JP2503822B2 - 走行ウェブ制御装置 - Google Patents

走行ウェブ制御装置

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JP2503822B2
JP2503822B2 JP33247291A JP33247291A JP2503822B2 JP 2503822 B2 JP2503822 B2 JP 2503822B2 JP 33247291 A JP33247291 A JP 33247291A JP 33247291 A JP33247291 A JP 33247291A JP 2503822 B2 JP2503822 B2 JP 2503822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走行するウェブの端部形
状を計測し、計測位置と離れた所定位置におけるウェブ
の端部位置を制御する走行ウェブ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄板鋼板,紙,合成樹脂膜などは帯状体
(ウェブ)として連続的に走行しながら、製造され、加
工される場合が多い。図2はこのようなウェブ走行装置
を表わす。2組のピンチロールの間にウェブの走行方向
のぶれを検出して正しい方向に修正する中間ガイドロー
ル装置が設けられている。検出器でウェブのエッジを検
出し、EPC(Edge Position Controller)調節機で目
標値と検出値との差を0とするよう操作シリンダを操作
する。これによりビボット点を中心として中間ガイドロ
ールが回動し、ウェブを正しい走行方向に保持する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで鋼板のように
比較的固いウェブは製造、加工工程において生じた歪な
どにより、走行中の端部(エッジ)は必ずしも走行方向
に真直な形状をしていない。図3はウェブが曲っている
状態を示したもので実線がウェブのエッジ形状を示し、
破線は曲りのない状態を示す。
【0004】また、走行中のウェブが通過する位置のエ
ッジを計測するにはその位置に検出器を設置すればよい
が、通常その位置には印刷加工機があり位置検出はでき
ず、その近傍にしか検出器を設置することができない。
ウェブのエッジが図3に示すように必ずしも真直でない
こと、およびエッジを計測したい位置の近傍に検出器を
設置することができず、離れた位置にしか設置できない
ため、必要な位置での正しいエッジの位置が得られない
場合が多く、このようなエッジ形状と測定位置と必要な
位置の関係がある時は正しい位置に加工や印刷等ができ
ない。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、走行中のウェブに対し、計測位置と離れた位置の
エッジ位置を出来るだけ正しく実現できる走行ウェブ制
御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述目的を達成するため
に、ウェブの走行方向に上流側より第1計測点と第2計
測点を一定距離ΔL離れて設け、ウェブの端部を一定走
行長pごとに同時に計測刷ることを繰り返して同時計測
した値の差Hを算出し、x=Σp,y=Σ(H・p/Δ
L)としてウェブの端部形状を計測する形状測定手段
と、ウェブの速度を検出する速度検出手段と、前記第2
計測点より下流に距離k1離れた第3計測点に配置さ
れ、ウェブの端部位置を計測する第3計測部と、前記第
3計測点より下流に距離k3離れた位置に配置されたロ
ールと、前記形状測定手段の計測した端部形状と、前記
速度検出手段の検出したウェブ速度と、前記距離k1お
よびk3、および前記第3計測部の検出値より前記第3
計測部より下流の距離k2の制御位置のウェブ端部位置
を算出する制御位置ウェブ端部演算手段と、前記第2計
測点と前記第3計測点の間に設けられ、前記制御位置ウ
ェブ端部演算手段が算出した制御位置のウェブ端部位置
と目標値との差を算出し、この差をなくすようウェブを
制御するウェブを制御するウェブガイド手段とを備えた
ものである。
【0007】また、前記第1計測点、前記第2計測点、
前記第3計測点において、ウェブの同じ側の一方の端部
のみを計測するようにする。
【0008】また、 前記第1計測点、前記第2計測
