JP2503592Y2 - キ―ボ―ド用スタンド - Google Patents

キ―ボ―ド用スタンド

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JP2503592Y2 JP1990086896U JP8689690U JP2503592Y2 JP 2503592 Y2 JP2503592 Y2 JP 2503592Y2 JP 1990086896 U JP1990086896 U JP 1990086896U JP 8689690 U JP8689690 U JP 8689690U JP 2503592 Y2 JP2503592 Y2 JP 2503592Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、キーボード用スタンドに関し、特に寸法の
異なる複数のキーボードに対して共通に使用することの
できるキーボード用スタンドに関する。
[従来の技術] 電子楽器のキーボードは、たとえばミニタイプからレ
ギュラータイプまで一段構成のものであってもその大き
さは種々に変化している。これらキーボードを載せて演
奏操作を行なうためのスタンドは、キーボードの大きさ
に合致している必要がある。ところが、種々の大きさの
キーボードに対して、それぞれ専用のスタンドを用意す
ると、スタンドの数は膨大なものとなってしまう。
このため、複数の寸法のキーボードに対して、共通に
使用できるスタンドが望まれている。
第4図(A)、(B)は、実公昭63−48871号に提案
されているキーボード用スタンドを再現したものであ
る。
第4図(A)と第4図(B)とは、2つの異なる使用
形態を示している。このスタンドは、寸法の異なるキー
ボードに対して共通に用いることのできる脚部30と、各
キーボードに合わせた大きさの複数の天板31a、31b…と
からなる。小さなキーボード32aを演奏操作する時は、
小さな天板31aを脚部30上に取付けて使用する。大きな
キーボード32bを演奏操作する時は、大きな天板31bを脚
部30に取付けて用いる。脚部30は、加重を負担する一対
の主脚34、35が、ヒンジ40で結合された一対のステー3
6、37によって結合された構成を有する。なお、ステー3
6、37と主脚34、35の間にさらに補助ステー42、44が設
けられている。補助ステー42、44は、両端を回動自在に
結合されている。ステー36、37は、その一端をヒンジ40
で回動自在に結合されると共に、他端38、39が主脚34、
35内のスロットに沿って、スライド自在に結合されてい
る。したがって、主脚34、35の上端およびヒンジ40を同
一平面上に配置した時、スライド端子38、39を主脚34、
35内で移動させることにより、主脚34、35の間の距離は
変化する。主脚34、35を近付けた時の位置形態が第4図
(A)に示されており、引離した時の位置形態が第4図
(B)に示されている。
このようにして、脚部30は種々の大きさの天板に合わ
せて、その脚部間隔を変化させることができるため、複
数種類のキーボードに対して共通に使用することができ
る。
[考案が解決しようとする課題] 第4図に示した従来技術においては、脚部は複数種類
のキーボードに対して共通に使用することができるが、
天板は複数種類のキーボードに対してそれぞれ用意しな
ければならない。
また、脚部の構成は比較的複雑で、デザイン上の制約
等も多い。
本考案の目的は、大きさの異なるキーボードに対し
て、共通に用いることのできるキーボード用スタンドを
提供することである。
本考案の他の目的は、キーボードの大きさの種類が変
化しても、部品点数を変化させる必要のないキーボード
用スタンドを提供することである。
[課題を解決するための手段] 本考案のキーボード用スタンドは、左天板部と左脚部
とを一体に形成した左側本体と、右天板部と右脚部とを
一体に形成した右側本体と、左側本体と右側本体とを連
絡するためのジョイント部材と、ジョイント部材を左側
本体および右側本体に可変位置で固定するための固定手
段とを有し、異なる大きさのキーボードに対して、全長
を調整して用いることができる。
[作用] 左側本体と、右側本体と、ジョイント部材とを有し、
ジョイント部材が左側本体および右側本体に対して可変
位置で結合することができるため、同一の部品を用いて
多きさの異なるスタンドを構成することができる。
左側本体、右側本体に可動部を設ける必要がなく、プ
ラスチック等の成形部材で構成できる。
左側本体と、右側本体とを引離した形態で使用する場
合、中央部は天板のない領域が存在するが、キーボード
を乗せるためのスタンドとしては中央部は天板がなくて
も差支えないため、機能的に問題はない。
[実施例] 第1図に本考案の実施例によるキーボード用スタンド
を示す。
第1図において、左側本体1は、左天板部5と左脚部
6を有し、左天板部5の中に、ジョイント部材を受入れ
るためのスロット9を有している。右側本体2は左側本
体と対称的な構造を有し、左天板部7と、左脚部8を有
し、左天板部7の中にはジョイント部材を受入るスロッ
ト10を有している。ジョイント部材3は、左側本体1の
スロット9内に一端を係合させ、右側本体2のスロット
10内に他端を係合させる。
左側本体1の天板部5と脚部6とは、たとえば一体成
形されたプラスチックによって構成されている。右側本
体2も同様の構成である。必要に応じて強度補強用のリ
ブ13を設けることができる。また、ジョイント部材3
は、金属、プラスチック等、所望の強度を有する材質で
形成されている。天板部5、7下面にはジョイント部材
ロック用のネジ11、12が設けられている。
第2図は、第1図に示すスタンドの2つの使用形態を
示す概略断面図である。
第2図(A)においては、左側本体1と、右側本体2
とが最も近付いた位置に配置されており、その位置でジ
ョイント部材ロック用のねじ11、12を締め付けることに
