JP2505204Y2 - 高周波誘導結合プラズマ質量分析装置 - Google Patents
高周波誘導結合プラズマ質量分析装置Info
- Publication number
- JP2505204Y2 JP2505204Y2 JP1991109254U JP10925491U JP2505204Y2 JP 2505204 Y2 JP2505204 Y2 JP 2505204Y2 JP 1991109254 U JP1991109254 U JP 1991109254U JP 10925491 U JP10925491 U JP 10925491U JP 2505204 Y2 JP2505204 Y2 JP 2505204Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- high frequency
- matching box
- mass spectrometer
- inductively coupled
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05H—PLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
- H05H1/00—Generating plasma; Handling plasma
- H05H1/24—Generating plasma
- H05H1/26—Plasma torches
- H05H1/30—Plasma torches using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、高周波誘導結合プラ
ズマ(ICP)イオン源と質量分析装置を結合した高周
波誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP−MS)に関
し、特に高周波誘導コイルの位置調整の構造に関する。
ズマ(ICP)イオン源と質量分析装置を結合した高周
波誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP−MS)に関
し、特に高周波誘導コイルの位置調整の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 図1は、従来における高周波誘導結合
プラズマ質量分析装置のイオン源の構成概略図、図2は
プラズマを発生する高周波誘導コイルの要部拡大図であ
る。
プラズマ質量分析装置のイオン源の構成概略図、図2は
プラズマを発生する高周波誘導コイルの要部拡大図であ
る。
【0003】図1および図2において、11はICPイ
オン源で、高周波誘導コイル1を巻回した石英などの電
気絶縁体製プラズマトーチ13とから構成されている。
14は試料液17を噴霧するためのネブライザであり、
前記ICPイオン源11に接続されている。15は前記
コイル1に高周波を供給するための高周波発振器、16
は試料液17を収納すると共に前記ネブライザ14に導
入管18を介して接続された試料ボトルである。19は
前記コイル1からの高周波をシールドするためのケース
で、このケースは前記高周波発振器15のアース側に接
続されている。図2に示されるように前記コイル1は継
手5a、5bを介してマッチングボックス3内の配管4
a,4bに接続されており、配管4aからコイル内部を
通って配管4bへと冷却水を流通させるように構成され
ている。また、6はプラズマトーチ13の周囲を巻回す
るように設けられた前記コイル1と、それに接続された
マッチングボックス3およびネブライザ14の固定され
た支持台であり、図示されない駆動機構によって移動可
能に構成されている。
オン源で、高周波誘導コイル1を巻回した石英などの電
気絶縁体製プラズマトーチ13とから構成されている。
14は試料液17を噴霧するためのネブライザであり、
前記ICPイオン源11に接続されている。15は前記
コイル1に高周波を供給するための高周波発振器、16
は試料液17を収納すると共に前記ネブライザ14に導
入管18を介して接続された試料ボトルである。19は
前記コイル1からの高周波をシールドするためのケース
で、このケースは前記高周波発振器15のアース側に接
続されている。図2に示されるように前記コイル1は継
手5a、5bを介してマッチングボックス3内の配管4
a,4bに接続されており、配管4aからコイル内部を
通って配管4bへと冷却水を流通させるように構成され
ている。また、6はプラズマトーチ13の周囲を巻回す
るように設けられた前記コイル1と、それに接続された
マッチングボックス3およびネブライザ14の固定され
た支持台であり、図示されない駆動機構によって移動可
能に構成されている。
【0004】かかる構成において、プラズマトーチ13
内には図示外のガス供給源からアルゴンガスが供給され
ると共に、ネブライザ14から試料液17が霧状となっ
て導入される。この状態でコイル1に高周波電力を供給
して高周波磁界を形成することにより、図1に示される
ような高周波誘導結合プラズマPが発生する。このプラ
ズマPは導入口20から図示外の質量分析系へ導入され
質量分析される。この時、支持台6を図示外の駆動機構
によって移動させ、マッチングボックス3に接続された
コイル1とプラズマトーチ13およびネブライザ14を
移動させてプラズマPが導入口20に対して最適な位置
に発生するように調整される。
内には図示外のガス供給源からアルゴンガスが供給され
ると共に、ネブライザ14から試料液17が霧状となっ
て導入される。この状態でコイル1に高周波電力を供給
して高周波磁界を形成することにより、図1に示される
ような高周波誘導結合プラズマPが発生する。このプラ
