JP2504091Y2 - ストロ―ク吸収式中間シャフト - Google Patents

ストロ―ク吸収式中間シャフト

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JP2504091Y2
JP2504091Y2 JP11382589U JP11382589U JP2504091Y2 JP 2504091 Y2 JP2504091 Y2 JP 2504091Y2 JP 11382589 U JP11382589 U JP 11382589U JP 11382589 U JP11382589 U JP 11382589U JP 2504091 Y2 JP2504091 Y2 JP 2504091Y2
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省悟 可知
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Fuji Kiko Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は自動車における操向コラムのストローク吸
収式中間シャフトに関するものである。
[従来の技術] 一般に、自動車の操向コラムは、車室内から車室外の
操向輪を操向するため、第9図に示したように、ステア
リングホイール31を上端部に軸着したステアリングシャ
フト21の下端部に、自在継手22で連結される中間シャフ
ト23を介してステアリングギヤボックス24と連結され
る。ところで、自動車の前面衝突時には、ステアリング
ギヤボックス24が後退して中間シャフト23を押し上げ、
ステアリングシャフト21を押し上げて、ステアリングホ
イール31を乗員に衝突させる危険があるから、中間シャ
フト23は収縮可能な構造とし、ステアリングギヤボック
ス24の変位をステアリングシャフト21の軸方向へ伝えな
いように、所謂ストローク吸収式とすることがある。
かくして、中間シャフト23は、第10図に示したよう
に、自在継手22を構成するヨーク部25を連結したチュー
ブ26に小判形の異形断面部27を形成し、第11図に示した
ように、小判形の異形断面部27に嵌合する小判形の異形
断面部28を一体形成したシャフト29が軸方向で収縮可能
に嵌合する構造が採られ、ステアリングシャフト21が軸
中心で回転する回転力を、チューブ26からシャフト29に
伝達できるようになっている。また、操向輪からステア
リングギヤボックス24を介して伝達される走行振動その
他の振動や音を遮断するため、前記チューブ26とシャフ
ト29との間にゴム等の防振材30を介在させて緩衝するこ
とが行なわれる(実開昭61-12876号、実開昭61-12877号
公報参照)。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のストローク吸収式の中間シ
ャフトによれば、防振材30の肉厚が少ないため、捩りば
ね定数が低く、高速直進時に不感帯が出て、高速微舵応
答性が良好でない。さらに、防振材30を直接チューブ26
に圧入しているから、防振材30の劣化や摩耗により、圧
入部の緊迫力が低くなり、軸方向および回転方向にガタ
が生じる惧れがある。
そこで、この考案は上記ストローク吸収式中間シャフ
トの改良を目的としてなされた。
[課題を解決するための手段] この考案は上記課題の解決を図るため、シャフトに一
体でシャフト径よりも径大で小判形の異形断面部を形成
するとともに、シャフトと異形断面部の間に段部を形成
し、該異形断面部に所要幅の凹溝を形成するとともに、
前記段部と係合する段部及び前記凹溝と対面する透孔を
備えた断面相似形の内筒体を嵌合し、該透孔及び前記凹
溝内に樹脂を注入してモールドし、該内筒体の外周面と
断面相似形の内周面を有するチューブに所定肉厚の弾性
体を介して前記内筒体を挿着するとともに、該チューブ
に対して内筒体の軸方向移動を阻止するストッパーを設
け、かつ、該チューブの他端部に前記異形断面部が貫通
可能なヨーク部を連結してなるストローク吸収式中間シ
ャフトを構成した。
[作用] 上記構成に係るこの考案によれば、前面衝突時に、ス
テアリングギヤボックスが後退してシャフトが押し上げ
られると、内筒体はヨーク部で移動規制される一方、シ
ャフトの異形断面部は内筒体内をヨーク部に向け軸方向
へ移動し、シャフトの凹溝と内筒体の穴とを一体的に充
填して構成される樹脂ピンが剪断し、その後ヨーク部内
に進入し、若しくは、シャフトが内筒体内に収縮するか
