JP2503915B2 - サブバンド符号化方式 - Google Patents

サブバンド符号化方式

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JP2503915B2
JP2503915B2 JP24330393A JP24330393A JP2503915B2 JP 2503915 B2 JP2503915 B2 JP 2503915B2 JP 24330393 A JP24330393 A JP 24330393A JP 24330393 A JP24330393 A JP 24330393A JP 2503915 B2 JP2503915 B2 JP 2503915B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
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    • H04N19/60Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding
    • H04N19/63Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding using sub-band based transform, e.g. wavelets

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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固定小数点演算による画
像、音声信号などのサブバンド符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号を帯域分割符号化するた
めの一手法として、入力信号を2つの帯域に分割するサ
ブバンドフィルタバンクを基本構成とし、そのフィルタ
バンクを複数個縦列に接続することによって帯域分割を
行なう方式が知られている。
【0003】このサブバンドフィルタバンクの基本構成
は、一般に図2に示すようになる。
【0004】1は入力ディジタル信号x(n)の低域成
分を出力とするディジタルフィルタ回路であり、2は入
力ディジタル信号x(n)の高域成分を出力とするディ
ジタルフィルタ回路であり、3はフィルタ回路の出力を
2:1のサンプリング比でダウンサンプリングするサン
プリング回路である。このダウンサンプリングされた信
号が量子化、符号化される。もとの信号を再構成するに
は、まず4において1:2のサンプリング比で0値補間
を行なう。5は補間回路の出力の低域成分を出力とする
ディジタルフィルタ回路、6は補間回路の出力の高域成
分を出力とするディジタルフィルタ回路であり、これを
加算器7で加え合わせることで信号を再現する。
【0005】図3は、前記サブバンドフィルタバンクを
用いて2バンド以上の周波数分割を試みる一例を示した
ものである。ここではローパスフィルタの出力に対して
のみサブバンドフィルタバンクを多段接続して帯域分割
を実現しており、計4個の帯域分割を行なっている。
【0006】また図4は、前記サブバンドフィルタバン
クを用いて、2次元の入力信号に対して2バンド以上の
周波数分割を試みる一例を示したものである。ここでは
水平方向の周波数分割を行なうフィルタ回路8と垂直方
向の周波数分割を行なうフィルタ回路9の組を3段に接
続し、計10個の帯域分割を行なっている。図5はその
帯域分割の様子を表している。
【0007】図2において、フィルタ回路1、2、5、
6のインパルス応答の間に完全再構成条件と呼ばれる関
係式が成立する場合には、出力信号
【0008】
【数1】
【0009】を入力信号X(n)に完全に一致させるこ
とができる。このような帯域分割を実現するためのフィ
ルタバンクの構成法としては、M.Smith and
T.P.Barnwell IIIによる“Exac
t reconstruction techniqu
es for tree−structured su
bband coders’’(IEEE Tran
s.on Acoust., Speech, Sig
nal Processing,pp.434−44
1,June.1986.)や、I.Daubechi
esによる“Orthogonal bases of
compactly supported wave
lets’’(Comm.Pure Appl. Ma
th.,pp.909−996,Nov.1988.)