ズマPは導入口20から図示外の質量分析系へ導入され
質量分析される。この時、支持台6を図示外の駆動機構
によって移動させ、マッチングボックス3に接続された
コイル1とプラズマトーチ13およびネブライザ14を
移動させてプラズマPが導入口20に対して最適な位置
に発生するように調整される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 図2に示されたマッ
チングボックス3は高周波を使用していることからコイ
ル1の大きさに比べて実際にはかなり大きく、重量も重
い。そのため、支持台6を移動させる駆動機構は大き
く、強度も十分なものにしなくてはならない。そこで本
考案はかかる問題点に鑑がみてなされたものであり、コ
イルを移動させる駆動機構を小型にすることのできる装
置を提供することを目的とするものである。
チングボックス3は高周波を使用していることからコイ
ル1の大きさに比べて実際にはかなり大きく、重量も重
い。そのため、支持台6を移動させる駆動機構は大き
く、強度も十分なものにしなくてはならない。そこで本
考案はかかる問題点に鑑がみてなされたものであり、コ
イルを移動させる駆動機構を小型にすることのできる装
置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本考案は、プラズマトーチの周囲に巻回され、内
部に冷却媒体が流通するように構成された高周波誘導コ
イルと、該コイルに高周波を供給する発振器と、該発振
器とコイルの間に設けられたマッチングボックスとから
なり、該トーチを質量分析装置への導入口に対して移動
可能にした装置において、前記コイルとマッチングボッ
クスを分離し、その間にフレキシブルなパイプを接続
し、該パイプを介してコイルに冷却媒体を流通させるこ
とにより、該コイルをマッチングボックスに対して独立
に移動可能にすることを特徴とするものである。
めに、本考案は、プラズマトーチの周囲に巻回され、内
部に冷却媒体が流通するように構成された高周波誘導コ
イルと、該コイルに高周波を供給する発振器と、該発振
器とコイルの間に設けられたマッチングボックスとから
なり、該トーチを質量分析装置への導入口に対して移動
可能にした装置において、前記コイルとマッチングボッ
クスを分離し、その間にフレキシブルなパイプを接続
し、該パイプを介してコイルに冷却媒体を流通させるこ
とにより、該コイルをマッチングボックスに対して独立
に移動可能にすることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】 高周波誘導コイルとマッチングボックスを分
離し、その間にフレキシブルなパイプを接続することに
より、コイルをマッチングボックスに対して独立して移
動可能にさせている。
離し、その間にフレキシブルなパイプを接続することに
より、コイルをマッチングボックスに対して独立して移
動可能にさせている。
【0008】
【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0009】図3は考案の一実施例装置の要部拡大図で
あり、図1および図2と同一番号のものは同一構成要素
を示す。
あり、図1および図2と同一番号のものは同一構成要素
を示す。
【0010】図中7a,7bはフレキシブルパイプであ
り、一端を継手9a,9bによって高周波誘導コイル1
の端部に接続される。また、フレキシブルパイプの他端
は、継手5a,5bによってマッチングボックス3内に
配置された配管4a,4bに接続される。なお、前記コ
イル1や、フレキシブルパイプ7a,7b、および配管
4a,4bは、内部に冷却水を流通させるように構成さ
れている。また、10はプラズマトーチ13の周囲を巻
回するように設けられたコイル1およびネブライザ14
を固定するコイル支持台であり、図示されない駆動機構
によって移動可能に構成されている。
り、一端を継手9a,9bによって高周波誘導コイル1
の端部に接続される。また、フレキシブルパイプの他端
は、継手5a,5bによってマッチングボックス3内に
配置された配管4a,4bに接続される。なお、前記コ
イル1や、フレキシブルパイプ7a,7b、および配管
4a,4bは、内部に冷却水を流通させるように構成さ
れている。また、10はプラズマトーチ13の周囲を巻
回するように設けられたコイル1およびネブライザ14
を固定するコイル支持台であり、図示されない駆動機構
によって移動可能に構成されている。
【0011】かかる構成において、先に述べた通り、プ
ラズマトーチ13内に高周波誘導結合プラズマPが発生
される。この時、コイル1とプラズマトーチ13および
ネブライザ14をコイル支持台10に設けられた図示外
の駆動機構によって移動させ、プラズマPがインターフ
ェース20に対して最適な位置に発生するように調整す
る。これにより、インターフェース20に導入されるプ
ラズマにおける最適な位置の質量分析が可能となる。こ
の時、支持台10には、コイル1に比べて大型で重量の
重いマッチングボックスは固定されないため、支持台を
移動させる駆動機構にかかる負荷は小さく、支持台の移
動機構を小型にすることができる。また、コイルから発
生される高周波をシールドする囲いも、コイル1とマッ
チングボックス3を分離しているため、マッチングボッ
クス3を除いてシールドすることが可能となり、小型に
することができる。
ラズマトーチ13内に高周波誘導結合プラズマPが発生
される。この時、コイル1とプラズマトーチ13および
ネブライザ14をコイル支持台10に設けられた図示外
の駆動機構によって移動させ、プラズマPがインターフ
ェース20に対して最適な位置に発生するように調整す
る。これにより、インターフェース20に導入されるプ
ラズマにおける最適な位置の質量分析が可能となる。こ