点、前記第3計測点において、ウェブの両側の端部を計
測するようにする。
【0009】また、ウェブの走行方向に上流側より第1
計測点と第2計測点を一定距離ΔL離れて設け、ウェブ
の端部を一定走行長pごとに同時に計測することを繰り
返して、同時計測した値の差Hを算出し、x=Σp,y
=Σ(H・p/ΔL)としてウェブの端部形状を計測す
る形状測定手段と、ウェブの速度を検出する速度検出手
段と、前記第2計測点より下流側に距離k1の位置に設
けられた第3計測点とこの第3計測点より下流に距離k
3の位置に設けられた第4計測点を有し、第3計測点と
第4計測点の計測値と、前記形状測定手段の検出した端
部形状と、検出したウェブの速度と、前記距離k1とk
3とから、前記第3計測点と前記第4計測点の間で前記
第3計測点より距離k2の制御位置におけるウェブの端
部位置を算出する制御位置ウェブ端部演算手段と、前記
第2計測点と前記第3計測点の間に設けられ、前記制御
位置ウェブ端部演算手段が算出した制御位置のウェブ端
部位置と目標値との差を算出し、この差をなくすようウ
ェブを制御するウェブガイド手段とを備えたものであ
る。
【0010】また、前記第1計測点、前記第2計測点、
前記第3計測点、前記第4計測点において、ウェブの同
じ側の一方の端部のみを計測するようにする。
【0011】また、前記第1計測点、前記第2計測点、
前記第3計測点、前記第4計測点において、ウェブの両
側の端部を計測するようにする。
【0012】
【作用】図4はウェブのエッジ形状計測方法を説明する
図である。A,Bは互にΔL離れた計測位置で、かつ、
A点とB点の間でウェブにひねりがないとする。実線で
示す形状のa1,b1を同時に計測する。次にA点にあ
ったウェブがB点に到達した破線で示す形状を同時に計
測してa2,b2を得る。以下同様にしてai,biを
得る。A点とB点の距離はΔLであるので、変化量Hi
=bi−aiとすると勾配はHi/ΔLで表わされる。
【0013】図5は計測点A,Bを通過してゆくエッジ
形状を表わしたものである。図6は横軸にΣΔL,縦軸
にΣHiをとりスタート点を0としてエッジ形状を再
現した図である。このように横軸にΔLをとり縦軸に変
化量Hiの累積をとることにより走行するエッジ形状を
表わすことができる。図5では計測およびデータ処理の
便宜から走行長ΔLごとにA,B両点で同時計測する例
を示したが、走行長はΔLごとに限らず、適切な一定長
pごとに同時計測するとよい。この場合にはX軸方向の
合計はx=Σp,y軸方向の合計はy=Σ(Hi・p/
ΔL)になる。以下説明の便宜上p=ΔLとして説明す
る。
【0014】図13は位置Aが第1計測部、位置Bが第2
計測部、位置Cが第3計測部、位置Dはロール位置、又
は第4計測部の場合を示し、B,C間の距離をk1、
C,E間の距離をk2、C,D間の距離をk3とする。
ここで位置Eはウェブ端部の位置制御をする制御位置を
示す。
【0015】Si=ΣHiとし、ウェブの速度をv、B
点からの距離xの点をX点とするとA,B間で計測した
ウェブ形状が、t=x/v時間後にX点に到達する。故
にウェブの速度と位置Bからの距離から、その距離にお
けるウェブの計測形状を得ることができる。図13のSi
はこの端部形状を表す。Sriはウェブのr側、Ssi
はウェブのs側の形状を表し、Siはこのr,sいずれ
かのウェブの形状を表すものとする。
【0016】ところで、走行ウェブは、走行方向と直角
方向(ウェブの幅方向)にぶれる。つまり蛇行現象を生
じる。図13において、位置Cとロールのある位置Dの距
離k3がある程度長い場合、位置Dにおいてはウェブ端
部の凸凹はあるが、凸凹をならした線(つまり仮想平均
線)は実用上ウェブの幅方向に変動しないとみなされる
場合がある。
【0017】図7は位置Dでウェブの仮想平均線の通る
位置が変わらない場合、位置Eにおいてウェブの端部が
常に所望位置を通るように制御するための関係を説明す
る図である。曲線pは制御前の端部形状を表し、曲線q
は位置Eにおいて所望位置を通るように制御した端部形
状を表す。Smは位置Eの端部形状、Snは位置Cの端
部形状である。SmだけE点において補正するためには
C点においてbだけ補正する必要があり、これに端部形
状Snの加算を考慮すると、C点のエッジの位置aは次
のようになる。
