JP2503188Y2 - ウオ―ム減速機 - Google Patents

ウオ―ム減速機

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JP2503188Y2
JP2503188Y2 JP40324090U JP40324090U JP2503188Y2 JP 2503188 Y2 JP2503188 Y2 JP 2503188Y2 JP 40324090 U JP40324090 U JP 40324090U JP 40324090 U JP40324090 U JP 40324090U JP 2503188 Y2 JP2503188 Y2 JP 2503188Y2
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shaft
speed reducer
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洋 河田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ウオームとウオームホ
イールとを具備するウオーム減速機の歯面間のバックラ
ッシを電磁力で調整可能としたウオーム減速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3,図4及び図5に従来の例えば複リ
ードウオームを用いたウオーム減速機を示し、これらの
図に基づき従来の技術を説明する。
【0003】シム方式のウオーム減速機を表す図4に示
すように、ウオーム歯面22を有した入力軸21が軸受
27a,27bを介して本体ケース25に回転自在に支
持されており、ウオーム歯面22が出力軸23のホイー
ル歯面24と噛合わされて、入力軸21の駆動回転が減
速されつつ出力軸23に伝達される。また、軸受27
a,27bは、背隙調整シム30a,30bを介して、
それぞれ本体ケース25にねじ止めされた軸受ハウジン
グ26,28により保持されており、図上、左側の軸受
ハウジング28と入力軸21との間には、軸受シール2
9が配置されている。
【0004】一方、ウオーム歯面22は、図3に示すよ
うにA歯面とB歯面とが相互に異なるモジュール及び進
み角で歯切りされ、ホイール歯面24も同様に歯切りさ
れている。但し、ホイールに形成された各歯の歯幅及び
歯溝幅はそれぞれ等長とされる。
【0005】以上より、これらウオーム歯面22とホイ
ール歯面24とを噛合わせた場合の歯面間に生ずる背隙
であるバックラッシは、入力軸21を軸方向に例えば移
動量Vだけ移動することによって、調整可能となる。す
なわち、この図4に示すウオーム減速機におけるバック
ラッシの調整は、入力軸21を支持する軸受27a,2
7bの側面に挿入された背隙調整シム30a,30bを
両軸受27a,27b間で差し替えて、入力軸21を軸
方向に移動することにより行うものである。
【0006】シムを用いないバックラッシの調整法とし
ては図5に示すねじリング方式があり、このねじリング
方式の構造を以下に説明する。図5に示すねじ円筒41
の内周側に軸受37aの外輪が圧入されており、ねじ円
筒41の外周左端寄りには、ねじ円筒41の長手方向に
切られたスリット42が形成されている。従って、本体
ケース35に嵌合される固定ピン43とこのスリット4
2が遊嵌することによって、ねじ円筒41の回転を防止
している。また、調整ねじリング40がねじ円筒41の
外周と螺合しており、調整ねじリング40を廻すことに
より、ねじ円筒41をその軸方向に移動させ、結果とし
て、ねじ円筒41及び軸受37aを介して入力軸31の
軸方向移動を可能としている。そして、位置決め後、調
整ねじリング40は、固定ボルト44のねじ止めによっ
て本体ケース35に固定され、固定後、カバー45が取
り付けられる。
【0007】尚、図5のウオーム減速機は、図4と同様
にウオーム歯面32を有した入力軸1が軸受37a,3
7bを介して本体ケース35に支持されており、ウオー
ム歯面32がホイール歯面34と噛合わされている。そ
して、軸受37bは、本体ケース35にねじ止めされた
軸受ハウジング38により保持されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】前述のように、複リー
ドを有する一般のウオーム減速機において従来行われて
いたバックラッシ調整法には、シム方式とねじリング方
式とがある。しかし、いずれの場合も、バックラッシの
調整に際しては、回転を停止すると共に、軸受ハウジン
グ26,28あるいはカバー45を取り外して、試行錯
誤的に調整を行う必要があった。従って、調整作業の作
業能率が低いという課題を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案によるウオーム減
速機は、ウオームとウオームホイールが相互に噛合って
回転動力を減速しつつ伝達するウオーム減速機におい
て、電磁コイルが巻装され且つ前記ウオームの歯面を有
するウオーム軸の軸方向に変形が発生し得る磁歪材料を
該ウオーム軸の軸端に結合すると共に、前記電磁コイル
に接続され且つ前記電磁コイルへの電流を制御する制御
部材を有することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】制御部材からの電流が変化すると、電磁コイル
によって発生する磁界の強さが変動し、磁歪材料に加わ
る磁界の強さが変わる。この結果、磁歪材料が変形して
ウオーム軸の軸端を押圧あるいは引張り、ウオーム軸を
