ直径方向中間筒
状部22の周面を挿通して前記スロット52に係合さ
せ、中間筒状部22と油圧バルブ51とを系統して一体
回動可能と成し、前記油圧バルブ51が軸方向のみに上
下動するように規制している。そして、このスロット5
2間における油圧バルブ51の外周面に、駆動体14の
滑動片15で常に圧接される滑動周縁54を設けてい
る。
【0017】即ち前記スロット52に近い滑動周縁54
には軸方向に直立する係止面55を形成し、該係止面5
5の底部に接続した前記滑動片15よりやや幅広い定着
溝56を設けると共に、該定着溝56の係止面55と対
向する位置に段差を形成してやや低めの緩やかな傾斜面
562を設け、該傾斜面562の上面をガイド面57と
し、ガイド面57頂端にガイド平面571を設けて円周
に沿って回動しても軸方向に上下動をしない平面軌道を
形成している。
【0018】又、前記主軸30の環状溝32の下方に、
その内外周面を気密状に形成して中間筒状部22及び主
軸30に水密に嵌合する封着スリーブ58を設けて、油
圧バルブ51と封着スリーブ58及び調整バルブ33と
の間を圧力油が装入できる密閉状に形成し、中間筒状部
22及び主軸30を貫通した軸ピン22bを封着スリー
ブ58にも挿通して前記3部材22、30、58が一体
動作をするように成し、更に油圧バルブ51と封着スリ
ーブ58との間にある主軸30の外周面に、比較的付勢
力の弱い圧縮ばね59を周設している。
【0019】上記のように成された構成を、ドア枠1と
ドア2との互いに隣接する側縁に、第1、2の羽根板1
0、20の羽根片11、12をそれぞれ固定することに
より該第1、2の羽根板10、20により前記ドア2が
開閉回動できるのであり、この場合図1に示している前
記第1、2の羽根板10、20の固定対象を相互に取り
替えても良い。
【0020】何れにおいても図3に示すように、ねじり
ばね16の一端を駆動体14に係止し、他端を主軸30
と連動して、前記駆動体14と主軸30とがそれぞれ第
1の羽根板10と第2の羽根板20とに関連させて組み
込まれていることから、前記ドア2を開閉動作する際
に、第1、2の羽根板10、20がそれぞれ駆動体14
と主軸30とを介して相対的に回動する。即ち、該ねじ
りばね16が回動してねじり付勢力を貯え、そのねじり
付勢力の解放でドア2が自動戸閉め回動をするのであ
る。
【0021】そして、前記ドア2を開閉する時は、その
油圧バルブ51と封着スリーブ58と調整バルブ33と
の間に密閉状に圧力油を装入しているが、調整バルブ3
3はその上方防塵カバー17の通気孔171を通じて大
気に連通しているので常に同じ圧力で押圧されて、内部
気圧の圧縮によって生じる反発力も除去される。そし
て、調整バルブ33が主軸30に沿って上方向に移動す
ると、図3及び図6、図7に示すように、内部の圧力油
が圧縮されて油圧バルブ51が中間筒状部22に沿って
下降し、逆に該油圧バルブ51が上方向に移動すると調
整バルブ33が下方向に作動することになり、圧力油の
緩慢な流動によって油圧バルブ51の移動速度を遅延さ
せ、固定ピン53により油圧バルブ51は中間筒状部2
2の内周面を上下方向のみに滑動するので、油圧バルブ
51の滑動周縁54が駆動体14を圧接して中間筒状部
22と共に一体回動することから、油圧バルブ51が緩
慢に移動し、結果的には該駆動体14の動作により油圧
バルブ51が中間筒状部22と共に緩慢に回動して、連
帯的に緩衝作用を生じてドア2が緩慢な開閉をすること
になるのである。
【0022】又、前記ドア2を開く時は、中間筒状部2
2が主軸30を連動して油圧バルブ51の滑動周縁54
を駆動体14の滑動片15に圧接していることから、こ
の油圧バルブ51が相対して回動し、該油圧バルブ51
の定着溝56が回動して滑動片15と嵌合すると、定着
溝56が軸方向に適当な深さに形成されていることから
図6、図7に示すように、油圧バルブ51が充分に上方
向に移動することになり、該油圧バルブ51のスロット
52が固定ピン53の規制を受けて軸方向に上方へ移動
して、滑動片15前縁の傾斜面151が定着溝56の傾
斜面562に係合し、前記ドア2が適当な角度に回動し
て開くのである。
【0023】即ち、駆動体14を第1の羽根板10にお
ける上方筒状部12に固定する角度を適当に調整すれ
ば、油圧バルブ51が回動してその定着溝56に滑動片
15が係合して、図6で示すように、該滑動片15の傾
斜面151が定着溝56の傾斜面562に係合してドア
2がほぼ80度回動して開き、若し該ドア2を80度よ
り大きいか、又は小さい角度に回動して開かせるには、
油圧バルブ51を駆動体14に対して適当な角度に回動
調整し、然る後、該駆動体14を第1の羽根板10の上
方筒状部12に固定すればよい。
【0024】又、前記バルブ51が上方に移動すると調
整バルブ33が下方に移動して、圧力油を圧縮して主軸
30の中心孔31から中間筒状部22に流入し、圧縮さ
れた圧力油が弁41における円錐部42の平坦面43を