などが報告されている。
【0010】しかし、上記のフィルタバンクを固定小数
点演算で実現する場合、フィルタバンク単体としてはオ
ーバーフローは発生しなくとも、縦列接続することによ
ってオーバーフローが発生する可能性がある。
【0011】また、前記フィルタバンクの出力に対して
量子化を施す場合、与えられた伝送レートの下で再生誤
差分散を最小にするために各周波数帯域の量子化器に課
される条件式は、J.Katto and Y.Yas
udaによる“ Performance evalu
ation of subband codingan
d optimization of its fil
ter coefficients’’(Proc.o
f Visual Commun.andImage
Processing ’91,pp.95−106,
Nov.1991)に与えられている。
【0012】ただし、この文献は再生誤差分散と各周波
数帯域の量子化誤差分散との間に成立すべき関係式を示
してはいるが、固定小数点演算としての具体的な各周波
数帯域の量子化器の設計方法については言及していな
い。また、この条件式に基づいて量子化器の設計を行な
うと、一般的に周波数帯域毎に異なる量子化器を準備し
なければならない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の目
的は、演算途中でオーバーフローを起こさないフィルタ
バンクの縦列接続に基づく帯域分割回路を実現するとと
もに、与えられた伝送レートの下で再生誤差分散を最小
にする量子化器の近似的な設計手法、ならびに構成の簡
便な量子化器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、入力ディジタル信号を2つの帯域に
分割するサブバンドフィルタバンクを基本構成とし、そ
のフィルタバンクを複数個縦列に接続することによって
帯域分割を行ない、各周波数帯域の信号を量子化するサ
ブバンド符号化装置において、フィルタバンクの縦列接
続構成を並列構成に展開した場合の各周波数帯域を1段
のフィルタ処理で得るためのインパルス応答の絶対値加
算和を計算する手段と、その値が予め定められた許容値
よりも大きければ、予め定められた基準値を更新してこ
の基準値で前記フィルタバンクのフィルタ係数を修正
し、前記許容値よりも小さければ前記フィルタバンクの
フィルタ係数を確定する手段とことを第1の特徴として
いる。
【0015】また、本発明は、前記量子化を行なうに際
し、各周波数帯域の量子化ステップサイズを前記基準値
の値から定まる比例式に従って決定することを第2の特
徴としている。
【0016】更に、本発明は、前記基準値の更新を行な
うに際し、入力ディジタル信号が1次元の場合は基準値
を4倍し、入力ディジタル信号が2次元の場合は基準値
を2倍することによって基準値を更新することを第3の
特徴としている。
【0017】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【0018】図2において、入力信号x(n)がフィル
タ回路1、またはフィルタ回路2を通過した後では、そ
のダイナミックレンジは
【0019】
【数2】
【0020】倍に拡大される(p=0,1)。さらに、
図3のようにフィルタバンクの縦列接続を行なうと、縦
列接続数をMとして、M段接続に等価なフィルタのイン
パルス応答をh’M (n)とした場合に、ダイナミック
レンジは
【数3】
【0021】
【0022】倍になる。このh’M (n)は、再帰的に
【0023】
【数4】
【0024】によって与えられる。
【0025】図1は、サブバンドフィルタバンクを有限
ビット長の固定小数点演算で実現するためのフィルタ係
数の変更プロセスを示したものである。まず10におい
て、基本となる2バンド分割のサブバンドフィルタバン
ク、ならびに縦列接続段数Mを決定する。次に11にお
いて、フィルタバンクのインパルス応答が
【0026】
【数5】
【0027】を満たすように正規化処理を施す。このと
き、βの初期値は例えば1としておく。次に12におい
て、(3)式に従い、フィルタバンクの縦列接続を並列
構成に展開し、各周波数帯域を一段のフィルタ回路で実
現するためのインパルス応答hM’(n)を求め、その
絶対値和
【0028】
【数6】
【0029】を計算する。
【0030】次に13において、すべての周波数帯域に