ら、ストローク吸収の作用をし、シャフトの動きをチュ
ーブに直接伝えない。
[実施例] 次にこの考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図はこの考案の第1実施例を示す半断面正面図、
第2図は左側面図、第3図は第1図III-III線断面図で
ある。図示のように、チューブ1は、自在継手を形成す
るヨーク部2に、小判形等異形断面の外筒体3を嵌合し
て溶接等で一体に連結してなる。シャフト4は、軸部5
と異形断面部6を一体成形してなり、後述する異形断面
部としての内筒体9の長径dと軸部5の直径d1との比は
約1.5以上とし、また異形断面部6の肩部に段部7が形
成され、その段部7に係合する段部8を備えた内筒体9
が異形断面部6に嵌合している。内筒体9の外周面に
は、その長径Dと短径Hとの比が約1.3ないし1.5となる
ように設定された弾性体10が加硫接着され、かつ、その
弾性体10の外周面にはハウジング11が固着され、このハ
ウジング11は外筒体3に圧入嵌合している。ハウジング
11は二等分され、その両者間には隙間12,12が形成され
ており、したがって、弾性体10であるゴムを加硫接着す
ると、ゴムのひけ部13,13が形成される。なお、ハウジ
ング11は二等分することなく、異形断面部6と相似形の
筒状としてもよい。内筒体9の段部8にはリング14が圧
入嵌合して固定されている。外筒体3の端部は直径方向
で相対向して適宜幅を切り、内側へ曲げ込んでストッパ
ー15を形成し、リング14の抜け止めとする。ストッパー
15は曲げて形成してもよい。なお、内筒体9と異形断面
部6との間に、樹脂リング16をモールドする。すなわ
ち、異形断面部6の平坦面部6aと対面する内筒体9の平
坦面部9aに透孔17,17を穿設するとともに、異形断面部
6の外周面に所定深さの周溝18を形成し、かつ、内筒体
9内に異形断面部6を所定通り挿入して透孔17と周溝18
を対面させ、その透孔17から樹脂を注入し、樹脂ピン1
9,19として硬化させるのである。したがって、シャフト
4と内筒体9間のがたつきはなく、また軸方向の移動は
樹脂ピン19が剪断するまでは阻止される。
上記第1実施例の作用を説明すると、通常の操向時
に、ステアリングシャフトから伝達される回転トルク
は、ヨーク部2を経て外筒体3からハウジング11に伝達
され、ハウジング11から弾性体10を経て内筒体9に伝達
され、内筒体9を介し異形断面部6からシャフト4に伝
達される。そして、回転トルクが大きい場合、若しくは
弾性体10の劣化若しくは剥離が生じた場合、リング14が
外筒体3の内周面に当接してメタルコンタクトで伝達す
る。また、前面衝突によりシャフト4に圧入方向の荷重
が掛かると、内筒体9がヨーク部2に当接して止まり、
内筒体9の透孔17,17に係合している樹脂ピン19,19が剪
断し、異形断面部6の端部はヨーク部2内に進入する。
さらに、シャフト4が軸方向(第1図矢印方向)へ移動
するのは、リング14と外筒体3のストッパー15で抜け止
めされる。なお、ハウジング11を二等分構成としたこと
により、チューブ1にシャフト4を圧入する際、弾性体
10の座屈現象が生じない。さらに、弾性体の劣化若しく
は剥離が生じた場合でも、シャフト若しくは内筒体は、
ストッパーに当接するリングで移動規制されてチューブ
から容易に抜け落ちることがなく、トルク伝達が可能で
あり、同様の場合に、内筒体がヨーク部内に突っ込むこ
とがなく、トルク伝達が可能であり、さらに、リングが
外筒体に当接してシャフトの回転を確保できる。
第4図から第6図は、この考案の第2実施例を示すも
ので、この例が前記第1実施例と異なる主たる構成は、
内筒体9を長尺に形成して異形断面部6が係合する部位
をリング14よりも外方側とし、弾性体10と樹脂リング16
とが重ならないように配置構成したものである。その他
の構成は前記第2実施例と同じであるから、同一部分に
は同一符号を用いて重複する説明を省略する。
上記第2実施例の作用については、前記第1実施例と
実質的に同じである。しかしながら、この例では、前記
第1実施例に比べ、樹脂リング16と弾性体10が重なるこ
となく、ずれているので、樹脂リング16は弾性体10をモ
ールドする際の熱影響をうけることが少なくなる。した
がって、加工時間を短縮でき、品質管理が容易で良好で
あり、またコストの低減をはかることができる、等の副
次的効果がある。
なお、上記周溝18に代え、第7図及び第8図に示した
ように、異形断面部6の左右両側に形成した平坦面部6