【0018】 b=Sm・k3/(k3−k2) …(1) a=Sn−b …(2) つまり位置Cでの計測値Wcが Wc=a=Sn−b …(3) となるようにウェブを制御すると位置Eに於いてウェブ
の端部が所望位置上に存在する。
【0019】次に位置Dにおいて蛇行を生じる場合を説
明する。この場合位置Dに第4計測部7を設ける。図8
に示す第3計測部6(位置C)と第4計測部7(位置
D)の計測値よりウェブの蛇行量を求め、位置Eにおけ
る蛇行量を考慮したウェブの端部位置を求める方法を説
明する。WcはCにおける端部計測値、Wdは位置Dに
おける端部計測値である。
【0020】図8において、位置C、位置D、位置Eに
おける蛇行量はつぎのようになる。 位置Cの蛇行量=Wc−Sn=c 位置Dの蛇行量=Wd−Sl=d 位置Eの蛇行量=e+f e=(k3−k2)・c/k3 …(4) f=k2・d/k3 …(5) 位置Eの端部位置=Sm+e+f =Sm+((k3−k2)・c+k2・d)/k3 …(6)
【0021】以上のようにして所定位置におけるウェブ
の形状を再現できるので、この方法を用いた走行ウェブ
制御装置の動作について説明する。まずDのロール位置
において、ウェブそのものの位置が仮想平均線上にある
場合を説明する。形状測定手段は第1計測点と第2計測
点間を通過するウェブのエッジ形状を計測し、速度検出
手段はウェブの走行速度を検出し、第3計測部はその位
置(位置C)におけるエッジの位置を計測する。制御位
置ウェブ端部演算手段は、形状測定手段で計測した端部
形状、ウェブ速度、距離k1,k2および第3計測部の
エッジ計測値より、図7で説明した、第3計測部より距
離k2下流の制御位置のウェブのエッジ位置が仮想平均
線上となる場合の第3計測点(位置C)における計測値
が取るべき値を算出する。ウェブガイド手段は第3計測
部の計測値がこのとるべき値となるようウェブを制御す
る。
【0022】以上は、位置Dにおいてエッジの仮想平均
線の位置が変動しない場合であるが、この制限のない、
つまりウェブの走行中の蛇行を考慮した場合の説明をす
る。第3計測部6より下流に距離k3の位置に第4計測
部7を設け図8において説明した方法により、第3、第
4計測部間の制御位置(位置E)のウェブのエッジ位置
を算出する。このエッジ位置と目標値との差をなくすよ
うにウェブガイド手段がウェブを制御することにより、
制御位置においてウェブエッジが目標位置を通過するよ
うになる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1実施例の構成図を示す。1は
走行するウェブ、2はピンチロール、3は位置Aに設け
られウェブ1のエッジを計測する第1計測部、4は位置
Aより下流に距離ΔL離れた位置Bに設けられた第2計
測部、5はピンチロール2に設けられウェブ1の速度に
比例してパルスを発振するパルス発生器、6は位置Bよ
り下流に距離k1離れて設けられた第3計測部、位置E
はウェブ1の端部位置を所定位置に制御したい制御位置
である。8は位置Eにおけるエッジ位置情報を用いて作
動する作動体を表わす。本実施例ではカッターにてエッ
ジ幅を整えたり、エッジを綺麗に揃えるトリマーを用い
ているが、エッジから一定位置にマークするマーキング
装置などでもよい。なお、位置A(第1計測部)および
位置B(第2計測部)はウェブの走行方向に対して直角
方向の力がウェブにかからない場所、すなわちひねりが
生じない所に設置する。
【0024】9は中間ガイドロールでウェブの端部が制
御位置Eで目標値となるようウェブを制御する。図9は
中間ガイドロール9の構成図である。中間ガイドロール
は、シリンダー10によって、ピボット11を中心にロール
ユニット12を回動してウェブ1の走行方向を制御する。
ロールユニット12の回転中心がウェブ1の入側ロールの
ところにあるので、ウェブ1をガイドしても上流のAお
よびBの位置におけるウェブ1のひねりは小さい。
【0025】図1に戻り、形状算出部21は第1計測部3
と第2計測部4の計測値より図4で説明した位置A,B
のエッジの変化量Hiの累積値Siを算出する。形状記
憶部22は形状データSiを順次格納するが、格納に当っ
てはパルス発振器5からのトラッキングパルスに対応し
て格納する。つまりパルス発振器5の1パルス当りウェ
ブ1の所定長さを割り当て、ウェブ1が走行するとその