対して上式の値がダイナミックレンジを規定するために
予め与えられている規定値DR以下であるならば、それ
によって処理を終了し、16においてフィルタバンクの
インパルス応答を確定する。一方、前記絶対値差分和が
DR以上の帯域が存在した場合には、14においてβの
値を更新し、15において(4)式に従ってインパルス
応答を更新し、再び12に戻り上記の条件を満足するま
で一連の操作を繰り返す。このようにして与えられたイ
ンパルス応答を用いる限り、演算途中におけるオーバー
フローは完全に回避できる。
【0031】次に、量子化の最適化について述べる。フ
ィルタ係数が直交する場合、合成側のフィルタバンクの
インパルス応答は
【0032】
【数7】
【0033】を満足する。
【0034】このフィルタバンクを縦列接続した帯域分
割システムに対して量子化操作を加え、これをサブバン
ド符号化として用いる場合、図3における最適量子化
は、J.Katto and Y.Yasudaによる
“Performance evaluation o
f subband coding and opti
mization of its filter co
efficients’’(Proc.of Visu
al Commun.and Image Proce
ssing ’91,pp.95−106,Nov.1
991)に従えば、
【0035】
【数8】
【0036】を満足するものとして規定される。このと
き、
【0037】
【数9】
【0038】は帯域band(=Low,Middl
e,High)の量子化誤差分散、
【0039】
【数10】
【0040】は復号信号の再生誤差分散である。よっ
て、各周波数帯域に対する量子化ステップ幅を
【0041】
【数11】
【0042】とすることによって、近似的に最適量子化
が実現できる。そこで図1において、13で更新処理が
終了した時、最終的なフィルタバンクのインパルス応答
を与えるβの値を用いて、(8)式に従って各周波数帯
域の量子化ステップ幅を決定する。
【0043】β≠1の場合には、一般的に周波数帯域毎
に異なる量子化器を準備しなければならない。ただし、
規定値βを4の倍数にすればこれは各帯域毎に量子化前
のシフト演算に帰着する。よって、準備すべき量子化器
は一つでよいことになる。
【0044】これは、図1の11においてβの初期値を
1として更新プロセスを開始し、14においてβの値を
4倍することに対応する。
【0045】2次元の場合には、インパルス応答が h’M (m,n) = h’M (m)・h’M (n) (9) と分解できる。よって、図4に示す水平方向M段、垂直
方向M段の縦列接続において、ダイナミックレンジは
【0046】
【数12】
【0047】倍になる。そこで、図1の12において、
(5)式に示した絶対値加算和の部分を(10)式に置
き換えることによって、1次元の場合と同様のインパル
ス応答の更新が行なえる。
【0048】次に、フィルタバンクを縦列接続した2次
元の帯域分割システムに対して量子化操作を加え、これ
をサブバンド符号化として用いる場合、図4の場合を例
にとれば、最適量子化は
【0049】
【数13】
【0050】を満足するものとして規定される。よっ
て、各周波数帯域に対する量子化ステップ幅を
【0051】
【数14】
【0052】とすることによって、近似的に最適量子化
が実現できる。そこで図1において、13で更新処理が
終了した時、最終的なフィルタバンクのインパルス応答
を与えるβの値を用いて、(12)式に従って各周波数
帯域の量子化ステップ幅を決定する。
【0053】ここでβ≠1の場合には、一般的に周波数
帯域毎に異なる量子化器を準備しなければならないこと
になる。ただし、規定値βを2の倍数にすればこれは各
帯域毎に量子化前のシフト演算に帰着する。よって、準
備すべき量子化器は一つでよいことになる。これは、図
1の11においてβの初期値を1として更新プロセスを
開始し、14においてβの値を2倍することに対応す
る。
【0054】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。表
1、表2は、本発明の第1の実施例として、図4におい
てβ=1の場合、ならびにβ=2の場合について各帯域
毎のダイナミックレンジの拡大を求めたものである。こ
こでLはフィルタ長であり、フィルタ係数としてはH.