押圧し、その押圧力が該環状ばね46に設定された付勢
力よりも大きいので、図7に示すように、前記弁41を
外方に押し出して円錐部42が環状溝32から離間する
ようにし、圧力油が迅速に主軸30の中心孔31から中
間筒状部22に流入し油圧バルブ51を迅速に上動させ
て、ドア2が軽快に回動して開くのである。
【0025】更に、前記ドア2を開扉定着させる時は、
滑動片15の垂直片152と定着溝56の傾斜面562
とを係合すれば、ドア2が定着して閉じない状態とな
り、滑動片15における垂直辺152の後側と定着溝5
6の係止面55との間に隙間が残される。一方ドア2を
自動的に閉めさせるには、該ドア2を軽く反対方向に押
して滑動片15を定着溝56の底壁に沿って移動させ、
垂直辺152を係止面55に接近させれば、ねじりばね
16に付勢力を蓄積することになり、滑動片15が定着
溝56底面に当接移動するだけであって軸方向の移動が
ないので、圧力油による油圧バルブ51の回動が阻止さ
れないからドア2がねじりばね16の付勢力により自動
的に回動して閉扉するのである。
【0026】一方、前記滑動片15が定着溝56底壁に
沿ってガイド面57に向かって移動しても定着溝56の
傾斜面562が滑動片15の傾斜面151と当接するま
では、油圧バルブ51は上方に移動しないのであり、ド
ア2が自動的に閉扉する場合、該ドア2を軽く前に押せ
ば、定着溝56の傾斜面562の段差が小さく緩やかで
あるので阻止力が小さく、即ち、定着溝56の傾斜面5
62が滑動片15の傾斜面151と当接したときの接触
力がねじりばね16の付勢より小さいため、容易に傾斜
面562を傾斜面151から離間して、油圧バルブ51
が下方に移動し、定着溝56と滑動片15とが離間し
て、滑動片15がガイド面57上において周縁及び軸方
向に沿って移動するのであり、ドア2が自動的に回動閉
扉することになる。
【0027】又、ドア2を継続して閉扉させる時は、滑
動片15が定着溝56における傾斜面562の段差を登
り越して直接ガイド面57の勾配に接する状態となっ
て、ねじりばね16の付勢力が解放されてドア2が継続
的に閉扉状態を維持する。しかしながら、圧力油の流動
が緩慢であること及び滑動片15が油圧バルブ51を押
し下げることから、図8、図9に示すように該油圧バル
ブ51は圧力油を圧縮して中間筒状部22から主軸30
の中心孔31に流入させ、この中間筒状部22の圧力油
が直接環状ばね46とバルブ41を押圧することにな
り、該環状ばね46の付勢力と圧力油のバルブ41に対
する押圧を利用して、該バルブ41が直径方向内方に移
動し円錐部42が環状溝32の弁座に密着して、圧力油
がバルブ41の通孔45からのみ主軸30の中心孔31
に流れ込み、通孔45が極めて小さいため圧力油の流量
も小さく、従って、バルブ41を介して主軸30の中心
孔31内に流入する圧力油量が少なくかつ緩慢であり、
即ち、油圧バルブ51の下方向への移動速度が遅延さ
れ、更に、ガイド面57の勾配が軸方向及び円周に沿う
回動工程を形成するので、油圧バルブ51の周面に沿う
回動速度も甚だ緩慢となって緩衝の作用を成し、ドア2
がその緩衝作用により緩慢に持続して閉扉作動すること
になる。
【0028】また、前記ドア2を適当な角度だけ開いた
場合、即ちこの考案においてドア2がドア枠1とほぼ1
0センチ離れた位置にある際、油圧バルブ51のガイド
平面571が、図10、図11に示すように、丁度滑動
片15に圧接するように成しており、故に、ガイド平面
571は周面と直交する水平面であるから、油圧バルブ
51は滑動片15に相対して回動しても上下動せず、従
って、圧力油は中間筒状部22及び中心孔31内に保蓄
されて流動しないのであり、即ち、圧力油は油圧バルブ
51の回動を阻止しないため、ドア2は無阻止力状態に
なり、ねじりばね16の付勢力解放により自動的に閉扉
回動をするのである。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、ドア枠と
ドアとの互いに隣接する側縁に、第1、2の羽根板をそ
れぞれ固定していることで、そのねじりばねの一端が駆
動体に係止し他端が主軸と連動しており、更に、該駆動
体と主軸とがそれぞれ前記第1の羽根板と第2の羽根板
とに設けられていることから、ドアが開閉回動する際、
第1、2の羽根板がそれぞれ駆動体と主軸とを連動して
相対的に回動させ、即ち、ねじりばねが回動してねじり
付勢力を蓄えることになり、そのねじり付勢力の解放か
らドアが自動戸閉め回動をする。又、ドアを開閉する
時、油圧バルブと封着スリーブと調整バルブとの間に密
閉状に圧力油を注入しているので、該調整バルブは主軸
に沿って上向きに移動し、これにより内部の圧力油を押
圧して油圧バルブを中間筒状部に沿って下降させ、逆に
該油圧バルブが上向きに移動するときは、調整バルブが
下向きに作動することとなり、油圧の流動によって油圧
バルブの移動速度を適宜に規制し、かつ該油圧バルブ周
面の滑動周縁が滑動片を圧接することで中間筒状部の回
