JP2504030Y2 - 発熱材 - Google Patents

発熱材

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JP2504030Y2
JP2504030Y2 JP1991011553U JP1155391U JP2504030Y2 JP 2504030 Y2 JP2504030 Y2 JP 2504030Y2 JP 1991011553 U JP1991011553 U JP 1991011553U JP 1155391 U JP1155391 U JP 1155391U JP 2504030 Y2 JP2504030 Y2 JP 2504030Y2
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JP
Japan
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heat
coating
generating
glass layer
ceramics
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JP1991011553U
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JPH04101422U (ja
Inventor
準三郎 佐々木
豊 村田
温 盆子原
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株式会社ヨーケン
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Publication date
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  • Resistance Heating (AREA)
  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は通電により発熱する発熱
被膜を被着した屋根材又は内外装材としての発熱効率を
向上させる発熱材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積雪地帯において、融雪のために
温水や温風を供給して融雪機能を具有させた屋根材とし
ての融雪瓦や内外裝材としての床、壁等に埋設するパイ
プに温水を供給する暖房装置等が見受けられるも、かか
る手段にあっては温水を供給する設備の施工が複雑で工
事費が増大する他、使用期と不使用期を繰り返し経過す
ることにより、パイプ等が破損して、その後使用出来な
くなったり、温水漏れが発生する問題点を有しているた
め、近年になって通電により発熱される発熱シート体を
屋根瓦と屋根地、タイルおよび壁材等と下地との間に介
在させて間接的に屋根瓦、タイルおよび壁材を介して融
雪や暖房させているも、然しながらかかる手段にあって
も、特に屋根瓦と屋根地との間は環境が厳しく発熱シー
ト体の漏電、劣化が著しく寿命が短く、而も間接的に発
熱シート体の熱を伝えていることにより、その熱効率が
非常に悪く大電力を消費する結果となってランニングコ
ストが高い欠点を有していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は自然環境の変
化による影響を低減して劣化防止を図ってメンテナンス
フリーを実現すると共に、発熱材の裏面より外部へ放出
される熱量を防止して融雪および断熱時の熱変換効率を
向上させてランニングコストを低減する発熱材を提供せ
んとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来技術に
基づくコスト等の課題に鑑み、発熱材の裏面に被着する
発熱被膜の全面に絶縁被膜を介して断熱部材を貼着し、
発熱被膜の劣化を防止すると共に、熱変換効率を向上さ
せることを要旨とする発熱材を提供して上記欠点を解消
せんとしたものである。
【0005】そして、発熱材としては陶磁器製からなる
屋根材又は内外装材の裏面に釉薬にてガラス層を形成
し、該ガラス層の表面を微細な凹凸を有するスリガラス
状と成し、かかるガラス層の表面に金属・セラミックス
の複合材料からなる発熱被膜を被着させ、該発熱被膜の
上面の全面にわたって絶縁被膜をコーテイングし、該絶
縁被膜の上面に断熱部材を貼着している。
【0006】
【作用】本考案にあっては、発熱被膜の膜厚を均一と成
して発熱分布を均一化し、又発熱被膜を絶縁被膜と断熱