の時、支持台10には、コイル1に比べて大型で重量の
重いマッチングボックスは固定されないため、支持台を
移動させる駆動機構にかかる負荷は小さく、支持台の移
動機構を小型にすることができる。また、コイルから発
生される高周波をシールドする囲いも、コイル1とマッ
チングボックス3を分離しているため、マッチングボッ
クス3を除いてシールドすることが可能となり、小型に
することができる。
【0012】なお、フレキシブルパイプの材質は柔軟性
のあるもので導電性があれば良いが、非導電性のもの
や、導電性の悪い材質の場合には、コイルの端と配管4
a,4bを柔軟性のある配線で結ぶ必要がある。また、
コイル支持台10と継手9a,9bの間に絶縁物を挿入
すればコイル支持台10は絶縁物で構成しなくても良
い。さらに、移動機構はX軸,Y軸,Z軸の3軸方向に
移動させなくても良く、軸移動させなくても良い。
のあるもので導電性があれば良いが、非導電性のもの
や、導電性の悪い材質の場合には、コイルの端と配管4
a,4bを柔軟性のある配線で結ぶ必要がある。また、
コイル支持台10と継手9a,9bの間に絶縁物を挿入
すればコイル支持台10は絶縁物で構成しなくても良
い。さらに、移動機構はX軸,Y軸,Z軸の3軸方向に
移動させなくても良く、軸移動させなくても良い。
【0013】
【考案の効果】 以上詳説したように、本考案は高周波
誘導コイルをマッチングボックスと分離し、その間にフ
レキシブルパイプを設け、前記コイルをマッチングボッ
クスと独立してコイル支持台に固定することにより、コ
イルを大型で重量の重いマッチングボックスと独立して
移動可能にすることができる。その結果、コイル支持台
に設けられた移動機構にかかる負荷が小さく、小型の移
動機構にすることができる。
誘導コイルをマッチングボックスと分離し、その間にフ
レキシブルパイプを設け、前記コイルをマッチングボッ
クスと独立してコイル支持台に固定することにより、コ
イルを大型で重量の重いマッチングボックスと独立して
移動可能にすることができる。その結果、コイル支持台
に設けられた移動機構にかかる負荷が小さく、小型の移
動機構にすることができる。
【図1】 図1は従来例を説明するための構成概略図で
ある。
ある。
【図2】 図2は従来例を説明するための要部拡大図で
ある。
ある。
【図3】 図3は本考案による一実施例装置の要部拡大
図である。
図である。
7a,7b:フレキシブルパイプ 8a,8b:配線 9a,9b:継手 10:コイル支持台
Claims (1)
- 【請求項1】 プラズマトーチの周囲に巻回され、内部
に冷却媒体が流通するように構成された高周波誘導コイ
ルと、該コイルに高周波を供給する発振器と、該発振器
とコイルの間に設けられたマッチングボックスとからな
り、該トーチを質量分析装置への導入口に対して移動可
能にした装置において、前記コイルとマッチングボック
スを分離し、その間にフレキシブルなパイプを接続し、
該パイプを介してコイルに冷却媒体を流通させることに
より、該コイルをマッチングボックスに対して独立に移
動可能にすることを特徴とする高周波誘導結合プラズマ
質量分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991109254U JP2505204Y2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 高周波誘導結合プラズマ質量分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991109254U JP2505204Y2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 高周波誘導結合プラズマ質量分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550649U JPH0550649U (ja) | 1993-07-02 |
JP2505204Y2 true JP2505204Y2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=14505521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991109254U Expired - Lifetime JP2505204Y2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 高周波誘導結合プラズマ質量分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505204Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6476020B2 (ja) | 2015-03-10 | 2019-02-27 | 株式会社日立ハイテクサイエンス | 誘導結合プラズマ発生装置及び誘導結合プラズマ分析装置 |
EP3890449A1 (en) * | 2020-04-02 | 2021-10-06 | Tofwerk AG | Microwave driven plasma ion source |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP1991109254U patent/JP2505204Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0550649U (ja) | 1993-07-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960326 |