動にともなって一体回動するために、圧力油の流動によ
り油圧バルブの移動が適宜な速度で行われ、結果的に駆
動体の制御により油圧バルブが中間筒状部と共に適宜な
速度で回動して、緩衝作用を及ぼしてドアが適宜な速度
で開閉作動をすることになり、ドアを戸閉めの際、大き
な力でドア枠にぶつかり振動や衝撃音を生じるようなこ
とがない効果を有すると共に、前記滑動周縁を、滑動片
よりやや幅広い適当な深さの水平状定着溝と、該定着溝
に接続して段差をなす緩やかな勾配でなる傾斜面と、傾
斜面上方に接続して緩やかな傾斜をするガイド面と、該
ガイド面頂端に接続する水平状のガイド平面とで形成す
ると共に、前記第1の羽根板の上方筒状部頂端面及び下
方筒状部下端面にそれぞれ上・下の防塵をカバーを装着
し、上方防塵カバー中央に通気孔を設けたことで、ドア
の戸閉め動作に対する緩衝機能が一段と向上されると共
にドアを一杯に開いた状態を維持させることもできる効
果をも有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の立体図である。
【図2】実施例の立体分解図である。
【図3】実施例の組立断面図である。
【図4】実施例の部分断面図である。
【図5】実施例における弁部分の断面図である。
【図6】ドアの開閉に伴う作動を示した断面図である。
【図7】ドアの開閉に伴う作動を示した断面図である。
【図8】ドアを閉じる際の動作を示した断面図である。
【図9】ドアを閉じる際の動作を示した断面図である。
【図10】ドアを完全に閉めた時の断面図である。
【図11】ドアを完全に閉めた時の断面図である。
【符号の説明】
1 ドア枠 2 ドア 10 第1の羽根板 12 上方筒状部 13 下方筒状部 14 駆動体 15 滑動片 16 ねじりばね 17 上方防塵カバー 18 下方防塵カバー 171 通気孔 20 第2の羽根板 22 中間筒状部 30 主軸 33 調整バルブ 51 油圧バルブ 54 滑動周縁 56 定着溝 562 傾斜面 57 ガイド面 571 ガイド平面 58 封着スリーブ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の羽根板10、20がそれぞれの側
    縁に筒状部12、13、22を互いに回動可能に組み合
    わせてなるドア用蝶番の羽根板10、20を、ねじりば
    ね16の付勢力により他方に対して回動させると共に、
    油圧構造を用いてねじりばね16の付勢力を緩衝するよ
    うにしている自動戸閉め装置において、 前記第1の羽根板10の側縁上下端に設けられた上・下
    筒状部12、13の間に、第2の羽根板20の側縁中
    央に設けられた中間筒状部22を回動可能に組合せ、上
    方、中間筒状部12、22の内周面に設けたねじりばね
    16の一端を上方筒状部12内の調整体36に係止さ
    せ、他端をねじりばね16の内周面を貫挿した主軸30
    の下端に備えられた駆動体14の周縁に係止し、該駆動
    体14の下端に滑動片15を設けると共に、主軸30の
    内部に上下移動可能な調整バルブ33を嵌装し、中間
    状部22と主軸との間に中間筒状部22と一体回動する
    油圧バルブ51を設け、該油圧バルブ51に半周縁に沿
    って滑動片15が当接する傾斜面の滑動周縁54を設
    け、更に中間筒状部22の低端に封着スリーブ58を嵌
    着して調整バルブ33の下方と油圧バルブ51の下方と
    を連通させた水密な油圧室を形成し、前記第1及び第2
    の羽根板10、20をそれぞれドア2とドア枠1との隣
    接側縁に固定して、該ドア2を開くことによりねじりば
    ね16に付勢力を蓄積し、滑動周縁54が滑動片15に
    沿って滑動するようにしていることを特徴とする自動戸
    閉め装置。
  2. 【請求項2】 前記滑動周縁54は滑動片15よりやや
    幅広い深さの水平状定着溝56と、該定着溝56に接続
    して段差をなす緩やかな勾配でなる傾斜面562と、該
    傾斜面562の上端に接続して緩やかな傾斜を成すガイ
    ド面57と、該ガイド面57の頂端に接続する水平状の
    ガイド平面571とで形成していることを特徴とする請
    求項1記載の自動戸閉め装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の羽根板10の上方筒状部12
    の頂端面及び下方筒状部13の下端面にそれぞれ上・下
    方防塵カバー17、18を装着すると共に、上方防塵カ
    バー17の中央に通気孔171を設けていることを特徴
    とする請求項1記載の自動戸閉め装置。
JP6109891U 1991-08-02 1991-08-02 自動戸閉め装置 Expired - Lifetime JP2505622Y2 (ja)

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