走行する長さに応じてパルスを発生させる。このパルス
により第1,第2計測部3,4で検出したウェブ幅やウ
ェブの曲がり等のデータを順次記憶し、所定の位置にウ
ェブ1が走行してきたとき、記憶したデータを出力する
ようにする。トラッキングとはウェブ1の位置をウェブ
1の走行に合わせて、あらかじめ定めた位置まで追いか
けてゆくことを言う。
【0026】エッジ位置算出部23は位置Cの第3計測部
6のデータ、形状記憶部22のデータおよびトラッキング
パルスにより位置Eにおけるウェブ1のエッジ位置が、
図7で説明したようにC位置における推定計測値(つま
り(3)式で示す値)を算出する。制御部24はこの算出
した値を目標値と比較し、その差を0とするような制御
信号を中間ガイドロール9に出力する。
【0027】次に形状算出部21の動作について説明す
る。図10は形状算出部21の動作を示すフロー図である。
ウェブの両側のAr,As,Br,Bsの各点で計測さ
れたデータはビディオ信号からバイナリ変換される(ス
テップ30) 。Ar点のデータはfiとして入力し(ステ
ップ31) 、Br点のデータはgiとして入力する(ステ
ップ32) 。なお、Ar点,Br点のデータも同様であ
る。これらのデータはパルス発生器5からトラッキング
パルスにトラッキングされる(ステップ33,34)。
【0028】図11はトラッキングされたデータを説明す
る図である。つまり各計測値は位置A,B間の距離ΔL
に対応するパルス毎にpi,qiとして送出される。図
10に戻り、このpiとqiの差を求める。
【0029】次に図12に移り、1 からi まで累積値ΣHr
i,ΣHsi を求め、それぞれSri, Ssiとする( ステップ
35,36)。このSri, Ssiをトラッキングパルスにより形
状記憶部22に送出する。
【0030】図13はウェブの各位置における形状データ
Sri, Ssiを表したもので、ウェブ1が搬送されて各位
置に到達したとき、その位置の形状データを得ることが
できる。
【0031】エッジ位置算出部23にて算出する値として
説明した(3)式は、図1のA,B,C位置において計
測をウェブ1の同じ側の一方のみを計測した場合を示
す。これは位置Eにおける作動体8が位置A〜Cの計測
部と同じ側の一方のみにある場合に適用される。
【0032】位置A,B,Cにおいてウェブの両側の端
部位置を計測し、位置Eにおいても両側に作動体8を設
ける場合、エッジ位置算出部23は次の式を算出する。
【0033】 Wrc−Wsc=(Srn−Ssn)−(Srm−Ssm).k3/(k3 −k2) …(7) ここでWrc:位置Cにおけるr側の計測値 Wsc:位置Cにおけるs側の計測値
【0034】制御部24は中間ガイドロール9に対し、位
置Cの計測値が(7)式を満たすよう制御信号を出力す
る。
【0035】このような制御をした場合、図1のE位置
におけるトリマー8によってエッジを切断されるウェブ
1の形状は、ウェブ1のエッジ形状に合わせて一定幅を
切り取るので、ウェブのエッジ形状に従った形状とな
る。
【0036】次に第2実施例を図14を用いて説明する。
本図において、図1と同一記号は同一内容を表す。本実
施例はエッジの切断幅を出来るだけ少なくして直線状に
切断する場合を示す。本実施例は第1実施例とエッジ位
置算出部23で設定する目標値が相違する。
【0037】目標値の設定はトリマー8のカッターの位
置が、図14の破線で示すエッジの凸凹より内側でかつウ
ェブ1の有効利用の観点から、出来るだけ切り取る面積
が少なくなるようにする必要がある。中間ガイドロール
9と位置Dに設けられたロールとの距離がある程度長け
れば、位置Dにおいて、ウェブ1のエッジの凸凹の仮想
平均線が通る位置はウェブ1の幅方向に変動しないもの
と仮定することができる。このように仮定すると位置C
において位置A,Bで計測したエッジの形状が再現でき
るようにウェブを制御すれば、位置Eにおいても位置
A,Bで計測したエッジの形状が再現できる。このよう
にすると位置Eにおけるエッジの凸凹の最大の凹部より
少々内側にカッターの刃を設定すれば切り取る量を少な
くしてウェブエッジを直線に切り揃えることができる。
【0038】位置A,B,Cにおける計測部および位置
Eにおけるトリマー8がウェブ1の同じ側の一方の端部
にのみ設けられた場合は、位置Cにおける第3計測部6