Caglar,Y.Liu and A.N.Akan
su“ StatisticallyOptimize
d PR−QMF Design’’(SPIE VS
IP’91, pp.86−94, Nov.199
1.)に与えられているものを用いている。
【0055】
【表1】
【0056】表1から、β=1の場合には、最低周波数
領域においてダイナミックレンジが11倍(L=4)か
ら18倍(L=8)程度に広がることがわかる。よっ
て、これを固定小数点演算によって実現する場合、ダイ
ナミックレンジの広がりは4〜5ビットになる。これに
対して、β=2の場合には、表2からわかるように、ダ
イナミックレンジは高々2倍程度拡大しているに過ぎな
い。よって、これを固定小数点演算として実現する場
合、ダイナミックレンジの広がりは1〜2ビットであ
る。
【0057】
【表2】
【0058】次に図6、図7は、本発明の第2の実施例
として、動画像符号化装置を示したものである。フィル
タ長を4とし、また入力画像が8ビットで表されている
として、β=1の場合のビット表現は図6、β=2の場
合のビット表現は図7のようになる。
【0059】ここで薄い網掛け部は有効なビット長、濃
い網掛け部は量子化誤差を示している。これから、β=
1の場合に対して、β=2とすることによって3ビット
少なく固定小数点演算を実現できていることがわかる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるサブ
バンド符号化装置によって、固定小数点演算によるサブ
バンドフィルタバンクを限られたビット長の範囲でオー
バーフローを発生することなく実現でき、また近似的に
最適な量子化を帯域毎のシフト演算と一つの量子化器に
よって実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルタ係数の決定方法
【図2】2バンド分割フィルタバンク
【図3】フィルタバンクの縦列接続(1次元)
【図4】フィルタバンクの縦列接続(2次元)
【図5】帯域分割パターン(2次元)
【図6】動画像符号化の実現(β=1)
【図7】動画像符号化の実現(β=2)
【符号の説明】
1 ローパスフィルタ回路 2 ハイパスフィルタ回路 3 サブサンプリング回路 4 0値補間回路 5 ローパスフィルタ回路 6 ハイパスフィルタ回路 7 加算回路 8 水平方向フィルタ回路 9 垂直方向フィルタ回路 10 基本構成の決定 11 β初期化、インパルス応答正規化 12 並列表現のインパルス応答の絶対値和算出 13 絶対値和に基づく条件分岐 14 βの値更新 15 βの値に応じたインパルス応答の更新 16 インパルス応答、量子化ステップサイズの決定
フロントページの続き (56)参考文献 J.Katto,Y.Yasuda “Performance evalu ation of subband c oding and optimiza tion of its filter coefficients”,Pro c.of Visual Commu n.and Image Proces sing ’91,pp.95−106,No v.1991 M.Smith,T.P.Barnw ell“Exact reconstr uction techniques for tree−structure d subband coders”, IEEE Transion Acou st.,Speech,Signal Processing,pp.434− 441,June.1986

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディジタル信号を2つの帯域に分割
    するサブバンドフィルタバンクを基本構成とし、そのフ
    ィルタバンクを複数個縦列に接続することによって帯域
    分割を行ない、各周波数帯域の信号を量子化するサブバ
    ンド符号化装置において、 フィルタバンクの縦列接続構成を並列構成に展開した場
    合の各周波数帯域を1段のフィルタ処理で得るためのイ
    ンパルス応答の絶対値加算和を計算する手段と、その値
    が予め定められた許容値よりも大きければ、予め定めら
    れた基準値を更新してこの基準値で前記フィルタバンク
    のフィルタ係数を修正し、前記許容値よりも小さければ
    前記フィルタバンクのフィルタ係数を確定する手段とを
    備えることを特徴とするサブバンド符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記量子化を行なうに際し、各周波数帯
    域の量子化ステップサイズを前記基準値から定まる比例
    式に従って決定することを特徴とする請求項1記載のサ
    ブバンド符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記基準値の更新を行なうに際し、入力
    ディジタル信号が1次元の場合には基準値を4倍し、入
    力ディジタル信号が2次元の場合には基準値を2倍する
    ことによって基準値を更新することを特徴とする請求項
    1又は2記載のサブバンド符号化装置。
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Title
J.Katto,Y.Yasuda"Performanceevaluationofsubbandcodingandoptimizationofitsfiltercoefficients",Proc.ofVisualCommun.andImageProcessing’91,pp.95−106,Nov.1991
M.Smith,T.P.Barnwell"Exactreconstructiontechniquesfortree−structuredsubbandcoders",IEEETransionAcoust.,Speech,SignalProcessing,pp.434−441,June.1986

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US7591999B2 (en) 2003-03-04 2009-09-22 Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation Powdery preparation for nasal administration

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