より、ジョイント部材3と左側本体1および右側本体2
の相対的位置が固定されている。
第2図(B)は、左側本体1と右側本体2とをなるべ
く引離して固定した配置を示し、ジョイント部材3は左
側本体1内のスロット9で最小部分を挿入されており、
右側本体2のスロット10内でもその最小部分が挿入され
ている。左側本体1と右側本体2とが離されている領域
においては、ジョイント部材3のみが存在する。このよ
うな配置において、ネジ11および12を締め付けることに
より、ジョイント部材3は左側本体1および右側本体2
に対してその位置を固定されている。大きなキーボード
18は、その4隅に固定用の脚19を有し、左側本体1およ
び右側本体2の天板部に乗せられている。したがって、
左天板部5と右天板部7とが離されて配置されていて
も、その領域ではキーボードを支持する必要がなく、実
用上問題はない。なお、外観を調節するためのシート材
等を中間の領域を覆って設けてもよい。
このように、ジョイント部材を左側本体と右側本体に
対して可変位置で結合させる構成としたことにより、同
一部材を用いて可変寸法のキーボード用スタンドを構成
することができる。なお、ジョイント部材と左側本体お
よび右側本体の結合形態は、図示した穴状のスロットに
限らない。
第3図は本考案の他の実施例によるキーボード用スタ
ンドのジョイント部材結合部分を示す概略斜視図であ
る。
左側本体の構造を示すが、右側本体も対称的な構造で
実現できる。天板部5の下面には、溝21が形成されてお
り、天板部5の中央側端部において、溝21の上に押さえ
板22が固定されている。すなわち、溝21と押さえ板22に
よって、天板部5の端部にジョイント部材受入れ用の口
が形成され、挿入されたジョイント部材は溝21に沿って
延在することになる。なお、押さえ板22の適当な箇所に
ジョイント部材固定用のロック機構、たとえばネジ23が
設けられている。
このような構成においても、第1図に示したキーボー
ド用スタンドと同様に、複数種類のキーボードに対して
ジョイント部材と左右本体とを調整して結合することに
より、大きさの異なるキーボード用スタンドを構成する
ことができる。
なお、第3図の構成を採用した場合も、ジョイント部
材と天板部とも間に働く力を、天板部の下面で受けるよ
うにすることにより、溝21の下側に天板部5の一部が存
在しなくても強度的な問題は生じない。
なお、ジョイント部材として板状部材を用いる場合を
説明したが、その他パイプ状等、一方向に長い形状のも
のを用いることができる。ジョイント部材と天板部との
結合固定部材もネジに限らず、両者を固定する機能のあ
るものであれば、どのようなものを用いてもよい。左側
本体と右側本体の各々について、天板部と脚部とをプラ
スチックで一体に成形すると、充分な強度を有し、美観
上も好ましいスタンドを形成することができる。木材等
を用いて同様のことを行なえば製造原価が上昇するが、
プラスチックの場合には製造原価上昇を抑えることがで
きる。また、天板部と脚部との結合部分の強度が不十分
な場合は、第1図、第2図に示すような補強用リブ13、
14等を設けることにより、必要な強度を得ることもでき
る。また、脚部として一体の板状形状を有する部材を例
示したが、スタンドとしての強度を満たすものであれば
どのような形状のものでも構わない。また、左側本体、
右側本体をプラスチック等で形成した場合、天板部の上
面には滑り止めとしてゴム等の部材を貼ってもよい。
以上実施例に沿って本考案を説明したが、本発明はこ
れらに制限されるものではない。たとえば、種々の変
更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に明白で
あろう。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、限られて部品
点数によって種々の大きさのキーボードに対応すること
のできる可変キーボード用スタンドを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例によるキーボード用スタンド
を示す斜視図、 第2図(A)、(B)は、第1図のキーボード用スタン
ドの2つの使用形態を示す概略断面図、 第3図は、本考案の他の実施例によるキーボード用スタ
ンドの部分斜視図、 第4図(A)、(B)は、従来の技術による可変キーボ
ード用スタンドの一例を説明するための2形態を示す側
面図である。 図において、 1……左側本体 2……右側本体 3……ジョイント部材 5……左天板部 6……左脚部 7……右天板部 8……右脚部 9、10……スロット 11、12……ロック用ネジ 21……溝 22……押さえ板 23……締付部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左天板部と左脚部とを一体に形成した左側
    本体と、 右天板部と右脚部とを一体に形成した右側本体と、 前記左側本体と前記右側本体とを連絡するためのジョイ
    ント部材と、 前記ジョイント部材を前記左側本体および前記右側本体
    に可変位置で固定するための固定手段と を有し、異なる大きさのキーボードに対して、全長を調
    整して用いることができるキーボード用スタンド。
  2. 【請求項2】前記左側本体および前記右側本体は、天板
    部に溝または孔を設けたプラスチックで形成され、 前記ジョイント部材は前記溝または孔に挿入された長尺
    部材であり、 前記固定手段は前記長尺部材を前記溝または孔に押付け
    る締付部材を含む請求項1記載のキーボード用スタン
    ド。
JP1990086896U 1990-08-20 1990-08-20 キ―ボ―ド用スタンド Expired - Fee Related JP2503592Y2 (ja)

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