で計測される値が図13におけるSn(Srn又はSs
n)になるように中間ガイドロール9がウェブ1を制御
するようにする。
【0039】図14に示すように位置A,B,C,Eにお
いて計測部、作動体8がウェブ1の両側にあるときは、
位置Cにおける第3計測部6の値が次の式を満たすよう
に、中間ガイドロール9がウェブ1を制御する。 Wrc−Wsc=Srn−Ssn …(8) Wrc:位置Cにおけるrがわの計測値 Wsc:位置Cにおけるs側の計測値
【0040】次に第3実施例を図15を用いて説明する。
第1,第2実施例では位置Dにロールを設置し、この位置
で、ウェブ1のエッジの凸凹の仮想平均線の通る位置は
不変であると仮定した。この仮定が成立するためには、
位置Cと位置Dがある程度の長さを必要とする。しか
し、このような条件を満たすことが出来ない場合も多
く、またウェブ1は走行中蛇行(すなわちウェブ幅方向
への平行移動と斜め移動の合成)を行う。本実施例はこ
のように蛇行しながら走行するウェブ1の位置Eにおけ
るエッジ位置を演算し、このエッジ位置を中間ロールガ
イド9により目標値に制御し、位置Eに設けた作動体8
でウェブ1に対し加工する装置である。
【0041】第3実施例は位置Dに第4計測部7を設
け、この下流にロール2を設けた点が第1実施例と相違
する。本実施例においては位置Eにおけるウェブ1のエ
ッジ位置は、図8において説明したように(6)式で表
せる。
【0042】位置A,B,C,Dにおける計測部および
位置Eにおける作動体8がウェブ1の同じ側の一方の端
部にのみ設けられている場合、位置Eにおけるエッジ位
置の目標値をUとすると、エッジ位置算出部23で算出し
た(6)式の値がUとなるよう制御部24は中間ガイドロー
ル9に指示し、中間ガイドロール9は、この指示に従っ
てウェブ1を制御する。 U=Sm+(k3−k2)・(Wc−Sn)/k3+k2(Wd−Sl)/k3 …(9) Sl,Sm,Snの値は図13におけるrまたはs側の
値。 Wcは第3計測部6の計測値 Wdは第4計測部7の計測値
【0043】次に図15に示すようにウェブ1 の両側に計
測部および作動体8がある場合は次のようになる。 Ur−Us=Vr−Vs …(10) Vr=Srm+(k3−k2)・(Wrc−Srn)/k3+k2(Wrd− Srl)/k3 Vs=Ssm+(k3−k2)・(Wsc−Ssn)/k3+k2(Wsd− Ssl)/k3 Ur:r側の目標値 Us:s側の目標値 ここでUr=UsであればVr=Vsとなるよう中間ガ
イドロール9はウェブを制御すればよい。またSlr〜
Ssnについては図13の値を用いる。
【0044】本実施例において、作動体8をトリマーと
すると、ウェブ1の蛇行量が大きくても、第1実施例と
同様にウェブ1のエッジの凸凹に添ってエッジを一定量
切り取ったウェブ1が出力される。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は走行中のウェブのエッジを2点で同時に計測しその値
からエッジ形状を求め、任意の位置におけるエッジ位置
を算出することができるので、直接計測できない位置の
エッジ位置を目標値となるよう制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】ウェブ走行制御装置の従来例を示す図である。
【図3】ウェブの曲がりやエッジの凸凹を説明する図で
ある。
【図4】ウェブのエッジ形状計測方法を説明する図であ
る。
【図5】計測点A,Bを通過してゆくエッジ形状を表わ
す図である。
【図6】計測したエッジ形状を再現した図である。
【図7】位置Dにおいて仮想平均線の位置変動がない場
合、位置Eでウェブのエッジが仮想平均線上を通るよう
にするために位置Cにおいて満たすべき条件を示す図で
ある。
【図8】位置C,Dのエッジ計測値より位置Eにおける
蛇行を考慮したエッジ位置を算出する説明図である。
【図9】中間ガイドロールの構成図である。
【図10】形状算出部の動作フロー図である。
【図11】トラッキングされたデータを説明する図であ
る。
【図12】図10に続くフロー図である。
【図13】各位置におけるトラッキングデータを示す図
である。
【図14】第2実施例の構成図である。
【図15】第3実施例の構成図である。
【符号の説明】