部材でもって二重に保護して発熱被膜の自然環境の変化
による影響を低減させると共に、断熱部材によって発熱
材の裏面より外部へ放出される熱量を防止するのであ
る。
【0007】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は屋根材又は内外装材の一種である熱伝導性
を有した陶磁器製からなる桟瓦、軒瓦、袖瓦等の屋根瓦
である発熱材であり、該発熱材1の裏面には金属・セラ
ミックスの複合材料からなる発熱被膜2を被着させ、該
発熱被膜2の上面には全面にわたってエポキシ樹脂等の
絶縁・耐候性を具有する粉体塗料により絶縁被膜3をコ
ーテイングしている。
【0008】又、絶縁被膜3の上面には独立気泡を有
し、吸湿・吸水性のない、例えばポリプロピレン等の断
熱部材4を貼着し、又絶縁被膜3の電力供給位置(一般
的なる抵抗体の両端子に相当する)にリード線5、5aの
一端を接続すると共に、他端にOリング等のシール部材
(図示せず)によって水密性を有するコネクタ6(オス
型又はメス型)を接続している。
【0009】尚、断熱部材4は屋根瓦である発熱材1の
場合、重ね合わせて葺設するため、該発熱材1の裏面全
面に設けなくてもよく、要するに絶縁被膜3の全面をカ
バーする様に貼着すればよい。
【0010】又、金属・セラミックスの複合材料として
は、SER(セリサイト)+Cu系のものと、SER+
Ni系のものを使用したが、その他Cu+Ni+SE
R、Ni+TiO2 、Cu+TiO2 、SiC+Ni、
SiC+CO、Ni+Cr、Ni+Al系等の材料が使
用出来、又発熱被膜2の材料についても通常の抵抗体に
使用するものであればよい。
【0011】又、発熱被膜2の形成方法としては、プラ
ズマ溶射によるものや、金属・セラミック複合材料を微
粉化し、接着材と共に混合して混合液体と成したものを
スプレー、刷毛塗り、どぶづけ等にて所定発熱面積を有
する様に被着して形成してもよい。
【0012】又、特に屋根瓦、タイル等の発熱材1にプ
ラズマ溶射にて被着させる場合は、発熱被膜2の膜厚を
均一にして、且つ薄膜状に形成する方法としては、発熱
材1の裏面に釉薬を塗布し施釉してガラス層7を形成
し、しかる後サンドブラスト或いはショットブラスト等
によってガラス層7の表面を所定表面粗度を有する様に
微細なる凹凸を付してスリガラス状と成し、そして粉末
状の金属・セラミックスの複合材料をプラズマ溶射す
る。
【0013】又、絶縁被膜3のコーテイング方法として
は、裏面に発熱被膜2を被着させた発熱材1を適宜熱源
(熱風、電気ヒータ、マイクロ波等)にてエポキシ樹脂
等の粉体塗料が溶融し硬化反応を生じる所定温度まで加
熱し、しかる後粉体塗料を適宜供給装置(図示せず)に
よって発熱被膜2の全面にわたって塗布して発熱材1の
予め加熱された温度により粉体塗料を融着硬化させて絶
縁被膜3としてコーテイングする。
【0014】従って、発熱材1の内部に含まれている水
分等が加熱されて排出されるため、絶縁被膜3の被膜形
成時の発泡現象がなくなり、均一なる安定した絶縁被膜
3を形成することが出来る。
【0015】又、粉体塗料を使用することにより、液体
塗料で必要とされるマスキング装置、洗浄工程をなくす
ことが出来るため、メンテナンスを良好にする。
【0016】又、粉体塗料としては、エポキシ樹脂が好
ましいが、かかるエポキシ樹脂に何ら限定されなく、要
するに加熱によって融着し、硬化反応が生じるものであ
ればよく、例えばアクリル樹脂、ケイ素樹脂、ウレタン
樹脂からなるものであってもよい。
【0017】又、通常内外装材として使用されるタイル
等(図示せず)の床材又は壁材に発熱被膜2を付着して
発熱材1と成しても良い。
【0018】次に本考案に係る屋根瓦である発熱材の施
工方法について説明すると、屋根面である下地8に地割
に応じた桟木9を敷設した後、該桟木9に沿って桁行方
向(又は流れ方向)に、チューブ体10内に電力供給のた
めの主幹線11を内装し、チューブ体10の長手方向に所定
間隔ごとに主幹線11より分岐する分岐線12を設け、該分
岐線12の先端にOリング等のシール部材(図示せず)に
よって水密性を有するコネクタ13(オス型又はメス型)
を有するワイヤーハーネス体14を固設し、該ワイヤーハ
ーネス体14の分岐線12のコネクタ13と発熱材1のコネク
タ6とを接続して順次発熱材1を葺設するのである。
【0019】尚、屋根面の下地8と発熱材1との間に浸
入する雨水によって多湿状態となるが、コネクタ6、13
は水密性を有しているため、接続部位の腐食、漏電等が