a,6aに同じ凹部20をそれぞれ形成し、それらの凹部20,2
0に樹脂を透孔17,17からそれぞれ注入し硬化させてもよ
い。
[考案の効果] 以上説明したこの考案によれば、通常の走行状態にお
いて、弾性体がステアリングギヤボックスから伝達され
る走行振動その他の振動を遮断するとともに、シャフト
が樹脂のモールドにより連結されて容易に移動すること
がなく、所謂ガタもきわめて少なくなる。そして、車両
の前面衝突時には、趣旨のモールドが剪断してシャフト
がチューブ内に収縮し、ステアリングシャフトへ変位を
伝えない。また、チューブに対して内筒体の軸方向移動
を規制しているため、弾性体に劣化若しくは剥離が生じ
ても内筒体がチューブから容易に抜けることがなく、さ
らに、樹脂のモールドが剪断した場合でも、シャフトの
段部と内筒体の段部が係合しているため、シャフトが内
筒体から抜け落ちることがなく、トルク伝達が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図はこの考案の第1実施例を示す半断面
正面図、左側面図、III-III線断面図、第4図から第6
図はこの考案の第2実施例を示す半断面正面図、左側面
図およびIV-IV線線断面図、第7図及び第8図は第3の
実施例を示す要部断面平面図、第9図は操向コラムの斜
視図、第10図及び第11図は従来の中間シャフトの縦断正
面図および第10図A-A断面図である。 1……チューブ、2……ヨーク部、3……外筒体、4…
…シャフト、5……軸部、6……異形断面部、7,8……
段部、9……内筒体、10……弾性体、11……ハウジン
グ、14……リング、15……ストッパー、16……樹脂リン
グ、17……透孔、18……周溝、19……樹脂ピン、20……
凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトに一体でシャフト径よりも径大で
    小判形の異形断面部を形成するとともに、シャフトと異
    形断面部の間に段部を形成し、該異形断面部に所要幅の
    凹溝を形成するとともに、前記段部と係合する段部及び
    前記凹溝と対面する透孔を備えた断面相似形の内筒体を
    嵌合し、該透孔及び前記凹溝内に樹脂を注入してモール
    ドし、該内筒体の外周面と断面相似形の内周面を有する
    チューブに所定肉厚の弾性体を介して前記内筒体を挿着
    するとともに、該チューブに対して内筒体の軸方向移動
    を阻止するストッパーを設け、かつ、該チューブの他端
    部に前記異形断面部が貫通可能なヨーク部を連結してな
    ることを特徴とするストローク吸収式中間シャフト。
JP11382589U 1989-04-14 1989-09-28 ストロ―ク吸収式中間シャフト Expired - Lifetime JP2504091Y2 (ja)

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US07/507,574 US5259818A (en) 1989-04-14 1990-04-11 Stroke absorbing type intermediate shaft for vehicular steering column and method for assembling the same
DE90304010T DE69003151T2 (de) 1989-04-14 1990-04-12 Zwischenwelle zur Abfederung von Axialstössen für eine Fahrzeuglenkung und Verfahren für ihren Zusammenbau.
EP90304010A EP0392858B1 (en) 1989-04-14 1990-04-12 Stroke absorbing type intermediate shaft for vehicular steering column and method for assembling the same
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KR1019900005133A KR930005020B1 (ko) 1989-04-14 1990-04-13 차량 조향 칼럼용 충격 흡수형 중간축 및 그 조립 방법

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