その軸方向に移動する。
【0011】
【実施例】本考案のウオーム減速機に係る一実施例を図
1及び図2に示し、これらの図に基づき本実施例を説明
する。
【0012】図1に示すように、ウオーム歯面2を有し
たウオーム軸である入力軸1が、軸受7a及び軸受7b
を介して本体ケース5に回転自在に支持されている。ま
た、ウオーム歯面2には、出力軸3に保持されたウオー
ムホイールのホイール歯面4が噛合わされており、入力
軸1より入力された駆動回転が減速されて出力軸3より
出力されることとなる。
【0013】一方、図上、左側の軸受7bに対応して軸
受ハウジング8が本体ケース5にねじ止められると共
に、軸受シール9により本体ケース5内外が封止されて
いる。さらに、右側の軸受7aと本体ケース5との間に
は、軸受カラー11が設置されており、軸受7aの外輪
が軸受カラー11に圧入された状態となっている。この
軸受カラー11にはコネクタ12がねじ止められて嵌合
されており、コネクタ12には、ニッケルフェライト等
で形成されると共に円柱状をした磁歪材13の一方の端
面が溶接等あるいは他の方法により、結合されている。
また、本体ケース5に締付けボルト18で固定されたカ
バー15に、磁歪材13の他方の端面が固定ボルト16
との螺合を介して、固定されている。つまり、磁歪材1
3が、コネクタ12を押圧するようにコネクタ12とカ
バー15との間に設置されている。尚、本体ケース5の
下部にはドレン栓20が設置されている。
【0014】他方、磁歪材13の周囲には、電磁コイル
14が巻装されており、導線17を介して電磁コイル1
4に、図示しないコントローラ付整流器等の直流電源で
ある制御部材が接続されている。
【0015】この磁歪材13の磁歪特性は図2に示すよ
うなものであり、制御部材からの直流電流によって電磁
コイル14に発生する磁界で、歪量ε=10-3オーダの
磁歪に基づく変形が磁歪材13に生じることとなる。従
って、この変形により、カバー15に固定された磁歪材
13が入力軸1の軸方向に膨張し、あるいは収縮し、コ
ネクタ12及び軸受7aを介して、入力軸1がその軸方
向に移動することとなる。
【0016】次に、以上のような構成の本実施例に係る
ウオーム減速機におけるバックラッシ調整作業について
説明する。
【0017】まず、必要なバックラッシ調整量に見合う
だけ、制御部材からの電流値を変化させ、磁歪材13を
変形させる。この変形に伴い、磁歪材13の変形量に対
応して入力軸1が移動し、ウオーム歯面2とホイール歯
面4との間のバックラッシの調整がされる。従って、バ
ックラッシ調整に際して、軸受カバー8やカバー15の
取外し等の必要はない。
【0018】尚、本実施例において、磁歪材13を磁歪
材料として用いたが、さらに大きな磁歪特性を示す超磁
歪材を用いることとしてもよく、他の磁歪材料を用いる
こととしてもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案のウオーム減速機によれば、外部
より寸法変化の調整が可能な磁歪材料をウオーム軸の軸
端に設置することとした結果、ウオームギヤの回転中に
おいても、電磁コイルの磁界制御電流を変化させるのみ
でバックラッシの調整を行うことが出来ることとなり、
調整作業の作業効率向上を図ることが可能となる。
【0020】例えば、ウオーム軸端に設置された磁歪材
料の軸方向長さをL=10mm〜100mmとすること
により、ウオーム歯面の軸方向位置をウオームギヤセッ
トの寸法に応じて0〜10μmのオーダから0〜100
μmのオーダの範囲で調整可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のウオーム減速機に係る一実施例の構成
を表す断面図である。
【図2】本考案のウオーム減速機に係る一実施例に用い
られる磁歪材料の磁歪特性を表す図である。
【図3】複リードウオーム歯面の軸心を含んだ断面図で
ある。
【図4】従来の技術の第1例に係る機構を表す断面図で
ある。
【図5】従来の技術の第2例に係る機構を表す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 入力軸 2 ウオーム歯面 3 出力軸 4 ホイール歯面 5 本体ケース 7a 軸受 7b 軸受 8 軸受カバー 11 軸受カバー 12 コネクタ 13 磁歪材 14 電磁コイル 15 カバー 16 固定ボルト 17 導線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウオームとウオームホイールが相互に噛合
    って回転動力を減速しつつ伝達するウオーム減速機にお
    いて、電磁コイルが巻装され且つ前記ウオームの歯面を
    有するウオーム軸の軸方向に変形が発生し得る磁歪材料
    を該ウオーム軸の軸端に結合すると共に、前記電磁コイ
    ルに接続され且つ前記電磁コイルへの電流を制御する制
    御部材を有することを特徴とするウオーム減速機。
JP40324090U 1990-12-14 1990-12-14 ウオ―ム減速機 Expired - Lifetime JP2503188Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0488556U JPH0488556U (ja) 1992-07-31
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Effective date: 19960220