発生しなく長期間の使用を可能にする。
【0020】尚、施工方法として、屋根瓦である発熱材
1について説明したが、通常内外装材として使用される
床材又は壁材としての発熱体1を同様に施工すればよ
い。
【0021】尚、ワイヤーハーネス体14内には発熱材1
の温度を検出するためのセンサー(図示せず)を接続す
る配線手段を内装することにより、所望する温度に制御
することが可能にする。
【0022】次に本考案に係る発熱材の作用について説
明すると、上記の様に葺設することにより、発熱被膜2
を絶縁被膜3と断熱部材4でもって二重に保護して発熱
被膜2の自然環境の変化による影響を低減させると共
に、断熱部材4によって発熱材1の裏面より外部へ放出
される熱量を防止し、又発熱被膜2はスリガラス状のガ
ラス層7の表面に形成していることにより、均一な薄膜
状に形成され、これによって導電率も全体にわたって均
一化される。
【0023】
【考案の効果】要するに本考案は、陶磁器製からなる
根材又は内外装材の裏面に釉薬にてガラス層7を形成
し、該ガラス層7の表面を微細な凹凸を有するスリガラ
ス状と成し、かかるガラス層7の表面に金属・セラミッ
クスの複合材料からなる発熱被膜2を被着させ、該発熱
被膜2の上面の全面にわたって絶縁被膜3をコーテイン
グし、該絶縁被膜3の上面に断熱部材4を貼着したの
で、発熱被膜2はスリガラス状のガラス層7の表面に形
成していることにより、均一な薄膜状に形成され、これ
によって導電率も全体にわたって均一化されるため、発
熱被膜2の全体がムラなく均一に発熱し、特に屋根材で
の使用における融雪時の融雪状態を均一にできると共
に、微細な凹凸によって発熱被膜2とガラス層7との結
合力も増加し、剥離現象が低減されて耐久性が向上し、
発熱被膜2を絶縁被膜3と断熱部材4でもって二重に
保護していることにより、発熱被膜2の自然環境の変化
による影響を低減して劣化防止を図ることが出来るた
め、メンテナンスフリーを実現することが可能となると
共に、断熱部材4によって発熱材1の裏面より外部へ放
出される熱量を防止して発熱被膜2の発熱量の約90%
以上を熱量として有効的使用が出来るため、融雪および
断熱時の熱変換効率が極めて高くランニングコストを著
しく低減することが出来る等その実用的効果甚だ大なる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る発熱材とワイヤーハーネス体との
接続状態前の概略斜視図である。
【図2】発熱材の概略断面図である。
【図3】発熱材の他の実施例の概略断面図である。
【図4】発熱材を屋根面に葺設した状態の概略平面図で
ある。
【符号の説明】
2 発熱被膜 3 絶縁被膜 4 断熱部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04H 9/16 E04H 9/16 H H05B 3/14 0380−3K H05B 3/14 B

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器製からなる屋根材又は内外装材の
    裏面に釉薬にてガラス層を形成し、該ガラス層の表面を
    微細な凹凸を有するスリガラス状と成し、かかるガラス
    層の表面に金属・セラミックスの複合材料からなる発熱
    被膜を被着させ、該発熱被膜の上面の全面にわたって絶
    縁被膜をコーテイングし、該絶縁被膜の上面に断熱部材
    を貼着したことを特徴とする発熱材。
JP1991011553U 1991-02-07 1991-02-07 発熱材 Expired - Lifetime JP2504030Y2 (ja)

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JP1991011553U JP2504030Y2 (ja) 1991-02-07 1991-02-07 発熱材

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JPH04101422U JPH04101422U (ja) 1992-09-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0723641B2 (ja) * 1987-11-13 1995-03-15 島根県 融雪瓦
JPH0192422U (ja) * 1987-12-10 1989-06-16

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