1 ウェブ 2 ピンチロール 3 第1計測部 4 第2計測部 5 パルス発生器 6 第3計測部 7 第4計測部 8 作動体 9 中間ガイドロール 21 形状算出部 22 形状記憶部 23,エッジ位置算出部 24 制御部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブの走行方向に上流側より第1計測
    点と第2計測点を一定距離ΔL離れて設け、ウェブの端
    部を一定走行長pごとに同時に計測することを繰り返し
    て同時計測した値の差Hを算出し、x=Σp,y=Σ
    (H・p/ΔL)としてウェブの端部形状を計測する形
    状測定手段と、ウェブの速度を検出する速度検出手段
    と、前記第2計測点より下流に距離k1離れた第3計測
    点に配置され、ウェブの端部位置を計測する第3計測部
    と、前記第3計測点より下流に距離k3離れた位置に配
    置されたロールと、前記形状測定手段の計測した端部形
    状と、前記速度検出手段の検出したウェブ速度と、前記
    距離k1およびk3、および前記第3計測部の検出値よ
    り前記第3計測部より下流の距離k2の制御位置のウェ
    ブ端部位置を算出する制御位置ウェブ端部演算手段と、
    前記第2計測点と前記第3計測点の間に設けられ、前記
    制御位置ウェブ端部演算手段が算出した制御位置のウェ
    ブ端部位置と目標との差を算出し、この差をなくすよう
    制御するウェブガイド手段とを備えたことを特徴とする
    走行ウェブ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1計測点、前記第2計測点、前記
    第3計測点において、ウェブの同じ側の一方の端部のみ
    を計測するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    走行ウェブ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1計測点、前記第2計測点、前記
    第3計測点において、ウェブの両側の端部を計測するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の走行ウェブ制
    御装置。
  4. 【請求項4】 ウェブの走行方向に上流側より第1計測
    点と第2計測点を一定距離ΔL離れて設け、ウェブの端
    部を一定走行長pごとに同時に計測することを繰り返し
    て、同時計測した値の差Hを算出し、x=Σp,y=Σ
    (H・p/ΔL)としてウェブの端部形状を計測する形
    状測定手段と、ウェブの速度を検出する速度検出手段
    と、前記第2計測点より下流側に距離k1の位置に設け
    られた第3計測点とこの第3計測点より下流に距離k3
    の位置に設けられた第4計測点を有し、第3計測点と第
    4計測点の計測値と、前記形状測定手段の検出した端部
    形状と、検出したウェブの速度と、前記距離k1とk3
    とから、前記第3計測点と前記第4計測点の間で前記第
    3計測点より距離k2の制御位置におけるウェブの端部
    位置を算出する制御位置ウェブ端部演算手段と、前記第
    2計測点と前記第3計測点の間に設けられ、前記制御位
    置ウェブ端部演算手段が算出した制御位置のウェブ端部
    位置と目標値との差を算出し、この差をなくすようウェ
    ブを制御するウェブガイド手段とを備えたことを特徴と
    する走行ウェブ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第1計測点、前記第2計測点、前記
    第3計測点、前記第4計測点において、ウェブの同じ側
    の一方の端部のみを計測するようにしたことを特徴とす
    る請求項4記載の走行ウェブ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第1計測点、前記第2計測点、前記
    第3計測点、前記第4計測点において、ウェブの両側の
    端部を計測するようにしたことを特徴とする請求項4記
    載の走行ウェブ制御装置。
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